「まずは貯金だ! 私がお父さん役もやるんだ!」未来のために“いま”を犠牲にしていたかも…。新山千春さんインタビュー【1】
ということばかり考えて、通帳とにらめっこをして「もっと貯めておきたいな」「食費を下げればもう少し高い保険に入れるかな」とか。でも結局、医療保険をかけすぎて家計が苦しくなってしまったんです(苦笑)。
「私がお父さん役もやる」と力みすぎて
ーー未来のために“いま”が逼迫してしまったんですね。
新山そうなんですよ。しかもたくさん保険かけていたのに、そういうときに限って病気しないんですよ!(笑)「倒れられない」と気力で踏ん張っていたのかもしれません。
それで結局、保険料は徐々に下げていって。少しずつ、未来よりも“いま”の生活を考えられるようになりました。
「もあと一緒にいる時間がもっと楽しくなることに、お金を使ってもいいのかな」と、一緒に旅行に行ったり、少し贅沢して外食をしてみたり。
もあが中学生になると部活で帰宅が遅くなって、少しずつ自分の時間に余裕も出てきました。
ーー少しずつ、肩の力が抜けてきたのでしょうか。
新山最初のころは「これからは私がお父さん役もやるんだ!」と、ヒゲを生やす勢いでしたからね(笑)。
ーーシングル親であることが子どもに影響しないよう「自分ひとりでなんとかしなければいけない」