中学生の頃から、友達に対しても執着がなかった
そうしたちひろさんの執着のなさは、有村架純にも通じるものがあると言う。
「私はそんなに人に執着しなくて。例えば物を無くしちゃったときも、ショックだけど、そういうタイミングだったのかなって。今までありがとう、さようならってわりとあっさり切り替えられるようなところがあって。人との出会いや別れも全部タイミングだなと考えているんですね。たとえここで道が分かれても、必要とあらば、またいつか出会う日がやってくる。そう思うタイプなので、人との距離感というのは意外と潔いのかもしれない。だから、ちひろさんのスタンスもわからなくはないって感じでした」
孤独を受け入れ、執着しない。
この淡々とした生き方は何から生まれているのだろうか。
「いつからだろう。もう思い出せないですけど、たぶん中学生くらいの頃にはそういう考えだった気がします。友達に対しても大事にしたいなと思う一方で、じゃあ自分が思っているのと同じくらいの気持ちを相手に返してほしいとか、そういうことはまったく思わなかった。もしそれで友達が離れてしまったとしても、それはそれでしょうがないね、という感覚でした」