フランス事情に学ぶ!日本で深刻な「2人目の壁」を打破する方法
また少子化が進み、社会のなかでのびのびと子育てできないと感じる人も多いと思います。
「フランスは子どもや子どもを持つ人に優しい社会なのでしょうか?」とお聞きしたところ、「子どもに優しい面ももちろんありますが、その反面、フランスには子連れでは入れないレストランがあったりします。それは、子どもなしで夫婦が食事をしたり、二人の時間を持ったりすることが大事だという考えがあるからです。大人がそのような時間を持つために、赤ちゃんのうちからベビーシッターに預けたりすることは、フランスでは一般的なことです」とのこと。
それは子どもをないがしろにするという意味ではなく、大人の世界と子どもの世界をきっぱりと区別するということなのですね。
子どもにとっても、大人の都合につきあわされるより、信頼できる人のもとで時間を過ごす方が結果的にいいように感じます。日本でときどき目にする、通勤電車でのベビーカーのことを思い出しました。「もっと赤ちゃんのうちから預けてもいいのでは?」とドラさんはいいます。
日本社会には、仕事のためならともかく、親が純粋に楽しむために子どもを預けることに関しては、まだまだ寛容とはいい難い現実があります。