昨年9月に最終回を迎えながらも、Vシネマとして復活を果たした『仮面ライダー鎧武』の外伝第2弾『鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』Blu-ray&DVDの初回生産限定「ロックシード版」の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年11月発送予定で、価格は8,640円(税込)。『鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』は、タイトルのとおり、第2弾は青木玄徳が演じる戦極凌馬/仮面ライダーデュークと、松田岳が演じるザック/仮面ライダーナックルに焦点をあてたスピンオフ作品。それぞれを主役に据えた2つの物語が収録され、監督は両作ともに金田治氏、脚本は「デューク編」をニトロプラスの鋼屋ジン氏、「ナックル編」を毛利亘宏氏、音楽を山下康介氏が務める。そのほか、久保田悠来、佃井皆美、波岡一喜、小林豊、百瀬朔といったTVシリーズ本編のキャストの出演も決定している。第1弾と同じく初回生産限定版は「ロックシード版」と銘打ち、戦極ドライバーで変身するデューク用の「DX レモンロックシード&デュークフェイスプレート」が付属。映像特典には、Blu-rayにメイキング、イベント、PR集、データファイル、DVDにメイキング、PR集、データファイルを収録している。封入特典はBlu-ray&DVDともに、「DXレモンロックシード」(キャストボイス入り)、「デュークフェイスプレート」「スペシャルライナーカード」。そして、Blu-rayにのみ、オーディオ・コメンタリーの収録が予定されている。商品価格は「ロックシード版」Blu-rayが8,640円(税込)、「ロックシード版」DVDが7,560円(税込)。「プレミアムバンダイ」の予約締切は2015年8月17日23:00で、商品の発送は、2015年11月を予定している。(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映(C)2015石森プロ・テレビ朝日・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
2015年07月02日7月3日(金)より東京・サンシャイン劇場で上演されるミュージカル『うたかふぇ』。同作の公開舞台稽古が6月16日、都内スタジオで行われ、主演のお笑いコンビ・次長課長の河本準一、牧野由依、陽月華、大山真志、菊地美香、なだぎ武が出席した。【チケット情報はこちら】同作は、脚本・演出家の福島三郎主宰の劇団「丸福ボンバーズ」が2012年に初演した舞台の再演。人々に親しまれていたカフェが、大型ショッピングモールの建設によって存亡の危機に立たされたことから巻き起こる騒動を描く。公開舞台稽古後、行われた囲み取材で、同作が演劇公演初舞台、初主演となる河本は「色々な事が初めてです。他のメンバーは経験豊富な方々なので、座長ですが気持ち的には一番後輩の気分。自分が何かできる事がないかと考えた時に、やはりムードメーカーじゃないかと思いまして、稽古は毎回明るく元気に楽しくやっています。今年40歳になりまして、これまでやってきた芸人の仕事とはちょっと違う事に挑戦したいと思っていた所にこの作品のお話をいただきました。次、50歳になるまでの10年間、色々な事に挑戦したいと思っている自分にとって、これが最初の仕事なので、是非観に来て欲しいです」と語った。カフェのウェイトレス役を務める牧野由依は「普段声優や歌手の仕事をメインにしているんですが、今回この仕事に出演できて幸せです。稽古の時から凄く楽しくて、歌うことがこんなに楽しいものなんだなと、この作品に関わらせていただいて改めて気づきました。楽しい雰囲気が劇場に来てくださった皆さんにも伝われば良いなと思います」と話した。稽古の手応えについて報道陣から聞かれると、河本は「舞台で歌を歌う事に関しては、最初は戸惑いもあったんですが、歌が好きなのであっという間に慣れましたね。自分の中では手応えしか感じていないです。すでにやりきったような気持ちでいるので、この高いテンションを本番までどう保っていこうかって考えています(笑)」と自信をのぞかせた。また「勝手が分からなかったので、本読みの時にはセリフを全て頭に入れて、台本を見ずにみなさんの顔を見ながらやっていたら、“本を読んでくれ”って叱られてしまいました(笑)。“良い事じゃないの?”って思ったんですが、自分がそれをすると周りの人が慌てだすって言われて、すみません、と言いました(笑)」と稽古の裏話を明かした。ミュージカル『うたかふぇ』は7月3日(金)から12日(日)まで東京・サンシャイン劇場で上演。チケットは発売中。
2015年06月18日お笑いコンビ・次長課長の河本準一が演劇公演に初舞台、初主演するミュージカル『うたかふぇ』が7月、東京・サンシャイン劇場で上演される。ミュージカル『うたかふぇ』チケット情報大型ショッピングモールの進出で苦境に立たされた「ドリーム商店街」の面々を描く作品。作・演出を手がけるのはウェルメイド・プレイに定評のある福島三郎。GO-BANG’S のヴォーカルとして活躍した森若香織が楽曲を、自身も俳優としてストレートプレイやミュージカルの舞台に立つ曾我泰久が音楽監督を務める。公演決定にあたり、主演の河本は「今年で40歳を迎えて初めてどっぷり芝居に浸かります。この年でこの経験が出来ることに感謝しつつ思い切り楽しめるだけ楽しんで行こうと考えてます」とコメントを寄せている。出演はほかに、牧野由依、陽月華、大山真志、菊地美香、なだぎ武。公演は7月3日(金)から12日(日)まで。
2015年05月08日映画監督の北野武が、13日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~、13日は22:15~)で、「監督は役者に関わってはいけない」との持論を展開した。今回、「BISTROSMAP」のコーナーに、映画『龍三と七人の子分たち』(4月25日公開)の北野武監督と、出演者の藤竜也、中尾彬、安田顕、萬田久子が登場。北野監督の現場での様子について中尾と藤が「不愛想」「日本一不愛想」と明かし、監督自身も「一言も口きいてないのよ」と語った。中居正広が「何でコミュニケーションとらないんですか?」と聞くと、「それが一番ダメなんだよ。監督と役者のコミュニケーションなんてやるから、間抜けな映画撮っちゃう」と北野監督。「擁するに、役者に関わっちゃいけないの。常に客観的に」と続け、「食事したり酒飲んだりすると、情が出るでしょ。そうしたら冷静にその役者を見れなくなるから」と説明した。萬田も「本当に目を合わせてくださらない」「武さんのお声を聞いたことがなかった」と現場の様子を告白。北野監督は、テントの中にこもってモニターをチェックし、何かあったら助監督を通して指示をしていたという。それでも、「不愛想なんですけど救いもあるんですよ」と藤。「時々、よっぽど気に入った時に、"天の岩戸"から出てきて、おもしろかったよって。そのインパクト!」と語った。北野監督はまた、「お笑い出身だから、一発OKにしたいのよ。2回目、3回目と重ねるたびに新鮮さがなくなって」との考えも明かした。
2015年04月14日2013年から2014年にかけてテレビ朝日系で放送された特撮TVドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』が、2015年春にVシネマ『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』として復活を果たす。アーマードライダーと呼ばれる若き仮面の戦士たちが多数登場し、それぞれの信念をぶつけあい、互いに争いながら高みを目指していく青春群像劇である『鎧武』の中でも、強烈な存在感を発揮していた「仮面ライダー斬月=呉島貴虎」と「仮面ライダーバロン=駆紋戒斗」をそれぞれの主役に置き、2つのサイドストーリーが展開する。4月22日のBlu-ray&DVD発売に先がけ、2月7日、東京・港区のニッショーホールにて上映イベントが行われた。いち早く『鎧武外伝』の物語を目にしたファンたちの熱気がさめやらぬタイミングで、上映直後に舞台あいさつが行われた。ステージには金田治監督と、久保田悠来、小林豊をはじめ、主要なキャスト総勢7名が登壇した。『鎧武』チームの中でも特に役柄と素のギャップが大きく、舞台あいさつやファンイベントではとんでもないサービス精神を発揮する小林と、豊富なボキャブラリーによる奇抜かつ味わい深い発言でファンを魅了する久保田が、またもや会場内を爆笑の渦に叩き込んだ。『斬月編』の主役・仮面ライダー斬月/呉島貴虎を演じる久保田悠来は、「主任!!」というファンからの声援を受けつつ、あえてクールに「おは……」とあいさつし、いきなりのつかみに客席は大爆笑。Vシネマでの復活、そして主役ということについて「僕からの始まりのあいさつというのは新鮮でいいなと思います」と異なる景色を噛み締めながら、「(企画が決まった時)喜びのあまり飛び跳ねて、天井に頭をぶつけました。今でもコブが残っています」と、"久保田劇場"はこの日も健在。「女性と絡めるということで喜びを感じました」と劇中のラブシーンに言及し、「このために役者を志しましたから!」と本音とも冗談ともつかない発言で会場を沸かせていた。続いて『斬月編』に朱月藤果という新キャラクターで登場する岩田さゆりは「こんなに盛り上がっている舞台あいさつは初めて」と最初こそ緊張した面持ちだったが、「皆さんが気さくでとても楽しい現場でした」と鎧武チームの温かさを実感。濃厚なイケメンである久保田との淡いラブシーンについては「今、この距離でも"濃い"のに、すぐ近くにこの顔があるんですよ! 撮影中では笑いが止まりませんでした」と、ムードあるシーンとは裏腹に、撮影中は"笑い"があったことを明かした。貴虎の弟で、仮面ライダー龍玄/呉島光実役の高杉真宙はステージ上での久保田、小林のハイテンションぶりに終始大ウケで「僕もあっち(客席)に座って観ていたい!」と思わず吐露し、撮影現場も同様のテンションだった模様。また、「(テレビ本編では)僕と兄さんしかいなかった呉島家に、別な人がいるというのがうれしかった」とVシネマならではの展開を喜んでいた。ゲストの岩田については「人見知り全開でした。あまりお会いする機会もなく、そんなに話せなくてごめんなさい……」と後悔している様子。『バロン編』で主演を務める仮面ライダーバロン/駆紋戒斗役の小林豊は、今回の作品では某国の御曹司・シャプールとの2役に挑戦。言うまでもなく終始ハイテンション状態だった。性格の異なる2役だったが「舞台袖で上映を観ていたら、ギャグのシーンでお客さんが笑ってくれていて、うれしかったです!」と茶目っ気たっぷりに語る。小林は『バロン編』の主題歌も担当しており「戒斗の生き様を歌ったような、かっこいい歌です。歌でも『鎧武』の世界観を表せたかなと思います」とアピールしていた。仮面ライダーナックル/ザック役の松田岳は「僕たちが(戒斗とは正反対に陽気な)シャプールを見て驚く、というシーンがあるんですが、シャプールとは初対面でも、普段よく見ている小林豊そのもの(笑)。あまりにもいつも通りなので、驚くリアクションに苦労しました」とタジタジだったようで、小林のあまりの爆発っぷりに観客も手を叩いて納得。続くペコ役の百瀬朔は、ファンからの熱い「ペコ~!」コールに、はにかみながらも笑顔。