言いたい!けど言えない…!! 友達や職場はもちろん、夫婦関係、親子関係、嫁姑関係、親せき付き合い、近所付き合い、ママ友…どれも切っても切れない間柄。うまくやっていきたいなら、相手と上手にコミュニケーションを取る必要があります。でも、うまくやっていきたいからこそ、色んなことが不安になって上手くコミュニケーションが取れないことはありませんか?「言いたい!」「言ってあげたい!」と思いながら、「やっぱり言えない」と悩んで経験がある人も少なくないはず。 こんなこと、やっぱり言えない…!■職場の上司へ 「娘さんからのプレゼントのネクタイを『似合うだろ』とよく見せてくださいますが、どう見てもそれは若者向けのデザイン。『社会的地位もあるのですから、年相応のものをお召しになったほうがよろしいと思います…』なんて絶対に言えません」(30代女性) ■お義母さんへ「おしゃれには敏感なお義母様、先日は海外の某ファストファッションのお店へ行ったみたい。早速着ていましたが…『ハンガーから落ちないように付いている細いリボンを、チョーカーみたいに着るのはやめてください!それはデザインではありません!』といつも叫びたくなります」(20代女性) ■愛する我が子へ「最初の結婚が10代だった私。すぐに離婚し、30代で再婚。今は大手企業に勤める夫と小学生の息子と幸せに暮らしていますが、子どもには秘密にしていることが。それは『あなたには20歳も離れた兄がいます』。言っても平気でしょうが、何だか言えないままです」(40代女性) ■近所のママ友へ 「子ども同士が仲のいいママ。幼稚園バスへ子どもを送ったあと、朝から長い立ち話が始まります。内容はつまらない噂話とか。『玄関のカギが開けっ放しだから』『今日は出かける予定があるから』と言っても逃げられません。『話したくない』と言えたら本当に楽でしょうか…」(40代女性) 悩みは人それぞれですが、伝えられたらストレスフリーになれるのは、みな同じかもかもしれません。うまく言う方法はないのでしょうか? 言いにくいことを上手に伝える4つの方法■断定的に言わない 断定的な言い方は、時に不快感や抵抗したくなる気持ちを相手に与えるようです。例えば、「それはみんなに嫌われるよ」と言われたら「何っ(怒)」となりますが、「それはみんな好きじゃないかもしれないね」と言われれば「そうかなぁ」となりませんか?断定を避け、ネガティブな単語を使わないことで、受け入れやすい表現になるようです。 ■徐々に断る「付き合いが悪いと思われるんじゃないか」「嫌われるんじゃないか」と心配して、「行きたくないな」という飲み会も、「お金がかかるな」と感じるランチ会も、断ることができない…。なかなか断れないなら、一気に断ろうとしないことがポイント。今回行ったら、次は「その日は予定があるの」と断り、その次参加すれば、次の2回は「予定がある」、次の参加の後は、3回は「予定がある」と。ちょっとずつ離れていけば、誘われなくなり、断る必要もなくなります。 ■長所も一緒に言う 言いたいことを言うために、まずは褒める!というのはいかがでしょう。褒められたら、思わず話を聞いてしまいますよね。仕事もデートも遅刻常習犯の彼、「どうして遅れてくるのよ(怒)」と言っても直りそうにありませんね。「こんなにすてきなあなたなのに、どうして遅刻するのかしら?」なんてかわいく言ってみたら、彼も「ごめんね」と素直に言えるかもしれません。注意をするときは、「あなたのため」を前面に。「私はあなたの味方ですよ」感をしっかり出すとうまく伝わるのかも。 ■タイミングを考えて言う空気を読む、これも言いにくいことを言いたいなら大切です。「今、それ言う!?」なんていうときに言われたら、怒らない内容でも思わず怒ってしまいますよね。友達の服にクリーニングのタグが付きっぱなしなら、トイレへ行くときなど一人になるタイミングを見計らってから。自分が言われたときの気持ちを考えたら、よくわかりますね。言いにくいことをため込んでいる人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。恥ずかしい指摘も、怒りの気持ちも、ネガティブな話題も、これさえわかっていれば、もう何も怖くないかも? wellfyより
2018年08月21日いつもの旅に少しの工夫を加えることで子どもの成長をうながす「旅育」。 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で旅行ジャーナリストの村田和子さんに、前回は、旅のプラン作りや準備のコツについてお聞きしました。今回のテーマは、旅先での旅育。持て余しがちな移動時間はどう過ごしたらいいのか、親はどう関わったら良いのか、旅の思い出を定着させるテクニックなどをうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■話す・遊ぶで“退屈”を吹き飛ばす「移動時間」――子連れにとって、移動時間は大きな課題です。私自身、6歳息子と出かける時は、一緒に遊んであげなきゃと思いつつゲームやタブレットに頼ってしまうことがあります。村田和子さん(以下、村田さん):ゲームをやること自体は悪くないんですよ。大人がスマホをさわっているのに、子どもにだけ「ゲームをしちゃダメ」というのは説得力がないですしね(笑)。事前に「最初の30分は自由時間にしよう。ゲームをしてもいいし、ママもスマホを見るね。でもその後の30分はお話しようね」というように、時間を区切り、ちゃんとできたらほめれば、それも成功体験になります。最初、一緒にルールを決めると、子どもは案外守れるものですよ。一番避けたいのは、子どもが騒いだらゲームを渡す、というやり方。騒げばゲームができるんだとなり、負のスパイラルにはまってしまいます。そもそも、移動中は家族が一緒に過ごせる貴重なチャンスなんです。ふだんは聞けない学校や園での様子も、旅の楽しい雰囲気に押されて話してくれるかもしれません。会話だけではなく、小さなお子さんは簡単なクイズやしりとり、計算ができるお子さんなら車のナンバーで足し算クイズなどをすると、遊びながら自然と学びにつなげられます。■子どもの新しい一面を発見できる「旅の目標」――移動は大変というマイナスイメージを持つよりも、旅育に活用するといいんですね。旅先ではどう過ごすと、より効果的なのでしょうか村田さん:なにか目標を持たせるといいと思います。未就学児なら、「元気にあいさつをする」「自分の荷物は自分で持つ」といった約束をして、ちゃんとできたら具体的にほめてあげる。すると「できた」という成功体験が心に刻まれ、自己肯定力が養われていきます。旅先では親以外にも、仲居さんや施設のスタッフ、通りすがりの人など、いろいろな人がほめてくれる機会も多くあります。それまで気づかなかった子どもの長所をほめてもらえることもあり、親にとっても発見があります。小学校中学年以上なら、会計係を任せる、時刻表を調べてもらうなどの役割をお願いするのも良いでしょう。考える力がついて学習に役立つほか、頼られることで自主性と責任感が身につきます。――親として、何かやるべきことはあるのでしょうか。村田さん:子どもの「なぜ?」「なに?」にはとことん付き合うこと。今はスマホで一緒に調べればすぐにわかりますし、「どうしてだろうね?」と子どもが自ら考える時間を持つ方法もいいでしょう。旅行中は時間に余裕がある分、子どもの小さな疑問や好奇心を見逃さないようにしたいですね。帰宅後にも図鑑で調べたり、博物館に足を運んだりして、学びを深めるのも良いと思います親自身が興味を持って旅を楽しむことも大切です。例えば、めずらしい料理が出てきたら、スタッフの方に「これはなんですか? この土地のものですか?」と聞くのもいいでしょう。子どもは親をよく見ていて、親のマネをします。親のそういった姿に、子どももやる気になるものです。 ■旅の記憶を定着させる旅先からの「絵ハガキ」――旅行中はとても楽しそうだった子どもが、数日後にはすっかり忘れて日常に戻ってしまう。仕方がないのかもしれませんが、もったいなく感じてしまいます。村田さん:子どもの毎日は刺激の連続ですから、放っておくと忘れてしまい、がっかりということもありますよね。私が実践しているのは、旅先から1枚の絵ハガキを送ること。後日届いた絵ハガキを見ながら「これ見たね」「こんなことしたね」と会話をすることで、旅の記憶が定着していきます。絵ハガキは場所を取らないので、保存しやすいのもメリットです。最初はハガキからはみ出しそうな字でひらがなしか書けなかった息子が、だんだんと漢字を交えた長文を書けるようになり、思春期になると面倒がってひとことコメントだけになる(笑)。子どもの成長がダイレクトに残るので、後で見返すと面白いですよ。■中学受験直前まで続けた「週末旅行」――小さな頃から旅育を続けると、家族の思い出も増えていくわけですね。わが家は子どもが小学生になり、旅が難しくなったと感じてします。未就学児のうちに、もっと行っておけばよかったと後悔しています。村田さん:小学生になると、どうしても週末限定になってしまいますよね。わが家の場合、金曜の夕方に出発して日曜に戻ってくる、というパターンが定番でした。学校のスケジュールを見ながら、テストや行事に影響が出ない日程を選ぶので、旅行を決めるのはいつも直前でしたね。それでも、中学入試の直前まで毎月1回のペースで行き続けていました。――入試の直前まで! 試験前は勉強に集中させる家庭が多いなか、変わらずに旅を続けられたんですね。村田さん:私は「旅育からの中学受験」と呼んでいるのですが、息子は小学5年生までは塾に通わず、旅で得た経験をベースに学びを深めていました。小さい頃から地図を見ながら旅をしていたので、日本地図は学校で習う前から頭に入っていましたし、その土地の産業や気候といった知識も体験とひもづけて役立ったようです。小学校中学年からは、教科書に載っている史跡や絵画などを見に行く旅も、子どもの興味に応じてしていました。こうした体験は、単なる暗記ではなく、本質的な学びにつながります。――旅育で育った息子さんは現在17歳。息子さんご自身は、これまでの旅についてどう言っていますか?村田さん:人と出会い、いろいろな体験ができたことがためになったと言っています。特に、素晴らしく美しい料理を作るシェフ、知識豊富で話上手なバスガイドさん、カツオをさばいてタタキにする方法を教えてくれた漁師さんなど、その道のプロフェッショナルとの出会いが印象的だったようです。旅で身につけた力は、子どもにとって一生の財産となります。息子は17歳になり、旅育の経験を生かして、自ら人生を切り開く次のステージになりました。今までの経験から得た旅育の魅力やノウハウを、次世代の親御さんをはじめ多くの方に伝えたいと思い、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 を執筆しました。多くの方が旅育を実践するきっかけになればうれしいです。また、私も旅育の環境整備など、今後もライフワークとして「旅育」に関わっていきたいと思います。親子で旅をできる時間は案外少ないもの。筆者も荷物運びを手伝ってくれたり、6時間のトレッキングを達成したりと、成長していく息子の姿に旅の力を実感しています。家族それぞれの形で、旅育に挑戦してみてはいかがでしょうか。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年08月02日旅を通じて子どもの心と脳を育てる「旅育」。家族旅行はもちろん、帰省や日帰りのレジャーも、子どもを大きく成長させるチャンスです。特に、言葉を理解し始める3歳頃から基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは、旅育のゴールデンエイジだといいます。現在、6歳の息子を持つ筆者も旅育を実践中。そこで、 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)の著者で、旅行ジャーナリストの村田和子さんに旅育についてお話をうかがいました。お話をうかがったのは…村田和子さん旅行ジャーナリスト。1969年生まれ、1児の母。子どもが生後4カ月の時に家族旅行を開始し、9歳までに47都道府県を制覇。『All About』では2001年からガイドを務めているほか、『週刊文春』では子連れ旅行の連載、JALサイトの『初めての子連れ海外』ページを監修・執筆するなど、家族で旅をする魅力やヒントを多方面で伝え、2013年には子どもの生きる力を育む「家族で旅育メソッド」を発表。子どもが旅育を実践し中学入試で志望校に合格したことを機に『プレジテンドファミリー』『AERA with Kids』『日経DUAL』をはじめ雑誌・新聞・ウェブで注目を集める。 「家族deたびいく」 運営。旅行業務取扱管理者・クルーズコンサルタント。 ・公式ホームページ(トラベルナレッジ) ■3歳~9歳が「旅育」のゴールデンエイジ――村田さんは、現在17歳の息子さんが生後4カ月の頃から親子旅を始め、9歳までに47都道府県を制覇されたと聞きました。当初はまだ、子連れ旅行が一般的ではない時代ですよね。村田和子さん(以下、村田さん):「小さな子どもを連れて旅行なんてとんでもない」とよく言われましたし、施設側も子連れを受け入れる体制が整っていませんでした。その点、今は子ども向けの施設やプランが充実した宿がたくさんあり、新幹線や飛行機などのサービスも行き届いています。親子で旅に出るには、絶好の時代だと思いますよ。――確かにそうですね。私は5年前から親子旅を始めたのですが、おいしそうな離乳食やキッズミールがあったり、キッズルームや子ども向けのイベントが用意されていたりと、レベルの高さを感じます。村田さん:それに、子どもにとって旅に出ることの重要性は増していると感じます。昔に比べて、今の子どもたちの世界はかなり狭い。子どもたちがふだんふれあう大人は、親御さん、幼稚園や学校の先生、習い事の先生、友だちのお父さんお母さんくらいではないでしょうか。子どもは自分が知っている世界が社会のすべてだと考えがちなので、日常で自分の居場所が見つけられないと悩んだり、自暴自棄になったりする危険性があります。実際、私の息子も、男の先生にほめられて自信になっていた「朝の元気なあいさつ」を、小3になり先生が変わった途端「そんなに大きな声を出さなくて結構です」と言われたことで混乱。旅先でもあいさつができなくなってしまったことがあるんです。「これまでに、たくさんの人に元気なあいさつをしてきたけれどどうだった? そうだよね? 笑顔で返してくれた人やほめてくれた人が多かったよね? 担任の先生は価値観が違うかもしれないけれど、ママはすてきだと思うよ」と話し合って解決したんですが、子どもにとって学校や先生の影響がいかに大きいかを思い知らされました。――それは辛いですね。でも、息子さんがすぐに納得してくれたのは、やはり旅を通じて多くの人や価値観とふれあった経験が大きいんでしょうか。村田さん:そう思います。息子はいかにも社交的で目立つという感じではないんですが、さまざまな地域で暮らす年代も異なる多様な人々との交流を通じて、懐の深い人間に育っていると感じます。また、旅のトラブルを乗り越えた経験などから、何事にも「手をつくせば、なんとかなる」というタフさや、臨機応変に対応する力は身についたと思います。今の子どもたちが生きてくのは変化の時代ですから、旅育は大いに役立つと考えています。――受験勉強だけできればいい、という時代ではないですものね。子どもたちが成長する頃、「生きる力」がますます重要になっていると実感しています。村田さん:私が提案している「旅育メソッド」では、生きる力を「自己肯定力・コミュニケーション力・知恵を育む力」の3つと定義しています。旅育で一番大切なのは、親子のコミュニケーションです。親のちょっとした心がけや働きかけで、この3つの力はぐんと伸びていきますよ。特に、言葉を理解し始める3歳頃から、基礎的な脳が出来上がる9歳頃までは旅育のゴールデンエイジですから、積極的に旅に出ることをおすすめします。――そうなると、赤ちゃん時代に旅に出ることはあまり意味がないのでしょうか? 