完全主義にメリットなし!考え方は「80%できれば上々」が正解
しかし完全主義がオーバーになったり、不完全に陥ることを恐れて後ろ向きになったりするなど、度がすぎると自分の「まじめさ」に疲れてしまうことになります。
たとえば複数の仕事を同時に抱えるビジネスパーソンが、そんな心理状態で仕事に取り組めば、どんどん自分を追い込んでいくことになるわけです。
失敗を恐れるあまり、あるいは承認欲求が満たされないあまり、不安や抑うつ、自分へのいらだちが高まっていくということ。
そしてワーキングメモリが一気にパンクし、ヤル気を失ってしまう状態に陥ることに。無理が続けばやる気を失うだけではなく、うつ病の発症、果ては自殺へとつながっていく可能性もあるのだそうです。
■失敗を恐れず思い切ることも必要!
しかし大事なのは、まず失敗を恐れないことだと著者はいいます。「不完全を認めるスタンスを持つ」ということが、過度の完全主義から脱出するポイントだというのです。
完全なクオリティを求めることだけがゴールではないわけです。
だから、完全に仕上げなければ周囲から認められないという誤解にも、できるだけ早く気づくべきだといいます。
とはいっても、融通の利かない強迫的な考えを変えるのは決して簡単なことではないでしょう。