良質な努力が生産性を高める!「いい努力」を形成する7つの要素
『マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかった いい努力』(山梨広一著、ダイヤモンド社)の著者は、世界最高のコンサルティングファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーのトップコンサルタントとして25年にわたり活躍してきた人物。
ほんの数年勤務しただけで「マッキンゼー出身」を謳う人も少なくないだけに、このキャリアには特筆すべき価値があるのではないでしょうか?
ところでそんな著者は本書において、「努力」の本質的な意味をとらえなおしています。
一般的に「努力することはいいことだ」と思われているし、もちろんそれはよいことなのだけれど、「努力をすればいい」と思った瞬間に大事なことを見失ってしまうというのです。
つまり「努力をすればいい」のではなく、努力の質が重要だということ。同じ時間をかけるのであれば、すべて「いい努力」に転換したほうがいいという考え方です。
たしかにそのとおりですが、だとすれば「いい努力」とはどのようなものなのでしょうか?
著者によれば、それは7つあるそうです。
■1:「成果」につながるもの
たとえば3年の再月をかけ、手塩にかけてリンゴの木を育てたけれども、ひとつも実らなかったとしたら、それは「いい努力」