確かにうちの息子も、小さい頃の旅はまったく覚えていません。村田さん:旅にはリフレッシュ効果もあります。親御さんが旅でストレスを解消して、ゆとりを持って子育てをできるのは、子どもにとって大きなメリットだと思います。また、小さな頃の旅は忘れてしまうので意味がないのでは? と思いがちですが、本の中で脳科学者の茂木健一郎先生が解説してくださったように、記憶には残らなくても、子どもが成長した時、ものの見方や行動に影響を与えると考えられています。 ■「どこに行くか」より「何をするか」――周囲のママたちに旅育をすすめると、「楽しそうだけどお金がかかりそう」と言われることが多々あります。村田さん:旅というと、どうしてもぜいたくなイメージがあるのかもしれません。でも、近場の日帰りレジャーやイベントに出かけるだけも旅育はできるんですよ。ネットで検索すると、子連れ向けの施設やイベントはたくさん見つかります。肝心なのは「どこに行くか」ではなく「何をするか」。特にお子さんが小さいうちは、無理をして遠出をしなくても大丈夫。日常と違う経験をすることは、それだけで子どもの脳に刺激となります。――小さな子を連れた旅やおでかけでは、公共の乗り物や施設で迷惑をかけないか心配、という声もよく耳にします。村田さん:小さくても旅をする仲間ですから、「どうせわからないだろう」と子ども扱いしないことが大切だと考えます。私は写真や地図を見せて「これからこの場所に行くよ」「電車に◯時間乗るよ」「眠りたい人もいるから、静かにしていようね」などと説明していました。そして、上手にできたら「頑張れたね! えらいね!」と認めてあげると、子どもにとって成功体験となります。「電車に何分乗るから、その間は何をして遊ぼうか」と相談しながら、子ども自身が持ち物を用意するのもおすすめです。――自分で用意をさせると、自主性が身につきそうですね。でも息子が3歳の頃にリュックに入れるおもちゃを選ばせたら「全部持っていく!」と言い張り、荷物がパンパンになってしまった経験があります(笑)。村田さん:3歳くらいだとまだ自分では気がつかないことも多いので、「全部使って遊ぶ時間あるかな?「持てる? ちょっと背負ってみようか。自分でずっと持つんだよ?」と親が助言してあげたほうがいいでしょうね。ただ、可能な限り、最終的には本人の判断に任せるのが良いと思います。自分で言い出したことに責任を持つのも大事ですし、失敗から学ぶことも多いと感じます。■未就学児&低学年「旅育プラン」3つのアイデア旅育のモデルプランは無数にあり、どんなプランがいいのかは子どもの個性や発達によってさまざま。「小学校中学年以上の子どもなら話し合いで決めるのも旅育の一環となりますが、小さいうちは親がナビゲートする必要があります」と村田さん。そこで、プラン作りのヒントとなる3つのアイデアを教えていただきました。1.テーマを決めてとことん追求する!子どもが興味を持っていることをより深めていくことで、探究心や集中力が育ち、自信にもつながります。例えば、電車好きの子どもなら鉄道博物館に行く、ユニークな観光列車に乗ってみる、鉄道会社のスタンプラリーに参加するなどの選択肢があります。食べることが大好きなら、フルーツ狩りや食品メーカーの工場見学もいいでしょう。「これといって興味を持っていることが見当たらない、というお子さんは、親の趣味から子どもの成長に合ったものを選んで、お子さんに提案してもOKです。ただし無理強いは禁物。もし子どもが興味を持てないようなら、違うプランを試しましょう」(村田さん)2.親子でいっしょに「初めて」を体験!人生経験が豊富な親は、つい「上から目線」で子どもに接してしまいがち。「親も子もどちらにとっても初めての体験なら、同じスタート地点に立つことができ、親子の連帯感が育まれます。例えば、見たことがない花や動物を見に行ったり、専門家のもとで簡単なトレッキングやアクティビティに参加してみたりといったプランがおすすめですよ」(村田さん)子どもにとって、初めての体験は深く心に残るもの。小さいうちから親子で、たくさんの“初めて”に挑戦してみましょう。3.家族で別々に過ごす時間を作る!旅行中に親子別々の時間を作ってみましょう。子どもは、ホテルにあるキッズクラブや子ども向けの自然体験教室などに参加。親と離れて何かに挑戦することで子どもは一気に成長し、再会した際には「こんなことをしたんだよ」と家族の会話が広がります。「もし、旅先にキッズクラブや自然体験教室などがなく、子ども1人で参加できる環境が整わないなら、ふだんとは違う家族の組み合わせで行動するのもいいですね。例えば、ママと一緒に過ごすことが多い子どもは、パパやおばあちゃんと一緒、ママはひとりなど、いつもと違う組み合わせで行動すると、意外と発見もあり、うまくいって楽しめることが多いんですよ」(村田さん)自分の子どもはどんなことに興味があり、どんな力を身につけさせたいか。上記を参考に、ぜひプラン作りに挑戦してみましょう。次回は、旅育の実践編として、旅先での過ごし方をお教えします。参考図書: 『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』 (日本実業出版社)村田和子著 1,512円(税込) 旅を通じて子どもの脳を刺激し、自立心や感受性、行動力、考える力などを育む「旅育」。旅行ジャーナリストの村田和子氏が十数年の親子旅の経験をもとにした旅育の5つの基本メソッドと、実践するための25のヒントを紹介する。47都道府県の親子旅を経験した著者が選ぶおすすめスポットやモデルコースに加え、星野リゾート代表・星野佳路氏に聞いた「子どもにとっての旅の効果・効能」、茂木健一郎先生の旅×脳コラムなども掲載。取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年07月26日あなたはママ友をどう呼んでいますか? ◯◯ちゃんママ、◯◯くんママと、いわゆる“ちゃんママ・くんママ”呼びが一般的ですよね。でも、ママ友グループのなかでも、あの人とはもっと仲良くなりたい、あの人とはちょっと一線を引いておきたい…。そんなふうに付き合いたいレベルはマチマチ。ママ友みんなを同じように呼んでいていいのでしょうか?「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成(いおた たつなり)さん。 ・「人との距離感がわからない…」○○を変えるだけで人間関係も変化【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第1回】 ・「子どもの名前、どう呼んでる?」親の呼び方が“子どもの心”を育てる【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第2回】 ・夫婦の満足度が急降下「夫をどう呼んでいますか?」【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第3回】 連載最後となる4回目は、ママ友の“うまい呼び方”についてお話をうかがいました。五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■正義の迷惑ヒロイン『斉藤さん』が“さん付け”で呼ばれる理由――“ちゃんママ・くんママ”呼びが一般的ななか、呼び方がママ友関係を表している典型的な例はありますか?五百田達成さん(以下、五百田さん):ママ友といえば、2008年と20013年にテレビドラマ化された漫画『斉藤さん』が印象的。現実社会では“ちゃんママ・くんママ呼び”が一般的なのに、このドラマのママたちはみんな「○○さん」と名字で呼び合います。なかでも、主人公の斉藤さんに対する“○○さん呼び”は距離を感じます。それは、子どもに正しいことを教えるために空気も読まずに正義を貫き、周りに迷惑をかけることが多い性格が災いし、ママ友たちから距離を置かれているから。話が進むにつれ、次第に斉藤さんの行動に共感しはじめるママたちもチラホラ現れてきますが、呼び方は「斉藤さん」から変わりません。でも、ニュアンスが明らかに変わるんですね。終盤にかけては、敬遠の意味をもった“さん付け”呼びから、リスペクトの“さん付け”呼びに変わるんです。「斉藤さん、迷惑なのよね…」から、「斉藤さん、すごいわ!」に好転するんですね。――確かに、名字に“さん付け”呼びには、2つの意味がありますね。同じように呼ばれていても意味が変わっているなんて、なんだか怖いですね…。五百田さん:“ちゃんママ・くんママ”呼びは一種の仮面と同じ。そう呼んでさえいれば問題なし、という究極の安全パイな呼び方です。ママ友の距離感はとてもユニーク。その独特な距離感にぴったりハマる呼び方が、“ちゃんママ・くんママ”呼びといえるかもしれません。前回までは、子どもや夫の呼び方という家庭内の話をしてきましたが、ママ友は家庭外の話になります。ママ友の“うまい呼び方”は、今までより社会や組織を意識して考えないといけませんね。■ママ友との関係を変えたい! “うまい呼び方”実践編――ママ友の呼び方も、実はいろいろありそうですよね?五百田さん:ママ友の呼び方は、関係性が如実に表れます。親密度の低い→高い順でみてみましょう。例えば、山田ハナコちゃんのママなら、山田(ママの名字)さん→ハナコちゃんママ→ハナママ→ユウコ(ママの名前)さん→ユウコちゃん という具合に段階を踏むことが多いようですね。この変遷をベースに実践編を考えてみましょう。――もっと仲良くなりたいなあと思うママ友がいます。どう呼ぶのがいいでしょうか?五百田さん:距離を近づけたい場合なので、“ちゃんママ”よりは、名前呼びに切り替えるのがいいでしょうね。いきなり下の名前で呼ぶのに抵抗がある場合には、まずは名字にさん付けで呼んでみて反応をみてみるのが得策だと思います。知り合ってLINEでつながった途端に「◯◯(下の名前)ちゃん、お茶しない?」なんてLINEがくると、少々ビックリしますが、そう呼ばれてイヤな気がしないのならお互い下の名前で呼び合う仲に変わっていくのでしょう。――あのママ友とは距離をおきたい…。そんな時はどう呼ぶのがいいでしょうか?五百田さん:距離をおきたいママ友が「◯◯(下の名前)ちゃんってさあ〜」と話しかけてくるとします。これに対し「◯◯(名字)さん、何ですか?」と返せば、距離を遠ざけることができます。しかも、終始、名字に“さん付け”で徹底すると一定の距離をキープできるはず。名字に“さん付け”+敬語で距離を保ってみましょう。――呼び方ひとつで、ママ友同士の仲良しのレベルまでバレちゃいますね。五百田さん:ママ友たちのコミュニティは、子どもを媒介にした“育児”という名の職場です。会社を想像してみてください。同僚や先輩など仲の良い人とそうでない人がいますよね。もちろん、それぞれ呼び方も呼ばれ方も違うはず。職場同様、ママ友のコミュニティでもスタンドプレイをするより、集団に歩調を合わせるほうがストレスフリーです。グループのなかで特に仲良しのママ友がいるとしても、みんなの前ではみんなと同じように「◯◯ちゃんママ」と呼び合うほうが無難という現実もあるでしょう。 ■“ちゃんママ”呼びから卒業したい! そのきっかけ作りは?――仲良くなりたいママ友を名前呼びしたいけど、なかなかきっかけがつかめない…というママも多いようですが。五百田さん:社内恋愛と同じで、ふたりきりになった時がチャンスです!(笑) 園や学校の係などでふたりになった時に、「◯◯(名字)さん、これお願いしてもいい?」などと思い切って話しかけてみましょう。呼びかけられたほうがまんざらでもなければ、「〇〇(下の名前)でいいよ♪」なんて返してくれるはずです。また、呼び方自体を話のネタにしてしまうのも手。「夫のことなんて呼んでる?」という具合に気軽に聞いてみましょう。その話の流れで、「じゃあ、私のことは◯◯(下の名前)でいいよ!」と話をもっていければこっちのモノですね。■ママ友の“うまい呼び方”これさえ覚えておけば大丈夫!――いろいろな呼び方を教えてもらいましたが、忙しいママたちに究極のコツを教えていただけますか?五百田さん:子どもの呼び方同様に、3段階の呼び名を設定しておくのが簡単ではないでしょうか? 学校行事などオフィシャルな場面では「◯◯(名字)さん」、ママ友と集まる場面では「◯◯ちゃんママ」、ふたりでお茶して話に花が咲くときは「◯◯(下の名前)ちゃん」。こんなふうに周りの状況も考慮して使い分けられれば、ほかのママ友を敵に回すことなく、仲の良いママとは、より一層仲良しになれるのでは?五百田さんが考える“うまい呼び方”について4回にわたりご紹介しました。さあ、今日から子ども・夫・ママ友とあなたを取り巻く人間関係を「呼び方」ひとつで変えてみませんか?参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年06月19日恋愛偏差値とは、恋愛を上手に進めるための能力に関する偏差値のことなのですが、それには兄弟構成も関係していると言われています。世の中には兄弟や姉妹のいないひとりっ子も少なくありませんが、そのような人の恋愛偏差値はどれくらいなのでしょうか。ひとりっ子にはコミュニケーションが苦手な人が多いひとりっ子の恋愛偏差値について考えるには、その恋愛偏差値というもの自体が、どのようなことによって決まるのかが大きく関係してきます。そこで最初に、恋愛偏差値を左右する重要な要素であるコミュニケーション能力の高さについて見て行きましょう。ここで気を付けなければならないのは、自分が相手に話しかけるのが上手いことはもちろん大事ですが、相手の話を聞くのも上手でなければならないということです。いかにおしゃべりが上手でも、一方通行の会話になるようではコミュニケーション能力が高いとは言えません。例えば初めて会った人とはなかなか上手く会話出来なくて、その人との心の距離を縮められない人もいれば、楽しく会話出来てすぐに仲良くなってしまう人もいるでしょう。前者の人はコミュニケーション能力が低く、後者の人は高いと言うことになります。コミュニケーション能力が高いと必ず恋愛で成功出来るとは限りませんが、有利であることは確かなので、その高さは恋愛偏差値に大きく影響してきます。その点からひとりっ子の恋愛偏差値を考えると、残念ながら低いと評価せざるを得ないでしょう。兄弟姉妹と一緒に育てば、いつも身近にコミュニケーションを取らなければならない相手がいるので、自然とその能力が身に付いて行くものです。兄弟姉妹といっしょに遊んだり、喧嘩したりといった経験することが出来ないひとりっ子は、どうしてもその能力を身に付ける機会に恵まれないため、恋愛においてもコミュニケーションが下手な傾向があります。ひとりっ子にはマイペースな人が多い次に考えられる、恋愛偏差値を左右する要素は空気を読む力です。空気を読むのが上手い人は、多少性格に問題があっても人から好かれやすいですし、逆に空気が読めなくて身近な人たちを引かせてしまうようでは、いくら性格の良い人であっても良い関係性を築くことは難しくなってしまいます。特に、基本的な考え方に違いのある男女の間で関係を築いて行かなければならない恋愛においては、空気が読めるかどうかはとても重要だと言えるでしょう。また、恋愛を成功させるには、気になる相手に上手く自分の良さをアピールすることが肝心ですが、そうするためには相手が何を望んでいるかを鋭く察知して、それに上手く対応するのが効果的です。そういった点から恋愛偏差値を考えると、ひとりっ子によく見られる特徴はマイペースなことなので、やはり低いと評価することになってしまいます。ひとりっ子は両親の愛情を一身に受けて育つので、ある程度のわがままなら聞いてもらえる場合が多くなります。また、兄や姉に怒られないように気を配ったり、弟や妹を泣かせて親に叱られないように気を付けたりなど、日常的に空気を読まなければならない状況に置かれることもありません。そういったことから、ひとりっ子にはユニークで魅力的な人が育つことも少なくないのですが、マイペースで空気を読むのが下手な人になってしまうことも多いのです。ひとりっ子には恋人への独占欲が強い人が多い恋愛に対して冷静になれるかどうかも、恋愛偏差値の高さに関係してきます。誰かを好きになったら周りが見えなくなってしまうような余裕のない人は、恋愛を上手く進めることが難しいでしょう。嫉妬心のあまりその相手を束縛したり、しつこく連絡しすぎて嫌われてしまったりする恐れがあるからです。逆に好きな相手に対しても心の余裕を持って臨める人は、恋愛の進展を自分でコントロールしやすくなります。恋愛においては燃え上がるように情熱的な気持ちが、逆に仇となってしまう可能性があるのです。この点からひとりっ子の特徴を見てみると、独占欲の強い人が多いことが問題として浮かび上がってきます。ひとりっ子は両親の愛情を自分1人が受けて育っているので、そのような関係性を恋人に対しても求める傾向があります。そのため、自分も恋人に対して一途な愛情を注ぐという長所はあるのですが、恋人にも自分だけに愛情を注ぐことを求めます。もし恋人が他の異性と仲良くしている姿を見てしまったら、激しく嫉妬して怒りをぶつけてしまうなど、恋愛を終わらせてしまうような行動をとってしまう恐れがあるのです。また、ひとりっ子には独占欲の強さから恋人を束縛したがるのに、自分は自由に育ってきたので束縛を嫌うといったような、困った人も少なくないようです。そういったことからも、ひとりっ子の恋愛偏差値は低いと判断することになってしまいます。ひとりっ子の恋愛偏差値は…ここまで見てきたように、ひとりっ子には恋愛偏差値が平均よりも低い傾向があります。もちろん性格には個人差があるので、必ずしもそれがすべてのひとりっ子に当てはまるわけではありません。ただ、もし自分がひとりっ子で確かにそういった部分があると思ったら、その問題点を直すように心がけると良いでしょう。また、ひとりっ子の彼氏にそういった部分があると思うなら、自分が上手くリードしてあげると良いかも知れません。