「テレビ本編ではよく傷だらけになり、観ている人から"出るたびに傷だらけ"と心配されました。終盤では骨折とかしまくりで(笑)。今回のVシネマでも傷だらけになっています」と話し、客席の大爆笑を誘っていた。『斬月編』『バロン編』の両作品に出演した仮面ライダーマリカ/湊耀子役の佃井皆美は、得意のアクションを今回も披露。「テーブルにゴロンと転がったりして、体当たりのアクションをやらせていただきました。あのシーンは5回も撮り直して大変だったのですが、スタッフさんたちが凝ってくださいました」と撮影時の苦労を振り返った。そして、金田治監督は「久保田くんの濃い顔が間近にあって、さゆりちゃんが笑ってしまいそうになって大変だった。だから笑う前にシーンを切ってしまえと思い、あのような演出になりました」と『斬月編』のラブシーンの裏側を明かす。TVシリーズでも演出を担当していた金田監督は、『鎧武』という作品について「中身の濃い作品。登場人物一人一人に違った生き方があり、それぞれが独自の生活感、目的を果たしていく人間群像になっている」と、『鎧武』ワールドの多様性、人物の魅力を熱弁。撮影では小林の芝居に手を焼いたと笑う金田監督だが、そう言いつつも「シャプールを演じたときは一発オッケーだったよ! びっくりした。アクションもよかったし、いい役者になったなあ」と小林を絶賛した。挨拶終了後、本日登壇が叶わなかった仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰役の佐野岳と、仮面ライダーデューク/戦極凌馬役・青木玄徳からのビデオメッセージも上映。2人の姿が映し出されると、客席からいっそう大きな歓声が沸き、うれしいサプライズが舞台あいさつに花を添えた。最後のあいさつで金田監督は「ファンの皆さんあっての作品。次の『鎧武外伝』は皆さんの力があればできると思います!」と、続編に期待を寄せる発言も。久保田は「みんなで1年間がんばってきたのが、こうやってまた形になってうれしいです。そしていつか、フルーツある限り、このハンカチーフが緑のうちは、まだまだ(新作が)観れるのではないかと思います」と、こちらも続編を熱望。小林は「皆さん『鎧武』を好きになってくれて本当にありがとうございます! そしてこれからもよろしくお願いします! ここからも、俺たちのステージだー!」と、紘汰の決め台詞を借りて、大盛況の舞台あいさつを締めくくった。『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』2015年4月22日にBlu-ray&DVDが発売される。(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映(C)2015石森プロ・テレビ朝日・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映
2015年02月09日北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』の公開を記念して、劇中で大暴れする主人公ら“ジジイたち”のイラストをプリントした“痛快!モバイルクリーナーステッカー”付特別鑑賞券・ムビチケカードが、1月31日(土)より全国の上映劇場で発売されることが決定した。その他の写真本作は、引退した元ヤクザの親分が昔の仲間たちと団結して、世直しのため、詐欺集団のガキどもに立ち向かう姿を描いたジジイ大暴れエンタテインメント。主演の藤竜也が龍三を演じ、その子分である7人のジジイを近藤正臣、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健が演じる。モバイルクリーナーステッカーは、ステッカーとしてモバイル機器の裏に貼り付けることができ、剥がせばクリーナとしても使えるグッズ。イラストは全10種類あり、龍三親分とジジイ7人のほか、安田顕演じる若造詐欺師集団のボス・西と、ビートたけし演じる刑事・村上の2種類がレアキャラとして用意されている。イラストの横には龍三親分の「義理も人情もありゃしねぇ」など、それぞれの決めゼリフもプリントされている。今回の特典は、本編完成後に実施した試写アンケートで「ジジイたちのキャラが濃い!」や「ジジイたちがかわいい!」と支持されたことを受けて、藤、近藤、中尾ら超ベテラン俳優たちが演じる“ジジイたち”をかわいいイラストにすることが決まったという。『龍三と七人の子分たち』4月25日(土)全国ロードショー
2015年01月30日●鎧武の変身ポーズはドライブ寄りにアレンジ!?公開初日を迎えた特撮映画『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』の初日舞台あいさつが13日、東京・丸の内東映にて行われた。舞台には、『仮面ライダードライブ』と『仮面ライダー鎧武/ガイム』の主要キャストに、映画ゲストの仮面ライダールパンを演じる綾部祐二(ピース)を加えた15名が登壇。会場に集まった大勢のファンから、大きな拍手で迎えられた。本作は、別々の作品で活躍する2人の『仮面ライダー』が夢の共演を果たす「MOVIE大戦」シリーズの6作目。2014年9月に最終回を迎えた『仮面ライダー鎧武/ガイム』のその後を描く「鎧武パート」と、強敵・仮面ライダールパンとの戦いに挑む仮面ライダードライブの活躍を描く「ドライブパート」に加え、クライマックスには鎧武とドライブが力を合わせて共通の敵を迎え打つ。映画に足を運んだ人だけが観ることのできる入場者プレゼント第1弾として、『仮面ライダードライブ/第0話』のDVDが全国先着100万名に配られる(12月22日まで)のも、ファンの間で話題となっている。まずは『仮面ライダー鎧武/ガイム』チームから。仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰役の佐野岳は「ここからは、……トップギアだぜ!」と、鎧武とドライブをミックスした決め台詞を発した後、映画について「その後の『鎧武』の世界観であったり、どうやって紘汰が地球に帰ってくるかだったり、たくさん見どころがありますので、ぜひ観てください」とテレビの最終回を踏まえたストーリー面の見どころを強調。そして「鎧武の変身ポーズを、ちょっとドライブ寄りにアレンジしてみました。そんなスペシャル感のある変身シーンも楽しみにしてほしいです」と、映画ならではの必見シーンをアピールした。仮面ライダーバロン/駆紋戒斗を演じる小林豊は、過去の舞台あいさつやインタビューなどで見せる"素"の猛烈なハイテンションさがすでにファンに知られているが、今回の初日舞台あいさつでも期待に違わぬ大活躍。登場していきなり「おい貴様ら……」と戒斗っぽい台詞であいさつするかと思わせて「確保です!」と、『ドライブ』の霧子のようなセリフを追加し、大いに笑いを誘った。さらに、地球を離れた紘汰と舞がどうやって帰ってくるのかについて「ちょっとだけ教えるよ。ズドーンときて、スーッと来て、どうにかなるよ!!」と、擬音だらけで何がなんだかわからない説明を展開。ちょっとした間も逃さない、徹底的なサービス精神を見せた。ヒロイン・高司舞役の志田友美は「今日はいい天気ですね! 初日を迎えられてとっても幸せです。今日はいい思い出を作っていきましょう」と元気にあいさつ。映画の見どころを話すべきところで「1年間、長かったですね~」とこれまでのTVシリーズの撮影の思い出を語りはじめたので、小林が「あのね、テレビの撮影じゃなくて、映画についての話をしてよ」と絶妙のツッコミ。それを受けた志田は「水の中にズドーン! と落ちるんですよ。そこは絶対観てください~!」と、小林の影響を受けて擬音を加えながら見どころを説明した。仮面ライダー龍玄/呉島光実を演じた高杉真宙は「ミッチー!」という声援にはにかみながら「久しぶりなので緊張しているのですが、みなさんとまたこの舞台に立ててすごくうれしいです」と、さわやかにあいさつ。自身にとって最後の『鎧武』エピソードということについて「さみしい感じもしますが、紘汰さんもズドーン! と帰ってきますから(映画を)楽しみたい」と、しっかり擬音をかぶせて話し、受けを取っていた。仮面ライダーデューク/戦極凌馬役の青木玄徳は、劇中とは髪型を変えての登場。「こんにちは~!」と明るくあいさつした直後「……キルプロセス」と、テレビ終盤で印象的だった「恐怖の一言」を放ち、ファンは歓喜。続けて「皆さん、ドラゴンフルーツエナジーロックシードをよろしくお願いします」と、映画のみに登場する変身アイテムを静かに、そして熱くアピールした。仮面ライダー斬月/呉島貴虎を演じた久保田悠来は、ファンからの「主任!」コールにうれしさを見せつつ、クールなそぶりで「こうして初日を迎えるまで33年かかりました」と、謎めいたジョークをぶちかました。そして映画については「いろんなフルーツがいっぱいでていましたので、映画を観終わった感想としては……フルーツポンチだな、と……」などと、謎すぎる感想を述べていた。続いては『仮面ライダードライブ』のキャスト陣。劇中の衣装に身を包んだ仮面ライダードライブ/泊進ノ介役・竹内涼真は「本日は初舞台あいさつということで、こんなに大勢の方に来ていただいて、本当にうれしいです!」と素直な喜びを表し、ドライブの決め台詞「ひとっ走り、つきあえよ!」を披露。そして「鎧武チームが『ズドーン!』なら、こっちはシュッ! といって、ガッ! といって、バコーン! といきますから期待していてください!」と、『鎧武』チームのテンションの高さに対抗して、こちらも擬音で映画の迫力を強調。さらに「神様の紘汰と、刑事の進ノ介が出会うとどういう風になるのか、というのが一番の見どころですね」と、2人のライダーが共演する「MOVIE大戦」ならではの見どころに触れた。ヒロインを務める詩島霧子役の内田理央は「みなさん、ギア入ってますか~!!」と『ドライブ』劇中のフレーズで呼びかけ、「初めての舞台あいさつでとても緊張していますが、みなさんがあたたかくて、うれしいです!」と、大勢のファンからの応援をひしひしと感じていたようだった。●小林豊「スピンオフといえば……『斬月/バロン』が決まりました!」12月28日放送回からTVシリーズに登場し、これに先がけて映画で初お目見えする仮面ライダーマッハ/詩島剛を演じる稲葉友は「映画では、マッハがピュッ! と入ってきますので、そこを観てほしい」と、他のキャストに負けじと擬音を盛り込んだあいさつ。映画については「ふつうにお客として観て面白かったです!映画を観たあとは、ぜひテレビでもマッハを応援してください」とその完成度に満足そうな顔を見せていた。ドライブのメカニック担当・沢神りんな役の吉井怜は「『鎧武』の集大成、『ドライブ』の初の劇場版ということで、楽しんでいただけたらうれしいです」と明るくあいさつした後、「二階席のみんなもよろしく~~!!」と、一階だけでなく二階席で応援するファンにも呼びかけ、まぶしい笑顔をふりまいた。警視庁特状課のネットワーク研究員・西城究役の浜野謙太は「究ちゃーん!」というファンの声援に応え「究ちゃんでーす! ドライブと鎧武の雰囲気の違いが面白いので、ぜひ観てください!」と映画の見どころを控えめにアピールした。捜査一課の警部補・追田現八郎を演じる井俣太良もまた、ファンからの「現さん!」コールに照れつつも「すばらしい作品になっています! 内容は"どんより"することなく、トップギアで進んでまいります。みなさん、まばたきすることなく観てください!」と、テレビ劇中での「重加速現象=どんより」というフレーズを入れ込みながらあいさつ。