2022年11月23日 12:00
“未知の冒険”を描くディズニー最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』スタッフが語る
監督のドン・ホールはアニメーションで何ができるのか? という限界を常に広げて、壁を壊していける人ですから」
そこで製作陣はまだ誰も観たことのない“もうひとつの世界”の創造にとりかかった。ホール監督は「“生きている世界”をつくろうとした」と振り返る。
「生きている世界には、それぞれ特色のあるエリアがあって、そのエリアごとに機能のようなものがあると思うんです。ですから、私たちは映画をつくる初期の段階で徹底的にリサーチをしました。その上で、実際に創作をする段階ではリサーチしたことをいったん忘れて、参加してくれたアーティストたちの想像力に任せるようにしたのです。
そうしたら、彼らから寄せられたアイデアやデザインは、自分がリサーチして“このシーンはこんな機能があるんだぞ”と考えていたことを、時に忘れてしまうぐらい美しい世界だったんですよ!」
サーチャーたちが足を踏み入れた先は、見たことのない生き物たちが自由に空を飛び、色鮮やかな地形が広がる不思議な世界。変幻自在に姿を変える生き物や、フワフワとした地面が彼らを迎え入れる。「映画をつくり始めた段階では僕も“もうひとつの世界”が一体、どんなものなのか完全にはイメージできていませんでした。