2018年06月19日あなたは夫のことをどう呼んでいますか? きっとパパ・ママと呼び合う夫婦が多いはず。子どもがいないシーンではお互いを名前で呼んでいる、という夫婦はどれだけいるでしょうか。付き合っていた頃、お互いをどう呼んでいたか思い出せますか…?「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さん。 ・「人との距離感がわからない…」○○を変えるだけで人間関係も変化【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第1回】 ・「子どもの名前、どう呼んでる?」親の呼び方が“子どもの心”を育てる【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第2回】 ・ママ友つき合い「トラブルに発展しない」上手な呼び方【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第4回】 連載3回目は、夫の“うまい呼び方”についてお話をうかがいました。五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■『サザエさん』は、あぁ見えて意外と“デキる女”!?――さまざまな夫の呼び方があると思います。呼び方が夫婦関係を表している典型的な例はありますか?五百田達成さん(以下、五百田さん):日本を代表する家族といえば、ご長寿アニメの『サザエさん』。今となっては時代設定が昭和なのか平成なのかかなりあやふやですが、サザエさんのヘアスタイルが当時の流行を表しているとすれば昭和20年代の設定になります。その時代に、夫婦でお互いのことを名前で呼び合っていたのはステキですよね。夫を「マスオさん」と呼ぶことで、お婿さん状態の夫のことをリスペクトし立てていますし、妻を「サザエ」と呼ぶことで、夫婦の鮮度もキープされている。両親や年の離れた弟妹、そして幼いわが子と3世代で暮らしながらも、どこか新婚ムードがただようのは2人が名前で呼び合うから、かもしれません。――確かにあの夫婦は名前で呼び合いますね。やはり、男性も名前で呼ばれるとうれしいのでしょうか?五百田さん:子どもが生まれると“夫は大きな長男になる”という話はよく聞きますよね。まさにその通りで、子どもが生まれた途端に妻は母となり、子ども中心の世界になってしまう。夫は蚊帳の外に置いてけぼりで、その結果「俺のメシ、まだ?」という子どもっぽい発言をしてしまうわけです。大人なのに子どもな分、妻からみるとタチが悪い。前回の子どもの呼び方でもご紹介した通り、子どもが生まれた瞬間から、上の子と同じフラストレーションを夫も感じるのです。よって、上の子に対する子どもの呼び方同様、時には名前で呼びかけることが効果的。子どもが寝静まった夜の間だけでも、名前や付き合っていた当時の呼び名で声をかけてみましょう。照れたり驚いたりしながらも、まんざらではないはずです。■タイプ別・夫の“うまい呼び方”とは?――夫の“うまい呼び方”をタイプ別に教えていただけますか?五百田さん:甘えん坊な夫や家事育児に無関心な夫の場合は、「◯◯さん、これお願いします」と“さん付け”+敬語で、男を立たせる方向に誘導してあげるのがおすすめ。普段、パパ・◯◯くんなどと呼んでいる夫婦なら、より有効です。名前に“さん付け”で呼ばれると、家庭にいながらも仕事モードにスイッチが入り、しゃっきりしてくれる可能性大です。――亭主関白夫やデキすぎる夫の場合はいかがでしょう?五百田さん:この手のタイプをもっと家事育児に参加させたい時には、名前呼びやパパ呼びから「お父さん」に格上げし、より家長度合いを強調してみましょう。「お父さんなんだから、これくらいできますよね?」という具合に、夫の威厳を刺激してみてください。――最近は、年上妻と年下夫という夫婦も珍しくないですよね。そんな年の差夫婦の“うまい呼び方”はいかがでしょうか?五百田さん:うまい呼び方とは、相手との距離を近づけたり遠ざけたりするコミュニケーション方法なので、年の差夫婦の場合は、ふたりの距離を近づける呼び方がいいですね。年上妻は年下夫を◯◯さんと呼び、年下夫は年上妻を◯◯ちゃんと呼ぶ。そう呼び合うだけで、離れた年齢をギュッと近づける効果が生まれます。注意したいのは、年下夫の親の前での呼び方。間違っても、夫を呼び捨てにしないよう注意してくださいね(笑)。■シーン別・夫の“うまい呼び方”とは?――夫婦のさまざまなシーン別に“うまい呼び方”を教えてください。まずは、意外と困るのが、夫がいない場面での夫を呼び方。コツはありますか?五百田さん:例えば、ママ友数名と会話をするシーンを想像してみましょう。夫とのできごとを話したい時、「うちの夫」「うちの旦那」「うちのパパ」「うちの◯◯くん」「うちの相方」など、さまざまな呼び方がありますよね。こんな時はどのように呼ぶのが正解なのか、確かに迷ってしまいます。特に、ママ友との会話は、輪を乱さないことが最優先。周りがどう呼ぶかを確認し、自分も合わせていくのが正解です。ママ友たちが、「うちのパパがさ〜」と言えば、自分も「パパ」で合わせる。「うちの旦那がさ〜」と言えば、自分も「旦那」で合わせる。その場にいない人(第三者)を呼ぶ“第三者呼び”の場合は、これが最善でしょう。――夫に気分良く家事育児を手伝ってもらいたいシーンでは、どう呼びかけるのがよいでしょう?五百田さん:普段パパと呼んでいる夫婦が多いと仮定して、下記の2パターンで頼みごとをしたら、夫はどちらの呼びかけに良い反応を示すと思いますか?A:「パパ、車出してもらえる?」B:「◯◯くん、車出してほしいんだけどなぁ」Aの役割呼びで言われると、「俺は雑用係か!?」という夫の心の声が聞こえてきそうです。反面、Bの名前にくん付けで言われると、デート気分がよみがえるトーンに聞こえるから不思議。普段、パパ・お父さんと呼んでいる人は、お願いごとのタイミングだけ、名前に“くん”や“さん付け”で呼びかけてみましょう。――夫婦の距離が遠いな…と感じた時の夫の“うまい呼び方”があれば教えてください!五百田さん:1回目でもご紹介した通り、心理学の世界では「パパ・ママと呼び合う夫婦は満足度が低い」という調査結果があります。子どもがいない空間でも、終日、パパ・ママと役割呼びされることに、少なからず違和感や不満があるからです。そして、それが夫婦の距離を遠ざけてしまう一因に。そんな時は、子どもが寝静まった夜の数時間だけでも、お互いの名前や昔の呼び名で呼びかけてみませんか? ただ呼び方を切り替えるだけで、お互いの役割から解放されリラックスできますよ。「今さら、名前でなんて呼べない…」という人は、結婚記念日や誕生日だけでも名前で呼んでみてはいかがでしょう? きっと距離が近づくのを感じるはずです。「それでもやっぱり恥ずかしい…」という人は、ママ友が遊びに来た時などに、夫がいる前で名前呼びしてみるのも手です。ママ友から「家事の分担はどうしてるの?」と聞かれたら、「◯◯くんは料理が得意だから、週末の食事は◯◯くんが作ってくれるよ」と返してみる。本人の前で、第三者呼びを名前呼びにする作戦、これ結構効きます。ぜひお試しを!■夫の“うまい呼び方”これさえ覚えておけば大丈夫!――いろいろな呼び方を教えてもらいましたが、忙しいママたちに究極のコツを教えていただけますか?五百田さん:夫婦はお互いを映す鏡。ママがパパから「おい!」「おまえ!」と呼ばれるのがイヤなように、パパもママから「ねえ!」「ちょっと!」と呼ばれるのはイヤなはず。女性は、名前で呼ばれると女性ホルモンが活性化します。それと同じで、男性だってパパ・お父さんではなく、時には名前で呼ばれたいのです。自分が呼ばれたらうれしい呼び方で、パパを呼んであげてください。また、男性に変化を求めても時間がかかるので、ここは女性が率先して「脱・役割呼び」を始めてみましょう。きっと夫婦の距離が近づき、リフレッシュできるはずです。五百田さんが考える夫の“うまい呼び方”がわかったところで、次回は「ママ友の呼び方」についても、具体的なメソッドをご紹介いただきます。参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年06月12日あなたは子どものことをどう呼んでいますか? 「◯◯ちゃん、◯◯ちゃ~ん」と呼ぶママ友を見て、甘やかしてそうだなあ…と思ったり、「◯◯◯っ!」と呼び捨てにするママ友を見て、怖そう…と思ったり。呼び方から親子の関係性がなんとなく想像できてしまいますね。「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さん。 ・「人との距離感がわからない…」○○を変えるだけで人間関係も変化【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第1回】 ・夫婦の満足度が急降下「夫をどう呼んでいますか?」【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第3回】 ・ママ友つき合い「トラブルに発展しない」上手な呼び方【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第4回】 連載2回目は、子どもの“うまい呼び方”についてお話をうかがいました。五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■『ちびまる子ちゃん』の“お姉ちゃん”の名前は?――さまざまな子どもの呼び方があると思います。呼び方が母子関係をあらわしている典型的な例はありますか?五百田達成さん(以下、五百田さん):子どもの呼び方は、呼び捨て、くん・ちゃん呼び、あだ名呼び、お兄ちゃんなどの役割呼びなどがあります。また、ひとりっ子ときょうだいの場合でも、呼び方は変化します。上の子と下の子を呼び分ける典型的なお母さんといえば、人気アニメ『ちびまる子ちゃん』のお母さんです。ちびまる子ちゃんの姉妹の名前は、姉がさくらさきこで、妹がさくらももこ。でも、お母さんは常に姉さきこを“お姉ちゃん”と呼び、妹ももこを“まる子”とあだ名で呼びます。母親にもあだ名で呼ばれる妹のももこは、いつも自由奔放で楽しそう。対象的に役割呼びをされる姉は、いつも冷静沈着で好き勝手している妹をプリプリ怒っています。「お姉ちゃんなんだから、しっかり妹をみていてね」「妹が何かしでかしたら、お姉ちゃんの責任でもあるんだから」と母親からの静かな重圧が“お姉ちゃん”という呼び方に集約され、姉のさきこはまるで“小さなお母さん”みたいですよね。――でも、下にきょうだいが生まれるとたいていの場合が、上の子は“お兄ちゃん”“お姉ちゃん”と呼ばれる気がしますが…。五百田さん:下の子から見れば、役割呼びは有効です。でも、たまには、上の子を名前で呼んであげると、想像以上にうれしそうな反応を示すと思いますよ。上の子は、下の子が生まれると愛情がとられたと感じ、さらに役割呼びをされます。最初は、役割呼びをうれしく感じるかもしれませんが、徐々に甘えたくても甘えられないなどのフラストレーションを感じるはず。そんなそぶりを察知したら、上の子と向き合う時には、きちんと名前で呼んであげましょう。ただそれだけで、子どもは「今日は私のことを見ていてくれる」と感じるはず。時間が許せば、ふたりだけの時間を作って名前で呼んで「いつもありがとう」と伝えたいですね。 ■タイプ別・子どもの“うまい呼び方”は?――子どもの“うまい呼び方”をタイプ別に教えていただけますか?五百田さん:まずは、下の子が生まれて、上の子が赤ちゃん返りしたり、スネたり、自信をなくしているように見える時。この場合の“うまい呼び方”は、呼び方を定期的に更新することです。例えば、カップルを想像してみてください。ユウコさん→ユウコちゃん→ユウコリン→リンリンなど時間や親密度とともに呼び方が変化していきますよね。これは、呼ばれる側にも、常に相手から注目されているという心理が働きます。それは、子どもも同じ。役割呼びから名前呼び、あだ名呼び、さらにあだ名も定期的に変えると効果的です。呼び方を変えるだけで、「ママはあなたをいつも見ているよ」というサインを子どもに送ることができるはず。まずは、お兄ちゃん・お姉ちゃん呼びを卒業することから始めてみましょう。――逆に、上の子にしっかりしてほしい時はどうでしょう?五百田さん:甘えん坊の上の子をしっかりさせたい時は、あえてお兄ちゃん・お姉ちゃんと役割呼びを強調するのがおすすめ。普段、名前やあだ名で呼んでいるママが、突然、役割呼びに切り替えれば、ママの気持ちの変化を子どもも敏感に察知します。家庭内だけではなく、ママ友など第三者の前でも本人がいるところで役割呼びをすることがポイントです。――「お兄ちゃんなんだからしっかりして」と言葉にしていても、まったく成長を感じられない…なんて悩みをもつママもたくさんいると思いますが…。五百田さん:そんな時に有効なのが、肩書き呼びです。「片付け隊長! そこのおもちゃを片付けていただけますか?」という具合に、肩書き呼びで格上げ+敬語で子どものやる気に火を付けましょう。上の子を動かしたい時には、隊長! リーダー! キャプテン! など肩書き呼びが効果的。特にレンジャーものが大好きな男の子には響くと思いますよ(笑)。――なるほど。それは効果がありそうですね! 逆に親が子どもにベッタリになりすぎない“うまい呼び方”はありますか?五百田さん:友人に娘さんのことを“さん付け”で呼ぶパパがいます。「◯◯さん、今度はこっちのおもちゃで遊びませんか?」なんてやりとりを見ていると、父と娘が自立した人間同士、ほどよい距離感で向き合っている感じがして、とても好感がもてます。もしかしたら、娘さんは“さん付け”で呼ばれることで、パパにうまく甘えられない一面もあるかもしれませんが、大人と対等に扱われている感覚は、教育上、良い効果もあると思います。そして、何より娘への溺愛ぶりをコントロールするという意味で、パパにとっても効果があると思うんです。“さん付け”は距離を遠ざける呼び方になりますが、この場合は、ほどよい距離感をキープする呼び方として有効といえます。■シーン別・子どもの“うまい呼び方”は?