続けて「僕が一瞬、カッコいいところがあるんです。そこはぜひ注目してください」と、自身の注目ポイントを強調した。ドライブに敵対する人造人間・ロイミュードの1人で「死神」の異名を持つ魔進チェイサー/チェイス役・上遠野太洸は、「チェイス!!」という女性ファンからの声援を受けて「……それを待ってた……」とチェイス風のクールなリアクションを放ち、さらなる歓声を集めた。続けて「ドライブと鎧武のコラボ、そしてロイミュードとドライブのコラボを楽しんでいただけたらと、今日ここにはいませんけれどブレンちゃんも言ってました」と、ロイミュードの仲間であるブレン役・松島庄汰からの言葉を伝えた後、「ロイミュードが、ドライブ、鎧武の戦いにどうやって絡んでいくか、そこに注目してほしい。カッコよくシュッ! と入っていくと思います」と、やはり"擬音"を入れ込みながら見どころを説明した。ロイミュードの実力者・ハートを演じる蕨野友也もまたファンからの大きな声援を受けて「はい、みんな"友達"~!!」と、TVシリーズでのハートの口癖を披露。「スタッフ、キャストともに一丸となって、素敵な作品ができたと思います」と映画の出来を称えると共に「日曜の朝8時から『ドライブ』の放送がありますので、そちらもお楽しみに!」と、ますます盛り上がっていくテレビ放送の告知も忘れなかった。映画ゲスト・仮面ライダールパン/ゾルーク東条を演じる綾部祐二(ピース)は「綾部~!!」「熟女キラー!!」という声援を聞き「なんでオレだけ役名じゃなくて苗字だったり、熟女キラーって呼ばれるの?」とツッコミを入れつつ「仮面ライダーに出してもらえるだけで光栄なのに、自分が変身して仮面ライダーになれるなんてありがたい」と感謝。「端のほうで変身ポーズの練習をしていたら、スタッフさんに『すいません、ちょっとそこ、どいてください』って言われた」とゲストらしくない扱いに戸惑ったこともあったそうで「でもがんばって変身しましたよ。カッコよく撮ってくださってね。そのところも観ていただければ」とルパンを猛烈にアピールした。終了間際、本日12月13日が綾部の誕生日でもあったことから、竹内と佐野が「ここからは、綾部のバースデーだ~~!!」と宣言し、バースデーケーキとバースデーソングで、綾部の37歳の誕生日をサプライズで祝福。『鎧武』にちなんでたくさんのフルーツが盛られた大きなケーキは、内田、吉井、志田の女性キャスト3人がスプーンで食べさせようとするが、結局綾部の口には入らないというオチ。しかし「みんな何やってんの~! ここは一番カワイイ俺が行くしかないか!」といきなり小林がスプーンを手にとり、綾部に「アーン」と食べさせる衝撃的な一幕も。綾部は喜びを表しながら「こんな盛大にみなさんが祝ってくださって、ありがとうございます。最高の誕生日になりました。そして映画がこうして初日を迎えたことがなによりめでたいと思っていますので、ぜひ映画のほう、よろしくお願いいたします」と改めてあいさつ。続けて「東映のみなさま、『仮面ライダールパン』のスピンオフをよろしくお願いします!」と、自身の主演によるスピンオフ映画が作られることまでも願った。最後に綾部の「スピンオフ」という言葉にするどく反応した小林は「スピンオフといえば……『斬月/バロン』が決まりました!」と、Vシネマ『鎧武外伝仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』が2015年4月22日に東映ビデオからリリースされることにも触れ、ファンの盛り上がりに強い期待を見せた。映画『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』は、丸の内東映をはじめとする全国映画館で上映中。
2014年12月14日2013年10月から今年9月までテレビ朝日系で放送された特撮TVドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』が、Vシネマとして復活を果たすことが明らかになった。『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/バロン』のBlu-ray&DVDは、2015年4月22日に東映ビデオより発売される。テレビ本編終了後も根強い人気を集めており、12月13日には『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』も公開された『仮面ライダー鎧武/ガイム』だが、今回の主役は、久保田悠来が演じる仮面ライダー斬月/呉島貴虎と、小林豊が演じる仮面ライダーバロン/駆紋戒斗。本編でも特に人気が高い両者の、TVシリーズ20話後相当を舞台として、今まで描かれることのなかった真実が明らかになるという。また、佐野岳が演じる本編の主人公・仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰をはじめ、仮面ライダー龍玄/呉島光実(高杉真宙)、仮面ライダーデューク/戦極竜馬(青木玄徳)、仮面ライダーマリカ/湊耀子(佃井皆美)、仮面ライダーシグルド/シド(波岡一喜)、仮面ライダーブラーボ/凰蓮・ピエール・アルフォンゾ(吉田メタル)、仮面ライダーグリドン/城乃内秀保(松田岳)、高司舞(志田友美)など、TVシリーズ本編の主要キャストも集結。さらには、新フォーム&新ライダーも登場し、劇場版に匹敵する豪華な内容となっている。脚本は仮面ライダー斬月編をニトロプラスの鋼屋ジン氏、仮面ライダーバロン編を毛利旦宏氏が手がけ、監督はともに金田治氏が担当する。なお、Blu-ray&DVDの初回生産限定の『ロックシード版』には、Vシネマオリジナルの「DX 禁断のリンゴロックシード」とスペシャルライナーカードを同梱。通常版との共通特典としてメイキング、イベント、PR集、データファイル、オーディオコメンタリー(小林豊、久保田悠来、金田監督)の収録も予定されている。現在、東映の公式Youtubeでは特報も公開され、主演の久保田と小林が意気込みを語っている。(C)2015石森プロ・テレビ朝日・ADK・バンダイ・東映ビデオ・東映(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2014年12月13日ウエンツ瑛士と里見浩太朗の初ミュージカル作品としても注目が集まっている『天才執事 ジーヴス』。数多のユーモア小説で知られる英国人作家P.G.ウッドハウスのベストセラーをもとに、アンドリュー・ロイド=ウェバー(『オペラ座の怪人』『キャッツ』)の作曲によって1975年にミュージカル化。その後のリバイバル版やブロードウェイ版も大人気を博しているコメディ・ミュージカルだ。今回が初演となる日本版では、他に高橋愛、なだぎ武、右近健一、エハラヒロユキ、入来茉里、つぶやきシロー、そして樹里咲穂にモト冬樹と、個性と実力を兼ね備えたキャストが勢ぞろい。6月中旬、和気あいあいとした稽古場を訪ねた。ミュージカル『天才執事ジーヴス』 チケット情報スタジオに入ると、ちょうどウエンツ演じるお気楽な青年貴族バーティ・ウースターが、元婚約者で肉食系女子のオノリア(樹里)に迫られている場面。狭い馬車の中で暴走気味の樹里と必死に身をかわすウエンツの対比がなんともおかしく、稽古を見ているキャスト席からも思わず笑いが。次の場面では、ある事情から窮地に陥ったバーティが、忠実な執事ジーヴス(里見)に助けを求めるなかで丁々発止の会話が続く。焦った表情にもお坊っちゃんらしい甘い雰囲気がにじむウエンツと、主人を見守る穏やかな笑顔ながら冷静に助言する里見は、改めてハマり役と思えた。一方、バセットの姪スティッフィーに扮する高橋は意外にもコケティッシュなたたずまいで、役作りはすでに進んでいる様子。高橋に加えてモトや右近らミュージカル経験が豊富なキャストからは、小道具を取り出すタイミングをそれぞれ演出家に提案するなど、この座組みの風通しの良さが見てとれる。それはきっと、いわゆる“大御所”でありながらスタッフの説明に真摯にうなずき、熱心に台本に目を通す里見や、バーティ役に没入してその感情を追いつつ、一つひとつの動きをスタッフと熱心に確認する座長・ウエンツの姿勢によるところが大きいのだろう。真剣勝負な稽古が長めに続くと、質問をニコニコとスタッフに投げかけて場を和ますのはムードメーカーの右近だ。さらに取材中、モトが床で滑って転ぶハプニングが起きたのだが、「大丈夫ですか」と心配げな高橋の横に近づいたのはウエンツ。「(モトの髪の毛にかけて)ツルツルだから…と言ってあげて」とささやき、高橋が申し訳なさそうに「ツルツル…」と繰り返すと、スタッフ陣もつい吹き出して稽古場が笑いに包まれた。稽古の間、振付の前田清実が何度も歌と動きのテンポをキャストに確認していたように、ミュージカルの舞台、それもコメディならば、チームワークの良さは必須。このメンバーなら、本番がおおいに期待できそうだ。7月4日(金)から13日(日)まで東京・日生劇場にて。チケット発売中。なおチケットぴあでは、対象公演日限定で舞台終了後にキャストと一緒に写真撮影ができるチケットも販売中。取材・文佐藤さくら
2014年06月21日JR西日本はこのほど、北陸本線を走る特急「サンダーバード」、L特急「しらさぎ」の車内販売を9月15日で終了すると発表した。現在、特急「サンダーバード」上下計46本のうち44本、「しらさぎ」上下計32本のうち14本で車内販売を行っている。両列車とも北陸トラベルサービスが販売を手がけ、9月15日で営業終了。同社は日本レストランエンタプライズとともに、特急「はくたか」の車内販売も担当しているが、こちらも9月いっぱいで営業を終え、日本レストランエンタプライズへ引き継がれるという。なお、同じく北陸本線を走る特急「北越」は日本レストランエンタプライズが車内販売を担当しており、10月以降も現行通り営業を続けるとのこと。
