1200個の風鈴が奏でる地球への警鐘
フェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》2009/2017年
東南アジアで頻繁に見られる、天気雨を意味するタイトルがつけられた本展には、空間全体を使用した大型インスタレーション作品が、豊富に展示されています。その中でもひときわ目を引くのが、森美術館に展示されている、天井から1200個もの色鮮やかな風鈴をつるして作られたこちらの作品。
膨大な数の風鈴が風によって揺れ動く姿は、東南アジアの祝祭性や、大量生産を支えるグローバル経済の現状を映しており、鋭さと儚さを同時に奏でる美しい音色は、我々の聴覚と視覚を通じて地球温暖化に対する警告を意味しているのかもしれません。
環境問題に着目した壮麗なインスタレーションを、ぜひご自身の目と耳で体感してください。
SNS映えバツグン! 5トンの糸に酔いしれながら宝探し
スラシー・クソンウォン《黄金の亡霊(どうして私はあなたがいるところにいないのか)》2017年
本展の作品は、そのほとんどが写真撮影可能となっており、連日多くの人が自身のアート体験をSNSに投稿しています。続いてご紹介するのは、国立新美術館に展示中のこちらの作品。