――子育てのさまざまなシーン別に“うまい呼び方”を教えてください。まずは、ほめる時はいかがでしょう?五百田さん:前述の肩書き呼びが効果的だと思います。運動会で1位になったら「よっ、天才ランナー!」、「よっ、メダリスト!」という具合に、肩書きで呼びかけてみましょう。家族みんながそろったところで呼んであげれば効果大で、子どもはうれしさ倍増でしょう。―― 叱る時は、どう呼ぶのがよいでしょうか?五百田さん:叱る時は、やはり呼び捨てでしょうね。普段、ちゃん呼び、あだ名呼びしている母子であればなおさら。「◯◯ちゃん、お友だちのおもちゃとっちゃダメでしょう」では、ママが本気で怒っているとは思えませんよね。本気で叱って教えたい時は、母子の上下関係や距離感を明確にするためにも呼び捨てで呼びかけましょう。――なぐさめてあげたい時はいかがでしょう?五百田さん:アメリカのドラマのようなノリで「子猫ちゃん、どうしたの?」「こぐまちゃん、元気ないね?」と呼びかけてみるのはどうでしょう? さすがにそれは気恥ずかしいというママは“姫”や“王子”くらいなら呼べるのでは? いつもより甘く呼びかけて、距離をぐっと近づけ悩みを聞いてあげたり、抱きしめてあげたりすれば効果的だと思います。 ■子どもの“うまい呼び方”これさえ覚えておけば大丈夫!――いろいろな呼び方を教えてもらいましたが、忙しいママたちに究極のコツを教えていただけますか?五百田さん:確かに毎日多忙なママにとって、子どものタイプやシーン別に呼び分けるのは難しいですよね。そんな時は、3パターンの呼び方を用意してみませんか? 例えば、ナオキくんという男の子の場合なら、「ナオキ」「ナオくん」「ナンナン」の3パターンを作り、子どものテンションやシーン別に使い分けてみましょう。叱る時やしっかりしてほしい時は「ナオキ」、ニュートラルな状態が「ナオくん」、ほめたり甘えさせてあげたい時は「ナンナン」と呼んでみる。距離感が異なる3パターンの呼び名を用意し、距離を遠くしたい・近づけたい時に合わせて使えば、自然に呼び分けられるようになりますよ。五百田さんが考える子どもの“うまい呼び方”がわかったところで、次回は「夫の呼び方」についても、具体的なメソッドをご紹介いただきます。参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年06月05日あなたは周りの人からどんなふうに呼ばれていますか? 「○○ちゃんママ」と呼ばれる度に、「この人たち、私の名前を知っているんだろうか?」と不安になったり、夫に「ママ」と呼ばれる度に、違和感を感じたり…。そんなママも多いのでは?また、逆にあなたは、周りの人をどう呼んでいますか? 同じように、ママ友を「〇〇ちゃんママ」、夫を「パパ」と呼んでいますか? それとも、下の名前やあだ名、名字にさん付けでしょうか?呼び方によって相手との距離感を考えてみると、遠かったり近かったり。なんとなく呼び方と人間関係に密接な結びつきがあるのでは? と感じるでしょう。「人の呼び方が、人間関係においてとても重要ではないか?」、つまり「呼び方によって、相手との関係が決まるのでは?」ということを分析したのが、作家・心理カウンセラーの五百田達成さん。呼び方と人間関係についてお話をうかがいました。 ・「子どもの名前、どう呼んでる?」親の呼び方が“子どもの心”を育てる【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第2回】 ・夫婦の満足度が急降下「夫をどう呼んでいますか?」【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第3回】 ・ママ友つき合い「トラブルに発展しない」上手な呼び方【人間関係に悩まない“うまい呼び方” 第4回】 五百田達成さん プロフィール作家・心理カウンセラー。東京大学教養学部卒業後、角川書店→博報堂を経て独立。鋭い視点から「コミュニケーション」「人間関係」を分析し、そこから導き出す実践的なアドバイスは高い評価を受けている。「コミュニケーションのプロ」としてメディア出演多数。著書にベストセラーとなった『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(新潮文庫)など。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。著書: 『あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方』 HP: 五百田達成オフィシャルサイト ■「名前をちゃんと呼んでもらえない…」フラストレーションがきっかけ――そもそも、なぜ「呼び方=人間関係」に着目したのでしょうか?五百田達成さん(以下、五百田さん):私の名前は、「五百田達成」と書いて、「いおた たつなり」と読みます。「五百田」という文字は覚えられても、読み方を正しく覚えてもらったことがほとんどなく。下の名前も同様に、「たつのり」「たつや」と呼ばれることもしばしば。自分の名前を正しく呼んでもらうために、あらゆる説明方法を試してきましたが、うまくいったことがありません(苦笑)。また、何より切ないのが、自分で自分の名前を気に入っている、ということなんです。なのに、きちんと呼んでもらえないというフラストレーションが小さな頃からありました。逆に、きちんと呼んでもらえると、とてもうれしい! という気持ちも味わい続けてきました。自分の名前を通して、昔から「呼び方=人間関係」は気になっていたんでしょうね。もちろん、心理カウンセラーという立場からも、気になっていたテーマです。なぜ、夫婦は子どもがいない場所でもママ・パパと呼び合うのか? なぜ女性は下の名前で呼ばれるとうれしいのか? これは、女性ホルモンが活発化するという研究結果もあります。呼び方により、人の心はどうして動かされるのか? 常々気になっていました。そこへタイミングよく、「呼び方に着目した本を書いてみませんか?」というご提案をいただき、書籍『うまい呼び方』(サンマーク出版)を書くことになったんです。呼び方に焦点をあてた本は過去にもないようで、“日本初の呼び方研究家”を名乗る思いで分析&メソッドをまとめてみました。■「どう呼ぶか?」に表れる距離感と人間関係――どうして呼び方で人間関係は変わるのでしょうか?五百田さん:「名は体を表わす」ということわざがありますよね? まさにその通り! と多くの人が実感していることと思います。ということは、そのことわざを発展させると「呼び方は人間関係を表わす」とも言えるのでは? と思ったんです。仲が良いふたりは、あだ名や呼び捨てなどの呼び方をします。これは裏返せば、「呼び方を変えれば、仲良くなれる」ともいえるのではないかと。逆に、距離を置きたい人には、あえてよそよそしい呼び方をしてみたらどうかと考えたんです。例えば、初対面の男性から「〇〇ちゃんさぁ〜」などと下の名前で気安く呼ばれると、一歩二歩うしろに下がりたい気持ちになりませんか? そんな時、たいていの人は「〇〇さん、なんでしょうか?」と、名字にさん付け+敬語で相手から心理的に離れることを無意識に行っているはずです。このように、近づきたい人には距離を近づける呼び方を、離れたい人には距離を離す呼び方をすることで、お互いの距離(=人間関係)を呼び方ひとつでコントロールできるのです。■こんな経験ありませんか? 「呼び方で関係が変わった!」――呼び方で人間関係が好転した事例を教えていただけますか。五百田さん:では、心理カウンセラーとして、よく聞くお話を例に挙げてみましょう。ママ友は、子どもをありきとした関係ですよね。多くの人が「〇〇くんママ」「〇〇ちゃんママ」と呼び合うはずです。でも、LINEやメールのやりとりにいちいち「〇〇くんママ、近々お茶しませんか?」「〇〇ちゃんママ、あさってなら都合いいですよ!」なんて書き続けるのは正直、面倒…。そこで、いつの日からか「ミカちゃん、明日お茶どう?」「アヤちゃん、OK!」と下の名前で呼び合うようになって距離がぐっと近づき、旦那の浮気話までできるほどの仲、つまりママ友ではなくふつうの「友だち」の関係に発展したと聞きました。――夫婦間ではいかがでしょう?五百田さん:心理学の世界では、「ママ・パパと呼び合う夫婦は満足度が低い」という調査結果があります。これは役割呼びをされると、個人として認められていない気持ちになるから。ママをねぎらいたい場面にこそ「〇〇、いつもありがとう」と名前で呼びかけ、グンと株を上げるパパたちがいます。結婚記念日やパパの誕生日には、ぜひ、子どもが生まれる前の呼び方で夫を呼んでみましょう。お互い忙殺される日々で離れがちな心も、一気に近づくはずです。また、義父母の呼び方でも夫婦関係を好転させるケースがあります。例えば、夫の実家に帰省し戻ってきたあなた。同じ内容でも、夫から次の2つのパターンで言われたら、それぞれどう感じますか?A:「うちのお母さんっていつも細かいこと言ってごめんね」B:「〇〇(義母の名前)ってさぁ、いつも細かいこと言うんだよなぁ」五百田さん:謝罪の言葉が入っているAより、義母の名前を呼び捨てにするBのほうが、素直に受け止めることができるのでは?これは旦那さんがお母さんと距離をとる呼び方をすることで、夫婦が共犯関係になる心理が働くためです。義母のいない場面では下の名前で呼び捨てにし、義母を前にしたらきちんと「お母さん」と呼ぶ。呼び分けることで夫婦仲は良くなり、義母に対する奥さんのストレスが軽減するという事例もあります。――本当に呼び方ひとつで人間関係やコミュニケーションって変わるんですね…。五百田さん:私は、言葉の力を信じています。言えばわかると思っているので、メールも話も長いです(笑)。いわば、コミュニケーション信奉者。ネットやSNSの登場によりコミュニケーションが楽な時代になりましたが、だからこそコミュニケーションをさぼっちゃいけない! と思っています。そのとっかかりとして、「呼び方」はとても有効なツールであると思っています。■子どもは見ている「ママの“うまい呼び方”」スキル――人間関係に悩んでいるママたちも、呼び方で状況を好転できるでしょうか?五百田さん:現代のママたちは、仕事に育児に家事に本当に忙しい日々を送っていると思います。コミュニケーションにまで気をつかっていられないという人も多いでしょう。でも、だからこそ! 呼び方ひとつケアするだけでいいんです。子どもに当たってしまったり、ママ友にLINEを返せずにいる時は、下の名前で「○○ちゃん、ごめんね」と呼びかけるだけでも違います。また、自分の子どもが、友だちからどう呼ばれているか? にも注目してみてください。あの子とだけあだ名で呼び合うから一番仲が良いのかな? という具合に、子どもを取りまく友人関係を推し量るバロメーターにもなります。そして何より、子どもは親のコミュニケーション力を見ながら育ちます。ママが呼び方を上手に操り、パパやママ友、義父母たちとうまくコミュニケーションをとるところを子どもに見せるのは、教育上とても良いことだと思います。“うまい呼び方”とは、正しい日本語の使い方やマナーの話ではありません。時には、日本語的に正しくないとしても、人間関係を円滑にするためにはこの呼び方を選択するほうが効果的! という話です。この連載を通して“うまい呼び方”をマスターし、忙しいママを取りまく人間関係がより良くなるお手伝いができればと思います。五百田さんが提唱する“うまい呼び方”の基本の考えがわかったところで、次回から「子どもの呼び方」「夫の呼び方」「ママ友の呼び方」について、具体的なメソッドをご紹介していきましょう。参考図書: 「あの人との距離が意外と縮まる うまい呼び方」 (サンマーク出版)「あの人のことをどう呼ぶかで、距離感は変わる」。コミュニケーション・人間心理の専門家として数々のメディアに出演し、ベストセラーをたくさん世に送り出す「対人関係のスペシャリスト」である著者が、コミュニケーションについてのさまざまな理論や方法論を分析した結果たどり着いたのが、「『話の内容』や『伝え方』以上に、『どう呼ばれるか』で人の心は決まる」という境地。巻頭にはスペシャル対談として、2016年に日本一を成し遂げた北海道日本ハムファイターズ・栗山英樹監督との「呼び方」対談を収録。取材・文/山田裕子
2018年05月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「コミュニケーション力の高い同僚に嫉妬してしまう」という、ROSEさん(47歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■ROSEさんのお悩みコミニケーション能力が高い同年代の同僚女性に嫉妬してしまい、苦しいです。彼女は人付き合いが上手で、老若男女を問わず誰とでも親しくなれ、付き合いやすい人柄です。コミュニケーション能力の高さに感心する反面、自分にはない長所を持っている彼女を見ると、自分が劣っているように感じてしまいます。周りの人も、自分と彼女を比べているのでは…などと余計な想像もしてしまいます。「自分が、彼女にはない仕事のスキルを持っていること」を上司に認めてほしくて必死になっていることに気づき、情けなくなることも。必死になればなるほど自然体でいる彼女が憎らしくなり、自分は頑張っても損をしているように感じます。どうしたら彼女を意識せず、「自分は自分」として自信を持てるようになるでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の野田和美さんよりROSEさんこんにちは。心屋塾認定講師の野田和美です。ご相談ありがとうございます。ROSEさんがつい比べてしまうという彼女は、コミュニケーション能力が高くて誰とでも親しくなれ、自分にはない長所がある…というふうにROSEさんには「見える」のですね。「見える」と書いたのは、それが彼女のすべてではない、ということです。コミュニケーション能力があるように見えても、家に帰れば誰にでもいい顔をすることに疲れているかもしれませんし、自分が本当はどんな人が好きなのかわからないからこそ、誰とでも親しくしているのかもしれません。そう、ROSEさんが見ている「他人」は、その人の一部でしかありません。他人のすべてを理解するのは不可能です。ですので、他人に意識を向けるよりもまず、ご自分に意識を向けることから始めてみませんか。他人を意識してしまうのは、ROSEさんが感じられているように「自分に自信がないから」。自分を丸ごと受け入れていないからです。ROSEさんはご自身のことをどのくらい知っているでしょうか。 ROSEさんが彼女にはない仕事のスキルを持っていらっしゃるように、ROSEさんにはROSEさんにしかない人間的な魅力やよさがあるのです。あなたという存在は、この宇宙にたった一人だけ、唯一無二の存在です。他人と比べることであなたの存在が生きてくるのではなく、まずあなた自身があなたの魅力やよさに気づいていくことが大切なのです。嫉妬が悪いわけではありません。負けたくないと必死になるその気持ちも行動も、ROSEさんの中にエネルギーがたくさんある証拠でもあります。だからこそ視点を換え、別のところでエネルギーを大いに生かしてほしいのです。あなたのよさはどんなところですか?あなたの魅力はどんなところですか?人によく褒められることは何ですか?息を吸うように楽にできることは何ですか?時間を忘れて夢中になれることは何ですか?あなたには、あなただけのよさがあります。人付き合いがよく、コミュニケーション能力が高い人がいる一方で、人の話を聴く能力が高い人もいれば、黙って人を観察する能力がある人もいます。ROSEさんの魅力は何でしょう? 「ない」ことばかりに目を向けていると、どんどんつらくなってしまいます。すでにあなたの中に「ある」ものを見つけて、「こういう自分は素晴らしいね」とひとつひとつ、自分のよさを受け入れていってください。それと同時に、自分のダメな点も「愛すべき自分」の一部であることを忘れないでくださいね。両方があって、ROSEさんという唯一無二の存在なのですから。彼女を憎らしく思ってもいい!彼女に嫉妬してもいい!