2014年02月24日栃木県のツインリンク茂木(栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1)で、愛犬と遊べるイベントが盛りだくさんの「Honda Dogワールドもてぎ2012」が開催された。開催日時は11月3日(土)、4日(日)の2日間。Hondaユーザー感謝祭の一環として行われ、愛犬と一緒に参加できるプログラムや抽選会を用意し、参加者に楽しんでもらうことを目的としている。愛犬とおもいきり遊べるのはもちろん、関連商品やケアなど、犬のライフ全般的に網羅されたイベントが用意された。開催内容は、「開催プログラム」と「わんこ関連ブース」に分かれており、開催プログラムでは、特設ドッグランでゲームを楽しめる「犬-1グランプリ」や、昨年度フリースタイルグランドチャンピオン優勝、準優勝に輝いたチームによるディスクドッグ(競技者と競技犬とのペアで行うアニマルスポーツ)のデモンストレーション、初心者向けの「ディスクドッグセミナー」が行われた。さらに、東京コミュニケーションアート専門学校による「わんこのお手入れコーナー」などが開催。わんこ関連ブースでは、ペットフードの販売などを行うPURINA(ピュリナ)が、「ピュリナ小学校」と題して、愛犬とオーナーのより良い信頼関係づくりと愛犬の健康的な食生活のための特別講座を開催した。ペット関連商品の販売を行う「ベニールの森」は、保存料無使用・無着色のおやつ、「グルコサミンジャーキー」、「カキエキスジャーキー」を特別価格で販売。さらにハンドメイドの首輪などを販売する「革首輪工房withDogs」は、オリジナルリード&カラーのオーダー受付や、既製品の販売を行った。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月05日公開中の北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が大ヒットを記録している。監督のキャリアで初の興行ランキング首位スタートを飾った本作はどのようにして生まれたのだろうか? 北野監督が作品についてじっくりと語った特別動画がこのほど公開された。北野武監督インタビュー動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。インタビュー動画では、本作を「あまり続編だと思っていない」という北野監督が最新作でどのように前作『アウトレイジ』の登場人物を動かし、前作にないテイストをドラマを描こうとしたのかが、監督の口から語られる。また、『…ビヨンド』から出演した西田敏行、塩見三省、桐谷健太、新井浩文らのエピソードも披露されている。ちなみに本作は、公開2週目も動員好調で先週末の動員ランキングでは3位を記録。平日の動員も好調で、レディースデイには女性客が多く劇場に足を運んでいるという。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年10月16日北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が6日(土)から公開される。本作は、『アウトレイジ』の続編でありながら、これまでにない新しい娯楽映画に仕上がった。そこで、製作の過程や作劇について北野監督に話を聞いた。その他の写真本作は、前作で死んだはずの大友が東西の暴力団組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへヤクザ壊滅を企む警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇が描かれる。北野監督は「前作の評判は良かったんだけど暴力描写のことばっかりが話題にされたんで、もうちょっと裏切りがあったり予想外のことが起こったり、ストーリーでエンターテインメントを表現しようと。前作を撮ってるときに『続編があったとしたらどうなるだろう』ってスタッフと盛り上がってね。だから前作を撮りながら、続編の話は少し意識していたかもしれないね」と振り返る。しかし北野監督は単なる続編を作る気はなかったようだ。「タイトルに“アウトレイジ”ってついてんだけど、独立した映画として観られるようにした。そして前作を観ておくとさらにわかりやすい。刑務所で刺された大友が生きてたってことなんだけど、単なる復讐戦にはしたくないから、警察やヤクザが大友を巻き込んで話がじゃんじゃん動いて行くという。登場人物が多いんだけど相関図をつくってかなり繊密にストーリーを作った」。さらに監督は当初から「セリフを増やそう」と決めていたそうだ。「初期の監督作品は台詞が少ない。漫才でたくさん喋ってるから(映画では)喋るのは嫌だってのが多かった。でもこの間テレビ見たら、言ってること全部、吹き出しテロップで書いてあってさ。テレビがそこまで丁寧にしてるのに、俺の映画は“映像でわかってくれ”って思ってもエンターテインメントとしては無理か、って。また違うジャンルの映画だといいんだろうけどね」。その結果、本作は前作のファンの期待に応えながら、初見の観客にも楽しめる間口の広い作品に仕上がった。しかし本作はあくまで北野監督の作品。物語も登場人物もすんなりと頭に入ってはくるが、色彩を抑えた映像と独特なフレーミング、そして監督自身が編集した語りのリズムが映画に圧倒的な緊張感をもたらしている。「おもしろいのが役者さんってみんな“自分の間”があるんで、なかなか怒鳴り合いにならない。罵り合いの時だってお互い間をもつから編集を何回もやって。そこでその間を全部編集でつめちゃった。そのシーンは面白かったけど苦労したね」。本作を「高倉健さんの任侠もの、深作(欣二)さんの『仁義なき戦い』の流れの“次”に来る映画だと思う」と分析する北野監督。これまでのヤクザ、ノワール映画の流れを汲みながら、しかしまだ誰も観たことのない新しいエンターテインメント誕生の瞬間をスクリーンで目撃してほしい。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年10月05日女優の相武紗季が米アクション映画『リンカーン/秘密の書』の日本語吹替え版で声優を務めることになり、27日、都内のスタジオでアフレコ収録に臨んだ。相武が声を担当するのは、昼は大統領、夜はヴァンパイアハンターという2つの顔を持つ主人公を支える大統領夫人・メアリー役。相武は、「半生を演じたので、年齢を重ねるごとに声を演じ分けるのが大変でした。でもとても楽しめました」と満足そうに語っていた。その他の写真本作は、『ダーク・シャドウ』の大ヒットも記憶に新しいティム・バートンがプロデュースを手掛け、アンジェリーナ・ジョリー主演の『ウォンテッド』で知られるロシアの鬼才ティムール・ベクマンベトフ氏が監督を務めるアクション大作だ。奴隷解放を訴え、南北戦争を戦ったアメリカ第16代大統領リンカーンに知られざる“別の顔”があったという大胆な設定を用いて、恐るべきヴァンパイアとの戦いを壮大なスケールで描き出す。相武は「迫力ある作品だから、ぜひ劇場で観てほしいですね。演じる私もワクワクでした」と作品に太鼓判を押し、「秘密を抱えながら、信念を貫く姿は格好いい」と映画で描かれるリンカーン像にホレボレした様子。自身が演じたメアリーについても「芯があって、強い女性。きっと女性なら彼女の生き方に共感できるはず」とニッコリ。「ご自分が“夫人”になるのはいつ頃?」という意地悪な質問には、「あこがれはありますが、私自身、メアリーのような精神的に強い女性にはまだまだ及ばないので…」と笑顔で対応していた。『リンカーン/秘密の書』11月1日(木) 全国ロードショー※3D/2D同時公開取材・文・写真:内田 涼
2012年09月27日北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』が、現地時間3日に行なわれた第69回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で上映され、来場した北野監督へ、観客が総立ちで拍手喝采した。その他の写真会見で北野監督は「日本のヤクザとの違いは看板がかけられているかどうかで、イタリアも日本もほとんど同じだと思う。警察とヤクザの関係は世界共通ではないか」と切り出し、「暴力描写を褒めてくれるマニアックな人々がいるのはうれしいことだけれども、今回の映画はエンターテインメントだと割りきって自分なりのエンターテインメント性を追求した」とコメント。さらに「『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』」に関しては、自分が撮りたい映画というよりも、観客のことを考えて作った。けれども、お客さんの入らない映画を作る準備もしているよ」と話し、笑いを誘った。また記者から「震災で1年撮影が延期されましたが…」と質問されると、北野監督は「震災で確かに映画の撮影は1年のびた。震災後の1年間は、自分は怒りを感じている部分があった。世の中、絆、愛、支えとか、表面的なものばっかりでイライラした。こういうときこそヤクザ映画を撮ってやろうとやる気が起きた」と語った。同映画祭において、1997年に『HANA-BI』で最高賞の金獅子賞を、2003年に『座頭市』で監督賞にあたる銀獅子賞を受賞している北野監督とあって、レッドカーペットではあちらこちらで「TAKESHI!」と声があがり、北野監督は笑顔でサインや撮影に応えた。『アウトレイジ ビヨンド』は、前作『アウトレイジ』から5年後を舞台に、暴力団組織の抗争に警察が介入し巻き起こる死闘を描いた、究極のバイオレンス・エンターテインメント。ビートたけし、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、小日向文世に加え、本作には西田敏行、塩見三省、高橋克典のほか、桐谷健太、新井浩文ら豪華キャストが集結する。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年09月04日和歌山県有田川町のシンボルであり、日本の棚田百選にも選ばれた名勝「あらぎ島」やその周辺の史跡や文化にふれながら散歩を楽しめる「棚田ウォークinあらぎ島」が開催される。約7kmのウォーキングを楽しむイベントだ。開催日は9月23日(日)、清水行政局駐車場で10:00から受付、10:15スタートとなる。参加料は1人500円、先着30名まで。小学生未満は保護者同伴が必要。雨天の場合は中止(小雨決行)となる。ウォーキングのコースは清水行政局駐車場を出発し、弁天の那智さん、地蔵堂をめぐり、あらぎ島の開墾や地元の工芸である保田紙製造に力を尽くした笠松左太夫の碑に立ち寄る。昼食は小峠活性化センターで、名物の「芭蕉寿司」が用意される。その後、あらぎ島展望所、道の駅あらぎの里を経てあらぎ島周囲を一周し、スタート地点に戻る約5時間の行程だ。ウォーキングの後は「体験交流工房わらし」にて保田紙のうちわ作りが予定されている。なお、同工房では紙漉(かみすき)や、草履作りの見学、体験もできる。「あらぎ島」は海や湖に浮かぶ独立型の島とは違い、周囲に流れる有田川が長い年月を経て島の三方を侵食し形成された扇状の地形だ。このような地形はほかにも見られるが、島全体を棚田にして活用している例は珍しい。あらぎ島の水田の歴史は古く、江戸時代初期には存在しており、開墾以前は桜の名所だったと伝えられている。棚田は、山地が多い日本の国土を先人が知恵と工夫を凝らし水田にしたもの。高知県仁淀川町長者の棚田のように自然の地形に石垣を積みタイプの棚田もあれば、千葉県鴨川市大山千枚田のように畦(あぜ)を土で固めたタイプのものもある。また、栃木県茂木町岩ノ作棚田のように緩やかな谷底を開墾するなど、地域により様々だ。あらぎ島ではこのほか、あぜ道に1,700本もの竹灯籠(とうろう)にロウソクをともし、幻想的な風景を楽しめる「キャンドルライトイルミネーションinあらぎ島」と題されたイベントも開催される。日時は9月6日(月)18:30から。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日6日、都内ホテルでエステー株式会社が、同社の特命宣伝部長でクリエイティブディレクターの鹿毛康司氏が5月に出版した「愛されるアイデアのつくり方」(WAVE出版)の出版記者発表会と記念パーティーをおこなった。同書は、ヒットCMを生み出し続けてきた鹿毛氏の「アイデア発想法」を、体験談から書き起こしたもの。放送回数が格段に少ないのに、話題となり、愛されるCMになるのはなぜなのか?といったクリエイターの持つアイデアのエッセンスが詰まっている。アイデアとは、つまるところ「お客さまと“心の通うコミュニケーションをとること」から生まれるものだと熱く語られる同書は、Amazonのビジネス書ランキングで1位をとり、話題となっている。発表会では、同社の鈴木喬社長が登壇。あいさつをした後、「影武者の鹿毛がしゃべるほうがいい。ありがとうございました!」と一言で鮮やかにあいさつをしめくくると、お祝いに駆けつけた「勝手に宣伝エステー部」が登場。同部は、エステーのCMファンだった男性たちが“どうしてもエステーを応援したい!”