異なる世代と接する時、価値観や文化の違いから会話がかみ合わなかったり、うまくコミュニケーションがとれないことがある現代。そこで、バラエティ番組などで幅広い年齢層の人と接する機会が多い、大久保佳代子さんとファーストサマーウイカさんに、世代間ギャップについての本音を伺ってみました。人気バラエティ番組『上田と女が吠える夜』の新シリーズとなる、ディープなテーマで女性のリアルに迫るトークバラエティ『上田と女がDEEPに吠える夜』が4月にスタート。そこで当番組に出演中の大久保佳代子さんと、ファーストサマーウイカさんがananに登場。最近、「マルハラ」「おじさん構文」「おばさん構文」といったワードが取り沙汰されていることもあり、いま気になるマナー&コミュニケーションの世代間ギャップについて、年齢差19歳のおふたりにディープに語り尽くしてもらいました。――タレントとしてご活躍のおふたりは芸能界の方や番組に携わる方など、様々な世代の人と関わることが多いと思います。大久保さんは下の世代と考え方が違うなと思ったり、違和感を覚えることはありますか?大久保佳代子(以下、大久保):一番は恋愛の仕方かな。マッチングアプリで出会うのが当たり前と聞いて、時代は変わったとしみじみ感じています。ファーストサマーウイカ(以下、ウイカ):そうですね。結婚式でも「新郎新婦の出会いはマッチングアプリです!」とか普通に言っていると聞きますよね。大久保:あとジェンダーやルッキズムの観点から、見た目についてもあまりツッコまないようにしています。昔は私もよく見た目についてイジられましたが、最近はそういうことも少なくなりましたね。でも下の世代の方と話していて、世代間ギャップを無理に埋めようとすることはないです。価値観の違いは感じるけど、それはそれで受け入れる。わからない言葉が出てくることも多くありますが、その時は素直に「それってどういう意味なの?」と、こちらから歩み寄って教えてもらっています。知ったかぶりしても、自分の首を絞めるだけだから。――ウイカさんは、上の世代の方と話していて、ギャップを感じることはありますか?ウイカ:私は平成2年生まれで時代の狭間を生きてきたんですが、上の世代よりは下の世代にギャップを感じることが多くなってきました。たとえば教室でTikTokを撮って、学校名や名前とか全部さらけ出している人を見ると、「デジタルネイティブ世代が、そのネットリテラシーの低さで大丈夫?」と恐ろしさを感じます。逆に上の世代は、まだ今の時代に馴染めていないのも仕方ないと思うので、寛容に受け止められますね。でも上の世代の方が、時代錯誤な発言を平気でしていると、「おいおい炎上しちゃうよ!」と、こっちがハラハラしてきちゃいます。大久保:わかる!私もテレビで危うい発言をしている人を勝手にパブサしますもん。ウイカ:悪趣味(笑)。大久保:その発言がセーフなのかアウトなのかわからないことがまだまだあるから、世間の反応を見て反面教師にしてるの!ウイカ:現代の感度をチューニングしてるんですね。大久保:そんな感じかな。たしかに発言ひとつするにもいろんなことに配慮して言葉を選ばないといけないので、窮屈ではありますが、でもそれはそれでゲームのように、ルールやマナーがある中ですり抜けていくことを楽しめばいいんじゃないかなって。あまり考えすぎずにポジティブにね。ウイカ:以前「大久保さん、すごい」と率直に思ったことがあったんです。それは収録で、男性ゲストが出演した時、「彼女とデートしてる時にどこに行きますか?」と書かれたカンペを見て、彼女をパートナーという言葉にさらっと変えて質問したんです。そのさりげないアップデート感にすごく気遣いを感じましたね。――いま話題になっていますが、「マルハラ」「おじさん構文」「おばさん構文」についておふたりはどう思いますか?大久保:国語の授業で、文章の最後には句点を打つと習ってきたわけだから、なんでそれをしただけで威圧的って言われないといけないのかギモンです。ウイカ:歌人の俵万智さんも×ではなくで必ず終わるのが日本語の良さだって言ってましたよね。本当にそういう日本語の風情を大切にしてほしい。大久保さんが下の世代に歩み寄ると言っていたけれど、下の世代も上の世代に歩み寄ることが大事なんじゃないかな。大久保:確かに若い世代の“ハラ”を気にしすぎな部分はある。なんでこっちが合わせなきゃいけないんだってのが本音。絵文字や句読点を多用する「おばさん構文」だって素敵じゃない。ウイカ:義理のお母さんから送られてくるメールも絵文字ばっかりだけど、すごく愛に溢れていて、ありがたみを感じますよ。だってメール1通打つのにすごく時間をかけてくれている。それだけ手間ひまかけてコミュニケーションをとろうとしている表れだと思うんです。贈り物する時だってきちんと包装紙に包んで紙袋に入れて渡すじゃないですか。今はサステナブルな時代だけど、言葉やコミュニケーションが簡素化されるのはちょっと違う気がします。大久保:それが人に対する思いやりや心遣いだよね。コミュニケーションは、相手とどういう関係を構築していきたいか、いろいろ考えながら深めていくものだと思うけど、こんな「マルハラ」だとか「おばさん構文」だとか言われちゃったら、関係も構築したくなくなりますね。ウイカ:そう。「最後に句点がついてるから怒っているのかな」とか、下の世代は気にしすぎ。はっきり言って自意識過剰!そんな浅いところばかりで相手の考えを読み取ろうとしていたら、世代間ギャップは埋まらない。顔色ばかり窺っても仕方ないし、特にSNSなんて顔の見えないやりとりなんだから、もっと話の内容に注目しないと!大久保:相手が自分のことをどう思っているのか必要以上に考えても無駄。相手の気持ちを想像するのは大事なことだけど、他人のことなんて過度に気にしてもわからないことばかりだし、翌日には相手の感情も変わっているかもしれない。考えすぎて重く受け止めるぐらいだったら、ごはん食べてゆっくり寝て、翌日を迎えなさい!ウイカ:そうそう。上とか下とかばかり気にしていたら、良い関係性は絶対に生まれない。だからみんな各々頑張ってこうぜ。『上田と女がDEEPに吠える夜』日本テレビ系にて毎週火曜23:59~24:24放送中。毎週水曜21:00~放送中の『上田と女が吠える夜』の新シリーズ番組で、家族や友人とも話さないかもしれないディープなテーマで語り合う、大人のためのトークバラエティ。MCは上田晋也。レギュラーメンバーの大久保佳代子、いとうあさこ、MEGUMI、若槻千夏、ファーストサマーウイカ(毎回1~2名登場)がゲストを迎え、社会のリアルな価値観に注目し、意見を交わしていく。ファーストサマーウイカ(写真・右)1990年6月4日生まれ、大阪府出身。タレント、俳優、歌手。アイドルを経て、バラエティやドラマ、ラジオなどジャンルレスに活躍の幅を広げている。大河ドラマ『光る君へ』(NHK)で清少納言を好演中。おおくぼ・かよこ(写真・左)1971年5月12日生まれ、愛知県出身。タレント。お笑いコンビ・オアシズのメンバー。多数のバラエティ番組や情報番組に出演し、歯に衣着せぬ物言いで本音が話せるタレントとして支持されている。※『anan』2024年4月24日号より。写真・小笠原真紀取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2024年04月23日吉高由里子主演「光る君へ」15話が4月14日オンエア。ききょうは定子から“清少納言”の名を授かる…視聴者からは「清少納言爆誕の瞬間」などの反応とともに、その瞬間のききょうの表情に「脳天に落雷が落ちたような反応」といった声も上がっている。平安中期を舞台に、世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部の物語を描く本作。市井の人々に文字を教えることに生きがいを見出した紫式部/まひろを吉高さんが演じるほか、源倫子のほか源明子との間にも子が生まれようとしている藤原道長に柄本佑。一家の汚れ仕事を担ってきたが父に裏切られたと知り荒れる道長の兄・藤原道兼に玉置玲央。摂政となり身内を主要な役職に起用していく藤原道隆に井浦新。息子である一条天皇に厳しい道長の姉・藤原詮子に吉田羊。道隆の長女で一条天皇に入内した藤原定子に高畑充希。道隆の嫡男で自信家な藤原伊周に三浦翔平。兼家に呪いつつその息子・道長の子を宿した源明子に瀧内公美。官職を失い貧しい日々を送るまひろの父・藤原為時に岸谷五朗。まひろの弟・藤原惟規に高杉真宙。まひろと親しい貴族の娘・さわに野村麻純。道長の嫡妻でまひろとも親交がある源倫子に黒木華。夫と別れ自分の道を歩もうとするききょう/清少納言にファーストサマーウイカ。幼くして即位した一条天皇に塩野瑛久。道隆のやり方に不満を持つ藤原実資に秋山竜次といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。定子の女房として働くことが決まり初めて定子と顔を合わせたききょうは、その美しさに見惚れしばし絶句。そんなききょうに定子は「今よりそなたを清 少納言と呼ぼう」とききょうに“清少納言”の名を授ける。ききょうは「清…少納言…」とその名を口にして、喜びの表情を浮かべると「素敵な名前ですね。ぜひそれでお願いします」と答える…。「清少納言爆誕の瞬間である」「清 少納言がここから始まるのか」など清少納言誕生の瞬間に触れたコメントをはじめ、ウイカさんの演技に「まじで顔が脳天に落雷が落ちたような反応だった」「ききょうさんが生涯の最推し・定子さまと出会った時の顔がツボ過ぎて何度でも見たい」などの声も。一方のまひろはさわとともに近江の石山寺にお参りの旅へ。そこで道長の異腹の兄・道綱(上地雄輔)と出会う。その夜、まひろのもとに夜這いしようとする道綱だが、まひろとさわを間違えてしまう。「間違えておった」と口走ったうえ、まひろと間違えたのかと聞くさわに、自分には妻も妾もいるためさわを抱こうとしたのは間違いだったと気付いた、と苦しい言い訳をするのだが、その直後にさわを「まひろ」と呼んでしまう…。このシーンに「道綱サイテー!!!笑名前全然違うし」「道綱いろいろ失礼だなwwwww」といった反応とともに「道綱の相手間違えたやつ、源氏物語ででてきたやつーー!!!!」「石山寺での相手を取り違えた一夜は、空蝉を彷彿とさせましたね」「あらら人間違い…これって空蝉のエピソードなのかしら?」等々、「源氏物語」のエピソード、空蝉を連想した視聴者も多かった模様だ。【第16話あらすじ】宮中では後宮に伊周や弟の隆家(竜星涼)らが集い賑わうなか詮子が現れる。一条天皇らが緊張するなか伊周は…。一方、都では疫病がまん延。ある日、たね(竹澤咲子)がまひろを訪ね悲田院に行った父母が返って来ないと助けを求める。悲田院でまひろが見たのは…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年04月15日大河ドラマ「光る君へ」より、ファーストサマーウイカ、財前直見、益岡徹の君かたりが公式サイトにて公開された。吉高由里子が紫式部を演じる本作。今回公開された映像では、ききょう(清少納言)役のファーストサマーウイカさんは、藤原定子(高畑充希)について、「『推し』の感覚にすごく近いんじゃないかな。娘でもなく、恋人でもなく、けど命を懸けてお守りしたいとか、最大の雇い主ではあるけれども」とし、“清少納言”という名について「すべてを背負った名前で宮中に入るっていうのがぐっとくるというか。『あなたの今までの人生を背負って学んだものとかをすべて持ってきて、宮中で私の力になってね』って言われたような気がして」と女房になるシーンをふり返っている。財前さんが演じているのは、兼家(段田安則)の妾である藤原寧子。和歌に長け、兼家との日々を「蜻蛉日記」として残した彼女。この「蜻蛉日記」は、まひろ(紫式部)も幼いころから読み込んでおり、そのことを知り、「まひろが歌を詠んでいく人になるきっかけみたいなことになるので、すごく重要な役割をいただいたなと思っていて」「先輩なんだけど、ちょっとお母さんの面影を見るみたいなシーンなのかな」とコメント。倫子(黒木華)の父・源雅信役の益岡さんは、雅信の最期について「婿殿(道長)に対して皮肉なことを言うんですけれども、あれも本当はそうしたかったけど、その出発点は娘かわいさの発想」「家族を大事に思った人間なんだなっていうのをすごく感じました」と語っている。第15回あらすじ道隆(井浦新)は、強引に定子(高畑充希)を中宮にし、詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやった。2年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。道隆の独裁には拍車がかかっていた。伊周(三浦翔平)らに身内びいきの人事を行い、定子のために公費を投じ始める。道長(柄本佑)は兄のやり方に納得がいかない。一方のまひろ(吉高由里子)は、さわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いが…。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年04月14日紫式部を描く大河ドラマ「光る君へ」第14話が4月7日オンエア。兼家に裏切られた道兼に「流石に哀れ」などの言葉が送られる一方、ききょうの“決意”の言葉には「上昇志向とエネルギーの塊」「1000年早かった」といった感想が寄せられている。