築80年の実家をリノベ。古材を生かして、快適な二世帯に【住まいの設計】
一見すると昔ながらの普通のお宅ですね。
玄関脇にあったトイレを別の場所に移動したことで、広くなった玄関。神棚も設置しました。
右手奥には階段とその先に洗面室・浴室があるため、視線を遮れるようロールスクリーンを設置しています。
■ 古材を上手に活用して、雰囲気のある「和モダン」な空間に!
「宮大工が手がけた家ということで、とても立派なつくりだった」と山川さん。
大きな柱や建具など、古い材の良さを生かしているのも今回のリノベの特徴です。
こちらの写真は、リビングから玄関方向を見たところ。
葦簀(よしず)を再利用してつくった建具の奥は、収納スペースです。
葦簀が風を通すので、収納の中に湿気がこもらず快適。左手の扉の中には仏壇が収められています。
リビングと縁側を仕切る建具や欄間は既存を利用。
知り合いの建具屋さんに洗ってもらい、障子を貼り替えたらすっかりきれいになりました。
キッチン横の柱につぎはぎのような跡が見えるのも、古材を再利用した証です。
柱をそのまま残して、梁を補強することにしたため、柱にいくつか穴ができてしまいました。
その穴に埋め木を施してあるのです。