と鹿毛氏に打診したところ鹿毛氏が面白がり、「勝手にすれば」と快諾(!?)し、結成されたものだという。「勝手に宣伝エステー部」は、学生サークルで一緒だった縁でそのまま社会人となっても一緒に仕事を続けているというメンバーで構成されているため、壇上でもどこか“学生然”とした格好。「勝手に宣伝エステー部と申します……」と遠慮がちに挨拶すると、会場からは笑いが起こった。マイクを持つと、「勝手に宣伝エステー部」は、「いつもジャージ姿なのにどうしたんですか!」とやや暴走気味なコメントも交えつつ、「本を書くことで考え方を明らかにするっていうのは怖いことだったのでは?」などと質問をぶつけた。そんな「勝手に宣伝エステー部」に鹿毛氏は苦笑しつつ、「CMづくりも同様だが、本を書くというのは、心を傷つけること。でも、自分でかっこつけすぎると、テレビの向こうには伝わらない。だから、こちらも心を裸にして、どうやったらお客さん目線になれるんだろうかを考え続けてきました」と丁寧に回答。途中、「消臭力」シリーズのCMに出演したT.M.Revolution西川貴教氏やなだぎ武氏からの祝福ツイートもスクリーンに映しだされるど、「勝手に宣伝エステー部」は「すごいっすね」とあらためて感服。T.M.R.西川氏やなだぎ氏は、鹿毛氏とツイッター上でつながったことが縁でのCM出演だったが、ツイッターでの一つ一つの発信について、鹿毛氏は「皆さんの反応をみながら」と、目線を合わせることを常にこころがけることが先である姿勢を示した。そして「生きているひとたちの知恵があつまれば、アイデアがわくものだと思っている。生きている人にはみんなにみてもらいたい」と鹿毛氏は力を込め締めくくった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月11日開催中の第4回沖縄国際映画祭。長編プログラム、特別上映作品、地域発信型プロジェクトなどの既存部門に、今年はドキュメンタリー部門が新たに加わり、登山家・栗城史多の挑戦を追いかけた『地球の頂へ』、3.11を題材にした『ソノサキニ』『Pray for Japan~心を一つに~』『お笑い芸人と東日本大震災~よしもとあおぞら花月~』の4作品が上映された。その他の写真『お笑い芸人と東日本大震災』は、震災後、吉本興業が行っている支援活動“よしもとあおぞら花月”の活動を取材した記録ドキュメンタリー。被災地に笑いを届ける芸人たちと被災者たちの触れあいや活動の意味を問う葛藤を映像におさめている。映画祭6日目の舞台あいさつ付きの無料チケットは即完売で、上映前には山崎邦正、なだぎ武、ワッキー(ペナルティ)、川田(ガレッジセール)が登壇し、それぞれの想いを語った。昨年の同映画祭は、東日本大震災に向けたチャリティーをテーマに開催。その時の想いを「風化させたくない」というよしもと芸人たちは自ら被災地へ赴いた。お笑い芸人にできることについて、なだぎは「僕ら芸人が被災地に行って一体何ができるのかと悩んだんですが、被災地の方たちの大人も子供も楽しんでくれて……その姿を見て、僕らの方が元気をもらいました。卑屈になっているのは僕たちの方だった」と実体験から得た感想を述べ、ワッキーは新ネタを披露するなど場を盛り上げながらも「人は笑っているときが一番幸せだと思うんです。だから、一瞬であっても被災地の方の笑顔を見ることができて、幸せなひとときを感じてもらえたのかなと。お笑いも音楽と同じように、人を幸せにすることができるんだと思った」と真面目にコメントした。沖縄出身で第1回目から参加している川田は「おじいとおばあが悲しい時こそ笑えよ、と言っていたことを思い出しました。こういうときだからこそ、笑いが必要なんだと改めて思った」と、自分たちにできることを伝えた。この日の登壇者のリーダー格である山崎も被災地を訪れ「人間はこういうふうに前向きになっていくのか」という感動をもらったと語り、「81分の記録映像を、考えるのではなく“感じてほしい”」とメッセージを残した。第4回沖縄国際映画祭3月31日(土)まで開催
2012年03月30日今年で4回目を迎える「沖縄国際映画祭」のプログラム発表記者会見が2月21日(火)、吉本興業東京本部(東京・新宿)にて行われ、出品作品に出演する「EXILE」のAKIRAや、徳井義実(チュートリアル)、又吉直樹(ピース)らが出席した。「Laugh & Peace」をコンセプトに沖縄で誕生した本映画祭。昨年は3月11日の東日本大震災の発生直後の開催となったが復興支援のチャリティを柱に様々なイベントを行ない、吉本興業所属のタレントを始め多くの著名人が参加し、全国の自粛ムードに風穴を開けた。今年は昨年を上回る作品数並びに新たなプログラムも加わり、3月24日(土)から31日(土)の日程で開催される。「Laugh」部門と「Peace」部門で構成される長編部門には300本もの作品がエントリーされ、その中から厳選された26本(各部門13本)が上映される。Peace部門出品の『ワーキング・ホリデー』主演のAKIRAさんは元ヤンキーでホストの父親役を演じるが、「父親役は初めてです」と少し照れくさそう。さらに「EXILEに入る前ですが、ホストクラブに行ったことがあったんですが、そこが今回の撮影に偶然使われてまして、すんなりと空気感に入り込めました」と明かした。徳井さんは人気漫画を原作にした主演作『莫逆家族 バクギャクファミーリア』で金髪に変身を遂げており、昨年来、バラエティ番組などでも話題を呼んでいた。「メインの格闘シーンは2月でしたが丸3日間、びしょぬれで撮影してしんどかったです」と苦笑交じりにふり返った。映画以外では女性のためのコンテンツとして「“ちゅらいい”GIRLS UP!ステージ」と題して、ビーチに特設されたステージでのファッションショー、アーティストライヴなどが行われる。この日は、ショーに参加するモデルでタレントの鈴木奈々が登場。「沖縄をイメージした」とこの日の衣裳のポイントを語る鈴木さんだが、沖縄のイメージとはかけ離れた毛の帽子など、いまいち“沖縄感”が伝わらないファッションに司会の藤井隆も困惑。交際を公言している彼氏について「ぜひ一緒に来てほしいです」と笑顔を見せたが、藤井さんから「掛け算の7の段」をお題に振られると「7×1=7、7×2=12…あれ…(笑)?」と珍解答でそのまま退去となった。ちなみに、藤井さんは芸人が講師となって映画を様々な角度から学ぶ「桜坂映画大学」の学長に就任。藤井さんのほか「ピース」綾部祐二や椿鬼奴、なだぎ武ら吉本興業所属の豪華メンバーが講師を務める。ほかに高さ14メートル、幅26メートルの世界最大規模の移動式スクリーンをスイスより輸送し、“オープンエアスクリーン”としてビーチでの屋外上映が行われることも明らかになった。第4回沖縄国際映画祭は3月24日(土)~3月31日(土)にて開催。「シネカフェくんのふらっと映画祭」特集■関連作品:莫逆家族バクギャクファミーリア 2012年9月、全国にて公開© 2011「莫逆家族」製作委員会■関連記事:30代限定!『莫逆家族バクギャクファミーリア』モニター試写会に10組20名様をご招待
2012年02月21日金城武が10月9日(日)、釜山国際映画祭(BIFF)に初めて出席し、大きな喝采を浴びた。『ラスト、コーション』のタン・ウェイと共演したピーター・チャン監督作『武侠』(原題)の公式会見では、「いろんな方から釜山映画祭の素晴らしさを聞くたびに『何でいままで出席しなかったのか』と後悔していたので、今回招待され、このチャンスを逃す手はないと思ってやってきました。着いたばかりでまだ何もしていないのですが、ワクワクしています」と挨拶。記者からの「なぜそんなに美男子なのか?」という剛速球の質問には、さすがに苦笑い。「父がハンサムで、母もとてもきれいです。両親に感謝しなくてはいけないですね。どちらかというと僕は母親似です」と答えつつ、かなり照れていた。アジア全域で長い人気を維持し続ける秘訣を聞かれると、「僕は俳優として演技だけでなく、ロケ先の場所やいろんな人に会うことなど、何でも楽しんでいます。俳優業を楽しんでいたら、20年経ってしまったという感じです」と答えた。釜山のみならず韓国を訪問するのも公式には初めての金城さんに対し、タン・ウェイは昨年に続いての出席。実は、この日が誕生日だったタン・ウェイ。「去年に続いて今年も釜山で誕生日を迎えられて嬉しいです。こちらのケーキは美味しいですから(笑)。釜山では毎回来るたびに歓迎されて、本当に感謝しています」と満面の笑みを見せた。会見の後は、海雲台ビーチのBIFFステージにも登場。2,000人以上集まった観衆から、黄色い歓声が飛んでいた。今年から釜山の英語表記を、「PUSAN」から「BUSAN」に変更したため、略称もPIFFから、BIFFに変更となった釜山国際映画祭。総工費80億円とも言われる映画祭専用劇場、釜山シネマセンター「映画の殿堂」もオープンした。しかし名前やメイン会場は変われど、観客の熱狂ぶりだけは変わることはなさそうだ。第16回釜山国際映画祭は14日(金)まで開催中。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第16回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:チャン・グンソク、釜山映画祭に登場ギター弾き語りで思わぬ収入も?オダギリジョー、チャン・ドンゴンとの格闘ふり返り「韓国に入国できなくなるかも」釜山映画祭開幕!オダギリジョーにチャン・ドンゴン、ファン・ビンビンは衣装替えも
2011年10月11日カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門で、香港のピーター・チャン監督によるアクション映画『武侠』〈原題)が上映され、金城武、ドニー・イェン、タン・ウェイらが公式会見を行った。『グリーン・デスティニー』に代表される、中国伝統の“武侠”ものと呼ばれる時代劇ジャンルそのものを題名にしたこの作品は、アクションに現代的なミステリーテイストを盛り込み高い評価を受けている。映画の中で金城武は丸めがねをかけた20世紀初頭の死体検視官を演じている。「監督がなぜ僕にこの役をやらせたいのか、最初はまったく分からなかった」という金城さんに対し、監督は「今回、タケシには、金城武ではなく、北野武になったつもりで演じてくれ、といったんだ。そのままのタケシだと、格好よすぎるからね」と答え、場内の笑いを誘った。ピーター・チャン監督と金城武のコラボレーションは、『ウィンター・ソング』、『ウォーロード/男たちの誓い』に続いて3度目。チャン監督は金城さんを「タケシとの仕事は僕にとってチャレンジなんです。いつも『どうして?なぜ?』といろいろ質問をされる。だからこそやり甲斐があるんです」と絶賛。金城さんも、「監督は僕との仕事をチャレンジだと言いましたが、僕にとってこそチャレンジなんです。監督はいつも僕に、『なぜこの人を愛しているのか』、『なぜこういうことをするのか』などと考えさせてくれる。おかげで完全に創作のプロセスへと没頭できるし、それが喜びでもあるるんです」と、チャン監督と組むことの面白さを語った。(photo:text/Ayako Ishizu)■関連作品:第64回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート4】オダジョー、芝居を通しチャン・ドンゴンと言葉の壁を乗り越える【カンヌレポート3】アンジー、カンヌで家族への愛を熱弁!「家族こそ愛がある場所」レオナルド・ディカプリオ、映画祭開催中のカンヌにジェイミー・フォックスと傷心旅行【カンヌレポート2】J・デップ、カンヌ来場に熱狂!役作りにあのアニメキャラが影響?【カンヌレポート1】ウディ作品で開幕!ビーチではガガ様からサプライズライヴも
