第28回東京国際映画祭の特別招待作品『劇場版 MOZU』が10月27日(火)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでワールドプレミアを迎えた。舞台挨拶には西島秀俊、香川照之、真木よう子、ビートたけし、羽住英一郎監督ら総勢9名が登壇し、華やかな一夜となった。『劇場版 MOZU』は、同ドラマで描かれた『MOZU事件』の半年後が舞台。主要キャストはそのままに、妻の死の謎を追っていた公安警察官の倉木(西島さん)が、大規模テロ事件の発生をきっかけに、極秘裏に進行している犯罪計画に迫ってゆく物語。それぞれが出演するおすすめシーンを聞かれると、西島さんは「あるカーアクションシーンが見どころです。長谷川博己君というTVシリーズからの俳優が、今回もとんでもない演技をしています(笑)。大爆笑は間違いなくあのシーンだと思います」と、大規模なフィリピンロケを敢行して撮影したという思い出深いシーンを挙げていた。ドラマシリーズから共演している香川さんは、「娘のことを救おうとして、廃墟のようなところで撮影していました。そこは冬の間にコウモリが住んでいて、入っちゃけない部屋、入ってその空気を吸うと死ぬ部屋があると言われていて…」と驚かせると、同じ場所で撮影していた松坂桃李が、「コウモリの糞があるとは聞いていたけど、死ぬとは聞いていない…」とぼやき、伊勢谷友介が横から「死ぬわけないよ、香川さん、スタッフにバカにされているよ(笑)」と突っ込み、香川さんを困惑させていた。今回黒幕を演じたたけしさんは、コメディアンとしての手腕をふるわせ、「本当に火をたいて熱い中撮影していて、アンジェリーナ・ジョリーとのセックスシーンを頑張ったんですけど」と得意のジョークで会場を沸かせた。さらには、「この映画を見た後に友達に感想を聞かれたら、必ず私の名前を出して『たけしがすごい』とほめてください。よろしくお願いします」とPRし、キャストをも爆笑させていた。『劇場版 MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年10月27日『劇場版MOZU』のワールドプレミアが10月27日(火)に開催され、西島秀俊、香川照之、真木よう子、伊勢谷友介、松坂桃李、池松壮亮、杉咲花、ビートたけしに羽住英一郎監督によるトークが展開!中でもたけしさんが毒舌&コマネチで会場を笑いに包んだ。逢坂剛のサスペンス小説を原作に、TBSとWOWOW共同製作で大反響を生んだ連続ドラマ「MOZU」シリーズの完結編にして待望の劇場版。連ドラ版から謎の存在とされてきた“ダルマ”の正体、全ての秘密が解き明かされる。西島さんは、最初の羽住組参加となった同じくTBSとWOWOW共同製作の「ダブルフェイス」に始まり、その成功が連ドラ「MOZU」へとつながり、さらにスピンオフ、そして今回の劇場版へと歩を進めてきたことに感慨深げ。今回の映画に関して「完結編ということで監督からは『全力で振り切ってやってくれ』と言われ、これで決着をつけるつもりでやらせてもらいました」と語る。約1か月にわたったというフィリピンでのロケでは、過酷な条件下でその言葉通り、全てを懸けて挑んだよう。「あばらにひびが入ったし、角膜がはがれたりもした」などその凄まじさの一端を明かした。その完結編にふさわしく、ダルマというシリーズ最大最強の悪役をたけしさんが演じてるが、西島さんは『Dolls』で監督と俳優という関係で現場を共にした、たけしさんについて「僕にとっては、見出してくださった恩人で勝手に心の師匠と思っている方。こうやって俳優として共演し、対峙できたことは僕の俳優人生において一生の宝です」と語る。当のたけしさんは、マイクを握るや大暴走!初っ端の挨拶から「福山雅治です。いろんな女に手を出しちゃって、ついに結婚することになりました。そうしたらアミューズの株が40%も落ちっちゃって申し訳ありません」と語り、ダルマという大役についても「何も知らずに楽屋に行ったら、ハゲヅラとやけどのメイクをさせられて、これなら誰でもいいんじゃないかと思った。“存在感”があるからということだったが、存在感なら北島三郎の方が…」など飛ばしまくり、会場は爆笑に包まれた。また西島さんからの“心の師匠”発言についても「『Dolls』は十何年も前だけど、そこから着実に実力をつけて、人気も上がって日本を代表する俳優になった」と持ち上げたかに見せ「にもかかわらず、私には一銭もくれない不義理なヤツだと思ってます」と語り、これには西島さんも隣で苦笑。さらに映画のアピールを求められると「友人と一緒に見たら、その友人のガンが治って、逃げた女房も戻って、宝くじにも当たった」と胡散臭いご利益を喧伝。最初から最後まで、“たけし節”を炸裂させ、写真撮影でも得意のコマネチを連発し、観客はもちろん、登壇陣をも感激させていた。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年10月27日第28回東京国際映画祭が開催中の東京・六本木ヒルズで10月27日に、『劇場版 MOZU』がワールドプレミア上映され、主演の西島秀俊、香川照之、真木よう子、伊勢谷友介、松坂桃李、池松壮亮、杉咲花、ビートたけし、羽住英一郎監督が駆けつけた。『劇場版 MOZU』ワールドプレミア/その他の写真逢坂剛氏のハードボイルド小説をTBSとWOWOWが共同製作した連続ドラマ『MOZU』の劇場版。高層ビルの占拠・爆破、ペナム共和国の大使館襲撃という2つの大規模テロ事件が同時発生。かつて警察内部の闇を明らかにした公安警察官の倉木(西島)は、日本の犯罪史に名を残す“ダルマ”と呼ばれる首謀者と最後の対決に挑む。西島は、ダルマを演じるビートたけしに対し「僕を見出してくださった恩人であり、心の師匠」と最大限のリスペクトを示し、「この作品で俳優として対峙できたことは、一生の宝になった」と感無量の面持ち。一方、ビートたけしは「西島くんが私の『Dolls〈ドールズ〉』に出てくれたのは10数年前。それから着実に人気と実力を積み上げて、今や日本を代表する俳優に。でも、私には一銭もお礼をくれない。恩知らずな男なんです」と“たけし節”で、西島の成長をたたえた。本作で壮大なシリーズが完結するとあって、西島は「これで決着をつけるつもりで、一丸となって命がけの撮影に臨んだ作品。僕もろっ骨にヒビが入りましたが(苦笑)、見応えあるアクション超大作に仕上がった。複雑で混沌とした、ナゾに満ちたドラマを辛抱強く応援してくださった皆さんのおかげで、ついに完結します」と熱のこもったアピール。映画で『MOZU』初参戦となったビートたけしは、「深読みすれば、ダルマは本当の悪なのか。勧善懲悪ではなく、謎解きゲームとアクションの要素を欲張りに盛り込んだ作品」と太鼓判を押した。『劇場版 MOZU』11月7日(土)より全国東宝系にてロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年10月27日『スモーク』(1995年)でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞したことで知られるウェイン・ワン監督がメガホンを取った映画『女が眠る時』の公開日が2016年2月27日に決定し、チラシビジュアルが24日、公開された。本作は、ウェイン監督がニューヨーカー誌に掲載されたスペイン人作家ハヴィア・マリアスによる短編小説『WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING』をもとに日本で撮影。ウェイン監督にとっては、初の日本映画となる。妻の綾(小山田サユリ)とバカンスでリゾートホテルに訪れた小説家の健二(西島秀俊)が、プールサイドにたたずむ美女・美樹(忽那汐里)と彼女にクリームを塗る初老・佐原(ビートたけし)のカップルに目を奪われ、ほんの好奇心で始まった追跡から次第に異常な行動をとるようになっていく様を描く。公開されたチラシに描かれているキャッチコピーは、「覗き見たのは、<狂気>か<愛>か。」。ビートたけしと西島の意味ありげな目元、忽那と小山田の不惑の表情が印象的なデザインに仕上がっている。チラシは、順次劇場に設置される予定。(C)2016 映画「女が眠る時」製作委員会
2015年10月24日監督としても世界各国で名高いビートたけしが、自身の監督作以外で12年ぶりとなる映画主演を果たすことで話題の『女が眠る時』。この度、本作の公開日が決定するとともに、チラシビジュアルも解禁となった。作家の清水健二は1週間の休暇を取り、妻の綾と共に郊外のリゾートホテルを訪れる。初めて書いた小説がヒットしたもののスランプに陥り、今後就職することが決まっていた健二は、妻との関係も倦怠期を迎え、無気力な時間を過ごしていた。滞在初日、彼はプールサイドで異様な存在感を放つ、初老の男・佐原と若く美しい女・美樹のカップルに目を奪われる。その日以来、健二はホテル内で彼らを見かけるたびに後をつけ、部屋を覗き見るようになっていく。部屋には、美樹の体の産毛をカミソリで丁寧にそり、毎晩彼女が眠る姿を撮影し続ける佐原の姿があった。自ら佐原に近づいた健二は、佐原と初めて言葉を交わしたものの、美樹が眠る動画を見せながら彼が放った「あの子の最後の日を記録しようと思って」という言葉に底知れない恐怖を覚える。危険を感じながらも好奇心をさらに掻き立てられた健二の行動は次第に常軌を逸し、部屋の中に忍び込む――。本作は、『スモーク』で「ベルリン国際映画祭」の銀熊賞に輝くなど、世界的な活躍をみせるウェイン・ワン監督の最新作。ワン監督は本作が日本映画初の作品となる。主演の初老の男・佐原役にビートたけしを迎え、作家・清水健二役に『MOZU』シリーズや今シーズンでは「無痛~診える眼~」(フジテレビ)でも主演を演じる西島秀俊、清水の妻・綾役には「ブラッディ・マンデイ」(TBS)に出演していた小山田サユリ、そして佐原の恋人で若く美しい女・美樹役には『黒衣の刺客』『海難1890』など海外を視野に演技の幅を拡げ続ける忽那汐里といった豪華キャストが集結。このほか、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子らも出演することが決定している。今回解禁されたポスターは、「覗き見たのは、<狂気>か<愛>か。」と書かれたキャッチコピーとともに、たけしさんと西島さんの怪しげな目元と、忽那さんと小山田さんの不惑の表情が強調されたなんとも意味深で印象的なポスタービジュアル。そしてこのポスターには「狂っているのは自分なのか、それとも目の前の現実なのか。」など劇中の言葉が散りばめられており、更に本作の内容が気になる仕様となっている。