「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などの大石静が脚本を担当し、世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描いていく大河ドラマ63作目となる本作。文字を知らない人々に文字を教えようとする紫式部/まひろ役の吉高さんはじめ、倫子との間に子供をもうけ明子とも結婚した藤原道長に柄本佑。道長が隠し持っていた手紙をまひろに見せた源倫子に黒木華。勝気な性格な歌人・清原元輔の娘・ききょう/清少納言にファーストサマーウイカ。自分が次の摂政になれると信じている道長の兄・藤原道兼に玉置玲央。父・道兼が跡継ぎと考えている道長、道兼の兄・藤原道隆に井浦新。絶大な権力を手に入れるも老いてきた道長らの父・藤原兼家に段田安則。道兼の娘で一条天皇の母・藤原詮子に吉田羊。兼家を呪いながら道長の妻となる源明子に瀧内公美。才色兼備で自信家な道隆の嫡男・藤原伊周に三浦翔平。一条天皇に入内した道隆の長女・藤原定子に高畑充希といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。兼家が道長、道兼、道隆を呼び出し、関白の座を辞し「出家する」と伝える。驚く息子たちを前に兼家は後継者として道隆を指名。自らが後継者になれると考えていた道兼はこれに激昂。兼家が権力の座につけたのは自分の働きのおかげだと口にする。それを聞いた兼家は「お前のような人殺しに一族の長が務まると思うのか」と一喝、大それた望みを抱くなと道兼を制するが、道兼も兼家が権力を手中におさめるため円融天皇(坂東巳之助)や花山天皇の妻・藤原忯子(井上咲楽)とその子を殺めたことを暴露する。そんな道兼に兼家はこれからも汚れ仕事を担って家を支えるよう告げる…。「汚れ仕事のままの道兼さん、流石に哀れだわ」「こうなると、道兼も可哀想だな」「さすがに道兼もキレるよね」など、視聴者から道兼同情論が沸きあがるとともに、「ここに至って道兼くんを「人殺し」と言うか兼家よ。つくづく人の心がない」「兼家も息子たち利用するだけ利用したよね?」など、改めて兼家の非道さに触れるコメントも多数。摂政を継いだ道隆は自らの息子・伊周を蔵人頭に任命。伊周の妻を探すべく漢詩の会が再び執り行われることになり、まひろとききょうが呼ばれる。まひろと久々に再会したききょうは会の後、まひろのもとを訪ね「夫を捨てようと思う」と告白。文章や和歌に理解を示さない夫を捨て、息子も押し付け「私は私のために生きたい」と宣言する…。そんなききょうの想いには「ききょうの芯の強さたまらないね。思ったことずけずけ言うのもわかりやすくていい」「あけすけで上昇志向とエネルギーの塊のようなききょうさん見ると元気出るなぁ」「あの時代では「前に出過ぎ」かもしれないけどいまならわりとあたりまえなので1000年早かった」などといった感想が視聴者から寄せられている。【第15話あらすじ】道隆は強引に定子を中宮にし詮子を内裏の外へ追いやる。二年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長し道隆の独裁には拍車がかかる。身内びいきの人事を行い定子のために公費を投じるやり方に道長は納得がいかない。一方のまひろはさわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いが…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年04月08日吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」第6話が2月11日放送。ファーストサマーウイカ演じる清少納言に「キャスティング決めた人ありがとう」「イメージ・ザ・そのもの!!」など絶賛の声が上がっている。平安中期を舞台に世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部を吉高さんが演じ、脚本を「大恋愛~僕を忘れる君と」や「知らなくていいコト」などで知られる大石静が手がける本作。道長に母・ちやはが道兼に殺されたことを告白した紫式部/まひろ役の吉高さんはじめ、兄である道兼の所業を知り、彼を殴りつけた藤原道長には柄本佑。和歌や漢籍に通じる文人であるまひろの父・藤原為時には岸谷五朗。姉とは対照的に勉強が苦手なまひろの弟・藤原惟規には高杉真宙。父・兼家から汚れ仕事を押し付けられている道長の次兄・藤原道兼には玉置玲央。才色ともに優れた道長の長兄・藤原道隆には井浦新。藤原氏の中でも名門中の名門である道長の父・藤原兼家には段田安則。宇多天皇のひ孫である源倫子には黒木華。散楽の一員でまひろと道長をつなぐ役割もする直秀には毎熊克哉。道長の姉で兼家を憎む藤原詮子には吉田羊。また藤原公任には町田啓太。藤原斉信には金田哲。藤原実資には秋山竜次。花山天皇には本郷奏多いったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。6話ではまひろが道長と距離を取るため、そのライバルの左大臣家で間者を続けることを決断。そんななか、宮中で勢いを増す義懐一派に対抗するため、道隆は若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すのだが、そこでまひろはききょう/清少納言と出会う…というストーリーが展開。ファーストサマーウイカ演じる清少納言はまひろとは対照的な性格。漢詩の会で公任の詩をたたえるまひろに、強めの口調で異を唱えるなど、自己主張も強いその姿に「清少納言パイセンはやっぱ現代の感覚で表現すると陽キャつよつよギャル」「ウイカさん演じる清少納言は、私の想像の何倍も強い(勝ち気?)女性」「清少納言って現代に生きてたら絶対にTikTokやってるよな」などの反応が。「清少納言のキャスティング決めた人ありがとう。完全に腑に落ちた」「ファーストサマーウイカさんが清少納言のなんとなくなイメージ・ザ・そのもの!!」などウイカさんの演技にも高い評価が送られている。また「清少納言」だと思ってたけど 「清 少納言」なのね」「清少納言のイントネーションを今まで間違っていたことに気がつきました」「清少納言のイントネーション私もすごく衝撃だった」など、清少納言の“読み方”について触れたコメントも多数SNSに投稿されている。【第7話あらすじ】道長への想いを断ち切れないまひろは没頭できる何かを模索し始め、散楽の台本を作ろうと思い立ち直秀に直談判。まひろの演目は辻で披露され次第に大盛況に。うわさを聞きつけた藤原家の武者たちが辻に駆けつけ大騒動となる。一方、道長や公任ら若者たちは打きゅうに参加、招待されたまひろは倫子たちと見物に行くことになる…。「光る君へ」はNHK総合で毎週日曜20時~(再放送は翌週土曜13時5分~)、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。(笠緒)
2024年02月12日来年放送予定の大河ドラマ「光る君へ」は、12月11日~15日の5日間、登場人物の扮装写真を公開。本日は、高畑充希、三浦翔平、板谷由夏、ファーストサマーウイカの4名のビジュアルが公開された。吉高由里子が「源氏物語」を書き上げた紫式部を演じる本作。「星降る夜に」「知らなくていいコト」でもタッグを組んだ、大石静が紫式部の人生を描く。本日公開された扮装写真には、高畑さん演じる藤原定子、三浦さん演じる藤原伊周、板谷さん演じる高階貴子といった道隆の家族、そしてファーストサマーウイカさん演じるききょう(清少納言)が登場。藤原伊周役/三浦翔平道隆の長女・定子は、年下の一条天皇に入内し、清少納言らが集うサロンを作り上げ、一条天皇の最愛の妃となるが、悲運に見舞われる。道隆の嫡男・伊周は、父亡きあと、妹の定子への一条天皇の寵愛を頼りに、道長と火花を散らすライバルとなる。高階貴子役/板谷由夏高階貴子は、道隆の嫡妻で、道隆のあとを継ぐ息子たち、入内が見込まれる娘の定子の教育に力を入れる。そして清少納言は、入内した定子のもとに女房として出仕し、心からの忠誠を尽くす人物だ。ききょう(清少納言)役/ファーストサマーウイカ大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月11日「仕事は今頑張らなきゃ、と……」女性たちが気になる身体のこと、健康のこと、生きづらさなどの悩みを語り合うという『トーキョーツキイチMTG』。初回のトークテーマは「卵子凍結」で、初期費用だけでなく凍結した卵子の保管にかかる費用と助成金、実際に行う場合どうすれば良いのかなど、具体的な解説がありました。33歳のファーストサマーウイカさんは「周りで卵子凍結をしたという女性のお話が増えて、そういう年齢なんだと自覚した」と明かします。元CA芸人のCRAZY COCOさんも「話題にはすごくなっている。めちゃめちゃ興味あるけれど、費用がネック」と述べました。妊娠・出産にはどうしても年齢的なリミットがあり、卵子凍結は有効な手段のひとつと考えられていますが、採卵のためには決まった時期に集中的に4~5回病院へ通う必要があるなど、仕事との兼ね合いでスケジュール調整が大変という声も少なくないそう。また、「卵子凍結をしておくことで、かえって出産を先延ばしにしてしまう懸念もある」と説明されると、ウイカさんは「仕事は今頑張らなきゃ、と思ってしまう。でも、子どもはいつか欲しいし……」と、妊娠・出産のタイミングに迷う気持ちがあることを告白。すると、2009年に第一子を、2012年に第二子を出産している長谷川京子さんは、自身の出産について振り返りました。「1人目の時が、(出産予定日の)5~6ヶ月くらい前から(産休を)取ってましたかね。産んだ後もちょこちょこ仕事はありましたけど、半年くらいはお休みを取った」と、第一子のときは、長めに休むようにしていたといいます。しかし、「2人目はなんとなく1人目で勝手がわかってたりしたので、結構早めに出産後、仕事に戻っちゃったんですよ。でもやっぱりそれはそれで、結構、体に負担があった」そう。その実体験から、「どれだけ気持ちが焦ってて、気持ちはもうすごく『仕事! 社会に出たい、早く外に出たい、仕事したい!』って思っていても、しっかり休まなくちゃいけないある程度の期間っていうのはあるんだなって、私は身をもって感じましたね」と振り返っていました。
2023年11月22日普段とは異なるファッションをしていたり、髪形が変わったりすると、相手に対するイメージが大きく変化するもの。2023年10月15日、タレントのファーストサマーウイカさんが公開した、普段とは一風変わった写真に、多くの人が衝撃を受けました。ファーストサマーウイカの『セーラー服写真』に驚く声この日、ファーストサマーウイカさんがInstagramに投稿したのは、2枚の写真。ファーストサマーウイカさんといえば、おでこを出した髪形と、カラフルで派手なファッションを連想する人が多いでしょう。…しかし今回の写真は、そういったイメージとは大きく異なるものでした!※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ファーストサマーウイカ(@f_s_uika)がシェアした投稿 クールな顔立ちで『アジアンビューティー』という言葉がピッタリな、ファーストサマーウイカさん。前髪を作り、セーラー服に身を包んだその姿は、本当にファーストサマーウイカさんなのかを疑ってしまうほどのイメチェンといえます!正統派アイドルのような姿に、ネットからは「ドキッとするくらいにかわいい!」「思わず五度見しちゃった」といった絶賛の声が続出。ちなみに、ファーストサマーウイカさんは、過去にブレザー姿の写真も公開しています。こちらも、普段とのギャップに驚かされますね! この投稿をInstagramで見る ファーストサマーウイカ(@f_s_uika)がシェアした投稿 凄まじいギャップと、新たな一面で、多くの人の心を射抜いたファーストサマーウイカさん。今後も幅広く活躍するタレントとして、いろいろな姿を見せてくれるのでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年10月16日お笑いコンビ・シソンヌのじろう、女優でタレントのファーストサマーウイカが出演する、日本郵政の新CM「ご近所散歩中・進化する郵便編」、「ご近所散歩中・進化する銀行編」、「ご近所散歩中・進化する保険編」が、10月3日より放送される。○■じろう&ウイカ、初共演に喜び郵便局員姿で撮影現場に現れたのは、じろうと囲碁将棋(文田大介・根建太一)。監督から演出の説明を受け、早速撮影がスタートする。「こんにちは!」「郵便局、進化してます!」と、整然と並んだ郵便局員全員で声を揃えるシーンを終えると、いよいよじろうが 「進化」する郵便局を説明する重要なシーンの撮影へ。「ここさえ越えたら……」と、意を決した面持ちで、左右に並ぶ文田と根建にひと声かけると、いざ本番が始まる。長いセリフ にもかかわらず、スラスラと難シーンをこなしていくじろう。一方、緊張でこわばった表情の文田と根建。監督の「OK!」の声に気をよくしたじろうが、「(この長セリフ)言える?」と囲碁将棋の二人に声をかけると、シーンの撮影を終えてもまだ緊張が解けない根建は「言えるわけない!」とそっぽを向き、笑いを誘っていた。続いて「おはようございます! お願いします!」と爽やかに現場に現れたのはウイカ。先に現場入りをしていたじろうを見つけ、両手を振りながら「うれしいです〜! やった〜!」と満面の笑みを浮かべると、じろうも「ついに共演! お願いします」と共演を喜んだ。