ですが、あなたはあなた!ネガティブな思いに気づいたら、そのときこそ自分に意識を向けてくださいね。あなたの中には、まだまだ眠れる秘宝がたくさんあるのです。ぜひそれを見つけていってください。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年05月03日コミュ力。この言葉が、まるで人間関係の不可欠要素であるかのように言われるようになったのはいつからでしょう。たしかに、「非KY」や「コミュ力が高い」といったものは、相手と円滑にコミュニケーションをするためには大切なことだし、これに長けているに越したことはないのかもしれません。だけど、恋愛って、「コミュニケーション能力」でするものなんでしょうか?初対面なのに、まるで初対面じゃないみたいにスラスラと世間話なんかができることが、果たして相手に好きになってもらうために本当に必要なんでしょうか。■■コミュ力=誰とでもそれなりにうまくやる力そもそもコミュ力が大切と言われる分野というのは、職場とか、学校生活とか、そういう「いろんな人」がいる場におけるコミュニケーションだったはずです。こういった環境では、当然、自分とウマが合う人もいれば、そうじゃない人もたくさんいる。そういう人だからって、一緒に居合わせても仏頂面で挨拶すらしなければ、話しかけられても無視をする。そんなんじゃ、周りも気を使うし、危なっかしくて見ていられない。「そのコミュニティに安心して置いておける人間としてふさわしいかどうか」という尺度から、「コミュ力」というのが求められる要素になってきたんだと思います。いわば、不特定多数の人と、ムラなく、平均的にまあまあなコミュニケーションを取ることができる能力のことをもともとは指しているはずなんです。■■恋はむしろ「不自然さ」から始まるものだから、コミュ力の高い人といると、会話も当たり障りがないし、「この人、何考えてるんだろう」「何いってるんだこいつ・・・・・・」みたいに思うことがないから、一緒にいて本当に楽なんですよね。でも、コミュ力が高い人と過ごした後には、だいたい、何も印象に残らないものです。スムーズな会話というのは、同時に、なんの引っかかりもない平凡な会話ということを意味します。没個性がゆえに嫌われないけど、かといって、好かれもしない。今朝のニュースでアナウンサーが何をどんなふうに話していたかなんて、よほどその人のファンじゃない限り覚えていないはずですし、逆に、芸人さんが放つなんでもない一言というのは、言い方や仕草が面白いせいで、ずっと頭に残ったりするものです。好きな人と一緒にいると、なかなかうまく話せない。これは当然だと思いますし、無理やり直そうとして、「普通」を気取る必要もないんだと思います。なぜなら、そうやって「不自然」な時間を過ごすことで、彼の頭の中でもあなたと過ごした時間が印象深く残るはずですし、そのドギマギした感じにこそ、人は恋の兆しを感じるものだと思うからです。もっと自然に話したい。「変なやつ」って思われるのがいやで、こう感じてしまうのもよくわかりますけど、それ自体は悪いことじゃなくて、むしろ、いいことなんだと思います。なので、変に自己嫌悪したりすることなく、その調子で、「不自然でコミュ力があんまりないまま」で、勇気を振り絞りながら一生懸命におしゃべりしようと頑張る姿こそが、彼の脳裏に他のどんなコミュ力の高い女子よりも強く焼きつくことに繋がるんじゃないでしょうか。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年03月04日こんにちは。沙木貴咲です。キャリア志向の女性は、どちらかというと恋が苦手かもしれません。バリバリ仕事をする人ほど、忙しいことを理由にフリーでいることが多かったり、男性に対して素直になれなかったりするのでは?でも、「仕事ができるから恋が苦手」というのは、誤った思い込みなんです。スキルだけで言うと、仕事ができる人は恋愛も上手にできるはず。もしうまくできないなら、自分で自分にリミッターをかけている可能性があるんです。■■仕事力が高いとは、つまり恋愛力も高いということ仕事ができる人は、まず勇気があります。そして、判断力や行動力、交渉力、スケジュール管理能力、情報収集力なども優れています。さまざまな能力を駆使して業務をこなし、高い成果を上げるのですから、基本的にとてもバランスの取れた魅力的なタイプだといえるでしょう。「仕事ばっかりしてるから恋愛は苦手・・・・・・」というのは完全な思い込みにすぎません。本来は、恋も上手にできるはずなんです。判断力や行動力が優れていて勇気があるということは、自分にふさわしい男性を正しく選び、アプローチもできるということ。また、情報収集力とスケジュール管理能力があるなら、モテを意識したファッションに身を包んで、仕事が忙しくてもデートはできるに違いありません。しかもデキる人は、社交性やコミュニケーション能力も高いことがほとんど。デートで男性と楽しくおしゃべりして気に入ってもらうことが、難しいわけがないんです。つまり、キャリア志向の女性や仕事がよくできる女性こそ、恋愛上手になれるんですね。■■「恋は苦手」という思い込みを作る原因じゃあ、何が「恋は苦手」と思わせているのかというと・・・・・・原因は大きく分けて2つあります。1.自分自身への期待を高くしてしまうこと2.自分の女性性を否定して、“恋する私”を恥ずかしく思うこと1については、仕事ができると職位やお給料がアップして、周囲からも一目を置かれるようになり、自然と自意識が高まることが原因です。「私にふさわしい男性は年収1000万円以上」「今の私には、それなりのスペックの男性じゃなきゃつり合わない」という思い込みを無意識のうちに持って、恋がしづらくなるでしょう。2は、仕事で男性と肩を並べて働く女性にありがちな、「女性らしさを見失うこと」が原因。甘えることができなかったり、女の子っぽいカワイイ態度を取る自分に違和感を覚えたりすると、好きな男性の前で素直になれなくなります。仕事に一生懸命になることが、皮肉にも恋愛へのハードルを高くする原因になってしまうんです。■■あなたの中に『恋の成功法則』はすでにある!生活が仕事中心になっていて彼氏いない歴が1年以上・・・・・・という人は、「彼氏を作ること」に一生懸命になる前に、「仕事が成功する鉄板法則」をちょっと考えてみてください。チートともいえる小手先のワザだけでは、本当の成功はあり得ないですよね。案件が大きくなるほど、高い利益を長く上げ続けようとする時ほど、「人との信頼」が大事になるのではありませんか?部署や店舗スタッフとのチームワークがしっかりしていること。取引先から「イエス」を引き出すには誠意が必須だということ。お客様に心を尽くし、絶対に嘘はつかないこと。仕事ができる女性なら理解できているはずです。そしてこれは、恋愛も同じ。彼氏はつまり、自分が心から信頼できる人なんですね。どんなに高収入で有名企業に勤める男性であっても、気を遣わなきゃ付き合えない人は彼氏にならないし、意地を張って本音を明かせないならば、やっぱり恋愛はできないでしょう。仕事も恋愛もやり方は同じ。あなたの中に『恋の成功法則』はすでにあるんですよ。■■彼氏を作る=信頼できるパートナー自分が心底信用できると感じて、思わず素の姿を見せてしまう男性こそ、あなたの彼氏となる人です。気負わず肩の力を抜いて、自分に嘘をつかなくてもいい“パートナー”を探してみてください。そう、頑張り屋なあなたが、つい女の子でいることを忘れてしまうところも、「しょうがないな」と思ってくれる人。彼氏って、意外と身近なところにいるかもしれませんよ!(沙木貴咲/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年02月26日「女子力が高いね」そう言われると無条件で嬉しいのが女心です。その評価を受けたいがために自分磨きに余念のない女子も多いのではないでしょうか。しかし、女子力って実際のところなんでしょう。外見のかわいらしさ=女子力が高い?それはあくまで女性が女性に感じる女子力です。この絵に描いたような女子力は、男性心理に訴えかけることはできるのでしょうか。価値観が全く違う女性心理と男性心理。そこを考慮して女子力について考察してみましょう。隙のない完ぺきなおしゃれ時間とお金と努力でつくる女子力は、同性の友人からの女子力高いの評価が簡単にもらえそうです。しかし、これは男性心理的な目線からみると意外に引かれてしまうことが多いです。気合の入ったおしゃれは一歩間違うと派手に見られたり、金銭感覚がだらしない印象に見えたりして逆効果になることも。ネイルでキラキラに装飾された爪より、短く整えられた清潔感あふれる爪の方に男性は女子力の高さを感じたりします。甘え上手のさじ加減ちょっぴりドジでほっとけない、そんな甘え上手な女の子はちやほやされることも多く、女子力が高そうに見えます。でもこれ、やりすぎてはいけません。彼女でもない女性に甘えられても、その行為はとても幼稚に見えてしまい、最悪その男性をイラッとさせてしまうことも。逆かなと思われますが、強さやしっかりした一面のさりげないアピールしてみましょう。強い・しっかりなどのイメージは女子力からかけ離れた印象ですが、これが意外に「けなげな女性」という印象を与え、女子力の高さを感じさせるはずです。これはほんの一部の例ですが「女子力」という点、ひとつとっても男性心理と女性心理では全く違うものです。外見のかわいらしさや動作のかわいらしさが直接すべて女子力の高さにつながるわけではないということを、頭のどこかに置いておいた方が良いでしょう。たまにはうまく計算し、女子力高いなと思わせようとしてみましょう。そんな努力や一生懸命さもきっとあなたのステキな女子力の一部になるはずですよ。
2017年12月13日今どき5歳差、一回り違いのカップルなどは決して少なくなく、世間的に浮くことも減ってきました。しかし、年の差カップルであるがゆえに、理解してもらえない寂しさを感じることもあるものです。そこで今回は年の差カップルの上手なコミュニケーション方法を3つご紹介します。1.“寂しい”にフォーカスを当てずに違いを楽しむ好きな音楽やアーティスト、子どもの頃の流行語やゲームなど、同級生であれば自然と盛り上がれるネタも、年の差カップルだと相手にわかってもらえずに寂しいと感じることもありますよね。そのようなときには寂しいと感じるよりも、流行の音楽や言葉、ゲームなどをお互いに伝えあって、今と昔のブームの違いを楽しみましょう。時代の変化もわかり、良い社会勉強にもなります。2.違いを理解しようとする姿勢団塊の世代やバブル世代、就職氷河期やゆとり世代など、時代ごとに傾向があり、考え方や常識も違います。たとえば団塊の世代にとっては、年功序列や結婚を永久就職と捉えていたり、ゆとり世代ではダブルワークへの寛容さや夫婦分業の考えが強かったりします。自分にとっては普通のことであっても、相手にとっては非常識に映ることも少なくありません。世代ごとの考えの違いが大きいことを前提において、意見のすれ違いが起きたら早めに話し合いましょう。行動の裏側にある心理や常識を確認することで、いらぬケンカを予防したり、すれ違いの原因を追究したりすることもできます。3.効果的に質問をする生きてきた時代が異なることで、なぜパートナーがそのような行動をとるのかわからないこともあることでしょう。単なる性格ではなく時代や世代の違いからくる部分も多々あります。疑問に感じることがあったら積極的に質問をして、心地よいコミュニケーションや過ごし方を話し合いましょう。それによってタブーとなる行動や利用の接し方も見えてきます。一人一人性格が異なりますが、年の差カップルの場合には、それに加えて時代や世代間の違いも絡まってきます。自分からすると意味不明な行動に見えても、効果的に質問をして行動の意図を探ったり、違いを理解しようと歩み寄ったりすることで、寂しさを感じずによい関係性を築くことができます。ぜひ試してみてくださいね。
2017年06月13日妊娠したママは出産するその日まで、赤ちゃんと約10ヶ月もいっしょに過ごすことになります。その間、おなかにいる赤ちゃんと、少しでも意思の疎通がはかれたらうれしいですよね。おなかの赤ちゃんに話しかけると、ママとの絆が深まるといわれています。自然に声かけしているママもいますが、「一体、何を話しかければいいかわからない!」というママもいるのでは? 今回は、さまざまなコミュニケーション法をご紹介します。■その1.決まった時間にあいさつするあいさつはコミュニケーションの基本。まずは、朝起きたら「おはよう」、寝るときに「おやすみ」と言うことから始めてみませんか? ママ自身があいさつを習慣づけておくと、赤ちゃんも将来、自然にあいさつができる子に育つはずです。もちろん、赤ちゃんだけでなく、夫へのあいさつも忘れずに。これを機に「ありがとう」や「お疲れさま」も家族の中では積極的に言えるようにしたいですね。■その2.好きなテーマで話しかけてみるあいさつに慣れてきたら、少しずつ赤ちゃんに話しかけてみましょう。ママが過ごしている部屋、外の天気や様子、食べたものなどについて、世の中のことをまだ何も知らない赤ちゃんに教えてあげる気持ちで語りかけると、自然な感じで話せます。気分がのってきたら、パパとの出会いについて語るのもいいですね!■その3.ニックネームをつけて呼んでみる最近では、おなかの赤ちゃんに、一時的な「胎児ネーム」をつけて呼ぶママやパパも多いようです。「おちびちゃん」のような簡単なニックネームが一般的ですが、誕生後につけたい名前で呼ぶ人も。呼び名を決めると、不思議なことに話しかけることへの違和感が減り、話しかける頻度がぐっと増えます。■その4.絵本を読み聞かせるちょっと照れくさくて、あいさつ以外の話しかけができないママには、絵本の読み聞かせがおすすめです。生まれたら読んであげたいなと思っている赤ちゃん向けの絵本を、ゆっくりやさしく読んであげましょう。ママもリラックスして、ほっこりした気分になれます。■その5.いっしょに音楽を聴くおなかの赤ちゃんといっしょに音楽鑑賞を楽しむのもいいですね。胎教にはクラシックがいいといわれていますが、ママが好きなポップミュージックでもOK!ママが楽しい気分になると、きっと赤ちゃんもうれしくなるはず。赤ちゃんが産まれたら歌ってあげたい童謡なども、ママの声で歌ってあげると、赤ちゃんも喜びそうです。リズムとメロディのある音楽は、赤ちゃんにとっても刺激になるという説もあります。6ヶ月以降なら、音楽をかけると胎動が激しくなるなどの反応があったママもいますよ。■その6.キックゲームで遊ぶマタニティ雑誌などで、「キックゲーム」という言葉を見かけたことはありませんか?キックゲームとは、おなかの赤ちゃんとのコミュニケーション法のひとつで、ママがおなかを軽くたたき、赤ちゃんがキックで反応するという遊び。胎動を感じるようになったら始めることができます。<キックゲームのやり方>1、赤ちゃんがママのおなかをキックしたときに、ママがその場所を「キック」と言いながら、ぽんと軽くたたきます。2、これを何度か繰り返します3、今度はママの方から「キック」と言いながらおなかの好きな場所をたたきます。そうするとその場所を、赤ちゃんが、まるでママに返事を返すようにキックしてくれるように。スムーズにできるようになると、赤ちゃんと気持ちが通じ合っているような気分になれて、とても楽しめます。もちろん、赤ちゃんが思うように動いてくれないこともあるので、「応えてくれたらいいな」というくらいのゆったりした気持ちでチャレンジしてみましょう。ちなみに、子どもが言葉を話せる年齢になると、「ママの声が聞こえたよ」「おなかの中はお水がいっぱいだった」などと、おなかにいた頃のことを話してくれることがあります。もしかすると、おなかの中の赤ちゃんは、大人が想像する以上に記憶力や感覚がハッキリしているのかもしれません。赤ちゃんに「ママのおなかに来てくれてありがとう!」という気持ちが伝わるよう、ぜひ妊娠中から、自分にあった方法で、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう!
