【子育てパパ・ママのための、お金の習慣】お子さまの学資保険、本当に役に立つ内容になっていますか?
教育資金づくりによく利用される学資保険。お子さまの進学年齢に合わせて保険金が受けとれるので、確実に資金を用意されたい方や貯金が苦手な方に人気の高いものです。でも、学資保険には3つのタイプがあり、どれを選ぶかで得られる保障や貯蓄性が変わったり、入学金を納める時期に資金を確保できなくなることがあります。お子さまの学資保険はどのタイプなのか、1度チェックしてみませんか。
学資保険についてのおさらい
学資保険(子供保険)は、子どもの入学や進学に合わせて祝金(生存給付金)や満期保険金が受け取れる保険です。一般的には、親等の契約者が死亡した場合にその後の保険料払込が免除されます。親に万一のことがあっても教育費を確実に準備できるのは、預金等にはない学資保険ならではの特長です。
お子さまの学資保険はどちらのタイプ?
学資保険には大きく分けると次の3つのタイプがあります。
保障重視タイプ 積立機能 + 保険料払込免除機能 + 育英年金・医療保障等
貯蓄重視タイプ 積立機能 + 保険料払込免除機能
預貯金類似タイプ 積立機能のみ(契約者に万一のことがあったときの保険料免除機能なし)
子どもの医療保障や、契約者である親に万一のことがあった場合に育英年金が受けられる等、積立機能と保険料払込免除機能以外にさまざまな保障がついているのが「保障重視タイプ」です。貯蓄重視タイプ、預貯金類似タイプよりも保障が手厚い分だけ保険料は高めになります。子どもの医療保障をしっかり備えたい場合や親の死亡保障が少ないと感じている場合は保障重視タイプが適しています。
しかし、教育資金を貯めるためだけに加入する際は、「貯蓄重視タイプ」や「預貯金類似タイプ」の方が効率よく貯められます。保障重視タイプの中には、保険料払込総額よりも満期保険金等の受取総額が少ないものがあるからです。私のお客さまが加入していた学資保険では、医療保障が付いていたことで、18年間の保険料と18歳で受け取った満期保険金が10万円近く違っていたものがありました。気になる場合は、保険料の総額と受取金の総額を比べてみるといいですね。