その後、愛犬役のジョルジーナがやってくると、ウイカは「はじめまして、よろしくお願いします」と声をかけ、優しくなでていた。○■じろう インタビュー――日本郵政グループの「ご近所散歩中」シリーズの新CM出演が決まった時の感想は?僕の地元は青森なのですが、(CM出演に)親戚がみんな喜ぶなって一番に思いました。(相方の)長谷川さんには最近はたまにしか会わないですが、本人は「なんで俺じゃないんだ!」って思っているかもしれないですね。「なんでもう1シーズン、長谷川でいかないんだ!」って(CMの)オンエアを見たら思うかもしれないです。――撮影を終えての感想は?ウイカちゃんはテレビ局で見かけることはあっても、お仕事をしたことはなかったので、お会いできてうれしかったです。あと、囲碁将棋さんが常に両脇にいてくれました。1年目の時からずっとお世話になっている先輩なのですが、なぜかあのお二人は緊張していましたね(笑)。文田さんは笑顔が固くてNGを出しまくっていたので、今度会った時には、ちゃんとしてください! って言っておきます。――時代の変化に合わせて「進化」を続ける郵便局ですが、今日のCM撮影を通して、郵便局に対するイメージは変わりましたか?最新の技術をたくさん取り入れていることに驚きました。僕自身、年齢も45歳でだいぶアナログ化してきていて、ついていけないサービスとかが多いですが、すごく便利になっているんだなと思いましたし、配達員が荷物をスマホで読み込むだけで、最適なルートを表示されるなど、こんな風になっているんだ! とすごく驚きました。――郵便局にまつわる思い出やエピソードはありますか?青森の高校を出て、大阪で学生時代を送っていたんですけど、仕送りは郵便局でもらっていました。全国とやりとりするのに一番便利なのが郵便局なので。先日、青森に休める家を買おうと思ったんですけど、郵便局だったら全国でできるので東京からでも振り込めますよって言われて、やっぱり郵便局って便利だなとその時も思いました。――新CMにちなみ、「こう見えて、少しずつ進化してるんです」ということはありますか?今日、カメラに映っている自分を見て思ったんですけど、毛量の減り方がどんどん進化していますね。こんなに髪がぺたんこだったっけ? っていうくらい髪がすごく減っていて……。でもいいことなんです。歳とともに薄くなり、よりひょうきんになっていくのは。ハゲている方がおもしろいので、これからもうちょっと進化して、もうちょっとおもしろい顔になるんじゃないかなって……。進化してます!○■ファーストサマーウイカ インタビュー――日本郵政グループの「ご近所散歩中」シリーズの新CM出演が決まった時の感想は?このシリーズはよく拝見していて、芸人さんがたくさん出られていて、普段の芸人さんのキャラクターとちょっと違って、ゆったりとした日常の中でワンちゃんと一緒に散歩しているところで出会いとか新しい発見があって、ほっこりするようなCMで温かみがある、陽の光を感じるようなCMだなと思っていて勝手に注目していたので、まさか呼んでいただけるとは思わなかったのでうれしかったです。――撮影を終えての感想は?最初のシーンで、郵便局員の皆さんが、ずらっときれいな形で並んでいて、いろんな制服を着ていて、圧巻の景色と言いますか、すごくかっこいいなって思いました。パートナーのワンちゃんは、ボルゾイで、すごくほっそりとしたワンちゃんでした。飼い主役と似たようなワンちゃんが一緒に出られていると聞いていたので、私、こんなにシュッとしているって思ってもらえているんだと思ってすごくうれしかったです。ワンちゃんに負けないように、私も凛として頑張ろうかなと思いました。――時代の変化に合わせて「進化」を続ける郵便局ですが、今日のCM撮影を通して、郵便局に対するイメージは変わりましたか?郵便局って郵便物を運んでくださったりとか、はがきや切手だったり、ある種アナログ的なものをずっと絶やさずにやってくださっている場所っていう印象がありましたが、スマホでいろいろなことができたりとか、そこまで出来るんだ! と、知らないことも多くあったので、「進化」している部分をCMを通して特に若い世代にも知ってもらえるきっかけになったらいいなと、今回私も学びながら感じました。――郵便局にまつわる思い出やエピソードはありますか?子どもの頃、夏休みの頃に発売されるキャラクターの暑中見舞い用のはがきがありますよね。それが欲しくて、親と一緒に(郵便局に)行っていた記憶があります。それと、郵便局の匂いが好きで、 不在時の荷物を取りに行く時、うれしいんですよ。郵便局に入った瞬間に深呼吸します(笑)。あれ、なんの匂いですかね。ちょっと解明したいですね。――新CMにちなみ、「こう見えて、少しずつ進化してるんです」ということはありますか?進化というか、人間の体は衰えたりとか、プヨっとしてきちゃったとか抗いたくなることがいっぱいあるじゃないですか。物覚えが悪くなったりとか。そうなると、現状維持は退化だって思うようになって、日々進化し続けないと前に進めないというか。3歩進んで2歩下がるじゃないですけど、常に3歩くらい進化をしたいなと思っています。常に進化するっていう意識を持ち続けることが進化の第1歩なのかもと思うようになりました。
2023年10月03日橋本環奈と重岡大毅(ジャニーズWEST)のW主演で贈る映画『禁じられた遊び』が現在上映中。この度、重岡さんとファーストサマーウイカの息子役として出演している子役・正垣湊都の怪演が垣間みえる、不穏な場面写真をシネマカフェが独占入手した。交通事故で母を失い、再会を願う息子・春翔を演じている正垣さん。鑑賞者からも「彼の演技にゾクゾクした」「目力が魅力的だった」「将来天才俳優になると思う」と驚きの声があがっており、純粋ゆえの強烈な怪演シーンが話題。ある日、母親と共に交通事故に遭い、奇跡的に一命をとりとめた春翔は、哀しみの中、再び母親に会うために、父から聞いた小さな嘘を信じ、庭の盛り土に向かって呪文を唱えてしまう。そしてその呪文に呼応するように土の山が肥大し、春翔の様子も日に日におかしくなっていく。今回公開されたのは、正垣さんの怪演が垣間みえる場面写真。哀しみの中にいるだけではない、ただならぬ雰囲気が伝わってくる。春翔の目には何が映っているのか…。そんな怪演に注目の正垣さんについて、父親役の重岡さんは「正垣くんのお芝居が凄かった。本作では親子愛も描かれているんですが、そのシーンでは正垣くんに助けられました」と感謝するほど大絶賛。母親役のファーストサマーウイカさんも「とても素晴らしい役者さん。春翔が正垣くんで本当に良かったです。守りたくなるような一面もあれば、すごく大人びていて、頼りになるようなところもあったり」と印象を明かし、「正垣くんがふと大人に見える瞬間があって、それが怖かったんです。春翔のもつ“怖さ”を、既に正垣くんが孕んでいるように見えるのが、流石プロフェッショナル、“恐ろしい子!”と思いました」とコメントしている。『禁じられた遊び』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:禁じられた遊び(2023) 2023年9月8日より全国にて公開©2023映画『禁じられた遊び』製作委員会
2023年09月17日女優の橋本環奈とジャニーズWESTの重岡大毅がW主演を務める、映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)のスペシャル映像が16日、公開された。同作は清水カルマ氏による同名小説の実写化作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。今回公開したスペシャル映像は、バーチャルシンガー・理芽の書き下ろし楽曲「えろいむ」の主題歌に乗せて劇中映像で構成され、怨念にまみれた“美雪”(ファーストサマーウイカ)が迫りくるものとなっている。中には、怨霊モンスターに変わり果てる前の“生霊”の美雪が映り、生前から直人と比呂子へ執念深く疑いの目を向けていたことがわかる恐ろしいシーンも。「心霊・生霊・超能力・憑依」という様々な“念”が渦巻き、直人と比呂子を襲い続ける美雪が土の中から純白な姿で蘇り、“絶対に許さない”と凄まじい怨念で襲いかかって最終形態へと変貌を遂げる。美しい姿・醜い嫉妬・狂気を収めた映像に仕上がっている。I@008.jpg|I@009.jpg|I@010.jpg(C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会
2023年09月16日タレント、歌手、そして俳優とジャンルレスに活躍を続けるファーストサマーウイカ。2019年1月放送のバラエティ番組『女が女に怒る夜』(日本テレビ系)でのバラエティ番組初登場から、まだ5年未満だが、一気に駆け上がった人気者への階段は上る一方。特に俳優としての活動は目覚ましく、来年は大河ドラマ『光る君へ』での清少納言役が控える。スクリーンでは、ジャパニーズホラーの“ヒロイン”と言っていい貞子を世に放った『リング』の中田秀夫監督によるホラー最新作『禁じられた遊び』(9月8日公開/上映中)で、新ホラーヒロインをパーフェクトに演じ切った。ファーストサマーウイカが演じるのは、夫・直人(重岡大毅)と、ひとり息子を残して事故で命を落とした妻・美雪。生前、美雪は、直人とかつての同僚・比呂子(橋本環奈)の仲を勘ぐっていた……。貞子を超える可能性を秘めたヒロインを生み出した、ファーストサマーウイカを直撃。 また、ジャンルを超えて活躍する彼女が、「肩書きは何ですか?」との問いに自身も悩むと明かしつつ、「現時点で定めることに、利があるとも思えない」と率直に語った。○■最初は「私でいいんですか?」と確認した――美雪は主人公ふたりに迫る、『リング』でいえば貞子的ポジションですが、いやあ、素晴らしかったです。良かったです! ジャパニーズホラーの新しいアイコンとして頑張りたいと思いました。ジャパニーズホラーって、恐怖と一緒に、哀しさとか切なさとか、美しさがあるんですよね。そして同じくらい、面白さや人間の滑稽さが感じられる。またそれが緊張と緩和の絶妙なバランスの上にあって、突然恐怖が訪れたりする。その塩梅をあやつる中田監督の凄さを改めて実感しました。でも最初は、「美雪役、私でいいんですか?」と心配で確認させていただいたんです。――そうなんですか?私が怨霊として恐怖を担えるのだろうか、と不安だったのですが、ただ脚本を読んで演じていくうちに、自分と美雪には共通項があるなと感じて。霊に感情移入することってあんまりないと思うんです。普段、ホラー映画を観て感情移入するのは、襲われて逃げまどう側ですよね。それで怖がったり驚いたりする。けれども、すべてが嫉妬心にむしばまれているような美雪の行動原理みたいなものが、私にはよく理解できて、どの登場人物よりも共感できたんです。だんだん最初に感じた心配がなくなっていきました。――最初に出されたコメントの中に「生前の綺麗な美雪でいられる時間はほんの一瞬でした」とありましたが、こちらとしては、美雪がどんどん美しくなっていくように見えました。わあ、嬉しい。あのメイク、盛れるんです(笑)。怨霊メイクって素晴らしいです。基本的に特殊メイクは、すべてメイクさんにやっていただきましたが、顔の部分は自分自身でメイクしました。美雪のメイクは複数ある形態の流れで変わっていくんですが、「この方が怖いかな、こっちのほうが目ヂカラがあるかな」といったことを、全身のメイクに合わせながら自分でも描いていきました。――美雪のビジュアルで、「実はこんなところもこだわってるんです」といったポイントがあれば教えてください。全身に施されたメイクでは、植物のツタがはっていて、体のいたるところから花が咲いています。ものすごく細かく作ってくださっているのですが、それは美雪の趣味がガーデニングだからなんです。もともと直人がお手製のお庭を作ってくれていて、そこで息子の春翔と遊んだり。幸せを絵に描いたようなマイホームだった。これは私の勝手な想像なんですが、そうしてガーデニングを育てながら、嫉妬心や憎しみといった汚い気持ちを、「ダメダメ」と抑えつつ花に水をあげたりしていたのかなと。なので、蘇ったときに、その花たちが全身を覆って、ツタが絡まった状態で蘇ったのかなと考えていました。○■重岡大毅も橋本環奈もイメージ通りの明るい方――ホラーの現場は内容に反して明るいと聞くことが多いですが、本作はいかがでしたか?終始和気あいあいとしていて、演者もスタッフさんも明るく楽しい方ばかりで良い雰囲気の現場でした。ほかのホラーの現場は分かりませんが、真っ暗な中で撮影をしたりしますし、もともと怖いものが好きな方も多いですし、“実際に呼んでしまう”とかも聞きますよね。なので逆に一生懸命、明るくしてるのかもしれません。怖いときって、歌を歌ったりするじゃないですか。本当は、きっとみんな怖かったのかもしれません。楽しいように振る舞って、“来ない”ようにしてるんじゃないですかね(笑)。――最初にお祓(はら)いはされたのでしょうか。お祓いしました。でも、重岡さんは画面越しのリモートでのお祓いをされていました。聞いたことないですよね、リモートお祓い(笑)――そうなんですか! 一番直接お祓いが必要だった気もしますが。でも無事に映画も完成しましたし、令和のジャパニーズホラーは、リモートでのお祓いでも効くみたいです(笑)――重岡さんとは夫婦役でしたね。重岡さんは、息子・春翔役の正垣湊都くんとコミュニケーションを取られていたので、私はそれをインスタントカメラで撮ったりして。あとは、音楽の話とか、格闘技の話とか、楽しくお話させていただきました。