難しい質問をされたときは答える前に必ず「3秒待つ」といい理由
衝動にかられもします。
しかし、そんなときこそ、わざと立ち止まり、「1、2、3……」と3秒数え終わるまで待つことが大切だと著者はいいます。
■答える前には間をおくといい理由
著者がマッキンゼーで教わった最善のアドバイスのひとつが、「難しい質問に答える前には必ず間をおくこと」。そして間をおく理由は、おもに3つあるそうです。
(1)反応し、考え、最良の回答を考えるための時間を稼ぐ
(2)沈黙はあなたの回答の重みを増すので、聞き手はより高い価値を感じる
(3)劣勢の場合や緊迫した状況では過剰に反応しやすいため、間をおいて気を静める
また、質問を分類ごとに把握しておくことが、常に聞き手に先回りするコツ。たとえばプレゼン後の典型的な質疑応答の場面では、質問はだいたい次の4つに分類できるといいます。
(1)事実確認・情報収集型「X社の市場占有率は何%ですか?」「稼働率が75%未満の工場はいくつありますか?」
(2)発見型「いますぐとるべき行動はなんですか?その優先順位は?」「『デジタル化したほうがいい』とおっしゃるなら、当社にどんな能力が必要ですか?
(3)評価・比較型「2つのベンチマークを比較する場合、成功の主要因はなんですか?」