くらし情報『高橋一生が語る夫婦の愛のカタチ「重ねているのは、肉体だけじゃない」』

2020年1月21日 00:00

高橋一生が語る夫婦の愛のカタチ「重ねているのは、肉体だけじゃない」

どう捉えるかによってドールの価値が変わってしまうところは、おっしゃるような業につながるところなのかもしれないと感じます」

そう前置きをした上で、高橋一生は撮影前に指導を受けたドール造形士の人々の姿を思い返した。

「しっかりとお話をしたわけではないのでわからないですが、造形士の方も『決定的に何か足りないものがある』ことを気づくためにドールを作っている気がしました。血管まで見えて、まるで本当の人間のようなドールが目の前にあっても、やっぱりわかるんです、欠落した何かがあることを。魂がないですから」

限りなく人間に近づけるために、できる努力と工夫はすべてする。だけど、どれだけ知恵と技術を尽くしても届かない領域があることを、造形士たちは自覚しながらドールづくりに臨んでいる。そう感じたと高橋一生は言う。

「ちらっと『機械工学のスペシャリストとタッグを組めば、ドールが動くことも可能ですね』という話をしたら、『そうなってしまったら怖いですけどね』とおっしゃっていました。それを聞いて、やっぱりそこに命を宿らせようとするところまでは行き着かないようにしているのかなと思ったんです。
なぜなら、完全なものができてしまったら、人は想像力がなくなってしまうから。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.