2011年05月17日モデルで女優の加藤夏希が12月15日(水)、東京・文京区のラクーアガーデンで行われた映画『キック・アス』のイベントに、お笑いタレントのなだぎ武と出席し、コスプレ姿を披露した。コスプレ好きを公言し、アメリカの子役女優クロエ・グレース・モッツが『キック・アス』の中で演じている最強少女“ヒットガール”風にアイマスク、ミニスカ、マント、カツラを身につけた加藤さんは「マスクが落ち着くし安心感があります。みんな小さい頃に変身願望ってあったと思うけど、私はそのまま大人になったので、違う自分になれるような気がします」とゴキゲン。だが取材陣から、先月から報じられているお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾との熱愛の行方について「クリスマスは?」などと聞く質問が出ると「多分仕事」、「分からない」と小さな声で答え、煙に巻いた。その時点で、周囲に待機していた関係者が取材を打ち切るという慌ただしいひと幕も。一方、なだぎさんは、劇中の主人公のオタク高校生が扮するヘタレヒーローのコスプレで登場。「ヒットガールのような強い女性は好き?」と司会者から聞かれ「前に付き合っていた女性がすごい強い人だったので慣れました。でも強すぎてレベルが足りず、守りきれなかったので別れました」とお笑いタレントの友近との破局話をネタに。クリスマスの過ごし方について「仕事か独りでTVを見ていると思いますよ。40歳で失恋は地獄です。40で独身って周りにいないんですよ、同期でバッファロー吾郎の木村くらい。でもあいつ、バツイチですから…」と自虐的。「僕、草食系ですけど来年は強い男になります!」と肉食への変身を誓っていた。『キック・アス』は12月18日(土)よりシネセゾン渋谷ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:キック・アス 2010年12月18日よりシネセゾン渋谷ほか全国順次公開© KA Films LP. All Rights Reserved.■関連記事:逮捕寸前?体を張った宣伝マンがヒーローのコスプレで都内名所に出没!新たなヒーロー誕生!『キック・アス』試写会に20組40名様ご招待若き日のジョン・レノンを演じた次世代の星アーロン・ジョンソン動画インタビュー到着ハリウッドの新鋭美少女クロエ来日!憧れはナタリー・ポートマン【シネマモード】芸術の秋、映画で楽しむ英ロック・シーン
2010年12月15日カンヌ映画祭のコンペティション部門でバイオレンス映画『アウトレイジ』が上映される“快挙”を成した北野武監督が、このほどシネマカフェほかの合同インタビューに応じ、本作に込めた思いから人間行動論までを語った。今回の暴力映画は「たまに食べたくなったカツ丼」新作は、ここ最近の3作『TAKESHIS’』、『監督・ばんざい!』、『アキレスと亀』と打って変わり、バイオレンスへの原点回帰とも言われる9年ぶりの力作。常に意表をついて周囲を驚かせる北野監督らしく、秀でたエンターテイメント作品として仕上がった。「前3作から“ゴダール病”とでも呼べるような自省的な内容の作品にはまっちゃって、先進的なアートとかワケ分かんないこと考えてやったら完全に失敗して、ダメだこりゃ、と。次、何やろう?と思ったら、暴力映画を全然撮っていないなって思って。食べ物と同じで、たまにはカツ丼食いたいな、と。ただ『ソナチネ』とかと比較されて、『何も進歩していない』とか言われるのは嫌だから、もうエンターテイメントだ!観客全員が喜べるようなものを撮ろうってなった。次に思いついた暴力シーンを書き出して、そっからストーリーを逆算したの。コイツはこう来てこう死ぬ、とか、こんな死に方はしないだろって。で、またひっくり返していって、こうなると思ったら大間違いだとか、ここで(観る側を)騙すとか、いろいろ考えて。そしたら完全にエンターテイメントだなって言える作品ができた」。5月のカンヌ国際映画祭ではコンペ上映され、激しい賛否両論で話題を振りまいた。ホラー、ファンタジーを好むティム・バートン監督が審査委員長を務めた賞レースでは賞を逃したものの、芸術性を好む同映画祭のメーン部門でヤクザもののバイオレンス・エンターテイメントが上映されただけで“珍事”だった。「海外のアート的なフェスティバルとかとは関係ねぇなと思ったら、急にカンヌとか呼ばれてしまって、これは結構大騒ぎになるぞ、って思ってたら、案の定、賛否両論になっちゃって。だから『ざまあみやがれ、こんな映画をコンペに選んだのはそっちなんだから、俺は知らないよ』って言ったんだけど。悪口言う人と褒める人と正反対で、まあまあっていう人がいなくて、いいか悪いかはっきりしていたね。でもまあ狙い通りだった。ショックな映画だろうな、とは思っていたから」。“全員悪人”をテーマに暴力団組織内部の抗争を描く同作では、自身、新たな試みとして主演と言えるキャラクターを7〜8人描く群像劇に挑戦。さらに北野組常連の俳優陣をキャスティングせず椎名桔平、三浦友和、國村隼、小日向文世、北村総一朗ら初タッグの俳優を揃えたのも新趣向。中でもインテリヤクザに扮した加瀬亮の怪演が、前評判を呼んでいる。「英語を使うシーンが途中からいっぱいあるインテリヤクザ役があって、英語も話せる役者を探していたら加瀬くんが来た。けど、普段の雰囲気からはどう見てもヤクザに見えないじゃない。どうしよう、と思ってメイクさんと相談して、オールバックにして、眉毛を剃ってみたり、結構苦労した。最終的に四角くて細いサングラスをかけさせたり。それでも『コノ野郎、バカ野郎』って怒鳴り合っている場面で、加瀬くんも入ってきて同じ台詞言っても全然怖くない。だから、この人は無口にしよう、でも、ひとつキレたら殴り出すという風に、徹底的に暴力に寄せた。キレたら怖い奴に設定に変えて台本を書き直して、かなり悪い奴に仕上がった。やっぱりパッと印象に残るようになったと思うし、うまいこといったかなって思うよね」。とはいえ、抗争の中心人物として動くのは、ビートたけし演じる、大友組の組長・大友。『戦場のメリークリスマス』を機に、俳優としても国内外で高い評価を得ているが、自身では顔をクシャクシャにして照れ笑いしながら厳しく自己評価する。「俺は基本的には演技、上手くないからねぇ。へたくそだから、しゃべんない方がいいもん。しゃべるとね、怪しいんだ俺は。『バカ野郎』なんて言ったら、単なる松村(邦洋)のモノマネになっちゃう。『ダンカン、バカ野郎』(松村さんによる、たけしさんのモノマネ)と変わってないって。『てめえ、何言ってんだ、バカ野郎』(本作の台詞)と同じだったっていう。だからできるだけ、怒鳴らないようにしようと思ったけど、みんなが怒鳴っているから、しょうがなくて怒鳴っていると、ふと我に返って、コレ、松村がモノマネするときと俺と、変わってないじゃないか、って(笑)」。大きな見どころのひとつが、バイオレンス描写の過激さ故に北野映画特有のバイオレンスと笑いが繋がって楽しめる感覚だ。「今回、あんまりにも描写が痛くてなぜか笑ってしまう。っていうか、これだけ追い込まれると人間笑うんだなって。編集していても順撮りじゃないから始めは気がつかなくて、ある程度繋がってくるとバカ笑いしちゃうシーンが出てきた。アレ?これ、お笑い映画撮っちゃった、参ったなーと思ったら、編集マンの人が『これだけ痛ければ笑いますよ、喜劇じゃないけど笑わずにはいられない状態になりますもの、これ』って。大丈夫かなって思っていたら、その感覚は世界共通で、カンヌでも観客がバカ笑いしてた。バカ笑いしている割にはみんな暴力映画って言っているわけ」。登場人物たちは、裏切り、騙し合いを続ける。北野監督の考える、人間の悪は?「悪っていうのは人間社会が進化する過程において、人間本来の欲望を規制するために、社会が悪と決め付けたこととも考えられる。例えば、人間が成長してある程度、性的能力とか体に備わって意識するようになったときには、ほかの奴を殴ってでも女を取るのが、生物として本能的だと思うよ。でもそれ、社会として成り立つために、悪=犯罪という括りを付けないと、人間社会自体が成り立たないというだけ。オットセイが周りの奴をかみ殺して十何匹もメスのオットセイをはべらせてハーレム作っているのを『恥ずかしくないのか、お前は。もっと女を分け与えろ、それじゃオットセイの社会は成り立たない』って言ったって、しょうがないじゃない。それは考えてないだけだもん。人間だったら少し頭が発達してきたから、弱者を救うことによって、全体的に盛り上げようとすることで、性とか食べ物の欲望とかそういうものを、独りよがりに行使することを悪としただけ。それがなきゃ、美味いものを食っている奴を後ろからぶん殴って、気絶している間に食って帰っちゃえばいいんだから。それは誰でもしたいと思うよ」。人間は欲望に抑制の効かない未完成な存在そういった悪とキッチリ一線ひけない人間の未熟さも明確に指摘する。「人間ってのは未完成な動物で、こういう暴力映画っていうと暴力は社会に対して悪影響があるんじゃないでしょうか?って言う。だけど拍手して観ている奴がいる。悪いことなら止めるんだけど止めないんだよ。食べ物でも何で腹いっぱい食っているんだ?肝臓壊したり糖尿になったり、体に悪いのになぜ食うかと言うと、頭と体のバランスが人間って全然取れていない。教えてくれないんだよ、体から信号出ていないんだもん。『それ以上食うと体に悪いです』なんて絶対言わないでしょ?だから食っちゃうの。それだけ人間ってね、欲望に対しては規制が効いていない、だからすごい未完成な動物なんだよ」。劇中、数人、生き残るワルがいる。現実社会で生き残るために必要なことは?「多分、グループがあってそこで生き残ろうとする。だから葛藤があるんじゃない?このグループじゃないところにポンと出ちゃえばいい。そうすればこのグループからしたらその人、関係ないだから、客観的に見たらその人、生き残っているってことじゃん、もしかしたらね。漫才ブームのときに一番最初に漫才辞めたの俺なんだもん、もう終わりだと思って。B&Bとかみんなそこにいたけど、俺、ポンと外に出ちゃった。で、結果的にブームはなくなって、たけしと紳助が漫才ブームを生き抜いたって言われるんだけど。俺、TVの次に、今度ラジオに行っちゃった。TV界からラジオに行っただけなんだけど、たけしはお笑いから生き抜いたってことになる。で、次に映画に行っちゃった。TVのタレントから俺だけ映画に行ったら、また生き抜いた、みたいなことを言われる。要するにグループの中に属さないってことじゃないかな。そうすりゃ生き抜いたことになる。怪しいんだけど、俺」。騙す、騙される、どっちが好き?の問いに、「あーあ」と嘆くような口調と優しい笑顔で答えた。「俺ら、騙す商売だからなぁ。騙す商売だけど、騙されることによってプラスマイナスゼロにしているところ、あるよね。よく騙されるの、騙してもらったお金、騙されてぼられているだけだよ」。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会■関連記事:モナもシビれた!北野監督作『アウトレイジ』女性座談会ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5社長になってほしい俳優といえば?【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品山本モナと“男たち”を語ろう!『アウトレイジ』女性限定試写会&座談会に10組20名様ご招待【カンヌレポート 04】たけし、批評家の採点は辛口も観客からは5分の拍手の嵐
