三角形で建坪9坪!? コンパクトでも居心地抜群のカフェハウス【住まいの設計】
小さくても、自分たちらしいカフェを開きたい――。
そんな思いを抱いて、土地を探すこと5年。
和田さん夫妻が見つけたのは、茅ヶ崎駅から徒歩10分、おしゃれな雑貨店や飲食店が並ぶ大通りから小道を入った静かな住宅街の一角でした。
■ カフェの名前は家族のイニシャルを組み合わせてつけた
完成したカフェは、庭の豊かな緑やガルバリウム鋼板を乱張りにした外壁が印象的です。
店の名前は「nokka」。
夫妻と両親の名前のイニシャルを組み合わせた造語ですが、「フィンランド語では『くちばし』を意味するそうです」と妻。
北欧テイストにまとめた店内に、ぴったりと合うネーミングです。
■ デメリットと思いがちな三角形の敷地には意外なメリットが
敷地は25坪と小さく、三角形という変形地でしたが「希望どおりの環境でしたし、日当たりも風通しもよく、ここしかないと思いました」と和田さん。
設計は、以前から交流のあった木津潤平建築設計事務所の木津潤平さんに依頼しました。
「カフェ兼住居の建物で、カフェには緑豊かな庭があり、住居部分はなるべく狭さを感じないように」という希望を伝え、カフェハウスづくりはスタートしたそうです。