2023年2月28日 08:30
受験期の子どもさんがいる保護者必見!10代の発症が多い精神疾患。正しい理解が悪化を防ぐー『仕事だいじょうぶの本』著者が分かりやすく解説。相談シートつき
とてもいいことだと思います。精神疾患について正しい知識を得ることは、高校生たちにとって、これからの人生を歩むうえで大変重要な意昧を持ちます。誰もがかかる可能性のあるごく普通の病気ですから。
――「誰もがかかる可能性のあるごく普通の病気」とのことですが、そんなに患者数が多いのですか?
北岡)平成29年厚生労働省患者調査によると、日本における精神疾患患者数は約420万人で、割合にすると、国民の30人に1人ということになります(1)。しかも、生涯を通じて5人に1人がかかる可能性があるといわれているんです(2)。
厚生労働省が2013年に指定した日本の5大疾病は「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」「精神疾患」。この中で、精神疾患の患者数が約420万人と一番多いんです。糖尿病患者数約329万人、がん患者数約178万人、心疾患患者数約173万人、脳血管疾患患者数約111万人と続きます(1)。
――そんなに多いんですか!でも、よく分からない病気なので不安です。北岡)ですから学んで知ることが大事。そもそも人はさまざまな病気にかかります。でも、病気への知識があれば予防できますし、健康維持の方法を知って実践することもできます。