ペットと上手に暮らす家とは?獣医師・田向健一さん【すまいの話、しませんか】no.12
飼い主さんにとって大切な家族なのだから、僕がサボるわけにいきませんよ」。
病院で日々、様々な動物を診療する田向先生だが、自宅では犬、猫、インコ、リクガメ、ヘビ、トカゲ、熱帯魚と多くのペットと暮らす飼い主さん。
「家を建てるときに、爬虫類や熱帯魚など“水もの”ペットのために、10畳ほどの部屋を地下につくりました。
水をこぼしても平気だし、大きいシンクも設けています。
リビングに水槽を置くと、水を替えるのが面倒だし、こぼしたりすれば掃除も大変。
そして水替えをしなくなり、水が汚れても平気になってしまう……。ペットと暮らすには、メンテナンスを楽にすることが大事なんですよ」
20個ほどズラリと並んだ水槽には、アマゾン原産の熱帯魚やヘビなどが飼われている。エサや電気代は月数万にも!?
自宅でペットを飼うと、生きものゆえ仕方ないとはいえ、特に気になるのは臭い……。
「ペットを飼うときは掃除のしやすさが大事になってきます。畳やカーペットは避けるべきだし、フローリングもペットがおしっこをしちゃうと、木目に染みて臭いのもとに……。
僕の家には、猫のトイレ専用の置き場所をつくり、換気扇を仕込んだので排泄しても臭いません。