嫌いなものが似ている同士は長続きする説/誰に見せるでもない爪
第16回:「嫌いなものという判断材料」
(c)誰に見せるでもない爪
今回の読者投稿は「彼氏がいるのですが、結婚相手には向いてない気がしてきました…彼氏と別れるべきなのか、決定打にかけているので踏み切れません。とはいえ、また一から関係構築するのも億劫で。」という女性。
私は去年放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」から、火曜22時のTBSドラマを見続けている。その後の「カルテット」も、現在放送されている「あなたのことはそれほど」も夫婦の描写が多く出てくるが、どの夫婦も「結婚するまでの恋愛」ではなく、どちらかというと「勢いで結婚したその後」の描写が中心となっている。
うまくいったり離れたり、人によると言ってしまえばそれまでだが、本当の相手を知って離婚するくらいなら、結婚する前にそれが判断できないものか。
そう考えたことがある人は多いはず。分かっている。でも、そう簡単にはいかない。
「あなたのことはそれほど」でも、結婚する時より離婚した時のほうが、相手がどういう人間か分かるという主旨のセリフがある。
私が聞いたことがあるのは、「好きなものが似ている人よりも嫌いなものが似ている人のほうが長続きする」