くらし情報『「バランス釜」は意外に悪くない!? 安さを優先するなら検討する価値アリ』

「バランス釜」は意外に悪くない!? 安さを優先するなら検討する価値アリ

「バランス釜」って、ご存じですか?

銭湯での入浴が主流だった日本で住まいに浴室が普通に設置されるようになったきっかけは昭和30年に設立された日本住宅公団による団地建設ですが、その動きが一般家庭にまで広がった背景としては昭和40年に登場した「バランス釜」の果たした役割が大きかったようです。

今回は不動産における絶滅危惧種的存在である「バランス釜」についてお話します。

■ 徹底的に嫌われている「バランス釜」
バランス釜

ABC / PIXTA(ピクスタ)

バランス釜は正式にはバランス型風呂釜の通称でガス風呂釜だけを指しますが、一般的には浴槽と風呂釜が並んで設置された浴室全体を称して呼んでいる場合が多いように思います。

築年数の古い賃貸物件では今でも時々見ることができますが、お客様の嫌悪感はかなり強いようで「バランス釜は嫌です」ということで資料の段階ではねられてしまい、賃貸物件の営業時代の筆者はバランス釜物件に関しては内見にこぎつけたことすらありません。

現在も残っているバランス釜は年数が経過しているため、どれも古ぼけたものとなっており、浴室というデリケートな空間内であることからどうしても我慢できないということかもしれません。

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