オリンピック後に東京の不動産は暴落する?2020年問題って?
いよいよ来年は待ちに待った東京オリンピックの開催年、2020年を迎えます。
東京オリンピックを心待ちにする声がある一方で、さまざまな方面から「オリンピック後は不動産が暴落するのでは」と心配する声も聞かれます。
果たして2020年の東京オリンピック以降、本当に不動産は暴落するのでしょうか?
そこで今回は、「暴落する」という意見のなかで、代表的なものをいくつか検証してみましょう。
■ 2020年に東京でも人口が減少するから不動産が暴落?
ABC / PIXTA(ピクスタ)
国立社会保障・人口問題研究所が2013年に公表した「日本の地域別将来推計人口(平成 25(2013)年3月推計)」では、東京の人口が減少に転じる時期を2020年としていましたが、 最新の推計(2018年3月30日公表)では、前回より10年遅い2030年が東京の人口のピークとされています。
出生率が若干改善していることや都市への人口移動が続いていることなどから、都市の人口は当初の推計よりも減少に転じる時期が遅くなっているのです。
つまり、東京の人口はまだ減少期に入らないので、2020年に東京の人口減少が理由で不動産が暴落することは考えにくい、といえるでしょう。