検挙数が去年785件!児童虐待について考えさせられる漫画7選
そんな父親はやがて2人を育てることを諦め、家を売ってお金をつくり、2人に託します。
父の影に支配されながらも2人で生きる兄弟は安住の地を求め流転を続けるのです。果たして兄弟の人生に平穏というピリオドが打たれる日は来るのでしょうか?
人々の心に迫った作品です。
■5:『毒親育ち』(松本耳子)
親との関係に苦しみ、生きづらさを抱えるすべての人に送る、どこまでも残念な“毒親”との半生を綴った衝撃のコミックエッセイ。
「できない」を許してくれない母と、反社会的で家庭を顧みない父。親による精神的な呪縛によって地獄のような青春時代を送った著者が、毒親から解放される「心のデトックス方」に辿り着くまでを描いた作品です。
身体的な暴力がなくても、心への暴力が子どもに悪影響をおよぼすということが改めてわかる作品です。
■6:『凍りついた瞳(め)―子ども虐待ドキュメンタリー』(ささやななえ)
「子ども虐待」の現実を描いたドキュメンタリーコミック。暴力、放置、性的虐待など、さまざまな虐待の事例を具体的に漫画化しています。
1994年9月~1995年7月にコミック誌に掲載された作品が収録されていますが、10年以上たったいまでも児童虐待の現状や悲惨さは変わっていないと思い知らされる作品です。