このポスターは、今週末より順次劇場に設置される予定だ。ハリウッドの巨匠と日本の豪華俳優陣がどんな物語を織りなすのか。佐原が注ぐ異常な愛はどういった結末を迎えるのか、今後の続報にも期待したい。『女が眠る時』は2016年2月27日(土)より、全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年10月24日立川談春の原作を映像化し、「嵐」の二宮和也とビートたけしが初共演することで注目を集める「赤めだか」。これまで主人公・立川談春の兄弟子に宮川大輔、柄本時生らが発表されてきたが、この度、弟弟子に当たる立川志らく役が決定。CM、ドラマ、映画に出演し注目を集めている濱田岳が“七三分け”姿で登場することが明らかになった。チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。17歳という若さの談春が、「天才」「風雲児」と言われた故・立川談志のもとに弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の破天荒な生き様を“弟子目線”から描く。主演の立川談春役に二宮さん、不世出の天才・立川談志をたけしさんが演じ究極の“師弟”関係を築き上げる本作。立川談春の兄弟子・立川関西役に宮川さん、立川談かん役に柄本さん、立川ダンボール役に新井浩文、立川談々役に北村有起哉ら演技派俳優陣が集結。さらに番組のナビゲーター役として笑福亭鶴瓶、物語のナレーションに薬師丸ひろ子が決定している。そして今回、立川談春の弟弟子・立川志らくを演じるのは、すでに2016年公開作『信長協奏曲』『世界から猫が消えたなら』『ヒメアノ~ル』『グッドモーニングショー』と4作も出演が決まっており、映画のみならずドラマやCMにも引っ張りだこの濱田さん。濱田さんは元々談春さんのファンだったそうで、「落語会にも行ったことがあったので、『赤めだか』に参加できたことは光栄でした。もちろん、志らくさんのことも存じ上げていましたが、やはり実在する方を演じるのは緊張しました」とコメント。さらに二宮さん、たけしさんとの共演についても「二宮さんとお芝居でご一緒するのは初めてな上に、たけしさんとはいままでお会いしたことがなく、非常に緊張しました。そんな中で、二宮さん、たけしさんとセリフのキャッチボールが出来たというのは財産になりました。演じていて、とても楽しかったです」と感激した様子。公開されたビジュアルでは、落語を披露する濱田さんの姿が。超豪華キャストの中でどんな演技を見せるのか注目だ。スペシャルドラマ「赤めだか」は12月28日(月)TBSにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月20日日本最年少監督(当時13歳)として2010年に『やぎの冒険』を発表した仲村颯悟監督(19)の5年ぶりの最新作で、シンガーソングライター・Coccoらが出演する映画『人魚に会える日。』が、2016年2月21日より沖縄・桜坂劇場で公開(以降、3月に東京で公開され全国でも順次上映予定)されることが14日、発表された。本作は、誰もが語りたがらないこととしての"普天間基地移設に伴う辺野古沖埋め立て問題"について、賛成、反対の二極的な議論では片付けられないという沖縄県民の思いを感じた仲村監督が「今だからこそ、伝えなければならない」と、同県出身の大学生たちと共に2014年夏より撮影スタート。人魚伝説のモデルとなった生き物・ジュゴンをテーマに、戦後70年を迎える沖縄の今を10代の視点で切り取り、さまざまな問題の渦中で揺れ動く高校生らの心情を描く。Coccoのほか、沖縄で活躍しているタレントやアーティストらが参加している。当初、製作にあたって問題となったのはスポンサー集め。基地問題に触れていることから難航したが、10月5日よりクラウドファウンディングを導入して支援者を募ったところ、開始2日間で80万円を超える金額が集まった。また、基地と海に囲まれて育ち、「大人がつくる基地問題」の間で揺れる心の葛藤を全国に届けるため、沖縄出身の大学生のみで宣伝活動も行っている。Coccoは、「身に覚えのある戦いだと、そう想った」と明言。「沖縄に生まれた者として、沖縄に恋し焦がれ、そして憎んで、それでもありったけの声を上げていた頃」と回顧しながら、「あれからもう20年がたつというのに、私はその戦いを終わらせることができず、揚げ句、あの頃生まれた子どもたちがまだ同じ問題と戦っているのをこうして目撃しているありさまだ」と嘆く。「『これから生まれ来る子どもたちがまた同じ戦いの目撃者になってしまわないように』、懐かしい涙の味にも似た若い力で一生懸命に製作された、このファンタジー映画を見ながら、そう願わずにはいられなかった」と深い感慨を示した。1996年沖縄県生まれの仲村監督。これまで製作した映像作品は30本以上で、2010年にはバラエティー番組『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)において実施された映像コンテストで、ビートたけしより「たけし賞」を受賞した。本作は、14歳の頃に書き上げていたオリジナル脚本を元にした長編2作目で、沖縄で公開された後、全国でも順次公開(東京では3月に上映)するほか、海外の映画祭出品も視野に入れているという。(C)映画「人魚に会える日。」製作委員会
2015年10月14日大ヒット中の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に『キングスマン』、さらに『コードネーム U.N.C.L.E.』(11月14日公開)、そして『007 スペクター』(12月4日公開)と、2015年はスパイ映画が目白押し。その一方、日本映画は、東出昌大主演『GONIN サーガ』、西島秀俊のハマり役『劇場版MOZU』、生田斗真×浅野忠信×山田涼介の『グラスホッパー』と、イケメン俳優たちが見せるバイオレンス・アクションが相次いで公開される。たっぷりすぎる男の色気とともに送る、硬派でハードボイルドな作品に迫った。まず、先日、連続ドラマの「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」がドラマ界の栄誉ある賞「国際エミー賞」にノミネートされたばかり、シリーズ完結編となる『劇場版MOZU』(11月7日公開)。西島さんは、シリーズを通じて妻の死や国家ぐるみの犯罪の裏に隠された真実を追う主人公・倉木役を好演。スタートしたばかりのドラマ「無痛~診える眼~」では、犯罪者を見抜くことができる“眼”を持つ医師の役ながら、早くも、おにぎりをほおばる姿などに“萌える”人が続出中だが、本作では徹底的に身体を作り込み、常にたばこを燻らしながら、ストイックに目的を果たそうとするアツい男を演じている。そのほか、刑事・大杉役の香川照之、女性公安警官・美希役の真木よう子に加え、長谷川博己が異様な雰囲気で倉木の行く手を阻む元公安の東として、また、ドラマシリーズのラストで生死不明となっていた殺し屋“百舌”こと新谷役の池松荘亮らが、クセの強い役柄を引き続き熱演。その“温度”は、放送当時から連続ドラマの枠を凌駕しているといわれていたが、ついに劇場版が公開。劇場版から参加する松坂桃李は、感情すら感じさせない残虐非道な暗殺者となり、池松さん演じる新谷とのスピード感あるバトルを披露する模様。さらに、犯罪ブレーンとして暗躍する伊勢谷友介や、“ダルマ”役のビートたけしの存在感も見逃せない。それぞれが体を張ったアクションを惜しみなく見せる本作は、これまでのストーリーやキャラクターの関係性をふり返ることができる特別版が予定されているというから要チェックだ。また、伝説的バイオレンス・アクションの続編『GONIN サーガ』(公開中)で、男気たっぷりのハードボイルドに挑戦しているのが、東出さん。先日は、初参戦となったカナダ・バンクーバー国際映画祭の興奮も冷めやらぬ中、杏さんと東京・愛宕神社で挙式したことが報じられたばかり。夫婦揃ってお酒をたしなむのが好きといわれているが、自身初のアルコールCMとなるサントリーウイスキー「トリス <クラシック>」で、名実ともに大人の俳優へと変身しつつある。今回、『GONIN』の石井隆監督が再びメガホンをとった本作は、前作から19年後、佐藤浩市、竹中直人ら死闘を繰り広げた男たちの“子ども世代”が、それぞれの思いを胸に復讐に身を投じていくことになる。東出さんが演じるのは、前作で命を落とした五誠会系大越組の若頭・久松の息子で主人公・久松勇人。父を失いながらも誠実に生きようとする青年から一転、復讐の鬼と化していく。勇人と同じ目的を持った、桐谷健太演じる大越組長の遺児・大輔、土屋アンナ演じる秘密を抱えた元アイドル・麻美、柄本佑演じる19年前の事件を追うルポライター・森澤という4人の前に立ちはだかるのは、久々の映画出演で圧倒的な大人の色気(と情けなさ)を見せつける、安藤政信演じる五誠会3代目・誠司だ。しかも、東出さん演じる勇人たちに“GONIN”(5人)目として加わるのは、前作の襲撃事件で生死の境をさまよった元刑事・氷頭。演じたのは、2010年に俳優引退宣言をしたものの、石井組常連という縁から本作かぎりの復帰を果たした名優・根津甚八。東出さん自身も、そんな根津さんとのやりとりには込み上げるものがあったと明かしているだけに、激しい夜の雨の中で繰り広げられる激闘では、そんな東出さんたちの情念が乗った熱演を目にすることができる。復讐劇といえば、伊坂幸太郎原作120万部突破のベストセラーの映画化『グラスホッパー』(11月7日公開)。主演の生田さんが『脳男』の監督・瀧本智行との再タッグで描くのは、世界有数の人口過密都市・東京で凶暴化した人間たちの中に身を置く、「元中学校教師」鈴木の物語。彼は殺された婚約者・百合子(波瑠)の復讐の相手、“裏社会のドン”の息子・寺原Jr.に近づくが、寺原Jr.が“押し屋”と呼ばれる殺し屋・槿(吉岡秀隆)に始末されたことから、事態は一変。鈴木が槿を追う一方、浅野さん演じる相手を自殺に追い込む「憂える自殺屋」鯨、山田さん演じるナイフ使いの「若き殺し屋」蝉と、それぞれの運命が交錯していくことに。『脳男』の最強ぶりとはまるで真逆、生田さん演じる気弱で心優しい、凡人の草食男・鈴木が最も“らしくないこと”に挑む中、彼をそこまで震え立たせた愛には胸アツに!加えて、浅野さんの鯨と山田さんの蝉との、これまた体格も戦法も対極的な者同士のクールなアクションにはため息必至。この2人を突き動かすものは何なのかにも、ぜひ注目してほしい。さらに特筆すべきは、それぞれの作品で、男性陣のために堪え忍ぶどころか、むしろ共闘する紅一点の美しき女性たち。『劇場版MOZU』の真木さんの信念の強さ、『GONIN サーガ』の土屋さんの覚悟と達観はもちろん、裏社会の女ヤンキーセレブで妖艶すぎる狂気を見せた『グラスホッパー』の菜々緒のハマりっぶりもまた必見だ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:GONIN サーガ 2015年9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社グラスホッパー 2015年11月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015「グラスホッパー」製作委員会
