学生が知っておくべき「年金の猶予と免除」とは?基礎知識&メリットをFPが解説!
国民年金の納付猶予制度とは?
これに対し、納付猶予は学生やそれ以外の若年者(20歳以上50歳未満)といった、将来的に納付が可能な人に納付を猶予する制度です。免除制度では年金額への反映がされますが、猶予制度では猶予期間中の年金額は未納と同様に計算されません。
「学生納付特例制度」とは?
20歳以上で所得が一定以下の学生は、申請により国民年金保険料の納付猶予を受けることができます。所得は本人の所得のみが対象です。
所得基準
2020年(令和2年)度の所得基準は以下のとおりです。
- 118万円+(扶養親族等の数×38万円)+社会保険料控除等
「学生納付特例制度」のメリット
「学生納付特例制度」は国民年金保険料の支払いが猶予される、税金でいうところの「延納」のようなものです。よって、保険料を払わなければ年金額は減ってしまいます。
では、「学生納付特例制度」を利用した場合のメリットには、どんなものがあるのでしょうか。
手続きをしていれば受給資格期間に算入される
公的年金を受給するためには、年金保険料を支払った期間や保険料の免除期間の合計が一定以上必要です。その期間を「受給資格期間」