なぜ子どもに算数をやらせる?実は「よりよく生きるため」のもの
と断言しています。
たとえばピアノの国際的なコンクールで入賞するためには、実績のある先生について、ひたすら練習をする以外にありません。
水泳でオリンピックに出て優勝するためにも、実績のあるコーチのもとで、ひたすら練習する以外に方法はないでしょう。
しかしどちらも、やればやるほど上達するというわけでもありません。大切なのは、健康であることと、自分の意思で練習に臨むこと、そのふたつのバランス。
■算数のできる子はどんな子なのか
この考え方を算数に当てはめてみた場合、練習は計算練習ということになります。では、「算数のできる子」とは「計算が速い」「難しい問題をすらすら解く」子どもでしょうか? それは違うと著者。
大切なのは、「どれくらい深く考えられるようになるか」だというのです。
計算は正確でありさえすれば、それほどスピードは必要ないそうです。
また、本当に難しい問題は、誰がやってもすらすらとは解けないもの。70ページの「究極の数理パズル」など、誰がやっても10分以内に解くことなど不可能なわけです。
もちろん繰り返し練習すれば速く解けるようにはなるでしょうが、初見では無理。
■大切なのは計算の速さではない!
そして重要なのは、すらすら解ける問題を解いているだけでは、学力は向上しないということ。