7年前、私が42歳のときに出合った太極拳。初めは慣れない動きを覚えるだけでも難しく、週に1回、90分の教室で習った動きも次の週にはすっかり忘れてしまう始末。いつまでも動きを覚えられない罪悪感から、当初は教室もさぼりがちでした。そんな私が妊娠、出産を経た今でも続けられた理由と、これからも一生涯続けていきたいと決めた出来事についてお話ししたいと思います。
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太極拳に興味を持ったきっかけ
42歳のころ、とある町で鍼灸師として仕事をしていました。人口2,000人ほどの小さな町の古民家を借りて鍼やお灸の施術をする中、患者さんとの会話の中で時折耳にする「太極拳」という言葉。中国で生まれた拳法である一方、健康体操の側面のほうが有名で、日本でも早朝の公園などでゆっくりと動いている様子が見られる太極拳。名前と雰囲気は知っていても、そう身近な存在ではありませんでした。
ところが患者さんの中で何人か町の太極拳教室に通っている人が現れ、そのうちに太極拳教室の先生の妹さんが治療に来るようになったのです。妹さんの話では、先生は3年ほど前から太極拳を教えていらっしゃるとのこと。