介護しやすい二世帯住宅とは?リビング隣を親の部屋に!
二世帯住宅には分離型と融合(共用)型がありますが、親世帯のどちらかが亡くなり、残された親も介護が必要となったら、融合型のほうが暮らしやすいようです。
共用部が多い融合型の二世帯住宅における介護しやすい空間づくりについて紹介します。
■ リビングの隣に母の自立した空間を配置
親世帯の父のほうが亡くなり、残された母と子世帯とが暮らす二世帯住宅の例を考えてみましょう。
千和 / PIXTA(ピクスタ)
介護が必要といっても、ある程度のことは自分でできる軽度の認知症を発症し、デイサービスにも通う母とその息子夫婦というケースです。
1階は共用のLDKと共用の浴室、そしてリビングの隣に母の部屋を、2階は子世帯の寝室と孫の個室を配置しています。
maruco / PIXTA(ピクスタ)
母の部屋には、トイレ、洗面所、洗濯室、納戸を設け、庭に面したところを縁側とし、洗濯物の干場にします。
miya227 / PIXTA(ピクスタ)
洗濯や掃除はこれまで毎日のように行ってきた母に、できるだけ自分の身の回りのことはひとりでやってもらうような環境としています。
■ 「引き戸」を使ってゆるやかに閉じる
母の部屋はリビングの隣にあることで、話し声や物音が伝わってきて人の気配が感じられるようになります。