2015年10月09日主演・立川談春役に「嵐」の二宮和也、そして不世出の天才・立川談志役にビートたけしが出演することで話題のTBS年末スペシャルドラマ「赤めだか」。この度、放送日決定と共に、番組ナビゲータとして笑福亭鶴瓶、ナレーションに薬師丸ひろ子、立川流の噺家役として宮川大輔らの出演が決定した。いま、チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意。17歳という若さの談春が、「天才」「風雲児」と言われた故・立川談志のもとに弟子入りし、弟子仲間たちと苦楽を共にしながら成長していく様子と、誰よりも落語を愛し、落語に挑み続けた男・談志の破天荒な生き様を“弟子目線”から描く。今回、番組のナビゲーター役として登場する笑福亭鶴瓶。鶴瓶さんは「今回忙しい二人がよく引き受けてくれたなと思います。この二人がそれぞれの“談志”“談春”をやるのであれば必ずいいものができると確信しています」とコメントを寄せている。また、物語のナレーションには、NHKの「世界ふれあい街歩き」などでナレーションもこなし、自身も落語が好きだという薬師丸ひろ子が担当する。本を読んだ薬師丸さんは、「羨ましいと思うくらいのいい本で、自分も演じてみたいと思いました。落語に興味のある方はもちろん、興味のない方でも、こんな物語があったんだと想像しながら是非ご覧になっていただければと思います」と喜びを語った。さらに、立川談春の兄弟子・立川関西役には芸人でありながらも『ドロップ』や「チーム・バチスタの栄光」など多くのドラマや映画にも出演する宮川大輔。立川談かん役には『みんな!エスパーだよ!』に出演していた柄本時生、立川ダンボール役に『寄生獣』『バクマン。』新井浩文、立川談々役には「水球ヤンキース」「Dr.倫太郎」の北村有起哉という豪華キャストが出演することも決定した。主演の決定に注目を浴びていたが、今回の新キャスト発表でまた新たに注目を集める本作。落語好きはもちろん、そうでない人も楽しめる物語となること間違いなさそうだ。スペシャルドラマ「赤めだか」は12月28日(月)よりTBSにて放送。(cinemacafe.net)
2015年10月09日2014年に放送され、テレビドラマの枠を超えたスケールと映像美、主演の西島秀俊を始めとするキャストたちの熱演、そして骨太のアクションで視聴者を魅了したシリーズがスクリーンで昇華する『劇場版MOZU』。このほど、羽住英一郎監督を始めとしたスタッフも総力を挙げて制作した本作がついに完成。11月7日(土)の公開を前に、ドラマシリーズの再編集版の放送や東京国際映画祭での特別上映など、“MOZUプロジェクト”が本格始動することが分かった。「MOZU」は、逢坂剛の人気小説シリーズを原作に、TBS&WOWOW共同制作の連続テレビドラマとしてスタート。その後、2015年の劇場版公開決定、さらには2本のスピンオフドラマの制作決定と、一大エンターテイメントとして大反響を巻き起こしている。劇場版では、ドラマの最終話から半年後が舞台となり、妻の死の真実を知り、生きる気力を失っていた主人公・倉木(西島さん)が、同時に起きた2つの過激テロの犯人を追いながら、ついに事件の裏で暗躍していた“ダルマ”の正体を暴き出す。西島さん、香川照之、真木よう子、長谷川博己、池松壮亮らに加え、松坂桃李、伊勢谷友介も驚くべき役で出演。連続ドラマから続く最大の謎にして、日本社会の闇といわれる“ダルマ”を、ビートたけしが演じることでも話題を呼んでいる。本プロジェクトでは、まず『「MOZU」レジェンド』と題し、連続ドラマの「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」全10話、「MOZU Season2~ 幻の翼~」全5話、合わせて15話分を羽住監督自らが再編集して前後編で放送。TBSでは「前編」を10月7日(水)深夜23時58分から、「後編」を14日(水)深夜23時58分からそれぞれ放送する。また、“MOZUプロジェクト”の原点ともいうべき、西島さん&香川さん共演のドラマ「ダブルフェイス」も改めて登場。「潜入捜査編」は10月19日(月)21時から、「偽装警察編」は26日(月)21時から2週連続で放送する。さらには、連続ドラマと劇場版の間をつなぐスピンオフドラマ「大杉探偵事務所~美しき標的編」が、11月2日(月)21時より放送される。ドラマでは叩き上げの熱い刑事だった香川さん演じる大杉は、劇場版では警察を辞め私立探偵に転身。そんな大杉が、警視庁内の情報通・鳴宮(伊藤淳史)を相棒に探偵として活躍する姿を描く。WOWOWでは、「大杉探偵事務所~砕かれた過去編」も放送される。そして、ついに11月7日(土)からは『劇場版MOZU』が公開。ドラマSeason1の初回で強烈な印象を植え付けた爆弾事件のロケ地・北九州での凱旋プレミア上映会や、10月22日(木)~31日(土)に開催される第28回東京国際映画祭での特別上映も予定されており、この秋は、「MOZU」が日本中を席巻しそうな勢いだ。なお、劇場版に向けたオフィシャルガイドブックも10月5日(月)に発売。テレビシリーズを見たことがないという人も、劇場版に向け予習・復習しておきたいという人も、「MOZU」の世界観を堪能できる一連のプロジェクトを見逃さないで。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月05日1995年、佐藤浩市や根津甚八、本木雅弘、ビートたけしなどが出演し、「日本のフィルム・ノワール最高峰」「バイオレンスアクションの傑作」として国内外から高い評価を受けた『GONIN』。その続編として、9月26日(土)より全国公開された『GONIN サーガ』が、第34回バンクーバー国際映画祭にて9月30日(現地時間)に上映。主演の東出昌大が石井隆監督とともに舞台挨拶に登壇し、初の海外映画参戦に興奮気味に英語でスピーチを披露した。バンクーバー国際映画祭といえば、昨年は石井裕也監督の『バンクーバーの朝日』が「観客賞」を受賞したことでも話題になった北米最大級の映画祭のひとつ。今回、前作『GONIN』が95年に、『GONIN 2』が96年にそれぞれ上映されていることもあり、映画祭側からの熱烈なオファーを受けて上映が実現した。9月30日(現地時間)に行われた上映では、会場となったINTERNATIONAL VILLAGE THEATREには400人の観客が押し寄せ、海外ジャーナリストやカナダ人、カナダ在住の日本人など多くの観客で満員御礼。上映終了後の劇場に、本映画祭には初参加の石井監督、そして自身初となる海外映画祭参加の東出さんが登場すると、会場は大きな歓声に包まれた。バンクーバー在住の日本人も多く詰めかけた会場を見て、「不慣れな英語を話さなくてもいいんじゃないか、と思った(笑)」と言いながらも、司会者に「英語話せるんですよね?」とムチャぶりされて苦笑い。だが、東出さんは「たくさんの国の方がいらっしゃる会場で、日本語だけでは不公平だから」と、彼らしい気遣いを見せ、この日のために用意し、練習してきたという丁寧な英語のスピーチを披露。その姿に、会場のファンから温かい拍手が贈られました。拍手と歓声はそのままに、熱い質問が飛び交うQ&Aに移ると、早くも続編に関する質問も。「GONIN」そして石井隆監督の、海外での高い人気を伺わせる舞台挨拶となった。さらに、劇場の外に設置されたレッドカーペットには、劇場に入れなかったファンおよそ100人が詰めかけ、東出さんが登場すると会場は一気にヒートアップ。現地媒体のインタビュー取材に応じた後は、もみくちゃになりながらも多くのサインや握手に応じるなどファンサービスを行い、映画祭ならではの観客との距離を存分に堪能した様子。1泊3日という超過密スケジュールでの参加ながら、初の海外映画祭を肌で感じた東出さんは、「もう少しいたかった!」と本音を漏らす一幕も。また、観客の反応に大いに刺激を受けたようで、「観ているものは同じなのに、ここで笑うのか、とか、こんな見方もあったのか!と思うほど新鮮だった」と述懐。「映画に携わる人間として、これからも海外の人にも自信を持って贈りだせる作品を作っていかなければならないと思った」と、気持ちを新たにしていた。また、映画祭のプログラマーのトニー・レインズ氏からは、「この凶暴な新作『GONIN SAGA』に驚きながら、石井隆については二つのことが明らかだ。一つ目は、この20年間の社会的経済的な変化の中でも彼が最先端であり続け、数少ない監督にのみ可能なことだが、いまについて正確につかんでいるということだ。二つ目は、日本ネオ・ノワールの、比類なきマスターであるということだ」と、惜しみない賛辞の言葉が寄せられていた。また、海外映画祭初参加にあたって東出さんからコメントが届いた。■東出昌大多くの邦画ファンからカルト的な人気を集めている石井隆監督の激流のような撮影現場に参加させていただいたことは、私にとって栄誉であり、かけがえのない財産になりました。その作品で、自身初の国際映画祭に参加できることは呆然とするような、急に叫び出したくなるような言葉にできない思いでいっぱいです。撮影現場で苦楽をともにした、キャスト、スタッフ皆様の思いと日本人であることの誇りを背負って、胸を張って登壇できればと思います。『GONIN サーガ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:GONIN サーガ 2015年9月26日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015『GONIN サーガ』製作委員会