ただ、直人というキャラクターはどんどん病んでいく、心身ともに疲弊していくセンシティブな役柄でもあったので、ストイックな一面もあって、さすがだなと思いました。――橋本さんとは、美雪役で嫉妬の怨念を向ける相手として共演しました。橋本環奈さんも、イメージのままの方です。明るくて、裏表がなくていつも笑顔で楽しい! 関西人かな? と思うくらいテンポも速い。“速い”でいうと、環奈ちゃんはバラシ(帰り支度)がめっちゃ速いんです! 「お疲れ様でした〜」ってなった瞬間、もう車に乗り込んでるみたいな(笑)。体感3秒くらい。日本一バラシの速い女優さんなのではと思ってます。めちゃくちゃカッコいい。○■“念の強さ”を「感じ取っていただいたのかな」――オファー時は驚いたとのことでしたが、改めてベストキャスティングだったと思います。おそらくは、“念の強さ”みたいなものを、私から感じ取っていただいたのかなと。今回の美雪の役作りでも、目の力は絶対に殺さないように「生きているときよりも、より生きてやる!」と。「絶対に許さない!」といった目の力を出したいと思って、メイクも芝居も取り組みました。“念の強さ”は、その人自体が持っているベースみたいなものもあると思うんです。たとえば優しい人は、優しい役柄のときにより増幅される気がします。おそらく私は、根に怖さを孕んでると思うんです。――そうなんですか?(苦笑)「売れてやる!」とか、「儲かってやる!」とか。バラエティ番組なのか、ほかの作品なのか分かりませんが、そういう“念の強さ”みたいなものを感じ取っていただいたのかなと。それを増幅させようと臨んで、結果ちゃんと画になって見えたので、安心しました。美雪を見て、怖いし、追いかけられて嫌だなと感じたので(笑)――「売れてやる!」といった念がご自身で強いとのことでしたが、俳優としても音楽もバラエティも、さまざまな場で活躍されています。そのなかで、ご自身としては「これが本業」といった意識というのはあるものなのでしょうか。それがないんです。その時その時で、自分がやりたいことだったり、求めてもらえることが変化しているので。お仕事が来ているときは、そこにニーズがあるんだなと感じますし、認めていただけているんだなと思います。○■ピックする人が何を見たかによって自分の道が決まる――「何を」というより、「求められること」が嬉しいのでしょうか。バラエティ番組に出させていただいて、そこでハネてテレビの世界に入れたのですが、そのときは、ガールズグループのメンバーでした。歌を歌っていたのに、バラエティで受け入れられた。そこに特化した何かを持っていたのかもしれないし、誰かがそこにニーズを見出してくださって。アイドルのオーディションに受かったときも、自分はもともとは役者を目指していたんです。その時々で、ピックする方が何を見ているかによって、自分の道が決まってきてるんですよね。――「役者を目指してきたんだからアイドルは嫌だ」とか、「歌をやっているんだからバラエティなんて嫌だ」と、拒否することはしてこなかった、とか。多分もともと何でも挑戦したい質なんです。どちらかと言うと、ひとつのことができない、というのが近いかもしれません。――好奇心が旺盛なのでは?もちろんベースに好奇心があると思います。でも、たとえば「私はミュージシャンなんで」と言いきれる方というのは、すごいな、素晴らしいなと思うんです。そう言えるアイデンティティを持っているということなので。私にはそれがなくて、それが1番の悩みでもあるんです。――むしろそういう人が多いかもしれません。あなたの肩書きは何ですか? と問われたときに、言えるものがない。言えたらいいなとは思いますが、無理して探すこともないです。人生の最終地点、死ぬ間際に「自分はこういう人間だった……な……(パタリ)」と総括できたらOKじゃない? って。枠組みや肩書きにとらわれずやれたら幸せですね。■ファーストサマーウイカ1990年6月4日生まれ、大阪府出身。2013年に「BiS」のメンバーとしてメジャーデビュー(翌年解散)。その後に結成したBILLIE IDLEとして活動中の2019年頭に初めてバラエティ番組に出演し、コテコテの関西弁キャラクターで一躍人気者となり、現在ではラジオやドラマなど、さまざまなジャンルにわたって活躍している。主な出演作にNHK連続テレビ小説『おちょやん』(20年)、ドラマ『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』(21年)、『ファーストペンギン!』(22年)、映画『地獄の花園』(21年)など。24年の大河ドラマ『光る君へ』では清少納言役で出演が決まっている。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2023年09月10日映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)の公開初日舞台挨拶が8日に都内で行われ、橋本環奈、重岡大毅、堀田真由、倉悠貴、猪塚健太、長谷川忍、ファーストサマーウイカ、中田秀夫監督が登場した。同作は清水カルマ氏による同名小説の実写化作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。○橋本環奈の告白に、ファーストサマーウイカは?肩出しの黒ドレスで登場し、観客を魅了した橋本。同作の舞台挨拶では毎回長谷川が“俳優モード”で挨拶をするが、橋本は「特に感想がない。すぐ過ぎ去ればいいなと思いました」とバッサリ斬り捨てる。長谷川は「おかしいだろ、俺が必死にボケて滑ってるのにお前のことばかりYahoo! ニュースになって! サンドバッグだと思ってんな俺のこと、おじさんのサンドバックだと思ってんな!」とツッコんでいた。また、好きなキャラクターを聞かれると、橋本は怨霊の「美雪」と回答。「あれだけの衝撃を残して、忘れられないですもん。散々追われてるじゃないですか。森の中のシーンとか、一つ一つの動きがすっごい気持ち悪いんですよ。ウイカさんが監督と相談しながらやってるんですけど、相談の最中は『あ、はい〜。そうすか、わかりました〜』みたいな感じで軽いのに、スタートになった時にめちゃめちゃ気持ち悪い美雪の動きをするので。私は美雪というよりウイカさんかもしれないです、好きなキャラ」と告白する。ウイカが「おいしいなあ」と喜ぶと、橋本は「すごかったです。人間ではない動きが再現されてました」とさらに絶賛していた。
2023年09月08日映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)の公開初日舞台挨拶が8日に都内で行われ、橋本環奈、重岡大毅、堀田真由、倉悠貴、猪塚健太、長谷川忍、ファーストサマーウイカ、中田秀夫監督が登場した。同作は清水カルマ氏による同名小説の実写化作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。同作で好きなキャラクターについて聞かれると、重岡は「俺、倉くんですね。普通に好きです、倉くん。役も良かったです。すっごく重要なポジションだったりするので、そこを見てほっとするという。そういう間も大事なので、しっかり担われてたかな。あと、普通に倉くん好きっすね」と“倉推し”の様子。一方で、長谷川には強めに絡んでいた重岡。「私生活で1番“祓いたい”もの」について聞かれた長谷川が、「威厳のなさとかそういうことですかね……やめましょう」、猪塚は「僕は今、台風ですね」と回答する。仕切り直した長谷川が「光熱費を……」と言うと、重岡は「“はらいたい”違いで。台風と光熱費の、“はらいたい”違いで」と繰り返し、長谷川は「面白くなかったやつ、より面白くなくなったよ!」と苦笑。長谷川が「右肩が上がりづらいので、その辺に憑いてるんじゃないかなというのもありますし」と巻き返そうとすると、重岡は「もう3アウトです。3アウトチェンジ!」と審判を下した。長谷川は「ここ最近、重岡くんと一緒だったんですけど、マジで一緒にいると調子悪いんですよ。重岡くんを祓いたい! 弊社の中でいろんな方と仕事して来て、けっこう相性いいのよ。唯一(自分とは)相性悪いのよ」と抗議。重岡は「何がやねん。俺のせいにしてるやん!」と異議を唱え、長谷川は「波長が合う合わないがあるんだよ、それだわ」と自分で話しながら納得。重岡も「テレビで見てる時いつも面白いんですけど、現場で見たとき面白くないなって」と乗っかると、長谷川は「お前のせいだよ!」とつっこみ、重岡は「嘘、嘘よ! しーのーぶ、しのぶちゃん!」と長谷川の機嫌をとっていた。
2023年09月08日「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム」最凶のタブーである「禁断のあそび」により、庭の盛り土は蠢き、死者が蘇る……!幸せな家族を襲った不幸な事故が原因で、やがて“怨霊モンスター”が這い出し、次々と恐ろしい超常現象を引き起こして、“絶対に許さない”人々を襲っていく。恐怖の連鎖にたじろぐ体感型ホラーエンターテインメント映画『禁じられた遊び』が、2023年9月8日から全国ロードショーとなる。本作は「リング」「スマホを落としただけなのに」シリーズのホラー映画の巨匠・中田秀夫監督が、橋本環奈と重岡大毅(ジャニーズWEST)を主演に迎え、作家・清水カルマの同名小説を映画化したもの。今回、ホラー映画に初挑戦となった「伊原直人」役の重岡大毅と、その妻であり後にモンスターと化す「美雪」役のファーストサマーウイカに、話を聞いた。怖さ以上に「これは面白い作品になる」と思った『禁じられた遊び』 (C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会──あらためてオファーを受けられた際のお気持ちと、役柄や作品の第一印象から教えてください。重岡まずオファーをいただいてうれしかったです。中田監督の作品ということもありますし、ホラー映画には出演したことがなかったので、むしろ挑戦したいとやる気になりました。ただ、いただいた台本を読みながら、僕が伊原直人を演じるとなると「大変やな」と思いましたね。妻の美雪が事故で亡くなって、息子が呪文を唱えていたら、奥さんがモンスターになって出てきて……。ホラー作品で超常現象が起こる中で、気持ちを込めてお芝居をするというのは、なかなかない経験ではありました。ただ、台本を読んで感じた怖さ以上に、「これは面白い作品になるやろうなぁ」と思ったんです。特に、台本のト書き(動作や行動を指示する部分)で、美雪の描写が書いてあったところがすごくて。どういうふうに中田監督が美雪を撮っていくのか、台本に書かれた文字だけではわからないことでもあって、ワクワクしていましたね。ウイカ喜びと同時に「なぜ私に?怨霊役が私で大丈夫かな?」という驚きと不安もありました。でも、台本をいただいた時、私だけでなく全体的にキャスティングが個性的で、しかも意外性のある配役なのが印象的でした。重岡さんは、グループでは明るい元気印のセンターで、俳優としては色々な役を演じられてますが、ホラーの印象は無かったですし、橋本さんはコミカルだったり元気で可愛いヒロインといった役が多い印象だったのですが、今回はバリバリ働く映像ディレクター。みなさん意外な役のように思いましたが、それが新鮮で、どんな化学反応が起こるんだろうってワクワクしました。重岡確かに。ウイカそして他の出演者さんもクセ強めな方が多くて(笑)ホラー映画なの?という、全部が絶妙な塩梅。面白さと怖さがとても良いバランスで入り混じっている作品ですね。中田監督が手がける“令和の貞子”が美雪『禁じられた遊び』 (C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会──映画『禁じられた遊び』は恐怖シーンも多いですが、素晴らしいエンターテインメント作品として昇華されていますね。ホラー作品でありながら、実は家族の話でもあって。重岡そうですね。ウイカ息子の純粋な願いから美雪は蘇りますが、美雪は愛する家族を奪われないようにと比呂子に襲いかかります。とても人間くさいというか、嫉妬という念が原動力になっているところはすごく共感できましたね。──映画では、重岡さん演じる直人とウイカさん演じる美雪は夫婦ですが、現場では息を合わせるというよりも、ストーリーにそってどのように役と向き合っていかれたのでしょうか?重岡家族の幸せの瞬間は序盤だけで、美雪はすぐお亡くなりになるので……。ウイカしかも生前から美雪は比呂子に怒っているので、そもそも直人と美雪はなぜ結婚したのか、とは考えました。でも、馴れ初めは映画には描かれてはいない部分でもあって。恋愛結婚なのかもしれないですが、美雪から執拗に直人に迫っていった可能性もあるんじゃないかなあと思ったり(笑)。重岡ははははは(笑)。ウイカもしくは、直人の一目惚れみたいな感じかもしれないとか、さまざまな可能性を考えながら演じていましたね。重岡確かに、あまり映画では描かれてはない直人と美雪のふたりの時間や、子どもの春翔が生まれてからの家族3人の時間といった部分のウェイトをちゃんと役に自分で持たせないといけない。そういった部分も考えながら、残された側としてどう生きるのかなと向き合いました。ウイカ美雪が直人の過去の心情みたいなものを知る瞬間があるんですが、「なんでそうなるんやろう?」と最初に思ったんですよね。夫婦関係は円満だったのか、はたしてお互いが本音を話し合える環境だったのか。重岡どこか危うさをはらんでいるふたりというか。ウイカ美雪はある種、不思議ちゃんな部分が生前からあったと思うんですが、それに直人が気づいているのかどうかも気になりましたし。