常備薬、ワクチン、おむつや液体ミルクはどのくらい? 防災の日に見直したい「子どものための災害時の備え」
重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシーが起こったときに打つ「エピペン」は通常ふたつもらえるので、普段から災害に備えて持っておきましょう。
一方、自然治癒する風邪の薬は備蓄しておかなくても大丈夫です。市販薬で用意するとしたら、解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンがあるといいかもしれません。急な頭痛や発熱などに対応できるからです。
■ワクチン接種も災害の備えのひとつ
(※画像はイメージです)
また、災害時には土砂などによる汚染や水不足などにより衛生環境が悪くなったり、疲れやストレスなどにより体調を崩しやすくなったり、大勢の人が1か所に集まる避難所生活で感染症が流行したりすることがあります。
それでも必ずしも必要な医療をすぐに受けられるとは限りません。ですから、せめて予防できる病気を避けるため、必要なワクチンの接種が終わっているかどうかは重要です。例えば、土の中には破傷風菌がいます。
破傷風のワクチンを未接種のまま、災害時に泥などに触れたり、片付けをしたりしている際に傷口から菌が入り込んで感染すると、命に関わることにもなりかねません。だから、災害にボランティアなどに行く大人にも、追加接種が推奨されているんですね。