令和のタクミくんシリーズ主演・森下紫温と加藤大悟が大切にした“距離感”「恋愛によって心の傷が埋まっていく」
でもこの人の目は見られない、別のこの人は少し体を近づかれるとウワッとなる、とか。
──タクミくんの信頼度によって、変わってしまう。
森下そう、パーソナルスペースの大きさが人によってタクミくんは変わるっていうのを、麻生先輩にはこれくらいかな、ギイには最初はこれくらいだけど、後半になるにつれてはこれくらい。利久にはこれくらいとかって、自分の解釈に加えて横井監督からの指示もいただけたので、とても大事にして演技しました。
──お互い撮影が進むにつれて、「ギイってカッコいいな」とか「タクミくんってかわいいな、いいなあ」って思うような瞬間はありましたか?
加藤それはすごくありました。役として映像の中で生きて、失敗したりいい感じになれたりしますが、自分の中にはギイもいれば元の自分もいるんで。
──俺はお前で、お前は俺で状態?
加藤いや、わかんないですけど(笑)。まあそんなような状態で例えば壁ドンしたり、キスしたり、手をつないじゃったのに人間接触嫌悪症で離されちゃったりとか、その都度リアルに感じるものがあって。
──ちょっとドキドキしちゃいそう。
加藤そして悪い意味でとらえていただきたくないんですが、このタクミくんシリーズは、先ほども言いましたけど、本当にわかりやすくてすごいって僕は思っているんです。