美雪に対して、直人はどういうスタンスだったんだろうなと。重岡そもそも中田監督が手がける“令和の貞子”みたいなものが美雪ですからね。普段のウイカさんを知っていますが、美雪とは、まったく違いますから(笑)。ウイカでも、劇場に足を運べないぐらい「ホラーが苦手」という方にも観ていただきたいので、そういう方には、「あれは特殊メイクをしたファーストサマーウイカ」と、ぜひそう思いながら劇場へ来てほしいです(笑)。エンタメ的ホラーとしてどこまでやり切れるか『禁じられた遊び』 (C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会──重岡さんは、以前TBSドラマ『#家族募集します』(2021年)でもシングルファーザー役でしたが、父親役は二回目ですね。中田監督が「重岡さんは息子役の子と長時間にわたるリハーサルを真摯に行ってくださった」とコメントされていますが、今回の父親役はいかがでしたか?重岡二回目の父親役ですが、やっぱり難しいですよね。実際には、僕に子どもはいませんし、結婚しているわけでもない。父親の気持ちをわかっていないなかで演じるのは大変ですが、わからないなりに父親の気持ちを探す作業でもあるので。こんな僕だからこそのやり方があると思っていますし、僕なりにできるものはあると信じて演じました。──息子の春翔役の正垣湊都くんとは、撮影の合間にどのように距離を縮めていかれたのですか。重岡正垣くんはかわいくて、撮影の合間にめっちゃしゃべりました(笑)。僕自身、しゃべることが好きなので、短い時間ですが濃い時間を過ごしましたね。ウイカ正垣くんは、感情も台詞も眼差しも真っ直ぐこちらに向けてくださるので、そこが春翔の怖いほど真っ直ぐすぎる性格と重なり合って、時々ゾッとする瞬間すらありました。重岡本当に、正垣くんは撮影的にも大変だったと思うんですが、プロでしたね。でも一番ハードだったのは、ウイカさん!間違いないです、プロ根性がすごかった。ウイカそんな!恐れ入ります。美雪は「絶対に許さない」という感情がキーになるんですがそこを刺激してもらえたのは、重岡さん環奈さんお二人のおかげで。重岡さんと環奈さんとビジュアルが本当に本当に良くて(笑)どんなに恐れ慄いてドアップになっていても、恐怖と同じくらい美しさがあって。「なんでこんなに可愛いんやこの2人は!綺麗すぎるやろ!」と、追いかけながらずっと心の中で叫んでました(笑)まさに嫉妬ですね、許せないくらい美しすぎるお二人でした。重岡ははは。ということは、美雪を演じるうえでのエネルギーは、自然とわいてきたということですね?ウイカそうなんです、自分の旦那がこんな可愛い子と…と思うと「そりゃ蘇るわ!死んでられない!」と(笑)重岡ウイカさんのこの感じもありますが、監督も、今回「エンタメ的ホラーとしてどこまでやり切れるか」とおっしゃっていて。そういう意味では、橋本さんも、僕も、ウイカさんも、役者一本できているわけじゃないですよね。テレビタレントとしての一面もありますし、もちろん歌って、踊ったりもしますし。今回、そういう方たちが集まってませんか?ウイカ確かに、そうですね!重岡だからこそ、お芝居の世界の中での異物感があるのではないかなと。どこか役者さんにはできない表現の仕方を、僕たちは絶対持っていると思うので、そこはこの映画に出せたんじゃないかと思っています。挑戦とやりがいのあるホラー作品での芝居『禁じられた遊び』 (C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会──撮影の際、印象的だったことはありましたか。おふたりとも中田組は初参加です。重岡中田組は初めてでしたし、演出の面では新鮮でした。映像にした時に音や照明の特殊効果をつけるので、どれだけ演技をオーバーにやっても大げさにならないからやってほしい、と言われたのは印象的でした。ウイカ舞台出身の自分は、映像作品ではもっとナチュラルに、とか声量を抑えて、と言われる事が多くて。でも今回は役柄もあってむしろどんどん出してと。「オーバーに!」と言われる事ってあんまりないですよね?重岡それもそうですし、映画はスクリーンが大きいので、あまり大げさな演技をして大丈夫かと思うこともあったんですが、監督からは「そこはぜひオーバーにやってほしい」と最初から言われていました。怖がるシーンでは、目をもっと大きく見開いてほしい、もっと息づかいを大きくしてほしいと言われたり。ただ目を見開くだけなら誰でもできてしまうので、そこに血を通わせられるように、どの芝居も自分の中でアジャストして演じていました。ホラー作品ではどんなふうに仕上がるのか、演出していただかないと自分ではわからないところもあったので、そこは挑戦でしたし、やりがいがありました。──そうしてお芝居をされて完成した作品をご覧になってみて、いかがでしたか。重岡実際にCGも含めて、「こういうふうに音や映像が付くのか」と、どの場面にも驚きながら観ていました。大きい音がするタイミングや、ホラー映画特有の、後ろに誰かいそうだけど、いない。でもいないと思ったら、いる……というような恐怖感の塩梅が面白かったです。小さな違和感を積み重ねて大きなホラーになっていく『禁じられた遊び』 (C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会──ウイカさんは完成した作品をご覧になってみて、いかがでしたか。ウイカ現場ではなんとも思っていなかったシーンが、思いのほかめっちゃ怖くて(笑)。重岡ああ、あるある!ひとつ覚えているのは、比呂子の家で、後ろに人が立っているように見えたんです。でもそれは、普通にハンガーに洋服がかかっていて、そこにカバンがかけられていただけで。絶対、これは恐怖心をあおるためにわざとやっているなと(笑)。ホラー映画独特のワークがあるというか。ウイカそうなんです、細かいところまでこだわりがあって。劇中では美雪の指がポイントになってくるんですが、監督が「手を印象付けるためにネイルを塗りたい」とおっしゃっていて。そこで私は、ホラーだったら赤い爪かな?いや、でも、美雪はキャラクター的にギラッとしたネイルアートをしているイメージじゃない。主婦だしプレーンな感じの爪がいいんじゃないかなと最初は思ったんですが、監督は「黄色のラメでいこう」と。え? 黄色のラメ!? って(笑)。重岡ははははは(笑)!ウイカ美雪のキャラで、黄色のラメ?まったく思いつかないし、私も美雪と同世代の女子としては感覚的には一番選ばない色(笑)。重岡逆に、印象に残るからなのかもしれないですね?ウイカそうなんです。たぶん、違和感がポイントで。美雪タイプの性格、服の趣味の人が日常的に使いそうにない、イメージから遠いのが黄色ラメのネイルだと思う(笑)重岡へぇ〜、そうなんや(笑)!ウイカなので、これを即座にチョイスできる監督の感性が本当にすごいなと。美雪の指が見えるシーンでは、チラッと見えるだけでちょっと「気持ち悪い」と感じるんですよ。そういう小さな違和感みたいなものを積み重ねて、大きなホラーになっていくんだろうなと思ったので、小道具から芝居まで全部、緻密に計算されていることが最後にスクリーンで観て「わあ、こういうことか!」と腑に落ちました。重岡ぜひみなさんにも、劇場で体感していただきたいですね。『禁じられた遊び』9月8日(金) より全国公開『禁じられた遊び』 (C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会取材・文/かわむら あみり撮影/友野雄
2023年09月04日映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)の大ヒット祈願イベントが1日に虎ノ門 金刀比羅宮で行われ、橋本環奈、重岡大毅、長谷川忍、ファーストサマーウイカが登場した。同作は清水カルマ氏による同名小説の実写化作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。○ファーストサマーウイカ、4カ所で厄払い重岡演じる直人の妻で、怨霊となってしまう美雪を演じたウイカは、「私、大阪、福岡、北海道の3カ所でもう3回厄払いして祈祷してもらってて、今日が4回目なんですよ。もうカッスカスですよ」と苦笑し、重岡も「厄カッスカスって何!?」とツッコむ。ウイカは「たぶん今、日本一お祓いした女優。厄ゼロ、非常にクリーンな状態でございます。新しい役と結ばれたいなと思います」とアピールした。また、制作陣には怨霊・美雪を盛り上げる動きがあるそうで「スタッフの皆さんがオリジナルTシャツを作ってくださったりして、めちゃくちゃ美雪を令和の新ホラーアイコンとしてやってくれるんで、これで定着しなかったら私のせいなんじゃないかなと不安に駆られて、毎晩眠れないんです。プレッシャーで」と告白する。ダメだったら「また厄払いに行けばいい」という重岡に、ウイカは「もしそうなら全国各地を回って、厄を落としながら、観に来なかった人を呪おうと思います」と宣言していた。
2023年09月01日映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)の大ヒット祈願イベントが1日に虎ノ門 金刀比羅宮で行われ、橋本環奈、重岡大毅、長谷川忍、ファーストサマーウイカが登場した。同作は清水カルマ氏による同名小説の実写化作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。○「“長谷川、キャラメル派”」「絶対見ない」トークでは映画館談義に花が咲き、どの席がいいかという話題では、長谷川が「昔は真ん中のラインのだったの。今は、けっこう後ろの端」と答える。重岡が「知らんわ! 橋本さんの聞きたいんや!」とつっこみ、橋本は「割と後ろの方が好きで、スクリーンを全体に見たいっていうのもあるし、視力も良い方なので」と明かした。続けて長谷川が「(ポップコーンは)キャラメル派? 塩派?」と尋ねると、「バター!」(ウイカ)、「ミックス」(橋本)、「塩!」(重岡)とそれぞれ答え、最後に長谷川が「俺キャラメル!」と言うと、重岡が「知らんがな!」とリズミカルなやりとりも見せる。しかし橋本は「多分ですけど、記事に書く内容、まったくないと思いますよ。本当に」と冷静に指摘し、「“長谷川、キャラメル派”」(ウイカ)、「絶対見ない」(橋本)とたたみかけると、重岡が記者たちの方を見て「一切(文字を)タイプしてないですもん」と気づき、長谷川も「別の記事書いてますよね!?」とつっこんでいた。最後に橋本は「本当に今までのジャパニーズホラーの良さも詰まってるんですけど、そこだけではなくアメリカンホラーのような、笑ってしまう部分と怖い部分が紙一重なところもいっぱいあって。怖いんだけど、どうしても覗き見したくなるみたいなゾクゾクワクワク高揚する感じの気持ちとの狭間にある作品」と同作をまっとうにアピール。「どんどん気温が熱くなってきて、じめじめした日々をお過ごしかと思うんですけど、劇場で存分に怖がって寒くなってなってほしいなと思っております」とメッセージを送った。
2023年09月01日映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)の大ヒット祈願イベントが1日に虎ノ門 金刀比羅宮で行われ、橋本環奈、重岡大毅、長谷川忍、ファーストサマーウイカが登場した。同作は清水カルマ氏による同名小説の実写化作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本)は、かつての同僚である伊原直人(重岡)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。良縁を結ぶ神社ということで、重岡は「良縁とか、うれしいやん」と感想を述べ、長谷川は「急に倖田來未になるのやめて」とツッコミ。さらに「なんぼあってもいいですからね」という重岡に、長谷川が「ミルクボーイさんやめて」とツッコむなど、軽快な掛け合いを見せる。一方でウイカが「ネットニュースとも結ばれたい思ってます」と言うと、重岡も「俺も! 俺も!」と乗っかったが、長谷川は「お前は大したこと残せてない、まだ」と厳しい一言。重岡は「やめろ! 大したこと残せてないとか! 言うな!!」と大きな声を出していた。また「縁を感じるできごと」について聞かれると、重岡は「(息子役の)正垣くん、湊都と1回共演したことがあったんですよ。ドラマやったんですけど僕がクマの格好で回転寿司を食べてるシーンがあったんですけど……」と話し始め、「嘘でしょ」「エピソードなさすぎて作った?」「盛り方がひどい」と周囲は総ツッコミ。重岡は「あんねん! ほんまや!!」と訴え、「回転寿司を食べてるシーンのお客さん役で(正垣が)いたの。で、今回映画共演して、『あの時の回転寿司を食べてた子供です。大きくなりました』って。良縁やなあ」としみじみとしていた。
