2023年7月18日 12:30
『女医 看護師 医療事務 医療業界で選ばれる人、選ばれない人』7月18日発売 キャリア形成に悩む女性に卵子凍結の考え方を伝承したい
実際に大学病院で働いている女医は、出産をして戻ってきたら時短制度が適用され、給料が少なくなり、おむつ代とベビーシッター代で給料がなくなると嘆いています。女医という職業には、3分の1の法則(未婚:既婚:離婚の割合がほぼ同じになっている)というものがあり、女医が「キャリア」と「家庭」を両立するのは難しいといわれているのです。
著者自身も2人目で不妊治療を経験していますが、晩婚化や第一子出産年齢の高齢化が進んでいるなか、子どもを持つ可能性を失わないためにも、働く女性や、女子医大生へ卵子凍結をおすすめしています。
著者は、先代の父から院を引き継ぐ際に、鼻の日帰り手術に特化したクリニックを開業。開業医として、年間200人ほどの鼻の日帰り手術を行っている一方、2人の子どもを授かり、女医として、院長として、母として、忙しいながらも充実した日々を送っています。また、2023年4月からは、日本大学大学院医学研究科へ、社会人医学博士課程取得のため通っており、家庭とキャリアを現在進行系で切り拓いているのです。患者から、医療機関から、世の中から「選ばれる人」として、しあわせに生きる女性が増えてほしいという著者の熱い想いから、本書の執筆につながりました。