羽毛ふとんを80年以上使うための洗浄とリフォームとは?キャリア25年のプロに聞きました
に入れてロールアップして縛り、他の羽毛ふとんといっしょに大きな洗濯機で洗い上げ、布ふくろから出して、平台乾燥のあと、まとめて大きな乾燥機で乾燥させます。
ロールアップして縛る理由は、羽毛ふとんの側生地はダウンの飛び出しを防ぐダウンプルーフ加工のため、生地目がつぶされていますから、水や洗剤の浸透に非常に時間がかかるのと、中の羽毛が含む大量の空気で、羽毛ふとん自体が水の中で風船のように膨れて、中まで洗剤水が入らないためです。
きつく丸めることで、より早く洗剤や水が中に入ります。
古い側生地をそのまま生かしますから、洗浄の前に、目に付く大きなシミなどはシミ抜きします。写真は丸洗い工程の一部です。
側生地のシミ抜き処理
側生地を守るため専用ふくろに入れます
洗剤水が浸透するようにきつく丸めて縛ります
丸洗い用の洗濯機です
平台乾燥の後、大きな乾燥機の熱風で一気に乾燥、殺菌します
2.ふくろ洗い
羽毛ふとんを解体して、中身の羽毛だけを取り出し、袋に入れて、他の羽毛の袋といっしょに洗うのが〝ふくろ洗い〟です。
側生地は廃棄処分となります。
中身の羽毛を取り出して洗いますので、丸洗いの場合よりも洗浄力は増します。