築80年の実家をリノベ。古材を生かして、快適な二世帯に【住まいの設計】
年月を経た柱のあめ色がいい雰囲気ですね。
ちなみに、座って過ごすことの多い家族のため、床を中心に断熱材を入れたり、北側の窓は2重サッシにしたりと、温熱環境もしっかりと整えました。
■ 刷新された水回りと、父母がそれぞれのんびり過ごせる個室
構造上の問題で位置は変えられなかった洗面室とバスルームは、設備を一新して快適に。
そのすぐ横に階段があるので、「遅く帰ったときでも家人に迷惑をかけずにお風呂に入れます」と夫は言います。
母と娘がふたりで立てるようにと要望してできたオリジナルキッチン。
キッチンの裏に部屋がある父がトイレに行くときの動線にもなるため、通路を広めに取ってあります。
キッチンカウンターや吊り戸棚も造作しました。カウンターのリビング側には棚を設けて食器などを収納しています。
1階の北側には父と母の個室を配置。着物のリメイクが趣味、という母の部屋には作業台を、北向きの父の部屋には大きなWICと小窓を設けました。
階段が親世帯と子世帯の生活の場を分けている石渡・中村邸。
階段の途中にある小さな収納が、いかにも昔ながらの家、という雰囲気です。