令和のタクミくんシリーズ主演・森下紫温と加藤大悟が大切にした“距離感”「恋愛によって心の傷が埋まっていく」
利久っていう親友には心を開いているし、根暗とか、性格が悪いとか、そういうんじゃ絶対ないんです。だからこそ、人間接触嫌悪症っていう存在しない症状を、どうやって表現したらいいのかすごく悩みました。正解がないからこそ、自分の中で解釈していくしかない。──人に触られそうになって拒むところとか、大げさになってもわざとらしくなっちゃうし……。
森下触られたら気持ちが悪くなるのか、寒気がするのか。症状が明確にはわからないから、ないものを生み出すって難しいと思いました。
加藤でもいい風に言えば、そこは自分で自由に表現できるところだから。僕と紫温ちゃんの2人で一緒に「どうすればいんだろうね」って言い合って、演技を作り上げていけたよね。
──協力してお芝居を作っていったんですね。
加藤悩みどころは他にもありましたが、ぶつかるたびに2人ですごく考えて考えて結論を出していけたので、今思い返しても素敵な体験でした。
──演技の醍醐味のひとつって、そういうことなんだろうなと感じます。
森下他にも、タクミくんはキャラそれぞれとの距離感が違うから、そこはこだわりました。この人とは当たり前に目を見て話せる、一緒に隣を歩ける。