片付けの目標時間はアバウトな方がいい!? 心理学を応用した片付け習慣・その18
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「それじゃ、結局、何も分からないのでは?」と思いますよね。
ところが、この実験の目的は「各グループが1週間で何キロ痩せたか」を比べることではなかったのです。
1週間のダイエットを終えた被験者に、こう尋ねました。
「このプログラムを、あと10週間やってみますか?」
この質問こそ、実験の要だったのです。
■ 続けたいか?続けたくないか?それが問題!
「1週間で1キロ痩せる」というきっちりした目標を立てたAグループで、10週間のプログラムに追加で申し込んだ人は約50%でした。
それに対して「1週間で0.5〜1.5キロ痩せる」というアバウトな目標を立てたBグループでは、同じプログラムに80%以上の人が申し込んだのです。
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つまり、「アバウトな目標を立てた方が、努力を持続しやすい」ということが判明したのです。
■ 「到達可能性」という心理作用とは?
なぜ、人はアバウトな目標の方が努力を維持しやすいのでしょうか?
原因としては、「アバウトな目標の方が、自分の裁量に幅を持たせられる」ということが挙げられます。