夫が「6ヶ月間の育休」をとるだけで大違い!女性の新しい働き方
それでも、週刊誌AERAが“資生堂ショック”と名づけたこの改革は、世間に賛否両論を巻き起こしました。
そのなかには「女性にやさしくなくなった、後ろ向きな改革だ」といったネガティブな反応だけでなく、「育児はしっかりしたいけれど、キャリアもあきらめたくはない」という女性からの前向きな反応もあったのです。
■あえて「育休期間を短縮する」企業も
育児中の女性を積極的に戦力化していく流れは、ほかの企業でも動き出しています。
キリンビールでは、育休期間を「子どもが3歳に達するまで」から「2歳に達するまで」にあえて短縮。
一方で、時短勤務を長さによって3パターンに分けるなど働き方の選択肢を増やしています。
みずほ銀行でもフレキシブルな勤務制度を再考。時短勤務中でも、忙しい五・十日や月末月初には、事前申請でフルタイム勤務できる体制を整えました。
時短勤務が長引けば、それだけ職場での実務経験がほかの社員よりも減ることは事実。
それだけ将来の昇進や昇格も遠ざかり、補助的な役割を担うことが多くなります。そしてキャリアアップをあきらめる――そうしたキャリアコースを陸上競技になぞらえた“マミートラック(ママ専用トラック)