2023年09月01日映画『禁じられた遊び』より、橋本環奈、重岡大毅(ジャニーズWEST)、長谷川忍(シソンヌ)、ファーストサマーウイカという4人が演じる強烈な人物たちにフィーチャーしたキャラクター映像が公開された。橋本さん演じる比呂子は、映像ディレクター。「いつまでも怖がってるだけだと思わないで!」と“あの時”とは違う比呂子の姿が収められており、映像ディレクターになる前、過去に何かを経験したことが伺える。重岡さんが演じる比呂子の元同僚・直人編では、亡くなった妻を思い、息子・春翔へある呪文を教えてしまったがために、伊原家に悲劇が襲う。直人は、「死んだ者が生き返ることを許してはいけない」と自分に言い聞かせるように叫ぶ。一方、幸せそうな笑顔を浮かべる直人の妻・美雪(ファーストサマーウイカさん)だが、「私を裏切らないで」とドキッとさせる一言が放たれる美雪編。直人は、どこにいても美雪の視線を感じていたと告白する。その重すぎる愛ゆえに、蘇って怨霊モンスターと化した美雪の許さない怨念が、家族をどこまでも襲う。そして締めくくるのは、霊媒師編。「この世に幽霊など存在しない」と、大抵のことは払うことができると言い切る霊能者・大門(長谷川さん)だが、比呂子の異変にいち早く気づき、美雪と対峙することに。美雪を祓うべく、苦闘する壮絶なカットが見られる。『禁じられた遊び』は9月8日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:禁じられた遊び(2023) 2023年9月8日より全国にて公開©2023映画『禁じられた遊び』製作委員会
2023年08月31日直木賞作家西加奈子×監督ふくだももこ×うらじぬの×ファーストサマーウイカ、この4人の個性が掛け合わさって、すごい映画ができた。タイトルは原作と同じ『炎上する君』。8月4日(金) から、渋谷シネクイント他でロードショーされる。脇を固める役者も、あれ?この人は……と、ドラマ・演劇ツウなら活躍を知る俳優たちばかり。ちなみに、ファーストサマーウイカは来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』でなんと清少納言役を演じるそうだ。上映時間は42分。そのわりに濃厚な作品。びんびん圧倒されます。『炎上する君』いきなり、ちょっと目のやりばのないシーンから始まる。場所は高円寺。昼間、高架下の一角で、なぞめいた覆面マスクの女性ふたりが、ぼうぼうの脇毛をみせびらかすように踊り狂う。それにファンとおぼしき若者たちが熱狂している──。なんじゃ、こ、これは。踊っているのは梨田(うらじぬの)と浜中(ファーストサマーウイカ)。唯一無二の親友だ。映画はふたりが、なぜ、こういうことになっちゃったのか、を描いていく。場面は高円寺の銭湯「なみのゆ」に転じる。一番風呂の湯船につかったふたり。彼らの至福の時間だ。おかっぱ頭の梨田、湯の中ですらメガネを外さないおさげ頭の浜中、ふたりは、たんたんと会話をしている。「梨田よ、昨夜の炎上をみたか」。「50代の男性と14歳の少女の真剣な恋愛は本当か、というあれか。笑止! だが、浜中よ……」。女性蔑視やLGBTQに対する偏見の現実を語る。特に外見至上主義、ルッキズムに対しては心を痛めている様子だ。会話は、昔風のいい方をすれば「バンカラ」を気取っている、硬派な大昔の学生風。大まじめにやられるとこれはギャグ。小劇場のお笑いコントをみてるようで、かなりおかしい。ふたりの最近の関心事は、高円寺のあちこちに出没する、足がぼうぼう燃えている男のことである。「足が炎上している男とは、どういうことなのだ。比喩か?」「神か?」「私たちと同様に傷つき、怒っているのか?」「これは、何としても会わなければ」。ふたりは、高円寺中を、探し回ることになる……。監督・脚本はふくだももこ。父親が突然女装し母親になる『おいしい家族』(2019)、30代女性の結婚を描く『ずっと独⾝でいるつもり?』(2021) とコンスタントに作品を発表する監督であり、2016年には小説 『えん』で第40回すばる文学賞を受賞した小説家でもある。ふくだ監督は、「世界中でわたしが一番撮りたいと思っている“うらじぬの”が最も魅力的に映る物語として、敬愛してやまない作家・⻄加奈子のこの作品を選んだ」という。ルッキズムに傷つく親友同士が、 ⾜が燃えている男の噂を聞きつけ探し始める、という⾻格はそのままに、キャラクターの背景やストーリーを大胆に改変している。ふたりのバンカラ言葉は原作と同じだ。梨田は人の機微に敏感だ。容姿をイジられているお笑い芸人、同性が好きなことをただの勘違いだと決めつけられているインディーズバンドの女性ボーカル、そして、炎上する君……、そんな抑圧を受ける人の気持ちを察し、「君たちは全然悪くない!」とエールを送り続けるのが、うらじぬの 演じる梨田だ。その梨田の一途な姿に共感して、君は真の友だ、と行動を共にする浜中。ふたりの、熱血友情シスターフッドムービー。いいねえ。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)LesPros entertainment
2023年07月24日映画『炎上する君』(8月4日公開)の先行上映会が20日に都内で行われ、主演を務めるうらじぬの、ファーストサマーウイカ、主題歌を担当したゆっきゅん、ふくだももこ監督が登壇した。西加奈子氏の同名小説を映像化する同作は、映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリを獲得したことにより、制作が決定。女性への抑圧に傷付き、憤る日々を過ごす梨田(うらじ)と浜中(ウイカ)。唯一無二の親友関係である2人は、ひょんなことから脇毛をたくわえ、ダンスをすることで自分たちを解放するようになる。そんな折、高円寺周辺に出没する「炎上する男」という不思議な存在の噂を聞きつけ、2人はその男を探し始める。様々な要因が重なり、公開まで約3年かかったという同作。主演を務めたうらじは「コロナもありまして、ふくださんがベストな状態で撮れるかどうかですとか、西さんの原作が10年以上前の作品だったので、2020年代にそのまま発表することで熱量を伝えることができるか、と考えたときに“もっといいやり方があるのでは”と模索する3年。いまこうして皆さんの前で作品を発表することができたのが嬉しい気持ちでいっぱいでございます」と、公開できる喜びを爆発させた。うらじ演じる梨田の親友・浜中を演じたウイカも、「うらじさんが主演の映画って時点で絶対おもろいやん! それで(監督は)ふくださん! で、西さんの原作となると“おもろいやん”しかない状態。すでに“おもろいやん”の3種盛り」と同作の印象を表現。「参加しないっていう選択肢は存在しない! 脚本とかもまだふわっとした状態だったんですけど、『やりたいです!』と返事させていただきました」と即決で出演を決めたことを明かした。また、3日間という短いスケジュールで撮影が行われたという今作。撮影を振り返ったウイカは「これだけ一個言っていいですか?」と切り出し、「夜に商店街で撮影をしているときに、梨田と全く同じ格好した人が歩いていて! 本物の梨田がいたんですよ! おかっぱにジャージで、そのまんま梨田!」と“リアル梨田”と遭遇したという驚きのエピソードを披露。まさかの出会いに興奮していたというウイカは「居ても立っても居られなくなって、その“梨田さん”に『すみません、いま映画を撮っているんですけども、その主人公にそっくりなんです! 一緒に写真撮ってもらえませんか?』と声をかけて写真を撮ってもらいました(笑)」と話し、笑いを誘った。最後に、うらじは「生きていく上で辛い事はたくさんあって、気付かないうちになんだか苦しい気持ちになってしまったり、その原因がわからなかったりということがあると思います。もしかしたら自分の苦しいことってこういうことだったかもしれない、と気づくということの第1歩にこの作品がなったらいいなと思います」とメッセージを伝えた。
2023年07月20日2023年7月19日、タレントのファーストサマーウイカさんがInstagramを更新。制服姿に身を包んだ写真を投稿し、反響を呼んでいます。ファーストサマーウイカ、制服姿で印象激変「この後どうする?」というコメントをつけて、ブレザーの制服を着た自身の写真を投稿した、ファーストサマーウイカさん。ロングヘアはストレートにし、頬杖をついてカメラに向かってほほ笑む姿は、テレビ番組で見るファーストサマーウイカさんとは印象がまったく異なります。 この投稿をInstagramで見る ファーストサマーウイカ(@f_s_uika)がシェアした投稿 ファンからは「破壊力抜群」とのコメントが寄せられるなど、多くの人がファーストサマーウイカさんの制服ショットに心を撃ち抜かれているようです。・現役の女子高生感がすごい。・吉岡里帆さんのInstagramかと思った。・これは、ハニートラップだ。「かわいすぎる」というコメントのほか、俳優の吉岡里帆さんに似ているとのコメントも目立った、今回のファーストサマーウイカさんの投稿。日々、バラエティー豊かな写真で、ファンを飽きさせません![文・構成/grape編集部]
2023年07月19日うらじぬのとファーストサマーウイカを迎え、西加奈子の短編小説をふくだももこ監督が映画化した『炎上する君』から、予告編と新スチールが解禁された。本作は、株式会社レプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリに輝いた企画として制作。42分の劇場版と25分の短編版があり、短編版は「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2023(SSFF & ASIA 2023)」にて上映され、劇場版は8月4日(金)より公開される。この度、到着した予告編は、うらじぬのが演じる梨田と、ファーストサマーウイカが演じる浜中が、高円寺の銭湯・なみのゆにて、“炎上する男”について話すシーンからスタート。その後、メンバーからの無自覚なラベリングに傷つくバンドのボーカル(中井友望)や、容姿や恋愛経験を揶揄されるお笑い芸人(影山徹)の姿が映し出され、そんな人知れず傷つく者たちを勇気づけていく梨田と浜中の友情が、ゆっきゅんによるエンディングテーマ「NG」と共に綴られていく。併せて、梨田と浜中が脇毛を見せながら自分を解放するダンスシーンを収めた新しいスチールも解禁された。政治家の女性蔑視発言のような明確な抑圧のみならず、居酒屋での会話、お笑い芸人のネタ、ポケットティッシュに印字された広告など、見て見ぬふりをすることでやり過ごしてきたが、確実に誰かの心を抉る日々の現実に傷つき、憤り、絶望する梨田と浜中に注目だ。『炎上する君』は8月4日(金)よりシネクイントほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:炎上する君 2023年8月4日より渋谷シネクイントほかにて公開©LesPros entertainment
2023年07月07日女優の橋本環奈とジャニーズWESTの重岡大毅がW主演を務める、映画『禁じられた遊び』(9月8日公開)の本予告映像と“美幸”のキャストが19日、公開された。同作は清水カルマによる同名小説の実写化作。映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本環奈)は、かつての同僚である伊原直人(重岡大毅)の家で、庭の盛り土に向かい、不可解なおまじないを唱え続ける直人の息子・春翔を目撃する。謎の呪文、トカゲの尻尾、指、白い影、蠢く盛り土、封印された家……そして彼女の身に異常な現象が起こりはじめる。それは、子どもの純粋な願いによって解き放たれた災いだった。本予告映像は、比呂子(橋本)が同じ職場で働く直人(重岡)への恋心に胸をときめかせる様子の映像からはじまる。しかし、直人への思いを綴る手紙を書いていると突然鼻血が滴る比呂子が映し出され、一気に不穏なムードに。直人の息子・春翔が「生き返って欲しい…!」と唱えた「エロイムエッサイム」という呪文で土が蠢き、その思いとは裏腹に庭から復活したのは、「絶対に許さない…」と憎悪を剥き出しにした“美雪”(ファーストサマーウイカ)だった。本予告映像で初めてその姿を現した“美雪”は、何度も蘇り、比呂子と直人に襲い掛かってくる最凶の蘇り怨霊モンスターで、今回ファーストサマーウイカが演じることが明らかになった。怨念にまみれ、嫉妬に狂い、どこまでも追い続け、襲い掛かってくる美雪の恐怖に飲み込まれていく比呂子と直人。そして、拡散した怨念が連鎖し、登場人物たちは次々と様子がおかしくなる。「あの世から戻ってきてしまったものを消滅させなければ」と立ち向かう霊媒師・大門(長谷川忍)の姿も映し出され、比呂子と直人を引き裂くように「見ぃ〜つけた。」と顔を覗かせる美雪の姿が描かれた本ポスタービジュアルも解禁された。今回美幸を演じたファーストサマーウイカは、蘇ったばかりの妖しげで美しい姿から、次第に身体中に植物のような黒い管を這わせ完全な異形へと進化し、4時間超の特殊メイクで大熱演した。○橋本環奈 コメントウイカさんは、すごい気持ちが良い方というか、本当にお仕事で御一緒したいなって思う方でした。シャキシャキしていて、仕事もパッパッパッと決めていって、すごく気持ちが良いなと毎日思っていました。全身に特殊メイクをして、寒い中、外を裸足で歩いたりしながらもいつも通りの空気感で皆さんと接していて本当に素敵な方だなと思いました。間近で見ていてもウイカさんのお芝居がとても怖かったので、スクリーンで見たならば更にゾッとするだろうなと思います。見ている方が痺れる映像になってると思うので出来上がりが本当に楽しみです。○重岡大毅 コメントウイカさんは毎日とても早く現場に入って、4~5時間かけて特殊メイクをしていました。特殊メイクは取るのも一手間だそうで、撮影が終わった後も時間が掛かり本当に大変だったと思いますし、それでいてあの鬼気迫るお芝居をされていたのは、心から凄いなあと尊敬しておりました。