2017年01月11日会社でのポジションが上がってくると、それについてくる苦労の一つがマネジメントの大変さではないでしょうか。世代ギャップなどがあるとさらにコミュニケーションは困難に……。しかし、コミュニケーションを取って部下の不満を理解したり、モチベーションを上げるのも上司の仕事の一つです。部下との関係が良好だと、仕事も頼みやすくなり仕事がぐんとやりやすくなりますよ。部下とのコミュニケーションを円滑にするために、まずはその機会を作ることから始めてみましょう。定期的に話をする機会をタスクとするコミュニケーションを取ろうと思っても、仕事が忙しかったり、ミーティングが詰まっていたりするとなかなか部下と話をする機会がないということもあると思います。仕事はメールでのやり取りで、挨拶以外はほとんど話すこともないという方も多いのではないでしょうか。自然と話す機会はできないので、あらかじめ部下と話をする時間を確保するようにします。私が働いていた会社では月に一度の1on1ミーティングが部下を持つ者のタスクとして設定されていました。わざわざ仕事を中断してまで聞くことでもないかなというようなことをメモしておき、月に一度のミーティングでまとめて聞くようにしていました。忙しそうにしている上司に話しかけづらいと感じていたので、話ができる時間が確保されているのはとても助かりました。お土産や差し入れを話のきっかけに旅行に行ったときのお土産や差し入れなども、コミュニーションのきっかけとして使えるツールです。話題になっているお取り寄せのお菓子や行列ができるような人気のスイーツを買って、一人一人に話しかけながら配ってみましょう。仕事の合間のリフレッシュにもなりますし、旅行の話や好きなスイーツの話で自然と会話が弾みますよ。就業時間内の社内イベントを活用会社の集まりや飲み会などには消極的な人もいると思います。なかなか個人的に話す機会が作れないという場合は、社内イベントを利用して部下とのコミュニケーションの機会を作るようにしてみてはいかがでしょうか。飲み会やチームランチなどは予定を合わせたり店を予約したりと手間もかかるので、ちょっとしたイベントを設定するのがおすすめです。その月に生まれた人の誕生会や季節の行事など、就業時間中に社内の休憩スペースなどに数人で集まって、ケーキを食べるなどするだけで十分。就業時間中なら自分のプライベートを大切にする部下も参加する確率がアップします。話すのが苦手な人のためのコミュニケーション中には話をするのが苦手だという人もいるでしょう。そういう人と無理やりコミュニケーションを取ろうとすると逆効果になります。月一の面談をセッティングしても、本音を引き出すどころかストレスとなってしまうこともあるかもしれません。そのような場合は、昔ながらの日報を利用してみてください。日報とは、その日の業務の報告をするためのもので現在は取り入れている企業は多くありませんが、部下とのコミュニケーションを取るために活用できるツールでもあります。業務の進捗など確認できるのはもちろんですが、学生時代の交換日記のような感じで部下の気持ちを探ったり、質問してみるのに利用してもいいと思います。コミュニケーションの大切さは理解していても、ついつい後回しにしてしまいがちになっていませんか? 少しずつ機会を増やして部下とのコミュニケーションが充実してくると、きっと仕事にもいい変化が現れてきますよ。
2016年11月30日ここ数年、巷でよく聞く“女子力”という言葉。皆さんも何気なく使っていますよね? では、女子力とはいったいどんなものなのでしょうか? 女子っぽい力……??女子らしさをアピールする力??? 今回はそんな女子力について、アラサー女子である筆者が考察してみます。“女子力”高い! といわれる行動例えば、普段の会話でよく聞く女子力には、どんなものがあるのでしょうか?カフェでパンケーキを食べた画像をSNSにアップしている子“女子力たか~い!”。手作りのお弁当が彩りカンペキの子“女子力たか~い!”。はたまた、宴会の席でサラダを率先して取り分ける子も“女子力たか~い!”。ではこれ、本当に女子力が高いのかというと……、この視点って、同性である他の女子からの“かわいいけど、なんだかよくやるねぇ……”という半分褒めつつ、半分ヒンヤリした目線のような気がします。女子力という言葉は、女性がとる行動の中でも、ちょっぴりキュートで、ちょっぴり男性受けする行動を堂々とする子に対して使われているのです。男性から見た“女子力”一方、男性陣から見た“女子力”は、明らかに女性同士で使う女子力という言葉とは異なるものです。ガサツな行動をしない、丁寧な言葉を使う、立ち居振る舞いが美しいなど、男性にとっての女子力は、女性らしいたおやかな動作を指し示しています。また、“女子力がたか~い!”といわれている女子に対して、男性は意外にシニカル。その女子力が、男性の前でのお芝居であることは容易に見抜かれているのです。アラサー筆者が見つけた本当の“女子力”筆者の周りにも女子力が高い子、女子力を演出するのがうまい子はたくさんいます。でも、女子として生まれ、女子に囲まれて育ったアラサー筆者が思う本当に女子力が高い子は、“女子力”なんて言葉に左右されない、自然な振る舞いで、自分をさりげなく華やかに見せられる女の子です。そこには、人によって態度を変えない、人の前での自分を過剰に演出しないという心の強さやまっすぐさも感じられます。媚びる女の子や女の子らしさにこだわる子ではなく、自分らしく、毎日を楽しんでいる女性こそ、“女子力”が高い。これが、アラサー筆者が見つけた本当の女子力です。毎日数回は目にし、耳にする女子力という言葉。そこには、女性目線と男性目線で違いがあることが分かりました。特に女性目線の女子力は良い意味と良くない意味が表裏一体!? 女子力を磨きたい方々は、まずは“女子力”とはなんなのか、自分はどんな“女子力”がほしいのかを、じっくりと考えてみてくださいね。
2016年11月04日話せない子でも大丈夫。サインで意思を伝えるコミュニケーション方法Upload By モンズースーマカトン法は、言語やコミュニケーションに問題のある子どものために、英国で開発され、世界の40ケ国で使われている言語指導法です。マカトン法によって、言語理解、音声表出、コミュニケーション意欲の向上がうながされます。理解言語にくらべて表出言語に問題のある場合には特に効果的です。 By モンズースー長男の通っている支援の幼稚園や、見学に行った支援学校では、簡単な手話のようなサインをよく使っていました。言葉が出ない子や遅い子でも、このジェスチャーを使って、コミュニケーションをとっていました。マカトン(マカトン法)というのは、ことばや精神の発達に遅れのある人の対話のために、イギリスで考案された手話法をルーツにしたコミュニケーション法です。手話よりシンプルなサインで伝えるもののようですが、幼児や手先が器用でない子には難しいサインもあるようで、学校のオリジナルや家庭のオリジナルのサインもあると聞きました。Upload By モンズースー絵カード(会話が難しい人のための、コミュニケーションツールの1つ)も、気持ちを伝える方法の1つですよね。思い返せば、言葉が遅かった長男が言語療法を受け始めた頃、私は話せるようになって欲しいとばかり考えていたのですが、長男には話すより、見て理解する合図の方が習得しやすかったようです。なかなか言葉が出ない長男でしたが、1度言語療法を受けただけで、習ったばかりの合図を家でも使っていました。このことがきっかけで、伝えることが楽しくなったのか、少しずつ言葉が増え、自分の意思を伝えようとすることも増えていきました。後から聞いたら、この合図も手話やマカトンではなく、療育先のオリジナルでした。言葉以外のコミュニケーション方法もあるのですね。その子によって1番使いやすい方法は違うかもしれませんし、成長によってその方法は変わっていくかもしれません。でも、まずは親子など、身近な人とのコミュニケーションで、本人が分かりやすいサインを決めて使うのも、1つの方法なのかな・・・と思いました。絵カードについて教えてください
2016年10月14日あなたは恋愛には何が1番必要だと思いますか?若さ?ビジュアル?お金?スタイルの良さ?これらがあれば、確かに恋愛においてアドバンテージを持てるでしょうね。しかし相手の心を掴むのに1番大切なものは、ずばり「コミュニケーション能力」です。これさえあれば、相手のことを知ることもでき、あなたのことを相手に伝えることもできますので、関係性を構築する=恋愛関係に発展するためにとても重要なものなのです。今日は、男性の気持ちを掴むために身につけておきたいコミュニケーション術をご紹介しましょう。男性と出会っても、どうやって仲良くなれば良いか分からない・デートに誘われても会話が続かないというあなたは、ぜひ参考にしてみてくださいね。 Q&A〜会話のネタをいくつか用意しておき、相手に質問しよう!〜相手に興味があれば、自然とでてくるのが「相手への質問」です。この質問をすることで、彼がどんな人なのか理解することもできますし、あなた自身との共通点を見つける手助けにもなります。また、質問をすることで「あなたに興味がありますよ」というシグナルを送ることもできますので、相手も気持ちよく話してくれるでしょう。とはいえ、どんな質問をしたらよいか分からないという人は、以下のような質問をしてみましょう。「どんなお仕事をされているのですか?」「ご出身はどちらですか?」「お休みの日は何をしていますか?」「趣味は何ですか?」「ご家族構成は?」「ペットは飼っていますか?」「好きな音楽はどんなジャンルですか?」「最近どんな本を読まれましたか?」「最近なにか映画を見ましたか?」「これまでどんなところに旅行されましたか?」 など。上記のような基本的な質問をしたあと、相手から返答がきますので、それをさらに深ぼりしたり、あなたとの共通点があれば「私も同じ!」と会話を広げていったりすることが、2人の話を盛り上げていくコツです。 "5W1H"って!?〜会話に花を咲かせよう!〜例えば、あなたが彼に「趣味は何?」と質問して、相手から「ゴルフです」と返ってきたとします。それに対し「へえ!」「私も!」だけで終わってしまってはもったいない!そこで覚えておきたいのが「5W1H」です。WHERE(どこ)WHEN(いつ) WHO(誰)WHY(なぜ)WHAT(何)HOW(どうやって)を使って、さらに質問をしていくのです。「へえ!どこのカントリーでプレイされるのですか?」「私も最近始めたのです。あなたはいつから始めたのですか?」「ゴルフにはまる人、多いですよね。なぜでしょうか。ゴルフの魅力ってどこなのかしら?」「ゴルフクラブはどこのメーカーを使っていますか?」「私もゴルフ上達したいのですが、どうやったら上手になりますか?」など。このように相手の得意分野について、たくさんの話を聞きだすような質問を投げかけていくことは、上級のコミュニケーション術です。相手は、気分よく話してくれるでしょう。そしてあなたと話していると何だか心地よいと感じるようになり、あなたに好感を持つのです。 QにはQ返し〜相手から質問されたら、必ず相手にも質問し返す〜男性と出会ったとき、相手にもコミュニケーション力があった場合は、必ずあなたに質問をしてくれるでしょう。「どこに住んでいるの?」「恋人はいますか?」など。そのときに、「私は東京に住んでいます。」「恋人はいません」と答えて終わり!ではいけませんね。ここで、必要なのは「私は○○です。あなたは?」と聞き返すことです。質問してもらって、こちらは質問しないのは、会話のキャッチボールの成立を拒んでいるのと同じことだと考えましょう。また、相手に質問し、回答をもらった後の対応も大切です。「へえ」「なるほど」「すごいですね」などの相槌を打つことも、相手の気持ちを乗せるのに大切なことではありますが、それだけを繰り返していては、相手に「この人、ちゃんと話を理解してくれているのかな」「僕に興味を持ってくれていないのかな」という疑念を抱かせてしまう可能性があります。相槌プラスαコメントをつけるように心がけましょう。 ポジティブな言葉を発信〜相手を否定しないことが大切!〜男性と少し仲良くなってくると、相手に意見したくなることもあるでしょう。特にアラフォー、アラサー女性のような大人女子は、それなりの社会経験もあるので ついつい「それは違うでしょ」「それでは上手くいかないかも」と相手を否定するような発言をしてしまいがちです。でもプライドの高い男性は、こういう発言をされた時点で、あなたに対してバリアをはってしまうでしょうし、自尊心を傷つけられて、自信を失ってしまう男性もいるかもしれません。もしアドバイスや意見などを求められた場合は「すごく良くなってきていますね。こうしたら、もっと良いかもしれませんよ!」「今のままでも素晴らしいけれど、こうしたらもっと成果がでるかもしれないですね」などと今の相手を認めつつ、ポジティブな会話を投げていくようにしましょう。自分を認めてくれて、前向きに背中を押してくれる女性を、男性は放ってはおかないはすですよ。 必要なのは相手を認めることコミュニケーション術というと、何だか難しいことのように思えますが、基本的には とても単純なもので「相手を認める」という気持ちがあれば自然にできることばかりでしょう。相手を認め、興味を持てば、自然と質問は沸きあがってきますし、相手から投げられた会話というボールを、あなた自身でキープせず、相手に投げかえすことだってできるはずです。また、相手をしっかり認めてあげさえすれば、相手が傷ついたり、恥をかいたりするようなデリカシーのない会話をすることもなくなるはずです。このようなコミュニケーション術は、恋愛だけでなく、職場や家庭でも応用できることです。ぜひ今日から、身近な人に対して実践してみましょう。あなたのコミュニケーション術が磨かれると、あなたの周りの人間関係は、必ず変わってくるはずです。ぜひお試しください!
2016年09月28日あなたは“家事”が得意ですか?家事と言っても掃除、洗濯、料理や裁縫など、ありとあらゆるものがありますよね。家事が出来るだけで、『女子力が高い!』と評価され、より女性らしい印象を与えられます。家事がデキる女子には、共通している特徴が3つあるのをご存じですか?あなたにも家事力があるのかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。1:バッグの中身が整理整頓されているバッグの中身が整理整頓されていて、どこに何が入っているのか一目でわかるような女子は、家の中も整理整頓されているという印象に。逆にバッグの中身がごちゃごちゃしていると、もしかして家の中も…というような目で見られてしまいます。忙しいからと、バッグの中身を確認せず、いざというときに「〇〇がない!」、「△△を忘れた!」など慌てることのないよう、何が入っているか、忘れ物がないかなど、常に確認しておいた方が良いですね。また、柔らかい素材のバッグは、キレイに入れたとしても持って歩いているうちにどうしても中身が動いてしまいます。形が決まっているカバンを使うことで、物が動くことが少なくなるので、中身がぐちゃぐちゃになることも減りますよ。2:裁縫セットを持ち歩く出先で裾がほつれかかっているのを見つけ、バッグから裁縫セットを取り出してサッと縫い付けるということが出来ると、女子力がかなり高いと見てもらえますよね。裁縫のように、細かい作業が苦手という男性はとても多いので、スーツのボタンが取れそうだなと思ったら、「ボタン取れそうだよ、つけてあげる」と、さらりと声をかけてあげると好感度もアップ!日常的に裁縫をしていると思わせることができ、気になる相手に声をかけるきっかけにもなりますよね。「わたし、裁縫が苦手で…」という人も、ボタンぐらいは縫い付けられるように練習しておくと良いでしょう。出来ないことを、見栄を張って「何でも作れるよ!」と公言する必要はありません。「難しいことは出来ないけど、ボタンくらいなら付けられるんだ」と謙虚な姿勢を見せることで、好感度をさらに上げることが出来ますよ。3:手作り弁当を持参する会社のお昼に手作り弁当を持参しているのを見ると、毎日の食事をキチンと作り、健康管理もしっかり出来る女子なのだと感じます。また、1人でいたとしても、食べるときに「いただきます」と言えると、教養があり、食べ物に対する感謝の気持ちも伝わって好印象。たとえ、おにぎりと少量のおかずだけというお弁当でも、毎日持って行き続けることで、「家庭的で節約上手な子」だと思ってもらえますよ。かわいいピックやバランなどを使い、女の子らしい盛り付けをしておくと、食べている時に中身を見られても恥ずかしくないですよね。毎日、朝にお弁当を作るのは大変かもしれませんが、意外と慣れると、毎日の日課になっていきますよ。いかがでしたか?最近、家事が苦手だという女子が急増しているようですが、家事が出来るということは、今後生きていく上で得なことしかありません。なんでも完璧にこなす必要はありませんが、必要最低限の家事はこなせるようになっておきましょうね。
