学生が知っておくべき「年金の猶予と免除」とは?基礎知識&メリットをFPが解説!
といいます。現在、老齢基礎年金(国民年金の老齢年金)の受給資格期間は10年です。
国民年金に限らず、厚生年金の保険料を支払った期間や免除期間も合算して10年以上であれば、老齢基礎年金を受給することができます。
受給資格期間
受給資格期間は以下の計算式で求めます。
- 「国民年金の保険料の納付月数」+「若年者納付猶予制度の対象月数」+「国民年金の保険料の免除月数」+「学生納付特例の対象月数」
「学生納付特例の対象月数」は受給資格期間に含まれるため、単なる未納の場合に比べて有利になります。
「障害基礎年金」や「遺族基礎年金」を受け取る権利ができる
公的年金は老後に受け取る老齢年金だけではありません。亡くなったときに遺族の生活保障の役割を持つ「遺族年金」、そして重度の障害になったときの所得保障である「障害年金」があります。
「学生納付特例制度」の手続きをし、国民年金に加入した人は「老齢基礎年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」を将来受ける権利が生じます(ただし、障害を負った、または亡くなった時点で、障害基礎年金や遺族基礎年金それぞれの受給要件を満たしている必要があります)。
特に、万が一のときに障害基礎年金を受け取れないと経済的なダメージが大きいので注意が必要です。