2015年10月02日タレントのビートたけしが22日、東京・浅草公会堂で行われた、第8回「したまちコメディ映画祭in台東」のクロージングセレモニーに出席した。上野・浅草地区で開催した「したまちコメディ映画祭in台東」は、いとうせいこうが総合プロデューサーを務める国際映画祭。「ビートたけしリスペクトライブ」と題して行われたセレモニーでは、サンボマスター、浅草ジンタ、ポカスカジャン、海藻姉妹、ホフディランが音楽ライブを繰り広げた。ライブの大トリに登場したたけしは、サンボマスターの演奏をバックに、自身が作詞&作曲した「浅草キッド」を情感たっぷりに熱唱。約13年ぶりに生ライブを披露したたけしに、会場に集まった約1,000人の観客は感激のスタンディングオベーション。「どうもありがとう!」と大きく手を挙げ、照れながら頭を下げるたけしに、会場からは、「おかえり!」という温かい声も飛んだ。また、今年のコメディ栄誉賞を受賞したたけしは、「浅草の芸人になって死んでいけばいいやと思ってやってたら、テレビに出たりして良い仕事につけた」とこれまでの芸人人生を懐古。「煮込み屋でお客さんたちが、お金のない自分に飲ませてくれたのが俺の原点だと思ってる。これは、みなさんに対する共通の気持ちです」と感謝したたけしは、再度、出演者全員で、「浅草キッド」を大合唱してセレモニーを締めくくった。
2015年09月23日俳優の西島秀俊が主演を務める映画『MOZU』(11月7日公開)の予告映像とポスタービジュアルが、このほど公開された。本作は、作家・逢坂剛氏の代表作で、累計発行部数が210万部を超える警察小説『百舌(もず)』シリーズが原作。2014年にはテレビドラマ版が放送され、平均視聴率11.0%、最高視聴率13.8%を記録し、2014年ギャラクシー賞7月度月間賞、東京ドラマアウォード2014連続ドラマ部門優秀賞を受賞するなど、高い評価を獲得してきた。劇場版で描かれるのは、西島演じる倉木尚武が妻の死の真実にたどり着いてからの半年後。気力を失った倉木と、警察への不信感から警察をやめ探偵事務所を開いた大杉良太(香川照之)、そしてともに謎を追っていた明星美希(真木よう子)は、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に遭遇する。公開された予告映像は、アクションシーンを多数収録。引き裂かれた倉木の家族の描写がなされ、大杉の「あんたの娘の死にヤツらは関係しているんだな」、元公安部捜査官の東和夫(長谷川博己)の「ヤツが復活する前に殺せ」という意味深な言葉に続いて、ビートたけし演じる最凶の黒幕"ダルマ"が登場する。シーンは変わり、テロ事件の実行者・高柳(伊勢谷友介)が不敵な笑みを浮かべ、暗殺者・権藤(松坂桃李)が冷酷なまなざしで銃を乱射。本作は、日本国内では撮影不可能な大規模アクションが多いため、フィリピン・マニラで海外ロケが行われた。その灼熱のフィリピンの街中で拳銃を放ち、街を駆け回る倉木。「未曾有のテロ計画」というテロップの前後では、"ダルマ"の関係者らとの爆破シーンやカーチェイスが立て続けに映され、最後には"ダルマ"が炎の中で「地獄? ここが地獄だよ!」と言い放つ、迫力の場面が収められている。このビートたけしの貫禄ある重厚な演技に制作陣も息を飲んだようで、不気味なやけど痕の特殊メイクは、北野組でも活躍する江川悦子氏が担当。毎日2時間以上かけて作りこみ、実際の火の中で深夜におよぶ撮影に臨んだという。あわせて公開されたポスタービジュアルは、公開済みのティザービジュアルとは逆で、拳銃を構えこちらを見据える倉木のアップと"ダルマ"が黒いコートに身を包み、立ちはだかっているデザイン。下部には、豪華キャストの顔ぶれが並んでいる。なお、19日から発売開始となる劇場前売り券は初の試みとなる"動く前売り券"。専用アプリ(サッチビューワー)をダウンロードし、前売り券にアプリをかざすと券面の倉木が動き出す仕組みとなっている。(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂剛/集英社
2015年09月19日明治安田生活福祉研究所は、「セカンドライフの生活設計」をテーマとする調査を実施し結果を発表した。調査は3月24日、全国の40歳~69歳の男女1万351名を対象に、WEBアンケート形式にて行われた。○理想のシニアは「加山雄三さん」「吉永小百合さん」「理想のシニア世代の有名人」を選んでもらった結果、男性が選んだシニア有名人1位は、断トツで「加山雄三さん(197票)」だった。次いで「大橋巨泉さん(95票)」「所ジョージさん(89票)」「タモリさん(83票)」「ビートたけしさん(75票)」が上位TOP5に。一方、女性が選んだTOP5は、「吉永小百合さん(111票)」「加山雄三さん(100票)」「タモリさん(90票)」「所ジョージさん(63票)」「黒柳徹子さん(61票)」となった。世代別に見ると、40代では、男女ともに「所ジョージさん」や「タモリさん」の人気が高く、50代60代では「加山雄三さん」や「吉永小百合さん」が高い支持を得た。○60代夫婦は、妻よりも夫の愛情の方が上!?60代男女を対象に、配偶者に対する気持ちについて尋ねた結果、「ふだんの生活の中でできるだけ配偶者と一緒にいたい(男性75.6%、女性51.8%)」「夫婦は同じ部屋で寝るのがいい(男性62.9%、女性45.8%)」「配偶者と同じお墓に入りたい(男性78.2%、女性66.5%)」「もし生まれ変わるとしたらまた同じ人と結婚したい(男性62.2%、女性42.6%)」の項目で、いずれも男性より女性の割合が10ポイント以上も下回った。この結果について、調査では「これには、男性が現役時代は仕事が忙しく、妻とのコミュニケーションが不十分となっていたことも背景にあるのでしょう。また、男性は現役時代に仕事や会社関係の付き合いが多く現役引退後に交友関係が狭くなりやすいのに対し、妻は子育て時代以来のお付き合いや友人あるいは地域に根付いた交際が広く社交性に富む生活ができていることも一因と考えられます」と分析している。続いて、子どもの有無別に配偶者に対する気持ちの状況を見てみると、「配偶者との関係が良好(子有85.7%、子無90.0%)」「普段の生活の中でできるだけ配偶者と一緒にいたい(子有62.6%、子無75.7%)」「夫婦は同じ部屋で寝るのがいい(子有53.7%、子無62.5%)」「もし生まれ変わるとしたらまた同じ人と結婚したい(子有51.5%、子無62.9%)」と、子どもがいない夫婦のほうが、配偶者に対する前向きな回答が多かった。子どもがいる世帯では、配偶者に対する気持ちはややトーンダウンしている様子がうかがえる結果となった。○夫86%、妻83%が「配偶者との関係は良好」次に、40~60代男女を対象に、家族や親などとの関係性について調査した結果、関係性が良い(「良好」+「まあ良好」)割合は、「配偶者」とは84.6%、「子ども」とは90.5%、「自分の親」とは82.7%、「義理の親」とは73.5%となった。男女別でみると、配偶者との関係について、夫の86.0%が良好と考えているのに対して、妻は83.3%とやや低い結果に。また、子どもとの関係が良好な割合は、夫87.6%に対し、妻は93.2%とおよそ5ポイント高かった。○介護されるなら、子どもよりも配偶者次に、自分の介護が必要になった場合、誰を頼りにしたいか尋ねたところ、「配偶者(75.8%)」「子ども(53.5%)」と、子どもよりも配偶者を頼りたいと考えていることがわかった。しかしながら、「夫が妻を頼りにできると思う割合」が83.6%だったのに対し、「妻が夫を頼りにできると思う割合」は68.0%と、15ポイント以上の差があることが明らかとなった。
2015年09月18日“映像化不可能”といわれてきた原作の映像化を、『海猿』シリーズを手掛けた羽住英一郎監督による革新的な映像表現と西島秀俊ら実力派俳優陣による重厚な演技と本格アクションによって実現したドラマ版から、さらにスケールアップした『劇場版 MOZU』。この度、豪華俳優陣の圧巻の演技を感じる予告編映像と、本ポスタービジュアルが解禁となった。妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木(西島秀俊)は、大杉(香川照之) 、明星(真木よう子)とともに一連の“MOZU事件”で警察内部に巣食う闇を白日のもとに晒したが、それは恐るべき謀略の氷山の一角に過ぎなかった。その後、高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃、二つの大規模テロが同時発生する。これらの事件は犯罪プランナー高柳(伊勢谷友介)と暗殺専門の殺し屋権藤(松坂桃李)を中心とするテログループによる犯行だった。彼らは、日本犯罪史の重大事件を影で操ってきた存在「ダルマ」(ビートたけし)の名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していたのだ。倉木たちの前に立ち塞がるシリーズ最大の謎「ダルマ」との、最後にして最大の戦いがついに幕を開ける――。今回解禁された予告編では、香川照之の「あんたの娘の死にヤツらは関係しているんだな」、長谷川博己の「ヤツが復活する前に殺せ」という意味深な言葉のあとに、“ダルマ”が姿を現す。そして劇場版から登場する伊勢谷友介や松坂桃李が次々と登場し、不敵な笑みを浮かべ、激しく銃を乱射。灼熱のフィリピンの街中で拳銃を放ち、街を駆け回る西島さんの姿や、血まみれの松坂さんと“MOZU”こと池松壮亮の壮絶な戦いは必見だ。映像の最後には、最大の闇“ダルマ”を演じるビートたけしが炎の中で「地獄?ここが地獄だよ」と言い放つ圧巻のシーンが。物語の黒幕である“ダルマ”をさすがの貫禄と重厚な演技で魅せている。ビートたけしさんの不気味な火傷跡は特殊メイクで、映画界の第一人者として北野組でも手腕を振るう江川悦子氏が担当、毎回2時間以上かけて作り込んで、実際の炎の中で深夜にも及ぶ撮影に臨んだという。こちらの映像は今月19日(土)より全国の劇場で上映予定。映画公開前に『MOZU』の世界観を大クリーンで体感できることになるようだ。予告編映像と併せて解禁された本ポスタービジュアルは、ティザービジュアルとは逆で、拳銃を構えこちらを見据える西島秀俊の顔のアップと“ダルマ”ビートたけしが黒のコートに身を包み立ちはだかる構図に。「終止符を、打て」とキャッチコピーにあるように、西島さん演じる倉木がずっと追い求めていた真実が明らかになるのか…期待が寄せられる。『劇場版 MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月17日ソニー生命保険はこのほど、「シニアの生活意識調査」の結果を発表した。調査は7月21日~22日、50~79歳の男女を対象にインターネットにて行われ、1,000名の有効サンプルを集計した。