1月は「睦月」。美しい日々を紡いでいきましょう【LIMIA歳時記 #1】
俳句の歳時記や季語、と聞くと私には関係ないわ、という方もいらっしゃるかもしれません。いえいえ、歳時記には、日本人が長い時間をかけて季節をあらわすために紡いできた素敵な言葉がたくさん。今月から季語とそれにまつわるストーリーを月に1回ご紹介していきます。
「初暦」で、新しくやってくる毎日をワクワク楽しみに
新年は、家の中もピカピカ。家族も久しぶりに揃って気持ちも改まり、おごそかな気持ちになるものです。そんな月にご紹介したい季語が「初暦(はつごよみ)。」新年になって初めて暦を使うこと、また、その暦そのものをさしてこう言います。
昔は京都の大経師暦(だいきょうじごよみ)、伊勢神宮の神宮暦、静岡県伊豆の三嶋大社の三嶋暦などが有名で、大経師暦は宮中に献上されていました。暦といえばV6の岡田准一さんが主演した映画『天地明察』のことを思い出す人もいるかもしれませんね。
暦を作るというのは、政治も揺るがす大事業だったのです。
そんな暦ですが、今年はどんなものを使いますか?私は日めくりカレンダーが大好き。日めくりカレンダーには、選日(「一粒万倍日」などのように古くからその日がどういう日柄であるかということを示す)