くらし情報『ホルモン補充療法は「乳がんの発症率」が本当に上がるの? リスクを専門医が回答!【医師解説】』

2024年3月22日 04:10

ホルモン補充療法は「乳がんの発症率」が本当に上がるの? リスクを専門医が回答!【医師解説】

の減少です。
ホルモン補充療法(HRT)は、このエストロゲンを補うことで、更年期障害を改善する治療法です。

ただし、高血圧や糖尿病の人や肥満の人、家族に子宮体がん・乳がんを経験した人がいる場合には、病態が悪化する可能性があるため慎重な投与が必要です。過去に子宮体がんや乳がんを経験した人は、場合によっては受けられないことがあります。

また、脳卒中や心筋梗塞、冠動脈疾患などの既往歴がある人、喫煙者、血液をサラサラにする薬を内服している人は、血栓症(血の塊が血管を閉塞して障害が生じる病気)を引き起こす可能性があるためホルモン補充療法を受けられません。

乳がん細胞は女性ホルモンで増殖する!?

ホルモン補充療法は「乳がんの発症率」が本当に上がるの? リスクを専門医が回答!【医師解説】
厚生労働省が発表した「全国がん登録罹患数・率 報告 2019」によると、日本女性に一番多いがんが「乳がん」です。

女性のがん罹患部位
1位乳房
2位大腸
3位肺
4位胃
5位子宮

日本女性の9人に1人が乳がんに罹患すると言われ、40代後半から増えて、60代が一番多いのが特徴です。

乳がんのがん細胞の60~70%は、エストロゲンの影響を受けて増殖します。
乳がん細胞が体の中で生存していく上で、エストロゲンなどの女性ホルモンが欠かせない存在となっているのです。

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