美雪が復活して土から出てきて、直人と比呂子に襲い掛かるシーンは、単に襲い掛かってくるだけではなく、美雪のいろいろな気持ちが入り混じった“狂気”が乗っているシーンだと思うので、特に仕上がりが楽しみな場面です。観客の皆さんの怖がる反応も楽しみなので、それを見に何回も劇場に足を運ぶかもしれません。○ファーストサマーウイカ コメント中田監督の『リング』は子供の頃、怖いながらも凄く好きで何度も観ていました。なので監督とご一緒できること、『リング』でいえば貞子のポジションである美雪役でオファーをいただけたことが本当に嬉しくて。よく真似してましたから、貞子のあの這い方。喜びと興奮で「絶対やりたいです、お願いします」と即答したのを覚えています。 美雪は母親、妻であることが物語の大切な要素ではあるのですが、生前の綺麗な美雪でいられる時間はほんの一瞬でした。撮影初日だけ生きていて、後はずっと生霊や蘇った美雪での撮影で(笑) 生前の幸せな時間の撮影があまりに短かったので、初日は特殊メイクをしないですむ時間のありがたみを噛み締めながら、幸せな気持ちを重ね合わせて撮影できました(笑)蘇った美雪の特殊メイクって、すごく時間がかかるんです。特殊メイクスタッフさんが、毎回4~5人掛かりで4時間かけて作ってくださるので、擦れて取れちゃわないよう最小限の羽織りだけ、何か食べたらお腹も出ちゃうし、トイレもメイクをやり直さなきゃいけないので出来る限り少なくして…と、フィジカル的にかなり忍耐力のいる撮影だったなと思います。ただ、それがツラく感じないほど現場は楽しく、本当にホラー映画撮ってるのかな?と思うほど終始みんな和気藹々と撮影させてもらえた環境がありがたかったです。○中田秀夫監督 コメント『禁じられた遊び』の恐怖表現の主軸は何といっても美雪の「造型」にありました。この世ならざる美雪が「変化(へんげ)」していくのが本作の魅力だからです。そしてその美雪をファーストサマーウイカさんに演じていただく事になり、綿密な打ち合わせや全身の3Dスキャンを経て、変化していく美雪のビジュアルを具現化していきました。ウイカさんには、文字通り全身全霊でこの役に取り組んでいただきました。何せ、幸せな家庭の場面は、儚く過ぎ去るので、その後の美雪が出てくる場面は全て「見せ場」です。特にクライマックスの美雪をウイカさんには、「一度観たら忘れられない」強烈さで演じていただき、現場で私は内心ゾクゾクしていました。○平野隆(企画プロデュース) コメント初めてウイカさんをテレビで見た時、あどけない可愛らしい表情からアイドルをやられているんだろうな、と思いました。ただその外見とあまりにギャップのある関西弁の毒舌を聞いた時、唖然とすると共に、女優にむいてるなぁ、と感じました。私は企画段階から美雪を日本映画史上“最凶”のキャラクターにしたいと考えていました。そのキャラクターを演じるにふさわしい強烈な個性を持った女優さんを探しましたが、どうもしっくりといきませんでした。(C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会
2023年06月19日橋本環奈と重岡大毅(ジャニーズ WEST)ダブル主演『禁じられた遊び』にファーストサマーウイカが出演することが分かった。また、本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁、キャスト、監督からのコメントも到着した。『リング』(1998)、『スマホを落としただけなのに』(2018)、『事故物件 恐い間取り』(2020)ほか、ホラーやサスペンスなどのあらゆる恐怖を追求した作品を世に送り出してきた中田秀夫が監督を務める本作。この度、唯一キャストが明かされないまま謎に包まれていたキャラクター“美雪”の姿が明らかとなった本予告映像と本ポスタービジュアルが到着した。解禁された本予告映像は、比呂子(橋本さん)が同じ職場で働く直人(重岡さん)への恋心に胸をときめかせる様子の映像からはじまる。しかし、直人への思いを綴る手紙を書いていると突然鼻血が滴る比呂子が映し出され、一気に不穏なムードに。直人の息子・春翔が「生き返って欲しい…!」と唱えた「エロイムエッサイム」という呪文で土が蠢き、その思いとは裏腹に庭から復活したのは、「絶対に許さない…」と憎悪を剥き出しにした“美雪”(ファーストサマーウイカ)だった!何度も蘇り、比呂子と直人に襲い掛かってくる“美雪”。怨念にまみれ、嫉妬に狂い、どこまでも追い続け、襲い掛かってくる美雪の恐怖に飲み込まれていく比呂子と直人。そして、拡散した怨念が連鎖し、次々と様子がおかしくなる登場人物たち。「あの世から戻ってきてしまったものを消滅させなければ」と立ち向かう霊媒師・大門(長谷川忍)の姿も見られる。果たして、比呂子と直人は“美雪”の恐怖から逃れることはできるのか…。ファーストサマーウイカついに謎のベールを脱ぎ、出演が明らかとなったファーストサマーウイカさんは、蘇ったばかりの妖しげで美しい姿から、次第に身体中に植物のような黒い管を這わせ完全な異形へと進化する“美雪”を演じるにあたり、4時間超の特殊メイクに挑戦。橋本さんは、「現場で見ていてもウイカさんのお芝居がとても怖かったので、スクリーンで見たならば更にゾッとするだろうな」とその怪演っぷりについて語り、重岡さんは「ウイカさんの特殊メイクは大変だったと思いますし、それでいてあの鬼気迫るお芝居をされていたのは、心から凄いなあと尊敬していました」とコメント。企画プロデュースの平野隆は「企画段階から美雪を日本映画史上“最凶”のキャラクターにしたいと考えていました」と、美雪役を演じるにあたり強烈な個性を求めたことを明かし、さらに中田監督は「美雪が出てくる場面は全て『見せ場』です。『一度観たら忘れられない』強烈さで演じていただき、現場で私は内心ゾクゾクしていました」と太鼓判。そして、中田監督の『リング』の大ファンだとも語るウイカさん自身は、「中田監督とご一緒できること、『リング』でいえば貞子のポジションである美雪役でオファーをいただけたことが本当に嬉しくて。喜びと興奮で“絶対やりたいです、お願いします”と即答したのを覚えています」とこの難役のオファーを快諾したことを語りながらも、「フィジカル的にもかなり忍耐力のいる撮影だった」と撮影当時をふり返った。さらに併せて、比呂子と直人を引き裂くように「見ぃ~つけた。」と顔を覗かせる美雪の姿が描かれた本ポスタービジュアルも解禁された。【コメント全文】◆橋本環奈【倉沢比呂子役】ウイカさんは、すごい気持ちが良い方というか、本当にお仕事で御一緒したいなって思う方でした。シャキシャキしていて、仕事もパッパッパッと決めていって、すごく気持ちが良いなと毎日思っていました。全身に特殊メイクをして、寒い中、外を裸足で歩いたりしながらもいつも通りの空気感で皆さんと接していて本当に素敵な方だなと思いました。間近で見ていてもウイカさんのお芝居がとても怖かったので、スクリーンで見たならば更にゾッとするだろうなと思います。見ている方が痺れる映像になってると思うので出来上がりが本当に楽しみです。◆重岡大毅(ジャニーズ WEST)【伊原直人役】ウイカさんは毎日とても早く現場に入って、4~5時間かけて特殊メイクをしていました。特殊メイクは取るのも一手間だそうで、撮影が終わった後も時間が掛かり本当に大変だったと思いますし、それでいてあの鬼気迫るお芝居をされていたのは、心から凄いなあと尊敬しておりました。美雪が復活して土から出てきて、直人と比呂子に襲い掛かるシーンは、単に襲い掛かってくるだけではなく、美雪のいろいろな気持ちが入り混じった“狂気”が乗っているシーンだと思うので、特に仕上がりが楽しみな場面です。観客の皆さんの怖がる反応も楽しみなので、それを見に何回も劇場に足を運ぶかもしれません。◆ファーストサマーウイカ【伊原美雪役】中田監督の『リング』は子供の頃、怖いながらも凄く好きで何度も観ていました。なので監督とご一緒できること、『リング』でいえば貞子のポジションである美雪役でオファーをいただけたことが本当に嬉しくて。よく真似してましたから、貞子のあの這い方。喜びと興奮で「絶対やりたいです、お願いします」と即答したのを覚えています。美雪は母親、妻であることが物語の大切な要素ではあるのですが、生前の綺麗な美雪でいられる時間はほんの一瞬でした。撮影初日だけ生きていて、後はずっと生霊や蘇った美雪での撮影で(笑)生前の幸せな時間の撮影があまりに短かったので、初日は特殊メイクをしないですむ時間のありがたみを噛み締めながら、幸せな気持ちを重ね合わせて撮影できました(笑)蘇った美雪の特殊メイクって、すごく時間がかかるんです。特殊メイクスタッフさんが、毎回4~5人掛かりで4時間かけて作ってくださるので、擦れて取れちゃわないよう最小限の羽織りだけ、何か食べたらお腹も出ちゃうし、トイレもメイクをやり直さなきゃいけないので出来る限り少なくして…と、フィジカル的にかなり忍耐力のいる撮影だったなと思います。ただ、それがツラく感じないほど現場は楽しく、本当にホラー映画撮ってるのかな?と思うほど終始みんな和気藹々と撮影させてもらえた環境がありがたかったです。◆中田秀夫【監督】「禁じられた遊び」の恐怖表現の主軸は何といっても美雪の「造型」にありました。この世ならざる美雪が「変化(へんげ)」していくのが本作の魅力だからです。そしてその美雪をファーストサマーウイカさんに演じていただく事になり、綿密な打ち合わせや全身の3Dスキャンを経て、変化していく美雪のビジュアルを具現化していきました。ウイカさんには、文字通り全身全霊でこの役に取り組んでいただきました。何せ、幸せな家庭の場面は、儚く過ぎ去るので、その後の美雪が出てくる場面は全て「見せ場」です。特にクライマックスの美雪をウイカさんには、「一度観たら忘れられない」強烈さで演じていただき、現場で私は内心ゾクゾクしていました。◆平野隆【企画プロデュース】初めてウイカさんをテレビで見た時、あどけない可愛らしい表情からアイドルをやられているんだろうな、と思いました。ただその外見とあまりにギャップのある関西弁の毒舌を聞いた時、唖然とすると共に、女優にむいてるなぁ、と感じました。私は企画段階から美雪を日本映画史上“最凶”のキャラクターにしたいと考えていました。そのキャラクターを演じるにふさわしい強烈な個性を持った女優さんを探しましたが、どうもしっくりといきませんでした。そんな折再びウイカさんの爆裂トークに触れ、吹き出しながら、この方しかいないな、と確信しました。『禁じられた遊び』は9月8日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:禁じられた遊び(2023) 2023年9月8日より全国にて公開©2023映画『禁じられた遊び』製作委員会
2023年06月19日橋本環奈と重岡大毅(ジャニーズWEST)がダブル主演を務める映画『禁じられた遊び』の本予告映像と本ポスタービジュアルが公開された。本作の監督を務めるのは、『リング』『スマホを落としただけなのに』『事故物件 怖い間取り』など、ホラーやサスペンスなどのあらゆる恐怖を追求し世に送り出してきた中田秀夫。その中田が、企画プロデュースを務める平野隆と2年ぶりのタッグを組み、清水カルマのデビュー小説を実写化。海外の映画配給会社からも注目され、既に57カ国から上映・配信オファーが殺到している。公開された本予告映像は、比呂子(橋本)が同じ職場で働く直人(重岡)への恋心に胸をときめかせる様子の映像から始まる。しかし、直人への思いを綴る手紙を書いていると突然鼻血が滴る比呂子が映し出され、一気に不穏なムードに。直人の息子・春翔が「生き返って欲しい……!」と唱えた「エロイムエッサイム」という呪文で土が蠢き、その思いとは裏腹に庭から復活したのは、「絶対に許さない……」と憎悪を剥き出しにした直人の妻“美雪”だった。映像内では、比呂子と直人に襲い掛かってくる最凶の蘇り怨霊モンスター“美雪”をファーストサマーウイカが演じることが明らかに。蘇ったばかりの妖しげで美しい姿から、次第に身体中に植物のような黒い管を這わせ完全な異形へと進化する“美雪”を、4時間超の特殊メイクで熱演した。橋本は、「現場で見ていてもウイカさんのお芝居がとても怖かったので、スクリーンで見たならば更にゾッとするだろうな」とその怪演っぷりについてコメント。重岡は、「ウイカさんの特殊メイクは大変だったと思いますし、それでいてあの鬼気迫るお芝居をされていたのは、心から凄いなあと尊敬していました」と語った。企画プロデュースの平野は、「企画段階から美雪を日本映画史上“最凶”のキャラクターにしたいと考えていました」と、美雪役を演じるにあたり強烈な個性を求めたことを明かしている。さらに中田監督は、「美雪が出てくる場面は全て“見せ場”です。“一度観たら忘れられない”強烈さで演じていただき、現場で私は内心ゾクゾクしていました」と太鼓判。そして、中田の『リング』の大ファンだとも語るウイカは、「中田監督とご一緒できること、『リング』でいえば貞子のポジションである美雪役でオファーをいただけたことが本当に嬉しくて。喜びと興奮で“絶対やりたいです、お願いします”と即答したのを覚えています」とこの難役のオファーを快諾したことを語りながらも、「フィジカル的にもかなり忍耐力のいる撮影だった」と撮影当時を振り返った。映画『禁じられた遊び』は、9月8日(金) に公開される。■橋本環奈 コメント全文ウイカさんは、すごい気持ちが良い方というか、本当にお仕事で御一緒したいなって思う方でした。シャキシャキしていて、仕事もパッパッパッと決めていって、すごく気持ちが良いなと毎日思っていました。