くらし情報『おとな向け映画ガイド 今週公開の作品から、心にしみる3本をご紹介します。』

おとな向け映画ガイド 今週公開の作品から、心にしみる3本をご紹介します。

イラストレーション:高松啓二


おとな向け映画ガイド

今週公開の作品から、心にしみる3本をご紹介します。


ぴあ編集部 坂口英明
20/8/16(日)

おとな向け映画ガイド 今週公開の作品から、心にしみる3本をご紹介します。

イラストレーション:高松啓二
今週のロードショー公開は18本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『2分の1の魔法』と『糸』の2本。あとの16本は中規模公開とミニシアター系の作品です。今回はその中から、心にしみる3本を厳選して、ご紹介します。

『糸』

中島みゆきの”あの名曲”を元に、人と人のめぐり逢い、その不思議さ、深遠さを描いたラブストーリーです。主人公ふたりを平成元年(1989年)生まれにし、平成の終わりまでの物語にしたことで、恋愛映画を超え、同じ中島みゆきの『時代』が聞こえてくるような、スケールの大きい「平成を描いた初めての映画」になりました。

監督は瀬々敬久(ぜぜ たかひさ)。感動のドラマ『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で泣かせてくれたかと思えば、『菊とギロチン』のような骨太の歴史群像劇を低予算で自主制作映画のように作り、ファンをうならせる。
変幻自在のマルチプレイヤーです。『64-ロクヨン-』という警察ものの傑作は、1989年1月7日に昭和天皇が崩御し、わずか7日間しかない昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件の映画でした。

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