○独身シニア37.4%が「婚活に前向き」独身シニア294名に、婚活に対して前向きか、それとも後ろ向きか聞いたところ、現在行っている、または行いたいと思っている「前向き」な人は37.4%という結果に。独身シニアの4割近くが婚活に対して前向きであることがわかった。続いて、婚活に対して前向きだと回答した独身シニア110名に、婚活相手に期待することを尋ねたところ、「一緒にいて落ち着く(57.3%)」が最多となり、次いで「健康(54.5%)」「やさしい(50.9%)」「趣味が合う(50.0%)」と続き、その割合はいずれも半数を超えた。また、「見た目」と回答した割合が27.3%だったことから、外見よりも心が安らげるかどうかが重要であることがうかがえた。男女別では、多くの項目で女性のほうが高くなり、特に「経済力がある」(男性10.0%、女性62.0%、52.0ポイント差)、「金銭感覚が合う」(男性21.7%、女性54.0%、32.3ポイント差)でその傾向が顕著だった。また、「事実婚(籍を入れない)でも良いと思っている」(男性21.7%、女性40.0%)や「通い婚(同居しない)でも良いと思っている」(男性18.3%、女性32.0%)でも女性のほうが高くなり、女性は男性に比べ新しい結婚の形にも抵抗を感じない相手を期待する傾向にあることが明らかとなった。一方、男性の方が高かった項目は「(実年齢が)若い」で、女性26.0%に対し、男性は31.7%だった。○シニアが最も大切にしているものは「健康」次に全回答者1,000名を対象に、現在の生活において大切にしているものについて尋ねたところ、「健康(78.3%)」が際立って高く、次いで、「お金(53.0%)」「子ども・孫(46.7%)」「趣味(46.5%)」「パートナー(43.5%)」と続いた。また、これからの生活において、時間とお金を優先的に費やしたいことについても聞いた結果、1位「趣味(54.4%)」、2位「パートナー(妻・夫・恋人)との絆づくり(43.8%)」3位「健康増進・アンチエイジング(39.8%)」となった。男女別では、男性は「パートナー(妻・夫・恋人)との絆づくりが(51.4%)」が1位の「趣味(52.0%)」とほぼ同率となり、女性(36.2%)と比較してもかなり高い割合を示した。○6割が「シニアライフの生活設計に不安」次に、シニアが将来設計に対してどのような意識や考えを持っているのか調査を実施した。その結果、『シニアライフを楽しむこと』では、「シニアライフを楽しんでいる(54.4%)」という人の方が多数派となった。『シニアライフの生活設計』については、「シニアライフの生活設計はできていて安心だ(40.4%)」という人は半数を下回ったが、昨年の同調査結果と比較すると、昨年(35.0%)よりも5.4ポイント上昇しており、生活設計について安心できているシニアは増加傾向にあることが明らかとなった。また、家族に関連する将来設計について聞いたところ、『子どもとの共有』については「シニアライフの計画・考えを子どもと共有したい」というシニアが29.0%、『相続』については「家族にできるだけ多くの資産を残したい」というシニアが39.3%と、どちらも半数を下回る結果となったが、『自分や配偶者の介護』では「介護施設に入るなどして自分たちの力でなんとかしたい」が85.4%と大多数を占める結果に。多くのシニアが、子どもや孫との関係を大切に思っている一方で、シニアライフは子どもに頼らず過ごしたいとの思いも持っている様子がうかがえる結果となった。○シニアが相談したい芸能人1位は「マツコ・デラックス」最後に、「将来の不安や悩み事を相談したい」と思う芸能人について聞いたところ、1位「マツコ・デラックス(40人)」、2位「美輪明宏(29人)」、3位「所ジョージ(28人)」、4位「ビートたけし(27人)」、5位「タモリ(21人)」となった。それぞれの理由をみると、マツコ・デラックスは「的確な意見を聞けそう」、美輪明宏は「人生経験が豊か」、所ジョージは「生き方が理想的・好き」といった理由が散見され、また、ビートたけしは「本音で答えてくれそう」、タモリは「頼れそう」といった理由が挙げられた。
2015年09月16日11月に劇場版の公開が控える『MOZU』の連続ドラマ版計15話を9月5日(土)の夜中から翌6日(日)の昼にかけて16時間かけてイッキ見するというイベントが開催。鑑賞後にはサプライズで主演の西島秀俊と池松壮亮が舞台挨拶に登壇した。連続ドラマは逢坂剛の人気小説シリーズを原作にTBSとWOWOWの共同製作で計15話が放送され、熱烈なファンを生んだ。劇場版では連ドラの時から日本社会の闇としてその存在が語られてきた“ダルマ”をビートたけしが演じ完結する。この鑑賞会には約2400人の応募があり、その中から70組140名が当選。土曜の22時台から休憩を挟みつつ、翌6日の13時過ぎまで特製Tシャツとリストバンドを身に着けてスクリーンで全話を鑑賞した。観客は一様におつかれのようだが、それでも西島さんと池松さんが登壇すると、拍手と歓声に包まれる。西島さんは客席を見渡し「おつかれさまです。ただただ感謝の言葉しかありません」と語り、池松さんは「僕は昨日、夜10時に寝て、さっき起きました(笑)。おつかれさまです。僕はジッとしているのが苦手なので16時間は無理ですね」とファンの体力と気力、「MOZU」への愛に驚いていた。現在、劇場版は完成に向け編集作業などが進んでおり、この日は、出来上がったばかりの予告編が初めてお目見えとなった。西島さんは、この劇場版で完結となるのか?という問いに「はい、本当の終わりです。間違いないです」と全ての謎がここで解き明かされると語る。予告編ではボロボロに傷ついた倉木がそれでも戦う姿が映し出されたが、西島さんは「実際に僕もあんな感じでした」と苦笑。特に1か月に及んだ過酷なフィリピンロケについて「毎日『生きて帰ってこれた』と部屋で突っ伏す日々でした。本当に死ぬかと思いました」と述懐する。さらに、そこで使用される武器に関しても「警察の方に指導を受けて、実際の銃を使っています」と明かした。また、予告編の最後に出てくるたけしさん演じるダルマとの対決シーンについても、燃え盛る炎はCGではなく「実際の火なんですよ!」と凄まじいまでのリアリティを強調した。ちなみに、池松さんが演じる殺し屋は行方不明となっていたが、劇場版にも登場する。どのような形で再び姿を現すのかについては「秘密です(笑)」とファンの期待を煽った。『劇場版 MOZU』は11月7日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月06日富山県を舞台に、竹野内豊、江口洋介、松坂桃李、ビートたけしら超豪華キャストで贈る映画『人生の約束』。この度、本編の一部を使用した30秒の特報映像とポスタービジュアルが解禁となった。舞台は、“曳山まつり”で有名な富山の港町。主人公となるのは、IT関連企業のCEOを務める中原祐馬(竹野内豊)。ここ数日、3年前に決別した元共同経営者でかつての親友・塩谷航平からの何度も着信があった。しかたなく応答すると、無言のまま電話は途切れてしまう。胸騒ぎがした祐馬は、航平の故郷・新湊へと向かうことに。祐馬が新湊に着くと、航平はすでに亡くなっていた。余命わずかの航平は、3か月前、十数年ぶりに “曳山まつり”を支える13の町のひとつ、四十物町に帰郷。資金と人手が不足し、曳山の維持が困難になった町で、最後にもう一度曳山を曳きたいと奔走していたという。やがて、祐馬も全てを失ったとき、亡き友への想いやまつりに高揚する人々の情熱、純粋無垢な一人の少女の想いに触れ、抱え込んだ葛藤と後悔を浄化していく――。近年では「点と線」「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」など、幾多の名作を世に送り出し、常に時代のテーマを問うてきた石橋冠監督が、“第二のふるさと”として愛してやまない新湊を舞台に、長年の映画製作への想いを結実させた本作。かつての親友と共に起業し、IT関連企業CEOを務め、根っからの仕事人間で会社の拡大にしか興味がない主人公・中原祐馬を竹野内さん、祐馬のかつての親友である塩谷航平の義兄であり、四十物町の曳山総代を務める渡辺鉄也を江口さんが演じる。その他、西田敏行、ビートたけし、松坂桃李、優香、小池栄子、美保純、立川志の輔、室井滋、柄本明ら日本を代表する豪華俳優陣が集結した。本編初の映像解禁となる特報では、富山県の美しき立山連峰のもと、初共演となる竹野内さんと江口さんとの怒号飛び交うシーンをはじめ、ビートたけしさんや西田さんら名優たちの共演シーンが散りばめられている。本来、「新湊曳山祭り」は毎年10月1日に行われているのだが、今年のゴールデン・ウィークには本作撮影のために、述べ1,400人に及ぶスタッフ・エキストラにより祭りを完全再現していた。西田さん、ビートたけしさんは石橋監督の名前を聞いただけで台本も読まずに出演を快諾したという本作。まずはこちらの特報から巨匠・石橋冠が贈る圧巻の映像美をご堪能あれ。『人生の約束』は2016年1月9日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月29日佐藤浩市や本木雅弘、ビートたけしらが出演したバイオレンスアクションの傑作『GONIN』が、19年のときを経て東出昌大主演で蘇る映画『GONIN サーガ』。先日行われた本作の完成報告会見で久しぶりにメディアの前に登場し、ネット上で「相変わらずイケメン!」「全く年を取っていない!!」といった声を集めたのが、今年で40歳になる安藤政信だ。このほど、安藤さんの大人な男の色気全開の場面写真が、シネマカフェに一挙に到着した。日本のフィルム・ノワール最高峰として、国内のみならず海外からの評価も高い前作のサーガ(伝説)を、2015年のいま、新たに紡ぐ本作。安藤さんが演じているのは、表向きは芸能事務所社長、内実は父・隆誠(テリー伊藤)の跡目を継ぐ五誠会の次期三代目、式根誠司。19年前の襲撃事件で殺された久松の遺児・勇人(東出昌大)や、五誠会に囲われながらも深い恨みを宿す麻美(土屋アンナ)と敵対する相手だ。安藤さんが演じる誠司は、裏と表の顔を持ち、芸能事務所社長として表に出るときは、結婚披露宴を間近に控えたフィアンセのことを第一に考える優しい男性。物腰も優しく、温厚な姿からは裏の顔は想像もつかないほど。だが、五誠会三代目という本当の姿を現した瞬間、まるで別人のように豹変する。三代目として勢力を拡大し続ける誠司は、冷酷かつ残酷で、自分の利益のためなら手段を選ばない非情な男。安藤さんは、この両極端なキャラクターを、色気全開で熱演する。