2016年09月23日気軽にコミュニケーションがとれるSNSやLINEなどは便利なツールですが、実生活での会話や人間との関わりに障害をもたらす問題点もあります。リアルな場で上手くコミュニケーションがとれず、会話が成立しないとか、相手に嫌悪感を与えるようなクセが身についてしまう人も多いようです。それは恋愛にも大きな影響を及ぼしており、たとえば結婚相談所の楽天オーネットが調査したデータでは、独身者の66%が「異性とのコミュニケーションが苦手」と答えています。■コミュニケーションが成立しない理由コミュニケーションが苦手と答える人に共通するのは、「話しが上手くない」「話題がない」「盛り上がらない」といった理由が目立ち、そもそも会話に慣れていないことが原因。SNSやLINEとは違い、リアルな場でのコミュニケーションは目の前にいる相手との会話を成立させることが重要になるため、発する言葉一つ一つが印象につながっていきます。話題がないとか話が上手くないという以前の問題に、相手に嫌悪感を与えるようなコミュニケーションを避けることが大前提。ところが、顔を見ずにコミュニケーションがとれるツールに慣れてしまっている現代人は、いざ目の前の相手と直接会話するとなるとネガティブになってしまうわけです。そうした男女が恋愛の場面においてコミュニケーションが苦手と答えるのは必然的で、まずは根本的に自分の“否コミュニケーション体質”を直すことから始めなければなりません。そこで今回は、相手に嫌悪感を与える「話し方のクセ」についてチェックしていきましょう。思い当たる項目が多いほど、相手に嫌悪感を与えている可能性が高くなります。 ■嫌悪感を与える話しかたのクセ<話に集中できない>会話の基本は相手と向き合い話を聞き、そして受け答えすること。けれど実際には、スマホを見ながら話を聞いたり、ほかのことをしながら話を聞いたりする人が増えています。会話に集中できていない証拠で、コミュニケーションが成立しているとは言えません。ちゃんと相手を見ながら話したり聞いたりするのがコミュニケーションの基本ですよね。<ネガティブな言葉に慣れている>「でも」「だけど」「どうせ」などの否定する言葉を意味もなく乱用する人は、コミュニケーションが一方通行になりがちです。話している相手にネガティブな印象を与えてしまい、話題が途切れてしまうきっかけになります。会話の中で否定語が目立つと、押し付けがましい印象も与えてしまいます。<感嘆詞に慣れていない>感嘆詞(感動詞)とは、「すごい」とか「さすがだね」といった反応を示す言葉。共感していることが相手に伝われば、それだけでコミュニケーションは成立します。つまり、リアクションが大切なポイント。会話に対する苦手意識を克服するためには、共感する姿勢を身につける必要があるでしょう。<すぐに話題をすり替える>自己中心的なコミュニケーションの代表が、すぐに話をすり替える人。相手が話を切り出すと「私もなの!ちょっと聞いてよ!あのね…」といった感じで自分の話にもっていきます。会話の7割が自分中心で、話題が変わってもまたすぐに自分の話にもっていくのを繰り返すクセ。言いたいことを話すよりも、聞き上手になるよう努力してみてはいかがでしょうか。コミュニケーションが一方通行になりがちな人は自覚症状がないため、相手に嫌悪感を与えていることに気づいていないのもひとつの特徴。恋愛にかぎらず、職場や友人関係においても影響がでてしまうので早めに気がつきたいものです。一つでも心当たりがあったなら、問題点を見直して改善することをおすすめします。
2016年06月20日タイトルが示すとおり、たしかに『話し方で、男は決まる』(櫻井弘著、フォレスト出版)は男性をターゲットとした書籍。しかし内容に目を通してみると、そこに書かれていることの多くは、男女を問わずさまざまな人に訴えかけるものであることがわかるはず。そういう意味では、「大人のための」話し方メソッドであるともいえるでしょう。ちなみに本書は、よくある「話し方本」のように、テクニックやスキルを重要視しているわけではありません。たしかに、それらも重要なこと。しかし現実的に、「あるもの」がなければ、身につけたスキルは活用できないというのです。それは、相手に対する「意識」。「相手は自分になにを求めているのだろう?」「この話の目的はなんだろう?」など、相手の思いや考えを想像し、それを意識してコミュニケーションをとる(=相手の感情に気を配る)必要があるというわけで、十分に納得できる考え方です。著者はコミュニケーションにおける「魅力(みりょく)」を、「三力(みりょく)」ともいいかえることができると考えているそうです。なぜなら魅力を上げるためには、3つの力が必要だから。それは、「思考力」「行動力」、そして「言語力」だといいます。■コミュニケーションに必要な「三力」(1)思考力たとえば相手になにかを説明するとき、「具体的な説明」ができなかったとしたら相手にははっきりと伝わりません、つまり、具体的に説明するためには、「具体的な思考」が前提となっていなければならないということ。そして同じように、肯定的に伝えるためには、「肯定的な思考」が必要になってくるもの。また論理的に話す必要があるときには、「論理的な思考」が前提となってくるでしょう。つまり、しっかりと聞いて、話して、伝えるためには、「しっかり考える」、すなわち「思考」が前提条件になるということです。(2)行動力「考えてから行動するか?」「行動してから考えるか?」「考えながら行動するか?」「行動しながら考えるか?」……なにか行動を起こさなければならないときには、行動する前につい、いろいろ考えてしまいがちです。しかし現実的には、そんなことばかりを考えていると、相手や状況はどんどん変化していってしまうもの。いいかたを変えれば、「行動力」は「スピーディーに」「速やかに」がキーワードになってくるということです。そして、そのために重要なのは、考えながら行動したり、行動しながら考えたりするという「同時進行」。いわば、「思考」と「行動」はセットになっていなければならないということです。(3)言語力またコミュニケーションという観点からすると、「行動」のなかには、口を動かす言語活動としての「口動」という行為も必要になってくるのだとか。すなわち、それが「言語力」だということ。たとえば朝の挨拶であるにもかかわらず、ボソボソッと低い声で「おはようございます……」などと挨拶したら、相手から「朝っぱらから暗い声で挨拶してきて……感じ悪い」というマイナスの印象を抱かれても当然。それでは、コミュニケーションが成り立たないことになります。■言語力・思考力・行動力が「大前提」「気持ちは、態度や声に現れる」とよくいわれます。たしかに気持ちが暗ければ、声も暗くなりますし、お辞儀も暗い感じになるでしょう。だからこそ、実際に「相手に確実に届く挨拶」をしたいなら、「言葉に心を込めて行動する」ことが大切だといいます。そして著者はこのことを、「3つのコ」と呼んでいるのだそうです。それは「言葉(コトバ)」「心(ココロ)」「行動(コウドウ)」、すなわち「言語」「思考」「行動」だということです。いってみれば、これら3つが揃っていて、なおかつバランスがとれていなければ、相手には伝わらない。しっかりとそう認識し、理解し、身につける必要があるわけです。一例として、「謝罪」の場面を思い浮かべてみましょう。たとえ「申し訳ございません!」とすまなそうに頭を深々と下げていたとしても、もしポケットに手を入れたままだったとしたら、相手は間違いなく不快感を抱くことになります。なぜならそれは「言行不一致」の状態だからで、相手に不信感や不快感、懐疑心といったマイナスの感情を意識させてしまうわけです。したがって、「言語力」「思考力」「行動力」の3つの力がバランスよく、しかも違和感なく相手に届いていることが、人間同士のコミュニケーションにおける大前提だということです。*著者はコミュニケーションの原則に基づいた、日常の話し方・聞き方の指導を行う「話し方・コミュニケーション」の第一人者。そんな立場を前提として書かれているからこそ、本書には説得力があるのだともいえそうです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※櫻井弘(2016)『話し方で、男は決まる』フォレスト出版
2016年04月24日彼と上手にコミュニケーションをとっている女性は、不思議と同じような共通点があります。話し方、聞き方が絶妙です。しかもコミュニケーションが上手いだけじゃなく、男心をくすぐるようなテクニックも盛り込まれているのです。とはいっても特別なことをしているわけではなく、誰でもマネできる簡単なポイントばかり。コミュニケーションが苦手な女性は参考になるはず! そこで今回は彼とコミュニケーションをとる時に心がけたいポイントをご紹介します。ポイント1 リアクションの良さ共感したり興味を示したりしてくれると男は喜びます。でも、それが伝わっていないとコミュニケーション上手とは言えません。大事なのはリアクションの良さ。少し大げさくらいでも、「そうなの?」とか「すごいね」って一つ一つ反応してあげることが大切です。ポイント2 うなずくだけで印象アップこれもリアクションに関係しますが、彼の会話に対して“うなずく”のもポイント。「うんうん」とうなずくだけで、あなたの印象は格段に良くなります。「俺のこと分かってくれるんだ」と嬉しくて心地よい気持ちになり、コミュニケーションをとるのが楽しくなります。ポイント3 否定するのはNG間違っても彼の会話を否定したりバカにしたりするのはダメ。コミュニケーションで心地よさを感じさせるためには、ネガティブな発言や態度で彼の話を遮断しないこと。たとえば、「それって違うんじゃない」とか「考えが幼稚だね」なんて言ったら、高い確率でコミュニケーションを拒むようになり上辺だけの会話しかしなくなります。ポイント4 早口で喋らないテンポの速い口調や早口で喋ると彼に圧迫感や緊張感を与え、あなたとのコミュニケーションが心地よい時間ではなくなってしまいます。ゆっくり話すことで穏やかな余裕が生まれ、優しい雰囲気や女性らしい品をまとうことができて印象が良くなります。ポイント5 スマイルが大事上手なコミュニケーションのポイントは、スマイル。話すときも聞くときも、ニコニコ、やわらかい表情で接するよう意識しましょう。もし彼が悲しい話題を出したら、同じ目線になって表情を合わせる努力が必要。話しても無表情だと気分が不安定になりますし、そのうち会話が行き詰まってしまいます。コミュニケーションは難しいイメージがありますが、そんなに難しく考える必要はありません。ご紹介した5つのポイントも、すぐにマネできるテクニック。最大の課題はタイミングで、会話のムードを壊さない流れでコミュニケーションをとりたいところ。そのためには、リアクションをとることや早口で喋らないなど意識し、彼が心地よさを感じるようなコミュニケーションを心がけましょう。
2016年04月23日生きている以上、誰かと関わって生活しなければなりません。職場でも友人関係でも恋愛でも同じ。つまり、コミュニケーションは必要不可欠です。 でも最近、何かと問題になっているのが“コミュニケーション障害”について。ひょっとしたらあなたも、彼や職場の人から「もしかしてコミ障?」なんて疑われているかもしれません。LINEやSNSといったインターネットでの交流により、日常的なコミュニケーションが成立しない人が急速に増えているそう。ネットでの一方的なコミュニケーションに慣れてしまい、リアルな場での会話が誤作動を起こしているんですね。どういったケースがコミ障に当たるのか、ポイントをご紹介しましょう。もし心当たりのある人は、今後のために見直す機会にしてみてはいかがでしょうか。■接続詞が「否定形」コミ障の女性は否定形の接続詞を言葉の頭に入れ込む傾向があります。これが癖なら、かなりの確率でコミュニケーション障害ですね。たとえば、「最近どう?」と聞かれると普通は「元気だよ」とか「忙しいよ」と答えますが、コミ障の場合、返事の始まりが「だけど」や「でも」です。「だけど、元気」とか「でも、忙しい」とか、いきなり言葉の始まりに否定形の接続詞を使ってくるパターン。言うまでもなく、かなり違和感が生じます。 ■会話があちこち飛ぶこれまでの話題とは関係なく、急に話を切り替えるのもコミ障の特徴。あちこち話が飛ぶので、薄っぺらい内容のない会話になってしまうんです。自分中心のコミュニケーションになっているせいで、相手のペースを考えず思いつきや衝動的な発言を繰り返す癖があります。基本的に自分の話が8割。自分に会話のペースを合わせてもらう意識なので、上手くコミュニケーションが成立しません。本人はスムーズにやり取りできていると思っているようなのですが…。■最後まで話が聞けない集中力がなくて話を最後まで聞けないのもコミ障の特徴です。途中で会話をさえぎったり、話題を終わらせたりする厄介なパターン。また、スマホをいじりながら話を聞いたり、ほかのことに意識を向けながら話を聞いたりする癖もあるようです。■自覚がないから危険コミ障の一番の難点は本人に自覚がないところ。本人は、問題なくコミュニケーションが成立していると思っているし、相手を不快にさせているとは思っていないのです。それどころか「私はコミュニケーションが上手♪」なんて思っている傾向も…。コミ障は「相性が悪い」「楽しくない」というマイナスな印象を与える原因。キャッチボールが成立しているかを客観的に判断し、くれぐれも一方通行にならないよう意識しながら会話を楽しみたいですね。
2016年04月12日シード・プランニングは3月25日、同社が実施した国内ビデオコミュニケーション市場の将来展望に関する調査の結果を発表した。同調査は、ビデオコミュニケーションのメーカーやベンダーおよび関連企業を対象としており、取材企業は28社、簡易個票は22社、参考個票は1社という内訳となっている。調査期間は、2015年12月~2016年3月。同社は2004年から調査を始め、今回は13回目のレポートとなるという。調査の結果、2016年の国内ビデオコミュニケーション市場は前年比7%増の488億円になる見込みだ。同市場の品目別内訳を見ると、ビデオ会議とWeb会議で50%以上を占めている。2015年のビデオ会議のメーカー別シェアでは、台数・金額ともシスコシステムズが1位であり、以下ポリコム、ソニー、パナソニックが続く。Web会議システムの2015年における販売金額は、SIタイプが約32億円、ASPタイプが約87億円、合計で約120億円になると同社は推定する。メーカー別の金額シェアを見ると、SIタイプでは1位が沖電気工業であり、以下、ジャパンメディアシステム、ブイキューブが続く。ASPタイプではブイキューブが1位であり、以下、シスコシステムズ、NTTアイティの順となる。ASPタイプでは、上位2社で5割以上のシェアを占めるという。また、SIタイプとASPタイプの合計ではブイキューブが首位を守っており、シスコシステムズとジャパンメディアシステムが続いている。多地点接続装置(MCU)の2015年における出荷台数は720台、出荷金額は48億円だと同社は見ている。メーカー別の金額シェアは、ポリコム、シスコシステムズ、ラドビジョンが上位3社となっているという。
2016年03月28日コミュニケーションはひとりではできません。人前で話す時、ちょっと困ったシチュエーションで…。飾らない言葉が支持を集めるコミュニケーション上手のみなさんが見つけた、自分らしい伝え方とは?音楽活動やバラエティ番組への出演、女優業など幅広く活躍中のトミタ栞さん。音楽情報バラエティのMCを3年間務めた経験もあるなどトーク力は抜群!という感じだけれど、彼女のコミュニケーションのキモは、意外にも“言葉の引き算”にある模様。たとえば伝えたいポイントを1つに絞って話したり、「主語がない」と指摘されても、「分からなければ質問してもらえれば大丈夫!」とポジティブに変換。相手が反応するようなスキをあえて作ることで、一方通行ではない、会話のキャッチボールが生まれるきっかけに。Q.自分の伝え方の特徴を、どう分析しますか?「伝えたいことは1つなのに、3つ4つとほかのエピソードをつけて話してしまうことがあります。それはたぶん沈黙がコワくて、無理して話をつなげようとしているんですよね。でも、そういう話し方では本当に伝えたいことが、むしろぼやけてしまうと気がついて。最近は間を恐れず、1つの話をきちんと伝えるようにしています」Q.人前での言葉選びで、気をつけていることはありますか?「たとえば『独特』っていう表現が私は好きなんですけど、受け取る人によってはマイナスの印象にもなりかねない言葉だと気づいて。人前ではそういうマイナスにとられそうな表現をなるべく使わないようにしています。そのためには言葉のバリエーションを増やすことが必要で、今は人の発言などからどんどん吸収している段階です!」Q.緊張する相手と話す時、どんな工夫をしていますか?「あまり人見知りをしないので、緊張する相手がそもそもいないかも(笑)。かなり立場が上の方でも、臆せず話しかけちゃいます!ただ、最初の勢いはいいんですけど、親しくなるまでには時間がかかるタイプで…。何度か会ううちに、自然と仲良くなれる子のほうが深く付き合えるので、これはこれでいいのかなって思っています」Q.意見に賛成できない時や答えにくい時は、どうしていますか?「答えづらいことの場合は、『逆にどう思う?』って聞き返します。相手はきっと私を困らせようとしているわけではなく、興味本位で聞いているだけだと思うので、聞き返すことで相手が言葉に詰まったら、答えづらいことを聞いたっていうことが分かるじゃないですか。そうすると、一緒に答えを考えられるようになると思うんです」◇とみた・しおり1994 年生まれ、岐阜県出身。2012年、音楽情報バラエティ『saku saku』(テレビ神奈川)のMCに抜擢。6/26には新宿BLAZE にてデビュー3 周年記念ライブが開催。※『anan』2016年3月30日号より。写真・内山めぐみ文・保手濱奈美