2010年06月10日お笑いユニット「ザ・プラン9」のなだぎ武とお笑いタレントの友近が3月12日(金)、NHKで行われた「新ビバリーヒルズ青春白書」の完成披露試写会に出席。破局報道後、初の公の場で2人による同ドラマのパロディネタ「ディラン&キャサリン」の継続を宣言した。今月7日(日)に友近さんが生出演したラジオ番組で破局を報告したばかり。この日は2人でディラン&キャサリンとして登場し、冒頭、約1か月ぶりという同キャラのネタを披露。固い表情を浮かべるなど、ぎこちなさを感じさせた友近さんは、破局報道後、このネタはやりにくい?と聞かれると「やりにくいということは全然ない。ディラン&キャサリンは恐らく今後も別れずコントをしていくと思います。いま、決めました」とキッパリ。なだぎさんは「相談なしにいま、決めたそうだ」とディランの口調で笑顔で調子を合わせた。2人がキャラに扮したまま“破局会見”が続く。恋人関係が復活することは?と問われ、友近さんが「変な感じ。破局という言葉をキャサリンが使いましたが、“円満破局”という言葉を作りたい」と円満な別離を強調。なだぎさんは「その通り。これから先のことは分からないが、いまはこういう状態ということだナ」と説明し、「ひっついたり別れたり、あそこがひっついたりこっちが別れたり、っていうのが『ビバヒル』で、それをこの2人が反映しているんだ」と自分たちを指差し、復縁の可能性を感じさせた。デートはしている?との質問には、友近さんが「デートはしていませんがディランとキャサリンの愛はあります」。ディランとキャサリンの愛は持続する?との問いには、なだぎさんが「心の中でいつもキャサリンを想っているということだ」。友近さんも「ディランのことを心で想っているのと、キャサリンはいろんなところに行きたいんだけど、その欲求を満たしてくれるのがディランなの」と深い絆をうかがわせていた。最後の写真撮影では、「もっと寄って」、「顔を近づけて」と飛び交うカメラマンのオーダーに、2人はプロらしく応じて笑顔。退場時、円満破局はいつ頃?との声掛けに、友近さんは無言で立ち去った。「新ビバリーヒルズ青春白書」は4月3日(土)より毎週土曜23:00〜NHK教育にて放送。(photo/text:Yoko Saito)「新ビバリーヒルズ青春白書」【全24話】4月3日(土)より毎週土曜23:00〜NHK教育にて放送公式サイト:■関連作品:新ビバリーヒルズ青春白書 [海外TVドラマ] 2010年4月3日より毎週土曜23:00〜NHK教育にて放送【全24話】90210 © 2008/09 CBS STUDIOS INTERNATIONALビバリーヒルズ高校(青春)白書 [海外TVドラマ]© 2006 Torand Productions Inc.All Rights Reserved.CBS and related marks trademarksof CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved. TM, (R)&(C)by Paramount Pictures.All Rights Reserved.■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.142もうすぐ新学期!オススメ学園ドラマ第1回「ビバリーヒルズ青春白書」の最新版がいよいよ全米放映開始!「ビバリーヒルズ青春白書」2008年バージョン&『ダークナイト』最新情報ディランにたむけんが、なりきりインディ・ジョーンズ!関西系TV局の宣伝隊長就任「デスパレートな妻たち」に共感?RIKACO「ポジティブな“崖っぷち”で勝負!」
2010年03月13日お笑い芸人、世界のナベアツがリーダーを務める吉本興業の“竹馬6人組アイドルユニット”、紫SHIKIBUが3月8日(月)、ラゾーナ川崎プラザで、応援歌を担当するディズニー3D映画『スパイアニマル・Gフォース』のイベントを行った。同作は、小さなモルモットチームが特殊スパイ部隊“Gフォース”として世界征服を企む悪の億万長者に立ち向かうアクション・アドベンチャー。紫SHIKIBUはメンバーの1人、ガレッジセールのゴリが、日本語吹き替え版でGフォースのリーダーモルモット、ダーウィンの声を務めたほか、応援歌「飛び出せ!Gフォース!」を担当している。気温約7度という寒空の下、へそ出しランニングに短パンの薄着で竹馬に乗って登場した6人は、風が吹くたびに震え上がり、ゴリさんは「全員アラフォーです、寒さに弱いです!」と叫び、ナベアツさんは「唇が紫SHIKIBU」と冷え冷えのダジャレ。同曲を歌唱後も、寒さと竹馬ダンスが体にこたえたのか、ナベアツさんは「久々で脚がつった」と息をゼエゼエさせ、結成3年目を迎えた今後の抱負について司会者から聞かれると「全国ツアーをやりたいけど、各公演2曲まで。メンバーの体力的にきついです」と苦笑い。ゴリさんも「いいんじゃないですか?2曲歌って残りの時間はトークショーで」と賛同した。一方、破局が発覚したばかりの同じ吉本所属のお笑いユニット、ザ・プラン9のなだぎ武と友近の話題になると、ナベアツは「知らーん、なだぎとか知らんわ。俺たち3Dの人やから。2Dの人やろ?知らん」と微妙なボケ。友近は?とダメ押しで聞かれても「知らんわー」の一点張りで強引に押し通していた。同ユニットは、なっくんことナベアツのほか、リーゴ(ゴリさん)、みっくん(雨上がり決死隊・宮迫博之)、しゃっくん(ココリコ・田中直樹)、ほとちゃん(雨上がり決死隊・蛍原徹)、ヤマペー(ジャリズム・山下しげのり)の6人が、アイドルグループ、光GENJIを意識してローラースケートならぬ竹馬で歌って踊るユニットとして2008年12月に結成されている。『スパイアニマル・Gフォース』は3月20日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スパイアニマル・Gフォース 2010年3月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Touchstone Pictures and Jerry Bruckeimer, Inc. All Rights Reserved.■関連記事:紫SHIKIBU舞台挨拶付き『スパイアニマル・Gフォース』試写会に10組20名様ご招待紫SHIKIBUが竹馬で応援歌熱唱!『スパイアニマル・Gフォース』と夢の(?)タッグ
2010年03月08日発行部数3,200万部を超える二ノ宮知子による同名人気コミックを、大ヒットを博したTVドラマに続き、ヨーロッパを舞台に映画化した『のだめカンタービレ最終楽章前編』が12月19日(土)に公開初日を迎えた。東京・日劇1にて初回上映後に満員の客席がスタンディングオベーションで熱気に包まれる中、主演の上野樹里&玉木宏、ウエンツ瑛士、山口紗弥加、山田優、なだぎ武、チャド・マレーン、福士誠治、吉瀬美智子、竹中直人、そして竹内英樹監督が登場し、舞台挨拶が行われた。大歓声と拍手を浴びた上野さんは、「こんなに暖かい舞台挨拶は二度とないと思います。ずっと応援してくださったみなさんの笑顔が見れて嬉しいです」と感激した面持ちで挨拶。まさにハマリ役となった“のだめ”こと野田恵役について、「生きる力を与えてくれた役。本当に馬力がすごいので、自分ものだめからパワーをもらってます」と語った。また、来年4月には同作の後編が公開となるが、「前編と後編では全く違う表情が出ていてパワーアップしているので、これからもまだまだよろしくお願いします」とアピールした。千秋役の玉木さんは本作で数多くの曲の指揮に挑戦したが、「何度もビデオを見て口笛や鼻歌で歌えるようになるまで、全部憶えるのが大変だった」と役作りがいかにハードだったかを吐露。「前回よりも成長した姿を重要視した」と強い思い入れをクールに語った。のだめとバトルを交わす並木ゆうこ役の山口さんは、「リハから飛ばしすぎて転んじゃって丸見えになったことがあったんですが、樹里ちゃんが飛んできて『見ないで〜!』と庇ってくれて。なんていい子なんだろうと」と撮影のエピソードを明かした。この日はタイトなミニスカート姿で山田さんの衣裳とバッティングしたが、司会のフジテレビ・軽部アナから「山田さんとの脚線美対決ですね」と煽られると、「負けてるって。面倒くさい振りはやめてください」と一喝!これに影響されてか、笑いが込み上げてきて止まらない様子の山田さん。特別ドラマに続き天才ピアニストの孫Ruiを演じているが、「前編では天才ピアニストとしての演奏シーンはなかったので、後編では楽しみにしていただければ」と後編での活躍をしっかりと告知。女性からの熱い視線を独占する玉木さんに敵対心むきだしのウエンツさんは、「精一杯のいい格好をしてきた」と気合の勝負服を披露し、玉木さんに「花大きすぎるだろ」とツッコミを喰らったりと仲の良い様子を見せた。さらに観客に向けて「いかがでしたか?」と促すや「もう一回歓声を入れてもらいましょうか?そうなるとTVで僕のトークも使われるので」としたたかなアピールで会場を沸かせた。玉木さんの人気に嫉妬するのはウエンツさんのみならず?オーボエ奏者・黒木役の福士さんも玉木さんのオーケストラでの指揮ぶりを「本当に完璧で、僕が吹く直前に必ず目が合っていました」と称えるや「何で誉めてるんだろ…」と後悔していた。お笑い界からの参加となったなだぎさんとチャドは、ネタ対決?なだぎさんはおなじみのディラン・マッケイを引き合いに、「オープニングで自転車で入っていかないかが心配でした。監督にはフランス人のテイストを入れなきゃということを丸投げされて、僕のテンパり具合が出てます」と撮影をふり返った。一方、完成披露の場でネタが空振りだったチャドは最初こそ自粛気味だったが、「最後に1つだけ」とアメリカンジョークを交えた渾身のネタを見せるもやはり空振り…。吉瀬さんは、劇中では鬼マネージャーのエリーゼ役に成りきっているが、「本当にテンションの高い役ですが、実際の私はエリーゼみたいにドSじゃない…」と至って控えめなコメント。さらに「後編ではのだめにもエリーゼの魔の手が忍び寄るのでは…」とほのめかすと、会場が一瞬で静寂なムードとなった。そして、「女の子いっぱい!あの子とその子と合コンしたい!」と、劇中の“ミルヒー”ことシュトレーゼマンのままのテンションを見せた竹中さん。ただ一人、劇中のカツラと金ピカの衣裳で登場したことを突っ込まれると、「竹中くんはとっても恥ずかしがり屋!」と声を張り上げた。さらに、「千秋とのだめにエールを…」と求められると、「こんなに素晴らしい初日を迎えられてミルヒー嬉しい。3人で抱き合いましょう!」と、本気で逃げる上野さんにキスを迫る一幕も見せ、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。最後には、3人で固く抱き合った。『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:のだめカンタービレ 最終楽章 前編 2009年12月19日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビ・講談社・アミューズ・東宝・FNS27社のだめカンタービレ 最終楽章 後編 2010年4月17日よりTOHOシネマズ日劇3ほか全国にて公開■関連記事:ヅラ装着率高し!『のだめ』キャスト陣が劇中の衣裳でボケ&ツッコミ、4千人大興奮クリスマス目前!「聖夜を一緒に過ごしたい俳優」1位を岡田将生&玉木宏が二分!お似合いの映画カップルは?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?「MTV」Ituneカードを10組20名様にプレゼント玉木宏、音楽の都・ウィーンで堂々の指揮!“のだめ”上野樹里もパワー全開