自身の役について安藤さんは、「『三代目』というのを聞いたときに、世襲が続いている組社会で三代目にもなってくると、一代目や二代目が築いてきた最初のころの想いというか、“任侠道”みたいなものから外れてしまったような男なんじゃないかと。自分に甘く、劣等感があって、組の中にいても怯えていて、震えてるんだけど虚勢を張っていて、わざと強がっているような感じなんじゃないかなと、そんな人間性の男だろと考えながら演じていました」とふり返って語る。安藤さんは自らそう明かすように、自信に満ちつつも、父親からのプレシャーや命を狙われる恐怖に怯える、細かな心理描写を見事に表現。そして劇中では、大人な男の色気を感じずにはいられない、さまざまな姿を披露する。ビシッと着こなしたスーツ姿から、胸元をチラリとのぞかせたシャツ姿で狂気を炸裂させたかと思えば、真っ白なタキシードを着こなし、フィアンセとダンスを踊る優しい表情のギャップには目を奪われること間違いなし。さらに、安藤さんの全身ずぶ濡れ姿からも色気がダダ漏れ。近年、佐々木蔵之介や福山雅治、竹野内豊を筆頭に、アラフォー独身俳優の活躍が大きな注目を集めている。安藤さんも今年で40歳。ますます俳優としての深み、そして男性として渋みが増した彼の姿を、届いた場面写真から確かめてみて。『GONIN サーガ』は9月26日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月21日大御所でいえば、西川きよし×横山やすしに、ビートたけし×ビートきよし。最近では爆笑問題、博多華丸・大吉、ピース、オリエンタルラジオ、アンガールズにオードリー…。芸人としてブレイクし、かつ人気が長く続いているコンビは、なぜかB型+O型だらけ。これは果たして偶然なの…?血液型研究家の金森藍加さんに聞きました。「ある意味必然、といえるでしょう。血液型のタイプを2種類に分けると、AB型とA型が内向的な“陰”タイプであるのに対し、O型とB型は明るい“陽”タイプ。つまり芸人の場合、お互い“陽”の雰囲気を持つO型とB型のコンビが万人に愛される最高の組み合わせ、ということになります。B型はもともと奇想天外でユニークな性格。天性の芸人気質を持つB型が打った球を包容力バツグンのO型がキャッチすることで、お互いの個性を生かした“ぶつかり合うような笑い”を生み出すことができるのです」(金森さん)つまり、本来ボケに向いているのはB型で、O型はツッコミ向き。ただしコンビの全体的な方向性を決める役割は、リーダー気質のO型が担うとベター。「B型+O型コンビが長く続いている秘訣は、B型が萎縮しないように、O型が上手くハンドリングできているから。時には人気が低迷したり、行き詰まることがあっても、O型の持ち前の粘り強さとB型の楽観性があれば乗り越えていけるはず。それがB型+O型コンビの最大の強みといえるでしょう」■B田中裕二×O太田光(爆笑問題)「破天荒キャラの太田さんですが、意外とB型の田中さんのほうが変わり者。田中さんがボケて太田さんが突っこむ、という芸風もありかもしれません」■B博多華丸×O博多大吉(博多華丸・大吉)「B型×O型芸人の面白さは、B型芸人のボケにかかっています。華丸さんの自由さがさらにはじけると、大吉さんのトークもいっそう冴えてくるでしょう」■B春日俊彰×O 若林正恭(オードリー)「最近はピンでの活動も目立つ二人。B型は褒められると才能が伸びるので、O型の若林さんが春日さんを褒めて調子に乗せてあげることも大切です」◇真の破天荒キャラはどっち!?爆笑問題田中裕二(左)B型、太田光O型。◇もっとボケて、イイんです!博多華丸・大吉博多華丸(左)B型、博多大吉O型。◇褒められて伸びるのが、B型。オードリー若林正恭O型(左)、春日俊彰B型。※『anan』2015年8月5日号より。イラスト・信濃八太郎取材、文・瀬尾麻美
2015年08月03日映画、伝統芸能、スポーツ界、ハリウッドetc…、いぶし銀の魅力を放つ男たちは、各界にいます!今回は、その道のプロが偏愛する、“大人の男”の味わい方をご紹介。年間100回以上は映画館に足を運ぶ、業界でも評判の映画マニアで、アパレルブランド『SOUP』のデザイナー安孫子千歳(あびこちとせ)さんは、実はヤクザ映画はセクシーな大人の男の宝庫だといいます。「年を重ねることで渋さや味が増し、溢れ出る大人の色気を持つ俳優さんに惹かれてしまいます。今回挙げた方以外でいえば、『極道の妻たち』の世良公則さんもその一人。かたせ梨乃さんとの濡れ場が衝撃的で、まっすぐに好きな女を手に入れようとする彼の色気は生唾もの。私の中で世良さんは他の作品のどんな役を演じても、『極妻』のイメージそのままです」安孫子さんご推薦のヤクザ映画の俳優をご紹介します!◆忠義にあつい舎弟の鑑『BROTHER』の寺島 進日本を追われアメリカに逃亡したヤクザ・山本(ビートたけし)に忠誠を尽くす舎弟・加藤(寺島進)。「ひょうきんでおっちょこちょい、でも人情深いという子分がハマリ役だった寺島さん。兄貴分の山本をひたすらに慕うが故に、映画中盤、突然兄貴のためにと自らの命を差し出した場面での、仁義に命をかけた迫真の眼差しに瞬間的にヤラれました!」(C)2000 オフィス北野/レコーデッド・ピクチャー・カンパニー◆えげつないほどの暴力性『新しき世界』のファン・ジョンミン韓国最大の犯罪組織に潜入捜査のため送り込まれた警察官イ・ジャソン(イ・ジョンジェ)は、組織幹部であるチョン・チョン(ファン・ジョンミン)の右腕として働く。「ハリウッドでリメイクが決定したばかりの話題作。ファン・ジョンミンは下品で傍若無人のマフィアのボス役。本当は警察官だと知りながら弟分を守ろうとする懐の深さに、じわじわと引き込まれました」(C)2012 NEXT ENTERTAINMENT WORLD Inc.&SANAI PICTURES Co. Ltd. All Rights Reserved.◇安孫子千歳アパレルブランド『SOUP』デザイナー。映画はDVDではなく、映画館で観ることにこだわりが。「今年の上半期で一番面白かった映画は断然『セッション』です」※『anan』2015年7月29日号より。取材、文・重信 綾古屋美枝薮内加奈
2015年07月23日文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」を舞台にしたコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭 in 台東」(以下、したコメ)が、今年も9月18日~22日に開催される。「したコメ」は、俳優でありお笑いタレントでもあるいとうせいこう氏が総合プロデュースし、東京随一の下町の魅力をコメディ映画を通じて伝えるコメディ映画祭で、今年で8回目を迎える。「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の人々、映画・喜劇を愛する人々が一体となる、住民参加型の企画となっている。上野会場は東京国立博物館 平成館と上野恩賜公園野外ステージ(不忍池水上 音楽堂)、浅草会場は浅草公会堂と浅草フランス座演芸場東洋館で、声優口演ライブや映画講義、コメディ栄誉賞・ビートたけし氏の『菊次郎の夏』リスペクト上映、台東区フィルム・コミッション支援作品『青天の霹靂』上映などのプログラムを予定している。第3回映画祭からは、したまちコメディ映画祭・コメディ栄誉賞に決定した人に敬意を表し、その人にちなんだ楽曲をミュージシャンたちが演奏する「リスペクトライブ」を実施している。今回は、長年テレビ・映画・ラジオなどで多くの人々を魅了してきたビートたけし氏に敬意を表し、リスペクトライブを開催する。今年の参加アーティストは、同映画祭のテーマ曲を担当している浅草ジンタ、また、ライブ&司会を担当しているポカスカジャン、3回目の参加になるホフディラン、初参加となる谷中出身のアーティスト海藻姉妹、そして、ビートたけし氏の大ファンで映画の宣伝を自ら行うほどリスペクトしているサンボマスターも参加する。さらに、サンボマスターの演奏で、ビートたけし氏が自身で作詞・作曲を手掛けた「浅草キッド」を歌うことも決定している。リスペクトライブは、映画祭の最終日となる9月22日(時間調整中)に開催する。加えて、ライブ終演後のクロージングセレモニーではしたまちコメディ栄誉賞の授賞式を実施し、式にはビートたけし氏も出席する。リスペクトライブの会場は浅草公会堂で、チケットは前売3,500円/当日4,000円(全席指定)。
2015年07月21日西島秀俊を主演に、香川照之、真木よう子らが出演したテレビドラマ「MOZU」に続き、ハードボイルド作家・逢坂剛による累計210万部を超える伝説の警察小説を、さらに格段にスケールアップさせた『劇場版MOZU』。その特報映像とポスタービジュアルが解禁となり、劇場版から登場する伊勢谷友介や松坂桃李の姿や、フィリピンでの大爆破のシーン、さらに最後の敵にして日本犯罪史の闇である、ビートたけし演じる「ダルマ」がついに登場していることが明らかとなった。妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木(西島秀俊)は、大杉(香川照之) 、明星(真木よう子)とともに一連の“MOZU事件”で警察内部に巣食う闇を白日のもとに晒したが、それは恐るべき謀略の氷山の一角に過ぎなかった。その後、高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃、二つの大規模テロが同時発生する。これらの事件は犯罪プランナー高柳(伊勢谷友介)と暗殺専門の殺し屋権藤(松坂桃李)を中心とするテログループによる犯行だった。彼らは、日本犯罪史の重大事件を影で操ってきた存在「ダルマ」(ビートたけし)の名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していたのだ。倉木たちの前に立ち塞がるシリーズ最大の謎「ダルマ」との、最後にして最大の戦いがついに幕を開ける――。本日7月18日(土)正午より公式サイトにて解禁された特報映像には、フィリピンロケで撮影された迫力の大爆破のシーンのほか、西島さんのこれまでにない過激なアクションシーン、血まみれの香川さんの姿、さらにドラマ放送時から人気を博している“東”役の長谷川博己の姿も目を惹く。超ド派手な映像が続く内容に相反して、静かなピアノ音楽が流れているのも印象的。さらに、映像の最後には、ドラマではヴェールに包まれていた「ダルマ」がついに登場!炎の中に佇む「ダルマ」は不気味な笑い声を響かせ、余韻を残している。