「まずは貯金だ! 私がお父さん役もやるんだ!」未来のために“いま”を犠牲にしていたかも…。新山千春さんインタビュー【1】
そのうえで、「こういうことを学びとして、ママと一緒にがんばって乗り越えてほしい」と話しました。
“いま”の生活より最悪を想定した“未来”のことばかり……
ーーもあさんの反応はいかがでしたか?
新山「ぜんぜん大丈夫!」と、子どもなりに私を気遣いながら理解を示してくれました。それで、築30年越えの古い家からリスタートしました。
私はもしも自分が働けなくなったときのことを見越して、「まずは貯金だ!」と目標金額を掲げ、ガツンと高い医療保険にも入りましたね。
ーーもしものときを想定して、もあさんに残すお金について、徹底的に考えていたのですね。
新山そうですね。お金だけじゃなく人とのつながりも大切なので、もしこの先、私がいなくなっても、もあに優しくしてくれる人が全国にいるという状況を作ろうと島を巡る旅もして、「将来なにかあったときに、ここは東京よりも2人で住みやすいかも」と考えたりもしました。でもそのときって、“いま”の生活よりも未来のことばかり考えていて、なんだか生き急いでいた気がします。
ーー“いま”ではなく“未来”のことばかり……。
新山本当の最悪の事態を想定して、「私がもしこの先いなくなったときに、娘が暮らしていける状況をしっかり作れれば、あとはなんとかがんばれるかな」