【保険料月1万円以下で豊かに暮らす】第38回 30代の保険と積立 ゴールまでの期間を意識した商品選択を
30代は、人生の大きな決断をすることが多い年代です。素敵なパートナーと出会って結婚したり、子どもが生まれたり、家を買ったり。教育費やマイホームの頭金づくり、独立開業等のために積立を始める人は少なくありません。ゴール(目標)が明確なときに重要なのは「商品選択」です。病気やケガ等のアクシデントが起きても積立計画を遂行できるように備えながら、ゴールにあった積立商品・資産形成ルールを選択しましょう。
1. ゴールにあった積立商品とは何か
積立貯蓄を成功に導くポイントは、運用期間にあった金融商品を選ぶこと。目安は10年です。運用期間が10年未満であれば安全性を重視し、10年以上であれば、積立投資を中心に選択するのがコツとなります。
子どもが生まれたばかりで、将来の大学の入学金や授業料を用意するための積立であれば、資金が必要になるまでに10年以上の時間があるので、「ファンド積立」や「るいとう(株式累積投資=株の積立)」「外貨MMFの自動買い付けコース」でじっくり殖やすことを検討します。いずれも投資商品ですが、長い間積立を行うことにより、時間分散ができます。
リスクが気になる場合は、学資保険や低解約返戻金型終身保険(または定期保険)を選びましょう。「低解約返戻金型終身保険」とは、保険料払込期間の解約返戻金を7割程度に抑えることで、通常の終身保険に比べて保険料がお手頃になっている終身保険(何歳で亡くなっても死亡保険金が受け取れる保険)です。保険料の払い込みをしっかり終えると通常の解約返戻金額に戻るので、一般的な終身保険よりも貯蓄性が高い保険として有名です。この払込期間を10年等の短期間に設定することにより、解約返戻金を教育資金が必要なタイミングで使えるのです。解約返戻金がこれまでに払った保険料の2倍、3倍になるような保険ではありませんが、定期預金等で積み立てるよりも返戻率が高めのものが多いようです。
10年未満であれば、元本保証商品か比較的安全性の高い債券等を中心にした積立を選択しましょう。
会社員であれば、まずは会社の制度を調べましょう。大手企業中心になりますが、企業のなかには社員の福利厚生の一環として、財形貯蓄等の給与天引き型の金融商品に「利子補給」をしているところがあります。毎回の積立額に対して6%の利子補給をしている会社もあります。あなたの勤務先にお宝積立商品が眠っていないか、要チェック!