また、ポスタービジュアルでは、拳銃を持つ西島さんと、あの一度見たら忘れられない「ダルマ」のこちらを見据える表情が衝撃的。その「ダルマ」の“右側”半分の顔も、物議を醸すことは必至だ。このポスターと同時に劇場で配布されるチラシの裏面には、香川さん×松坂さん、真木さん×伊勢谷さん、西島さん×長谷川さんのそれぞれが対峙する形となっているのも興味をそそる。劇場版でたけしさんが演じる「ダルマ」呼ばれる人物とは、テレビシリーズでは未解決のままとなっていた最大の謎。連続大規模テロ事件の黒幕でもある。映像にも登場する、不気味な火傷跡は特殊メイクで、映画界の第一人者として北野組でも手腕を振るう江川悦子さんが担当。毎回2時間かけて作り込んで、撮影に臨んでいたという。その貫禄ある重厚な演技には、製作スタッフも思わず息を飲むほど。たけしさんは、「撮影現場は面白かった。自分も監督をやるけど、羽住(英一郎)監督の演出はとても丁寧。自分も少しはマネしないといけないね。(西島秀俊さんは)役への取り組み方が素晴らしい。もともと人気のある人なのにそれにうかれていないから本当にいい役者。うまいもんだと思います」とクランクアップ時にコメント、最後まで『MOZU』を引っ張った西島さんを称えていた。“ダルマ”の存在は隠蔽工作を行う特定の人物を指すのか、国民監視システムの別名なのか、それとも極秘作戦のコードネームなのか、すべてが謎に包まれている『MOZU』。本作の世界観が凝縮された映像を、まずはその目で確かめてみて。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月18日1995年に公開された石井隆監督作品の中でも絶大な人気を誇り、国内のみならず海外からの評価もいまだに高く、日本のフィルム・ノワール最高峰として多くのファンに続編を望まれてきた映画『GONIN』。19年の時を経て、新たな物語として再び幕を開ける『GONIN サーガ』の本予告編・本ポスタービジュアルがこのたび解禁となった。2014年。五誠会で3代目の誠司(安藤政信)が力をつける中、かつて五誠会が雇ったヒットマン(ビートたけし)のせいで父を失った久松勇人(東出昌大)、そして大越大輔(桐谷健太)、五誠会に囲われる麻美(土屋アンナ)、19年前の事件を追うルポライター・森澤(柄本佑)。それぞれ五誠会に恨みをもつ4人が出会ったことから、再び彼らの物語は動き始める…。主演の東出昌大を始め、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信というメインキャストに、竹中直人、福島リラ、テリー伊藤、佐藤浩一ら個性的な実力派俳優陣が名を連ねる本作。5年前に俳優引退を宣言した根津甚八が本作のために一度限りの復活を遂げることでも話題を集めている。このたび公開となった予告編映像では前作で命を落とした大越組若頭・久松の息子・勇人、同じく前作で命を落とした組長・大越の息子の大輔、大越組を束ねる五誠会二代目に秘密を握られる元アイドル・麻美、19年前の事件の真相を追うルポライターとして現れ、自らも深い因縁を持つ森澤、そして今回のGONINの敵役となる、前作の五誠会会長・式根の孫であり、五誠会三代目・誠司が登場。さらに、前作で銃弾を受けながらも生死の境をさまよい、植物状態で生きていた氷頭(根津さん)までもが加わらんとする、血と宿命に引き寄せられた“GONIN”の遺された者たちの、それぞれの苦悩と、新たな戦いを予感させる本予告編となっている。同時解禁となったポスタービジュアルには「運命を、突き動かせ。」の文字が踊っており、命を背負った“5人”が出会ったとき、彼らの運命が大きく変わることを予想させる。70年代『仁義なき戦い』、80年代『その男、凶暴につき』、00年代『アウトレイジ』、そして…90年代に燦然と輝く『GONIN』。悲しみに打ちひしがれる悲哀の表情から、狂気を身にまとい死闘を繰り広げる、まるで夜叉のような表情まで、いままでにない東出さんの魅力が詰め込まれた同予告編。まずはこちらの映像から、伝説として語り継がれるバイオレンスアクションの復活を目撃してみて。『GONINサーガ』は9月26日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月17日ハリウッドで活躍するウェイン・ワン監督が日本人俳優を起用し映画『女が眠る時』を製作。クランクアップを迎えた7月11日に都内で会見が行われ、主演のビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリとワン監督が出席した。その他の画像スペイン人作家のハビエル・マリアスの短編小説「WHILE THE WOMEN ARE SLEEPING」をワン監督が日本で撮影売ることを提案し、製作が決定した本作。妻と共にリゾートホテルを訪れた作家が目撃した、初老の男と親子ほど年の離れた若い女性の異様な愛を官能的に描き出す。6月16日にクランクインし、メインのホテルのシーンは静岡県河津町の伊豆今井浜東急ホテルおよび、河津町、下田近郊で撮影。この日の都内(北青山)での撮影で全てのシーンを撮り終えた。たけしにとっては自身の監督作以外での映画主演は『血と骨』以来、12年ぶり。開口一番「渡辺謙です」と自己紹介するなど随所にジョークを交えつつ「自分のキャリアの中で久々に緊張して、最初は手探り状態が続いた。やってみて、役者としても監督としてもいい勉強になった」と振り返った。現場ではワン監督が一方的に演出するだけでなく、常に台本に変更が加わり、俳優陣にアイディアを求めることも多かったという。西島はその様子について、特にワン監督とたけしのやり取りを指して「偉大な映画作家2人と現場でご一緒できて、2人が話し合ってどんどん膨らんでいくのを見ることができたのは僕にとって財産。さっき(撮影が)終わったばかりで落ち込んでいます(苦笑)」と語る。ワン監督はたけしについて「この作品にとってのもう一人の監督。こちらから『日本人ならこういう状況に置かれた時、どうする?』などとアイディアを求めたこともありました」と話した。忽那は、たけしが演じる初老の男・佐原の理想の女性として幼い頃より育てられてきた美樹を演じた。当初、監督は忽那は美樹のイメージと違うと感じていたものの、会ってすぐに起用を決断したという。忽那にとっても挑戦となったが「クランクインまでは時間があり、監督と文通のようにコミュニケーションをとりながら作っていきました」と述懐。撮影に入っても常に変更があり「予測不可能な毎日で、いつも以上にどちらに傾いても役がぶれないようにと考える時間が長かったです」と苦労の日々を明かした。このほか、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子も出演。現時点で未定ながらも、今後、海外の映画祭への出品などにも注目が集まる。
2015年07月13日2016年春公開の映画『女が眠る時』の製作発表記者会見が11日、都内で行われ、ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、ウェイン・ワン監督が出席した。巨匠ウェイン・ワン監督がニューヨーカー誌に掲載されたスペイン人作家ハヴィア・マリアスによる短編小説『WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING』を日本で撮影した本作。ウェイン・ワン監督にとっては初めての日本映画となる。物語は妻の綾(小山田サユリ)ととバカンスでリゾートホテルに訪れた小説家の健二(西島秀俊)は、プールサイドで美しい女の美樹(忽那汐里)にクリームを塗っている初老の佐原(ビートたけし)の姿に目を奪われ、ほんの好奇心から始まった彼らへの追跡が次第に異常な行動をとるようになっていく、というストーリーだ。クランクアップを迎えたこの日は、ウェイン・ワン監督と主演のビートたけしらキャスト陣が勢揃い。ビートたけしが冒頭で「渡辺謙です。トニー賞がもらえなくて殴ってやろうかと思いました」といきなり会場を笑わせて「(演出法は)基本的に俺と似ていますが、俺は適当で面倒くさがり。監督は非常に真面目な方なので、きれいな女性とソープ嬢の違いみたいな感じですね」とたけし節が随所でさく裂。とはいえ「今回の映画は自分のキャリアの中でも久々に緊張して手探りの状態が続きましたが、役者としても監督としてもいい勉強になりました」と監督の演出に刺激を受けた様子だった。佐原に10歳の頃から育てられた美樹を演じた忽那は「とにかく刺激的で挑戦的な毎日でした。毎日何が起こるか分からない中、極力"美樹"という不思議な女性に少しずつ作っていけたら、と悩みながら演じました」と感想を。また、ウェイン・ワン監督は「本当にある意味、たけしさんはもう1人の監督で、いろんな提案を出してもらいました。たけしさんを含めたキャスト全員は、撮影が始まる前に監督以上に完璧に理解していましたね」とキャスト陣に感謝の言葉を口しながら「日本人スタッフがこれほど仕事熱心で文句ひとつ言わずに働いてくれることにすごく感動しました。英語が分からなくてもジェスチャーが通じてスムーズでしたよ」と日本での仕事に満足げだった。映画『女が眠る時』は、2016年春に全国公開予定。
