布袋寅泰、40年間と“いま“を表現 吉井和哉もサプライズ登場した『40th ANNIVERSARY Live “Message from Budokan”』レポート
ライブ終盤、盛り上がりを見せたのはファン人気の高いヒット曲「サレンダー」だ。独白のように孤独の苦しみと向き合ったメロディアスなロックチューンは、コロナ禍の“いま”、より多くの人々の心に突き刺さるナンバーだろう。
布袋が観客のいないフロアに向かってMCをする。「生配信ライブ、それぞれの武道館で楽しんでくれていますか?このステージにはいろんな思いが込められています。僕自身、40年という新しい節目を迎えられた喜び、何よりも感謝です。ここまでこれたのは俺だけの力ではありません。いつも素晴らしいミュージシャンが支えてくれて、家族のような兄弟のような同志のようなスタッフが支えてくれて。そして、何よりも誰よりもファンのみんながずっと見つめてくれて……、ちゃんと聴こえていますよ。」と思いの丈を告げる。
「昔、ビートルズが歌いました『All You Need Is Love 〜 愛こそすべて』。そして、僕はここ(日本武道館)で観たRCサクセション、忌野清志郎さんが言いました“愛しあってるかい!”ってね。愛という言葉は大事だし。でも、日常で愛という言葉は使うチャンスがない。“愛してるよ”なんて恋人同士でも夫婦でも家族でも、なかなか言葉に出すことはできないかもしれない。