放送作家歴25年分の技術を公開!すぐ使えるヒット企画の作り方
ある会社の部長の名刺入れから名刺を5枚抜き取り、そこに書かれた5人の名前を前にしたとき、部長が顔と名前を一致させられるか、というゲームです。
結構ハードなゲームですよね。「あるある」と大勢が感じる経験のなかでもネガティブな「あるある」のほうが、より共感がえられやすいようです。
ネガティブな「あるある」とは、名刺の相手を思い出せないこともそうですが、失恋とかピンチなどの状況のことです。
そして、相手の名前や顔を思い出せない「あるある」には、もうひとつの「あるある」も隠れています。それは、思い出してもらえない名刺を渡した側の気持ちです。名前を覚えてもらえない悔しさ、それもまた誰もがもつ「あるある」ですよね。
企画を考える上で大事なのは、仕事でもらった名刺を、クイズにするという発想そのもの。
フランス料理店の最後にお茶漬けが出てくるなど、「近い」ものと「遠い」ものというあり得ない2つを見つけ、掛け合わせることで、新鮮な企画を生み出すことができるのです。
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企画のヒントって、じつは身近にたくさん転がっているんですね。そのことに気づき、どう自分流に味つけをしていくか。
柔軟な視点で身の回りを見渡してみることから、まずは始めてみましょう。