2016年03月25日「演劇なんて、子どもをタレントにするつもりないし…」。いえ、別にタレントなんて目指さなくともいいのです。幼少期に演劇を経験すれば「コミュニケーション力」が育ちます。その理由を紹介します。子どもは、劇が大好き幼稚園、保育園のお遊戯会。子どもは大はしゃぎですよね。そのほかにも、普段の遊びでお医者さんごっこや八百屋さんごっこといった「ごっこ遊び」をしているのですから、子どもはすでに役者です。だから、演劇を特別なものと構えなくとも大丈夫なのです。対人コミュニケーション力が育つ、演劇のおけいこ世のなかにはさまざまな劇団・スクールがあります。各所それぞれで稽古内容は違いますが、よくある一般的な稽古項目をピックアップしてみました。・大きな声で、発声練習とにかく子どもは大きな声を出すのが大好き。家の中のなかでは大きな声を出すと叱られることが多いですが、劇団では逆に褒められます。大きな声を出せば出すほどOK。腹式呼吸と呼ばれるお腹から声を出すやり方を覚えると、発言するときも、歌うときも、とてもよい声になります。また、発声練習でおなじみの「あ・え・い・う・え・お・あ・お」。みんなで輪になり、リズムよく大合唱です。「あいうえお」を覚え始めの子どもたちも、新鮮で楽しく学べます。みんなで声を合わせることも大事な練習の一環。他人と息を合わせることも自然と身につきます。また、引っ込み思案のお子さんもつられて声が大きくなっていきます。・さまざまな種類の声を出す対人コミュニケーションでは、声は印象に残る大事なポイントです。大きな声や小さな声、高い声、低い声、さまざまな声で話してみると、それだけで人の印象が変わることも学べます。みんなにはそれぞれ個性があることも自然と理解していきます。・動物になりきる「サルになってみよう!」「犬になってみよう!」「ヘビになってみよう!」。絵本や図鑑で覚えた動物たちに、元気よく大変身! 動物になって歩き回ったり、ほかのみんなとジャレあってみたり。これも、動作を大きくすればするほど褒められます。おうちのなかでは限られることでも、劇団では思う存分に動き回れます。また、ヘビとカエルに変身してコンビで稽古する、ということもあります。ヘビが襲いかかり、カエルは怖がります。すると「さあ、変身を交替!」。今度は、立場が逆転です。このような遊びのような稽古から「自分がされていやなことは、相手にとってもいやなこと」という、対人コミュニケーションの大切さを自然と学んでいきます。団体コミュニケーション力が身につく数多くの劇団で大切にしているのは、あいさつです。「おはようございます!」「失礼します!」芸能の世界ではとても厳しく教えられます。もちろん子どもたちにはそれほど厳しく強要しませんが、劇団のおにいさん、おねえさんたちと接していれば自然と学ぶことでしょう。主役だろうが、脇役だろうが、みんなでひとつの作品をつくるのが「劇」です。どの役が欠けても成り立ちません。そのほか、衣装をつくったり、小道具をつくったり。みんなが仲間であり、劇を支えているのです。それは社会も同じこと。劇作りは社会の縮図ともいえます。別にプロなど目指さなくてもかまいません。学ぶことの多い演劇活動。お子さんに体験させてみてはいかがでしょうか。(マキノ雅紀<フォークラス>)
2016年03月06日前編 では、子どもの脳をもっとも発達させるのは親子のコミュニケーションであるということをお話ししました。後編では、子どもとコミュニケーションをとるときに気をつけたいことを紹介します。こんなコミュニケーションは間違っている! 子どもとのコミュニケーションは真剣勝負で子どもも3歳を過ぎると、幼稚園などに入り、その後は小学校に入学します。これらは子どもにとっては、ひとつの社会です。子どもがそうした社会に入ったら、コミュニケーションのとり方で気をつけてほしいことがあります。それは、子どもが話しかけてきたら、親の心をしっかりと子どもに向けて聞くということ。つまり、真剣に子どもの話を聞くということです。もちろん3歳以前でもこれは同じことですが、社会の中に入ると子どもたちは、親が知らないところでたくさんのことを体験してきます。だから、家に帰ったらそのことを早く親に伝えたくてたまらない状態なのです。聞いてもらえなければ、この気持ちを満足させることはできません。それに、一度体験したことを後から親に話せば、その出来事を振り返ることになり、「あのとき、もっとこうしたらよかったな」などと自分の行動を省みることもできますし、「あぁ、そうか、あの人はだからこうしたのか」などと改めて気づくこともできるのです。これは、物事を客観的に捉えたり、多面的に考えたりすることであり、かなり高度な脳の使い方をしている(訓練している)ことになります。子どもの話を聞いているとき、うわの空ではありませんか?さぁ、今度はあなたのいつもの行動を思い出してみてください。子どもに話しかけられたとき、こんな言動に心当たりはありませんか?・うわの空で、あまり反応しなかった・忙しいからあとでね、と断った・先に宿題でしょ、と子どもの話を遮った残念がならこれらは皆、子どもと真正面から向き合っていない言動になります。子どものことを真面目に考えているのかどうか、それは子どもには何となくわかるものです。子どもに対してはいつも真剣勝負! いつも100%の意識を向けて! そうしていれば、たとえきつく叱ることがあったとしても、子どもは親の考えを理解し、親を信じてくれるでしょう。会社勤めの経験のあるお父さん、お母さんなら、おわかりになるかと思いますが、子どもに対してだけではなく大人同士であっても、コミュニケーションを真剣に取ることは信頼関係につながり、仕事を効率的・効果的に回したり、人間関係を円滑にしたりすることの基本とされています。コミュニケーションによる効果を最大限に引き出すには、「真剣勝負!」これが一番の方法なのです。(子育ての達人)
2016年02月28日友達、同僚、仕事関係の人、ご近所さん……コミュニケーションをしっかりとっているつもりが「浅い関係」になっていることも多いのでは?パリジャン・パリジェンヌ達は、何気ない会話やアクションで相手との関係性を深めています。今回は、パリジェンヌから学ぶ対人関係を円滑にするコミュニケーション術をご紹介しましょう。今日から始められるちょっとしたアイデアばかりなので、ぜひ取り入れてみてくださいね!コミュニケーション術1:挨拶はテンション高く笑顔で!コミュニケーションの入り口、挨拶。フランス人の挨拶は、「こんにちは」のあとに必ず「元気?」「うん元気よ。そっちは?」と互いの”元気確認”をします。初対面の人でも人数が何人いても、一人一人に対してします。一日に何回会ってもこのコミュニケーションは怠りません。ここでポイントとなるのが、笑顔でちょっと声のトーンを上げてテンション高く話しかけること。そうすることで、場に良い雰囲気をつくり上げることができます。以前私が元気なく返事をすると「どうしたの?お腹でもすいているの?」と、ユーモアを交えながら聞き返されたことがあります。その一言だけで自然と笑顔になり「私に気を使ってくれているんだな」と嬉しく思ってしまいました。日本ではあらゆる人に元気確認をするのは不自然ですが、「おはよう」の挨拶あとに「たっぷり寝た?」「朝ご飯食べた?」など体調をうかがう質問を投げかけてみるのはいかがでしょうか。交際術2:くの字の姿勢で前のめりになって話すパリのカフェで会話をしている人たちは、相手の話を熱心に聞いているように見えます。その秘密は、くの字の姿勢で前のめりになって相手との距離を縮めていること。背もたれに背を当てている人は皆無でした。これは相手に対して「話をしっかり聞いています」という積極的な態度を示すことになります。恋人と話しているときは、相手の瞳に自分が映っているのが見えるくらい近くで話すパリジェンヌも!逆に仕事の商談では、相手の身体の動きが分かる程度に距離を取ります。仕事関係の人→友達→恋人と、関係の近さに従って徐々に距離感を近づけていくのがポイントです。気になっている男性との食事のときや大事な商談など、相手の話を真剣に聞いているときはぜひ意識してみてください。交際術3:職場では魔法の言葉「助けて」を使う「助けて」という言葉は、普通は何かに襲われそうになったような緊急事態にしか発しないのではないでしょうか。ですがフランスでは日常で耳にします。職場においてもこのやり取りで上下関係なくコミュニケーションを図っています。パリの銀行で目にした場面です。片言のフランス語でシステム的な面倒な質問を投げかけたわたしに困惑した行員さんが、先輩に「助けて」と。それに対して「すぐ助けにいく」。そんなやり取りがありました。「助けて」は「どうすればいいでしょうか」とは違って、相手に委ねず一緒に取り組んでほしいという意味が含まれています。しかも放っておけなさを感じさせる魔法の言葉なので、頼られた側はその期待を受けてがんばります。聞いているこちらも、その先輩が助けに向かうヒーローに感じました。「助けて」と言うのは弱さを見せるようでプライドが邪魔することもありますが、自分にとってのひとつのステップ。その困難を共にすることで一体感も生まれ、「ありがとう」で締めるコミュニケーションは大きな信頼関係にもつながります。今回ご紹介したパリジェンヌ達の交際術を、今日からぜひ試してみてくださいね!
2016年02月21日前編 では、赤ちゃんが持つ短期記憶と論理的思考力について説明しました。今回はその続きとして、遊びを通じて赤ちゃんの記憶力と思考力をトレーニングする方法を紹介します。「いないいないばあ」をするなら顔全体を隠そう玩具隠しと同じように、「いないいないばあ」にも赤ちゃんの脳をトレーニングし、記憶力を発達させる効果が見込めます。「いないいないばあ」をされて赤ちゃんが大喜びするのは、自分にとって大事なお母さんが急に消えてしまって不安になったものの、すぐまた見つかって安心することによるものです。繰り返しやっていると、記憶力が育ってくるため、お母さんが「いないいないばあ」をして顔が見えなくなっても、「どこかすぐ近くにいるはずだ」という考え方ができるようになってきます。こうした記憶力のトレーニングという意味では、「いないいないばあ」をするときに目だけを隠すのは意味がありません。赤ちゃんからお母さんの顔が見えなくなり、お母さんが一瞬いなくなったと思わなければ意味がないからです。目は隠れていても顔の全体像が見えていては、赤ちゃんでもお母さんがいなくなったと感じません。このため、記憶力のトレーニングも兼ねるのであれば、「いないいないばあ」をする時にはお母さんの顔全体が隠れるようなかたちで行いましょう。たとえば、赤ちゃんの前に布を垂らしたり、自分の顔の前に新聞紙をもってくる、といったようなやり方をすると簡単にできるでしょう。赤ちゃんの視界からお母さんの顔を一度完全に見えなくするところがポイントです。生後半年もすると、赤ちゃんはようやくお父さんのことを意識できるようになるので、「いないいないばあ」をお父さんがやってもいいでしょう。しかし、この頃になると人見知りが始まる子もいます。このため、あまり頻繁に顔を合わせない人(おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の人など)がいきなり「いないいないばあ」をすると怖がってしまい、泣き出してしまうことがありますので注意が必要です。幼い頃からワーキングメモリシステムを訓練しておこう「短期的記憶力」というのは、脳科学では「ワーキングメモリシステム」と言われています。例えば、人から用を言われメモするまで覚えておく、買い物で買ってくるものを覚えておく、というような、少しの間だけ覚えておけば後は記憶しておく必要のないことを記憶するシステムです。ワーキングメモリシステムは、日常生活を送るには必須であり、学習のスキルアップにも重要なファクターとなってきます。そのため、できるだけ幼い頃からワーキングメモリシステムを訓練しておくことがベターだと言えるでしょう。(子育ての達人)
2016年02月12日いまの時代、どんな職業ついたとしてもコミュニケーション力は大切です。大人になってからいきなり身につけようと思っても、かなりの労力がかかってしまうもの。子どものうちから、遊びの中で身につけていくことがいちばんの方法だといえるでしょう。明治大学文学部教授の齋藤孝さんは、著書『遊ぶ力は生きる力齋藤式「感育」おもちゃカタログ』(光文社)のなかで、「大学生を見ているとよくわかりますが、いい遊び体験をたくさんしてきた人は間違いなくコミュニケーション上手になります」と語っています。そこで今回は同書のなかから、子どもの成長に必要な「家庭の遊びルール12条」をご紹介したいと思います。これらのルールを取り入れて、子どもにいい遊び体験をたくさんさせてみましょう。■1:「思いっきり」を体感させて「前のめりパワー」を身につける遊びで「思いっきり」の充足感や達成感が得られれば、濃密な時間が堪能できます。「思いっきり」をたくさん味わっておくと、勉強でも部活でも仕事でも、常に最良の姿勢で取り組むことが可能。「前のめりパワー」が身につくはずです。■2:家族で一緒に遊ぶ「思いっきり」の姿勢を教えるには、大人も一緒に遊んで楽しむことが大切です。家族と楽しく遊べば、子どもはそこで得た遊びの経験値を友達づきあいにも応用できてきます。■3:子ども→おもちゃ→親の「三角形を作る」子どもと自然にコミュニケーションを取りたいなら、「なにかを媒介して三角形をつくる」こと。たとえば子どもとアニメ番組を一緒に見たら「どのキャラが好きなの?」と聞いてみる。向き合うのではなく、ベクトルを同じ方向にして、そこに感情を投影させるのが大切です。■4:遊びに「縛り」をかけてみる子どもが飽きてしまったパズルやゲームも、家族だけの特別「縛り」ルールなどを設ければ、また新鮮な感覚で遊べます。たとえばしりとりなら、「好きな食べものくくり」にするなど。すると自然と遊びを工夫して考えることができるようになるでしょう。■5:質問で創造力をかきたてる創造力をかきたてる質問をわざとするのはよいことです。説明しようとすることで言語化能力が鍛えられ、子どもの興味もわかります。自分の頭で考えて答えることの楽しさが、きっとわかってくるでしょう。■6:対人関係における反射神経を上げる遊びのなかに、時間感覚を入れることをおすすめします。ゲームで自分の番が回ってきたら「必ず○秒以内に答える」など、常に制限時間の中でテンポよく答える習慣をつけるのです。問いに対してパッと答えられる能力は、今後の対人コミュニケーションにおいても大切な要素となるからです。■7:直面した現実に対応できる「機転力」を培う対人関係における「創造力」や「機転力」が弱いと、社会では「使えない」といわれることがあります。子どものころから人とたくさん遊ぶことで、社会に適応していく人間関係能力がついていきます。■8:キレない子にするための呼吸とマッサージ怒りっぽくてすぐキレてしまう子は、一様に呼吸が浅くなっています。腹底からの深い呼吸の仕方を教えてあげましょう。また、親子のスキンシップが足りないと情緒不安定になり感情に飲み込まれやすくなるようです。幼児だったらギュッとハグ、小学生になってハグを恥ずかしがる場合はマッサージをし合うのもいいでしょう。■9:異種混淆で免疫を高める対人対応力は、いろいろな人とたくさん接触してコミュニケーションすることで練られていきます。キャンプなどに参加して、いつもと違う人たちと濃く触れ合うなどはおすすめ。異質な環境や考え方のなかで遊ぶなど、人間関係にタフのなっておくことも成長には必要です。■10:時には混乱させてみる遊びには「競争、運、模倣、めまい」の要素があると、フランスの作家ロジェ・カイヨワ氏はいいます。めまいとは、回転してクラクラする状態をおもしろがるような「パニックの追求」のような意。混乱するようなワクワク感を求めていくことが、遊びの本質かもしれません。■11:よいおもちゃを与える五感や身体感覚が磨かれたり、いろいろな遊び方を自分で考えられたり、他者とコミュニケーションが深められるようなおもちゃがおすすめ。その意味でも、積み木やトランプはコストパフォーマンスが高めです。また、おばあちゃんに昔ながらの折り紙、あやとりなどを教えてもらうのもいいでしょう。■12:自発性を尊重する遊びはただおもしろいからやるものであって、スキル上達が目的ではありません。親はそこを勘違いせず、子どもの自発性をバックアップするような環境づくりをすることが大切なのです。*その他、『遊ぶ力は生きる力齋藤式「感育」おもちゃカタログ』には、「子どもがぐんぐん伸びる『おもちゃ厳選リスト』」など、育児中の親が知っておきたい情報が満載です。子どもの遊ばせ方をもっと知っておきたい親御さんは、ぜひ参考にしてみてほしいと思います。(文/齊藤カオリ)【参考】※齋藤孝(2015)『遊ぶ力は生きる力齋藤式「感育」おもちゃカタログ』光文社
2016年01月25日