このタイミングで売って損切りすべきでしょうか?
基準価格(価額):正確には投資信託の値段は基準価額という。投資信託は「入れ物」のようなもの。入れ物の中身の株式や債券の価格変動によって、基準価額は変化する。
結論を先に言いますと、長期分散投資では基本的に損切りは「不正解」です。理由は、将来の期待収益率が下がる(儲からない)からです。
どういうことでしょうか。詳しく見てみましょう。
投資信託による長期分散投資の資産形成・運用においてよくある誤解の一つが「損切り」という考え方です。
損切り:投機的な「上がるか・下がるか」「丁か半か」の見通しが外れた場合に行う。これ以上損失が拡大しないように、売る行為。ゲームからいったん降りる行為。投機では正解の行動。
図は損切りのイメージです。損切りは長期分散投資ではなく、短期的な投機で用いられます。
投資信託での長期分散投資では損切りは「不正解」な売り時
投資信託の場合、「損切り」を買った時の基準価格(価額)を下回ったタイミングなどで行う人もいます。
しかし、長期分散投資では長期的に「安く買って、高く売ること」で将来の期待収益率が上昇します。