こんなときだから生まれた、完全リモート映画。行定勲監督インタビュー
俳優陣の素顔のようにも見える自然な芝居で、ささやかな笑いや毒も込められていて、PCで6人と同じように作品を鑑賞している視聴者も同窓会に参加しているような気分にしてくれる。
もちろん、行定作品ならではの驚きの展開にもなっているし、6人が劇中で挙げる名作映画のタイトルは家に閉じこもっているみなさんの今後の鑑賞の参考に。
作品自体も4月24日(金)20時からの配信開始以来1週間ですでに視聴者10万人超を記録し、行定監督のメッセージが静かに確実に浸透していっているようだ。そこで行定監督を緊急直撃!
これを読めば、作品の見え方が変わってくるかもしれない。
※このインタビューは内容に触れています。作品をまだご覧になってない方は。、鑑賞後にお読みください。
――本作を作ろうと思った具体的なきっかけを教えてください。
映画『劇場』の公開が延期になり、ディレクターを務めるくまもと復興映画祭も延期が決まってかなり精神的に参っていました。
作り手がこの停滞している時間に何も作らないのは不健全だとも思っていました。
その鬱屈した気持ちを打破したいと思っていたときに、脚本家の伊藤ちひろさんから「オンラインで何かできるんじゃないですか?」