宇宙飛行士たちの挑戦描く『マーキュリー・セブン』キャストたちのインタビュー公開
でも脚本にすっかり夢中になったんだ。脚本を読んだ知り合いの俳優たちは口を揃えてその話で盛りあがっていて。いよいよ自分にも話が来て、オーディションを受けることになって脚本を読んだんだけど、皆の言う通り素晴らしい脚本だった。“マーキュリー・セブン”のメンバーから、奥さんや家族、NASA のスタッフたちまで膨大な数のキャラクターが登場する。こんなに大勢のキャラクターのバックグラウンドをまとめ上げたマーク・ラファティの才能は尋常じゃないよ。あと、僕は元々シェパードじゃなくて別の役のオーディションを受けていたんだ。だから、オーディションを受けるキャラクターに集中しすぎるというありがちな問題もなく、台本を読めた。シェパードを背後にいる登場人物として全く先入観なく観察することができたし、立場が変わって彼を演じることになったらもっと面白かった。
当時はとても豊富な資料が残っている時代で、文書やドキュメンタリー、ポッドキャストと、リサーチするのはいつもすごく楽しい。アメリカがその頃どんなに豊かだったかが見えて、宇宙計画の開始やソ連との競争、数えきれないほど様々な立場から多様な見解がある。こうやって十分な資料と裏付けのあるプロジェクトに取り組むのはとても刺激的だよね」