2015年07月13日ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリがベルリン国際映画祭銀熊賞に輝くなど世界的な活躍を見せるウェイン・ワン監督の最新作『女が眠る時』に出演。クランクアップを迎えた7月11日(土)に都内で記者会見が行われた。香港出身でハリウッドでも活躍するワン監督がスペイン人作家ハビエル・マリアスによる短編小説「WHILE THE WOMEN ARE SLEEPING」を日本で撮影することを自ら提案。リゾートホテルで、初老の男・佐原と親子ほど年の離れた若く美しい美樹の間にある愛情を目にした作家・健二が彼らに心奪われ、執拗に追いかけ、次第に自分を見失っていくさま、佐原が美樹に注ぐ異常な愛が描き出される。撮影は6月半ばに始まり、メインのホテルのシーンは静岡県の「伊豆今井浜東急ホテル」および、近郊の河津町、下田で撮影され、この日、都内の北青山での撮影でクランクアップを迎えた。佐原を演じるたけしさんにとって、自身の監督作以外の作品に主演するのは『血と骨』以来、12年ぶり。開口一番「渡辺謙です。トニー賞がもらえず、殴ってやろうかと…」と語り笑いを誘う。本作への出演を決めた理由についても「スケジュールが合ってギャラもらえるから。金をくれれば親でも殺す芸人なので」と冗談を連発していたが「キャリアの中でも久々に緊張し、最初は手探りの状態が続いた。やってみて役者としても監督としてもいい勉強になりました」と大いに刺激を受けたよう。ワン監督は現場でもどんどん台本に変更を加えていくタイプで、たけしさんをはじめ、キャスト陣にも積極的に行けんやアイディアを求めたそう。たけしさんについてワン監督は「この作品にとってはもう一人の監督」と最大限の賞賛を送る。たけしさんはワン監督の現場について「基本的に、おれの作り方と似ているなと感じた。違うのはおれは適当で『こんなもんでいいや』というところ。やってることは同じだけど(笑)」とまたも冗談に紛れさせつつ、現場で感じた“共鳴”を明かした。作家の健二を演じた西島さんは、ワン監督がベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた『スモーク』に言及し「個人的に何度も見直してる映画で、何度見ても『この映画は何なんだ?』『この役者たちの素晴らしさは何なんだ?』と感じる」と語り、今回の作品へのオファーと共にすぐさま香港に飛んで、監督と話をしたと明かす。「役について深く話をして、自然にスーッと(本作への参加が)始まった感じだった」と振り返る。西島さんにとって、たけしさんは自身の出世作と言える『Dolls/ドールズ』の監督でもあるが、今回の現場について「偉大な映像作家2人と現場をご一緒できて幸せでした。さっき、(全ての撮影が)終わったばかりで落ち込んでいます(笑)。どんどん新しいシーンが増えていくのは刺激的でしたし、お2人が話して、どんどん膨らんでいくのを見られたのは僕にとっては財産です」と充実した表情を見せた。忽那さんは、少女の頃から佐原の理想通りに育てられてきた美樹を演じたが、実は当初、忽那さんはワン監督がイメージする美樹とはやや違っていたそうで「役をいただけるとはあ思ってないところから、『一度お茶でも』とお会いした」とのこと。ワン監督は直接会って、すぐに忽那さんの起用を決断したという。忽那さんは「クランクインまで時間があり、美樹というなかなかない育てられ方をした女性ということで、自分一人では見失ってしまうところを、監督と文通のようにコミュニケーションを取りながら作って生きました」と述懐。撮影でも「予測不可能な毎日で、役がどういう気持ちに傾いても、ぶれないようにといつも以上に考える時間が多かったです。刺激的で挑戦的な日々でした!」と笑顔で語った。たけしさんは、自身が演じた佐原を「変態」と自虐的に評するが、ワン監督は原作を読んで「変態ながらも共感できた」と語る。「この初老の男が眠る少女をビデオに収めるのですが、そこに純粋なものが凝縮されているのを感じました。彼はいつか彼女が自分を捨てるであろうことも薄々感じているのです。その意味でこれは“裏切り”を描いたヤクザ映画のようなものだとも言えます」と語り、完成に向けての手応えをうかがわせた。このほか、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子が出演することも発表された。『女が眠る時』は2016年公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月13日映画『愛を積むひと』のヒット記念イベントが6日、東京・新宿ピカデリーで行われ、中尾彬&池波志乃夫妻、元木大介&大神いずみ夫妻、南明奈がゲスト登場した。全国公開中の本作は、ある夫婦の絆を中心に、人々の交流を描く感動作。妻・良子(樋口可南子)に先立たれた篤史(佐藤浩市)は、亡き妻から届く手紙をきっかけに、周囲の人生に関わっていく――というストーリー。鑑賞後に登場した中尾は、「出てくる人が良い人ばっかり。俺はビートたけしの映画にしか出ないから」と笑いを誘いつつ、「こういう映画は苦手だけど、心が洗われました」としみじみ。結婚38年目になる中尾夫妻だが、池波が、「家では、洗濯機の回し方も掃除機のかけ方も知らないんですよ」と暴露すると、中尾は、「(先立たれたら)困りますね~。俺はお墓を作ってるから、先に逝くつもり。パンツがどこにあるかも分からないし」と苦笑いしていた。また、よゐこ・濱口優と交際中の南は、"未来の花嫁"候補として出席。「いつかは結婚したいので、良子さんみたいにしっかりした奥さんになりたい」と笑顔を見せ、理想の夫婦像について、「お互い成長し合える夫婦」とキッパリ。中尾から、「今、上手くいってんだ?」と突っ込まれ、「はい! おかげ様で」と順調アピールするも、報道陣の結婚質問には、「それは正直分からない。お互いがちゃんと(結婚を)考えた時にと思ってます。焦らずに歩みたい。待っていてください」と慎重な態度を見せていた。
2015年07月07日一流のセンスを持つ「監督」と呼ばれる芸能人、文化人たちが、あらゆる「オモ=おもしろいこと」をクリエイトする番組「オモクリ監督~O-Creator’s TV show~」。6月21日(日)放送の回に、演劇ユニット「TEAM NACS」が出演し、5人のメンバーそれぞれを主演に迎え製作した「オモブイ」が放送されることが明らかになった。レギュラー監督の千原ジュニア、バカリズム、劇団ひとりと、ゲスト監督が、今を切り取るユニークなテーマのもと、自ら企画構成し、監督したVTRを発表し、誰のVTRが一番おもしろいかを競う「オモブイ」を中心にさまざまな企画に取り組んでいる本作。進行を務める吉田羊、審査委員長を務めるビートたけし、さらには多彩なゲスト監督、ゲスト審査員と、豪華な出演者たちが登場する。大泉洋や戸次重幸、安田顕らメンバーそれぞれでの活躍が目立つ中、「TEAM NACS」として5人全員そろっての全国放送番組の出演はおよそ3年ぶり!大泉さんは「本当に、3年前は“転校生です、どうぞよろしく”というガチガチの緊張でしたからね(笑)。今回は、5人そろって出演できるというワクワク感のある、楽しい収録でした」と語っている。森崎博之と音尾琢真はゲスト監督のマギーと「ロバート」秋山竜次、安田さん、戸次さん、大泉さんは、レギュラー監督の千原ジュニア、バカリズム、劇団ひとりが監督を担当。「全部の作品が面白かったですね。トップで紹介された音尾の作品から爆笑でした(笑)」と語る大泉さん。一方、戸次さんは「僕の出演したVTRは見た瞬間に、できれば記憶から消していただきたいと思います(笑)」とコメント。一体どのような作品に仕上がっているのだろうか。楽しみに放送を待ちたい。「オモクリ監督~O-Creator’s TV show~」は毎週日曜21時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月20日昨年放送されて大反響を巻き起こした、西島秀俊の人気ドラマを映画化する『劇場版MOZU』。灼熱のフィリピンでの決死のアクション、シリーズ全体の謎でもある巨悪“ダルマ”をビートたけしが演じることでも話題の本作だが、今度はGWに名古屋のド真ん中で、過激なカークラッシュ&銃撃シーンを撮影していたことが明らかになった。本作はドラマの最終話から半年後、妻の死の真実を知り、生きる気力を失っていた西島の演じる倉木が、同時に起きた2つの過激テロの犯人を追いながら、ついに事件の裏で暗躍していた“ダルマ”の正体を暴き出すストーリー。香川照之、真木よう子らのレギュラー陣に加え、松坂桃李、伊勢谷友介も驚くべき役で出演。ドラマからずっと観てきた人たちの頭の中で悶々としていたすべての“謎”が明かされるシリーズの最後に相応しい内容になっている。名古屋で大規模ロケが行われたのはGWの5月5日(実は前日の撮影が雨で順延になったのだが)。早朝から官庁街を完全封鎖して行われたのは、映画の導入部にあたる冒頭のアクション・シークエンスだ。段取りは前日、雨が降り出す前にすべて終わっている。天気もいい。スタッフがスピーディに準備を進め、気がつけば交差点の一角に倉木役の西島さんが立っている。撮影されたのはシーン22。ぼんやり歩いている倉木の前を黒塗りの要人車輌が通り過ぎていく。だが次の瞬間、軽トラがその車に突っ込むと、前後を走るワンボックスカーからテロリストたちが出てきて、SPをアッという間に射殺。そこで倉木が思わず飛び出し、外国人女性を警護しなから次々に倒すくだりである。ドラマに引き続きメガホンをとる羽住英一郎監督(『海猿』『暗殺教室』)が迅速にカット割りを決め、西島さんに動きをつけるといよいよカメラが回り出した。すると、西島さんの後方の角から前記の要人車輌が勢いよく飛び出し、走り抜けていく。が、その直後にガシャーン!思わず耳を塞ぐほどのクラッシュ音が静寂の官庁街に鳴り響き、黒塗りの高級車の右前方部分が粉々に。そこから芝居場に移り、バン、バン、バンという銃声&白煙とともにSP役の人たちが次々に倒される。休日の官庁街とは言え、名古屋のド真中で、まさかこんなに大がかりで過激なシーンが撮影されているとは誰も思うまい。だが、本当の見せ場はここから。車後部に要人を警護しながら身を隠した倉木を車の屋根の上からテロリストが狙う。が、それを察知した倉木が瞬時に回り込んだ前方から車に上がると、テロリストを投げ飛ばす。そして最後に拳銃で留めを刺すという、なんとも痛快なシーンである。だが、これを巨大クレーンなどを使い、カメラのアングルを変えながら何度も何度も繰り返するのだ。倉木役の西島さんは炎天下の中、10回以上本気で投げ飛ばしてしたから、肉体的にも限界に達していたに違いない。ところが、撮影を終えた彼は「大がかりな撮影でしたけど、車もスムーズにぶつかったし、すごく落ちついてできました」とひょうひょうとした顔をしている。聞けば、「フィリピンでは、コントロールできない混沌とした中でのアクションでしたからね。それはそれで面白かったけど」という。「でも、いま撮ったのはけっこう重要なシーンなんです。無気力だった倉木が、このバトルで元にグッと戻るわけですからね。ただ彼は腕力だけが強い男なので、格闘技をマスターしている強さではなく、多少乱暴に力づくで投げることを意識しました」。死と隣り合わせのアクションをやっているのに、その表情は穏やかで、楽しそうにも見える。「確かに、文字通り命がけの撮影ですけど、命懸けで撮影に臨める現場もそうそうないですからね(笑)。爆破や火も本物だし、フィリピンでも落ちたらアウトという5階でアクションをしたから本気で怖かったけど、けっこう試されているところもあるから、やらないわけにはいかない。ここでやらなきゃ、いつやるの?という気持ちで現場と向かい合っています」。公開時には、スクリーンで炸裂する西島秀俊の本気のアクションに手に汗握ること間違いなしだ!『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:Masato Isogai)
2015年06月19日