2021年4月16日 07:00
永田崇人が『カラフラブル』で示す心境の変化「売れたいというより、強靭になりたい」
売れたいというより、強靭になりたいです。」
それは、決して諦めでも投げやりでもない。ふわふわとした憧れから、ちゃんと地固めをしていこうという決意の言葉だ。
「この世界にいる人はみんな頑張っているし、全員報われればいいのになって思いますけどね。そうはならない皮肉な世界だから。でも、そういう厳しさも大事なんだと思えるようになったから、今は慌てなくなりました。何が正解かはわからないですけど、今は自分に合っている生き方ができていると思うから。そうやって突き進んだら、また違う何かが見えてきて。その繰り返しなのかなという気がします。」
そう落ち着いた口調で胸の内を言葉にする。
タイミングによって、フェーズによって、考え方は変わるし、目標の置き方も変わる。そうやって人は変化し、成長していくのだ。だけど、ひとつだけ永田崇人には変わらないことがある。
「芝居が好きなんで。そこだけはずっと変わらない。舞台も映像も両方やって。これからもずっと芝居にまみれていられたらいいですね。」
何があってもブレないものがある人間は強い。その芯が「芝居」だとしたら、永田崇人はもうそれを手にしているのかもしれない。
焦ることも、いたずらに自分を卑下することもなく。