【先輩ママ特別インタビュー前編】親子の笑顔をもっと増やせる育児の多様性とは
障がい児の24時間介護と社長業、救ってくれたのはベビーシッター
―経沢さんご自身もベビーシッターサービスを受けられていたのですね。
経沢:はい、本当は保育園に預けて復帰するものだと思っていましたが、妊娠中にお腹の子どもに障がいがあると聞いて、絶望的に感じました。保育園がワーキングマザーにとって救いだと思っていたからです。当時は会社を辞めようかと思いましたが、社員に対しても責任がある。私は24時間介護が必要な子どもを持って、どのように生きていくべきなのか、本当に悩みました。そこで、ベビーシッターという存在を知り、救いを求めたのです。
―キッズラインでは、「日本にベビーシッター文化を」をミッションに掲げていますが、この思いに至った背景を教えてください。
経沢:先ほどもお伝えしましたが、30歳のときに出産した長女は重い障がいを持っていました。妊娠5カ月の時点で障がいが判明し、周囲は「産むことは諦めなさい」と反対。でも、私は最後まで責任を持って子どもに向き合うと決めていました。全力を尽くしたいと。その後、奇跡的に無事に出産でき、長女は4歳まで生きることができました。しかし、当然保育園には預けられません。