2009年12月19日一大クラシックブームをもたらした人気漫画を原作に、TVドラマとして高視聴率を記録した「のだめカンタービレ」の続編となる劇場版『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』がついに完成!12月9日(水)に完成披露試写会が行われ、舞台挨拶に主演の上野樹里&玉木宏を始め、ウエンツ瑛士、ベッキー、山口紗弥加、山田優、なだぎ武、チャド・マレーン、福士誠治、吉瀬美智子、竹中直人、そして竹内英樹監督が登壇。キャスト陣は役柄の衣裳で登場するという演出で、約4,000人が詰めかけた会場は大きな盛り上がりを見せた。ドラマですっかりおなじみの…とは言え、スーツあり、付け鼻あり、さらにキャスト陣11名のうち、およそ半分がカツラを装着という、めったにないシチュエーションで舞台挨拶はスタート!上野さんは「“のだめ”こと上野樹里です」と役柄そのままの口調で挨拶し、会場を沸かせた。ウィーンやパリなどヨーロッパ4か国を巡って撮影が行われた本作。海外ロケは大変じゃなかったか?という質問に上野さんは「最初は大変でしたが慣れましたね。毎日ピザやパスタでも」。玉木さんがすかさず「食べ物の話かよ!」とツッコミを入れた。“オレ様”キャラの指揮者・千秋役の玉木さんは「常任指揮者として任されたオーケストラがダメなオケで、そこを立て直していくところが見どころです」とアピール。劇中、千秋が指揮棒を振るのは6曲にも及ぶが「成長したところを見せなきゃというプレッシャーもありました。練習中はやめたくて仕方がなかったけど、実際にオケを前にしてやってみると気持ち良くなってきました」と笑顔でふり返った。のだめと敵対する並木ゆうこを演じる山口さんは、パリでのワンシーンのみの出演となったが、その撮影がかなり大変だったようで…。「脚本にはト書きが1行だけで、すぐ終わるかと思ったら、CGが入るということもあって、結局8時間くらいかかってしまい、飛んだり跳ねたりしてました」と語った。ちなみに、そのシーンは、のだめとの対決シーン!上野さんも「本当に戦ってました!」と語っており、一体どんなシーンに仕上がっているのか楽しみだ。フランス人の学生・フランク役のウエンツさん。「何で僕だけこんな黄色と緑の衣裳なんですか?僕もスーツで決めたかったのに…。英語もロクにしゃべれないのにフランス人の役を演じています。控え室で、玉木宏がギリギリまで僕のカツラをイジって遊んでいたので(カツラが)ずれてないか心配です!」とまくし立て、会場は笑いに包まれた。ウエンツさんは数回にわたって日本とヨーロッパを往復したそうだが「(飛行機の)マイルが貯まるので嬉しかったですが、JALのマイルが貯まったのに、そのJALが危険なことになって…」と、さすが報道番組でのキャスター経験もあるだけに、時事ネタも盛り込みつつ会場を沸かせた。ロシア人のターニャに扮したベッキーさんも、過酷な撮影スケジュールの中で、なんと日帰りでフランスに赴いたこともあったとか。「朝、フランスに着いて2シーン撮って、その日の夜帰るというスケジュールでした。フランスが、私にとってはちょっと離れた東北地方くらいな感じでした(笑)」とあっけらかんと語った。撮影中の面白いエピソードは?というベッキーさんへの質問に対し、ウエンツさんが「あるだろ!“あれ”言ってよ!」と煽るも、ベッキーさんはウエンツさんをキッとにらみ「やめろ、バラエティ芸人!いまは“女優”として来てるんだ」と一喝。そして「(エピソードは)特にありません」とニッコリ。一体、何があったのか…?今回の劇場版からの登場になったのは、千秋が常任指揮者として所属するオーケストラの事務局員テオ役・なだぎさんと、バソン奏者のポールを演じるチャドさん。テオは原作とは全く異なる容貌となっており、なだぎさんは「後期のジョン・レノンみたいになりました」と苦笑。監督からは「フランス人ぽく」というリクエストを出されたとのことだが「フランス人ぽいってどんなところかと尋ねたら『そこは任せる』と言われました」と苦悩を明かした。なだぎさんの後輩芸人に当たるチャドさんは超ハイテンションでネタを交えつつ挨拶するも空振り。「安っぽいウエンツみたいで…」と少しへこみつつ、自虐っぽく語った。千秋とのだめの恋に加えて、劇場版で楽しみな恋の組み合わせが、福士さん扮する黒木とベッキーさん演じるタ−ニャのふたり。どのように発展していくかは観てのお楽しみだが、恋愛関係を演じることで、プライベートでもふたりの間で恋が芽生えることは?との質問に、福士さんが何か言いかけた瞬間にベッキーさんが「なかったです」と即否定。「少しは考えろよ!」と怒りつつ、福士さんは少しがっかり…?アメリカ育ちの中国人・孫Rui役の山田さんは大観衆を前にすっかり緊張していたようで、司会者に話を振られるも、実はそれまでの会話をほぼ聞いてなかったことが判明。上野さんに負けぬ、その天然ぶりに会場は笑いに包まれた。そして、金髪のカツラがひと際目立っていたのが、エリーゼ役の吉瀬さんとシュトレーゼマン役の竹中さん。吉瀬さんは「普段の私はテンション低いので、テンション5倍で演じました」と落ち着いた口調で語り、その外見とのギャップが笑いを誘った。一方の竹中さんは舞台挨拶中、ほぼシュトレーゼマンとして振る舞い、「映画終わったら、合コン行きましょう!」と片言で語り、観客は大喜び。竹中さんは本作では海外ロケは1シーンもなかったということだが「河口湖をパリに見立てて撮影して…」と口走り、その後慌てて「パリです。どう考えてもパリです!」と訂正する一幕も。これだけのメンバーがスクリーンを暴れ回るもまだ前編。後編への期待も高まるが果たして物語はどのようなフィナーレに向かうのか?『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』は12月19日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:のだめカンタービレ 最終楽章 前編 2009年12月19日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビ・講談社・アミューズ・東宝・FNS27社のだめカンタービレ 最終楽章 後編 2010年4月17日よりTOHOシネマズ日劇3ほか全国にて公開■関連記事:クリスマス目前!「聖夜を一緒に過ごしたい俳優」1位を岡田将生&玉木宏が二分!お似合いの映画カップルは?「MTV」オリジナルステッカー&「ウサビッチ」グッズを10名様プレゼント聖なる夜を一緒に過ごしたい俳優は?「MTV」Ituneカードを10組20名様にプレゼント玉木宏、音楽の都・ウィーンで堂々の指揮!“のだめ”上野樹里もパワー全開
2009年12月10日21巻で2,900万部を売り上げた人気漫画を原作に2006年秋に連続ドラマ化され、その後、2008年正月にスペシャルドラマも放映され、若者層における空前のクラシック・ブームの原動力となった「のだめカンタービレ」。その映画版にして前後編の2部構成で製作される『のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編』の撮影がついに始動した!本編の撮影はフランス、チェコ、スロバキア、オーストリアのヨーロッパ4か国と日本で敢行される。先日、オーストリアのウィーンにて製作報告が行われ、主演の上野樹里、玉木宏、武内英樹監督が出席。玉木さんは権威ある楽友協会・大ホールにて「ベートーベン交響曲第7番」の指揮を行う姿をマスコミに披露した。主人公の“のだめ”こと野田恵役の上野さんは「遠いところをお越しくださってありがとうございますぅ」と、のだめ口調で挨拶し報道陣の笑いを誘った。さらに「ウィーンは多くの著名な音楽家たちが過ごしたクラシックの本場で、街にいるとすごく気持ちが集中できます。本当に素敵な場所で撮影をさせていただいていますし、あとは私たちがクラシックの良さを映画の中で伝えていけたらなって思います。これで最後になるので、悔いのないように、映画館でお客さんに楽しんでもらえるよう精一杯がんばっていきます」と意気込みを語った。人気キャラクター・千秋真一を演じる玉木さんは「撮影が始まった直後にクライマックスのシーンを撮影するというのは結構ヘビーだなと思いましたが、自分の力を出し切れて、本当にいいものが撮れました」と充実した表情で語った。そして「このシーンをゴールとして計算し、ラストに行き着くまでの芝居を自分なりに組み立てていければと思います。ベートーヴェンやモーツァルトなど偉大な作曲家たちに縁のある街・ウィーン、まして200年近く歴史がある楽友協会で指揮棒が振れるということは、役者として二度と立つことができない場所であり、貴重な経験だと思います。長丁場ですが、全ての力を出し切って、最終楽章を終えたいです」と、これからの撮影を見据えて力強く語った。武内監督も「もうすでにラストシーンを撮ってしまったんですけれども、自分で想定していた以上の素晴らしい演奏シーンが撮れました。ラストのハードルが上がることで、モチベーションも上がっています。ウィーンでの撮影も順調に素晴らしいカットが撮れています。非常にワクワクしてノッた状態です!」と興奮気味に語った。上野さん、玉木さんに加え、瑛太、水川あさみ、小出恵介、竹中直人などおなじみのキャストが総出演するほか、谷原章介、なだぎ武といった新キャストも登場する本作。のだめ、そして千秋の音楽における成長はもちろん、2人の恋のゆくえも楽しみなところだが…。今回の映画化に際し、原作者の二ノ宮知子さんからは「『のだめカンタービレ』が映画にまでなるなんて、最高に幸せです!原作も、映画と共にクライマックスに突入で、いろいろな意味でドキドキしています。映画版ではあの迫力ある演奏シーンが、劇場の大スクリーンと素晴らしい音響で聴けるのがいまから楽しみで仕方ありません。撮影はきっと、考えられないくらい困難なことでいっぱいかもしれませんが、スタッフのみなさん、キャストのみなさん、お体に気を付けて、がんばってください!そして、樹里ちゃん、玉木くん、またのだめと千秋に帰ってきてくれて嬉しいです。初めて2人ののだめと千秋を見たときの感動と、ドラマの放送中、ずっと夢の中にいるみたいに楽しませてくれた思い出と…そして、それもこれで最後かと思うと、もうそれだけで涙が出てきます。ファンの人たちもきっと同じ思いで映画館に足を運んでくれるのだろうと思います。まだまだ続く過酷な撮影、どうか体を壊さないよう、がんばってください」と熱い熱い激励のメッセージが寄せられた。『のだめカンタービレ 最終楽章』は前編が12月19日(土)より、後編が2010年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:のだめカンタービレ 最終楽章 前編 2009年12月19日より全国東宝系にて公開のだめカンタービレ 最終楽章 後編 2010年春、全国東宝系にて公開
2009年07月07日