野々村友紀子さん「新婚時代は夫の足を洗ってあげてたんです」実家では過保護な母と寡黙な父の関係を見て育った
野々村でも、最初はポーズで強がって冷たくしていた気がします。それがだんだん本当にイヤになって、「なんでこんなにイヤやのに、向こうはグイグイくるんやろう」と思って。離れて歩いて「どうしたの?」と聞かれたら「……先行って」と返す、みたいな。
益若つばささん(以下、益若)いつごろまで続きましたか?
野々村中学3年生くらいですね。
ーー落ち着いたきっかけがあったのでしょうか。
野々村母親が、ちょっと一歩引いた瞬間があったんです。それまではグイグイ来ていて、話しかけられると「うるさい!」という気分でしたが、あるときから少し引いて、私が話しかけたら喋る、という感じになって。
母親もやっと少しだけ子離れしたのかなと思いました。
それで私も楽になって、自分から話しかけるようになりましたね。明確に覚えています。益若さんはどうでした?
益若私は思春期に、いわゆる親への反抗心というものがなかったんです。
野々村へえー! ない人っているもんねえ。
「親より姉が厳しい家でした」
益若ずっと両親と仲良しでした。でも、お姉ちゃんがすっごく厳しかったんです。10歳年上なんですが、門限を破ると、両親はなにも言わなくても、お姉ちゃんに怒られていました。