全身に特殊メイクをして、寒い中、外を裸足で歩いたりしながらもいつも通りの空気感で皆さんと接していて本当に素敵な方だなと思いました。間近で見ていてもウイカさんのお芝居がとても怖かったので、スクリーンで見たならば更にゾッとするだろうなと思います。見ている方が痺れる映像になってると思うので出来上がりが本当に楽しみです。■重岡大毅(ジャニーズWEST) コメント全文ウイカさんは毎日とても早く現場に入って、4~5時間かけて特殊メイクをしていました。特殊メイクは取るのも一手間だそうで、撮影が終わった後も時間が掛かり本当に大変だったと思いますし、それでいてあの鬼気迫るお芝居をされていたのは、心から凄いなあと尊敬しておりました。美雪が復活して土から出てきて、直人と比呂子に襲い掛かるシーンは、単に襲い掛かってくるだけではなく、美雪のいろいろな気持ちが入り混じった“狂気”が乗っているシーンだと思うので、特に仕上がりが楽しみな場面です。観客の皆さんの怖がる反応も楽しみなので、それを見に何回も劇場に足を運ぶかもしれません。■ファーストサマーウイカ コメント全文中田監督の『リング』は子供の頃、怖いながらも凄く好きで何度も観ていました。なので監督とご一緒できること、『リング』でいえば貞子のポジションである美雪役でオファーをいただけたことが本当に嬉しくて。よく真似してましたから、貞子のあの這い方。喜びと興奮で「絶対やりたいです、お願いします」と即答したのを覚えています。 美雪は母親、妻であることが物語の大切な要素ではあるのですが、生前の綺麗な美雪でいられる時間はほんの一瞬でした。撮影初日だけ生きていて、後はずっと生霊や蘇った美雪での撮影で(笑)。生前の幸せな時間の撮影があまりに短かったので、初日は特殊メイクをしないですむ時間のありがたみを噛み締めながら、幸せな気持ちを重ね合わせて撮影できました(笑)。蘇った美雪の特殊メイクって、すごく時間がかかるんです。特殊メイクスタッフさんが、毎回4~5人掛かりで4時間かけて作ってくださるので、擦れて取れちゃわないよう最小限の羽織りだけ、何か食べたらお腹も出ちゃうし、トイレもメイクをやり直さなきゃいけないので出来る限り少なくして……と、フィジカル的にかなり忍耐力のいる撮影だったなと思います。ただ、それがツラく感じないほど現場は楽しく、本当にホラー映画撮ってるのかな?と思うほど終始みんな和気藹々と撮影させてもらえた環境がありがたかったです。■中田秀夫監督 コメント全文『禁じられた遊び』の恐怖表現の主軸は何といっても美雪の「造型」にありました。この世ならざる美雪が「変化(へんげ)」していくのが本作の魅力だからです。そしてその美雪をファーストサマーウイカさんに演じていただく事になり、綿密な打ち合わせや全身の3Dスキャンを経て、変化していく美雪のビジュアルを具現化していきました。ウイカさんには、文字通り全身全霊でこの役に取り組んでいただきました。何せ、幸せな家庭の場面は、儚く過ぎ去るので、その後の美雪が出てくる場面は全て「見せ場」です。特にクライマックスの美雪をウイカさんには、「一度観たら忘れられない」強烈さで演じていただき、現場で私は内心ゾクゾクしていました。■平野隆(企画プロデュース) コメント全文初めてウイカさんをテレビで見た時、あどけない可愛らしい表情からアイドルをやられているんだろうな、と思いました。ただその外見とあまりにギャップのある関西弁の毒舌を聞いた時、唖然とすると共に、女優にむいてるなぁ、と感じました。私は企画段階から美雪を日本映画史上“最凶”のキャラクターにしたいと考えていました。そのキャラクターを演じるにふさわしい強烈な個性を持った女優さんを探しましたが、どうもしっくりといきませんでした。そんな折再びウイカさんの爆裂トークに触れ、吹き出しながら、この方しかいないな、と確信しました。映画『禁じられた遊び』本予告映像<作品情報>映画『禁じられた遊び』9月8日(金) 公開公式サイト:映画『禁じられた遊び』製作委員会
2023年06月19日西加奈子原作、ふくだももこ脚本・監督の『炎上する君』より、メインビジュアルが解禁。公開日は8月4日(金)に決定した。株式会社レプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリに輝いた企画として製作された本作。この度解禁されたメインビジュアルは、梨田を演じるうらじぬのと、濱中を演じるファーストサマーウイカの顔が2つで1つになった印象的なデザイン。「無様でも、もがいても、君はかっこいい。」というキャッチコピーとともに、失敗しても、傷だらけになっても自分達の信じる道を貫こうとする2人の表情を絆創膏でつぎはぎした、梨田と浜中のバディ感が伝わってくる、象徴的でインパクトのあるビジュアルになってる。また、本作は42分の劇場版と25分の短編版があるが、短編版は6月6日(火)から開催される「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2023(SSFF & ASIA 2023)」で、ライブアクション部門にノミネート、アジアインターナショナル&ジャパンプログラムでの上映が決定している。SSFF & ASIA 2023は国際短編映画祭としてはアジア最大級の規模で、米国アカデミー賞の公認映画祭。グランプリ受賞作品は米国アカデミー賞のノミネート候補にもなり、大きな注目が集まる。『炎上する君』は8月4日(金)より渋谷シネクイントほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:炎上する君 2023年8月4日より渋谷シネクイントほかにて公開©LesPros entertainment
2023年05月10日タレントのファーストサマーウイカが、うらじぬの主演の映画『炎上する君』(2023年公開)に出演することが25日、わかった。西加奈子氏の同名小説を映像化する同作は、映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリを獲得したことにより、制作が決定。主演をうらじ、監督をふくだももこ氏が務める。女性への抑圧に傷付き、憤る日々を過ごす梨田(うらじ)と浜中(ファーストサマーウイカ)。唯一無二の親友関係である2人は、ひょんなことから脇毛をたくわえ、ダンスをすることで自分たちを解放するようになる。そんな折、高円寺周辺に出没する「炎上する男」という不思議な存在の噂を聞きつけ、2人はその男を探し始める。梨田の親友・浜中を演じるのは、女優として活動の幅を広げているファーストサマーウイカ。銭湯に入る時もメガネを外さないおさげ髪の浜中という、普段のイメージとは異なる役柄を熱演している。また、共演には物語のキーパーソン・炎上する男役で、オーディションで選ばれた齊藤広大、梨田と浜中の行きつけの銭湯で働く少女・トモにはミスiD 2019グランプリの中井友望が出演するほか、銭湯の常連客には南久松真奈、トモのバンドメンバーには大下ヒロト、中山求⼀郎、當山美智子、梨田と浜中がある行動をするきっかけとなる芸人に影山徹など、映画、演劇、ドラマで活躍する演技巧者が顔を揃える。キャスト情報と合わせて、劇中歌とエンディングテーマも公開。梨田と浜中が脇毛を見せながら踊り狂う劇中歌にはゆっきゅんの「DIVA ME」、そして物語の余韻に寄り沿うエンディングテーマには、同じくゆっきゅんの「NG」に決定した。コメントは以下の通り。■うらじぬの西加奈⼦さんとふくだももこ監督のほとばしるエネルギーを一身に受けて作品に臨んだ今春は、いつにも増して灼熱でした。とっても良い汗をかきました。いつも隣にいてくれたファーストサマーウイカさんも、かっこいい汗をかかれていました。この企画が立ち上がってから本当にたくさんの方々の支えがあって、生き生きと燃え盛る躍動の物語が出来たと思います。ありがとうございます、と、皆様どうぞよろしくお願い致します!■ファーストサマーウイカ他人と違っていたいのに、他人と違うのが怖い。自分のNOは誰かにはYESで唯⼀無⼆でいたいのに、無意識に共感のいいねを求めている。自己評価と世間体のはざまで炎のようにゆらぎゆらめく若者の心と身体。原作とは違った時代と世界線で描かれる梨田と浜中の葛藤が、誰かの光になりますように。■ふくだももこ西加奈子さんの小説「炎上する君」を初めて読んでから、10年が経った。あの頃、まさか⾃分が西加奈子原作の映画を撮れるなんて、夢にも思っていなかった。そして「今だ!」と背中を押してくれたのは、主演のうらじぬのさんの存在だ。うらじさんの演じる梨田をいちばん近くで⾒たい! という欲望が私を突き動かした。だけど3年前に企画がはじまってから、⼀度目はコロナで、⼆度目は私の産後うつで、映画が止まってしまった。それでも、うらじさんは信じてくれていた。そして、最高の相棒ファーストサマーウイカさんが現れた。ふたりの演じる梨田と浜中が、何度も何度も私を救ってくれた。今、心から『炎上する君』を撮れたことが本当にうれしい。この映画に関わってくれた⼈たちみんなを抱きしめたい。私は私のために、この映画をつくりました。みなさんの心には、どんなふうに映るでしょうか。■ゆっきゅん私の楽曲が初めて映画の中で流れるのが『炎上する君』であることを光栄に思います!「DIVA ME」の使い方がDIVAすぎて痺れました。ふくだももこ監督、うらじぬの様、ファーストサマーウイカ様、みんなまとめてあんたがDIVA。「NG」も新しい聴こえ方がして物語の中で音楽が使われるってこういうことなんだ! と新鮮でした。ぜひ多くの方に観ていただけますように!
2022年10月25日舞台を中心に活躍しながらドラマ「あのときキスしておけば」や映画『Red』などに出演するうらじぬのが主演、ふくだももこ脚本・監督のもと西加奈子の傑作短編小説を映画化する『炎上する君』。この度、キャスト情報と劇中歌・エンディング曲が発表された。本作は、株式会社レプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」でグランプリに輝いた企画として制作された作品。「『うらじぬのを撮りたい!』きっと世界中で、私が一番うらじさんを撮りたい映画監督だ。そして、うらじさんがもっとも魅力的に映る物語は、西加奈子さん原作の『炎上する君』しかないと思った」と語るのは、小説、演劇、ドラマと幅広く才能を発揮するふくだももこ監督。ふくだももこ監督2010年に上梓された原作では、唯一無二の親友である梨田と浜中が、女を外見で判断する男を敵視し、知性によって安定した生活とキャリアを生きるところから始まり、2人は徐々に冒険と解放を求めるように。そんな折に足元が燃えている「炎上する男」という不思議な存在のうわさを聞きつけて…という内容を、ふくだ監督が大胆に脚色。2022年現在にも通じる原作小説の先進性と普遍性を炙り出すシスターフッドムービーが完成した。うらじぬのうらじさんが演じるのはおかっぱ頭で、日々生えてくる脇毛に憤る梨田。梨田の唯一無二の親友・浜中には、ドラマ「ファーストペンギン!」など俳優としてもめざましい活躍を見せるファーストサマーウイカ。パブリックイメージとは異なる、銭湯に入る時もメガネを外さない、おさげの浜中を演じている。ファーストサマーウイカ物語のキーパーソンとなる「炎上する男」はオーディションで選ばれた齊藤広大。梨田と浜中の行きつけの銭湯で働く少女・トモにはミスiD 2019グランプリの中井友望、その銭湯の常連客には南久松真奈、トモのバンドメンバーには大下ヒロト、中山求一郎、當山美智子、梨田と浜中がある行動をするきっかけとなる芸人に影山徹など、映画、演劇、ドラマで活躍する演技巧者が集まっている。梨田と浜中が脇毛を見せながら踊り狂う劇中歌にはゆっきゅんの「DIVA ME」。さらに、物語の余韻に寄り沿うエンディングテーマには、同じくゆっきゅんの「NG」が起用された。ゆっきゅん政治家の女性蔑視発言のような明確な抑圧だけでなく、居酒屋での会話、お笑い芸人のネタ、ポケットティッシュに印字された広告など、見て見ぬ振りをしながらやり過ごしてきた、しかし確実に誰かの心を抉る日々の現実。傷つき、憤り、絶望する梨田と浜中が、世にも奇っ怪な「炎上する男」を探す。キャスト&監督らのコメント到着うらじぬの/梨田 役西加奈子さんとふくだももこ監督のほとばしるエネルギーを一身に受けて作品に臨んだ今春は、いつにも増して灼熱でした。とっても良い汗をかきました。いつも隣にいてくれたファーストサマーウイカさんも、かっこいい汗をかかれていました。この企画が立ち上がってから本当にたくさんの方々の支えがあって、生き生きと燃え盛る躍動の物語が出来たと思います。ありがとうございます、と、皆様どうぞよろしくお願い致します!ファーストサマーウイカ/浜中 役他人と違っていたいのに、他人と違うのが怖い。自分のNOは誰かにはYESで、唯一無二でいたいのに、無意識に共感のいいねを求めている。自己評価と世間体のはざまで炎のようにゆらぎゆらめく若者の心と身体。原作とは違った時代と世界線で描かれる梨田と浜中の葛藤が、誰かの光になりますように。ゆっきゅん/劇中歌・エンディング曲私の楽曲が初めて映画の中で流れるのが『炎上する君』であることを光栄に思います!「DIVA ME」の使い方がDIVAすぎて痺れました。ふくだももこ監督、うらじぬの様、ファーストサマーウイカ様、みんなまとめてあんたがDIVA。「NG」も新しい聴こえ方がして、物語の中で音楽が使われるってこういうことなんだ!と新鮮でした。ぜひ多くの方に観ていただけますように!ふくだももこ/監督・脚本西加奈子さんの小説「炎上する君」を初めて読んでから、10年が経った。あの頃、まさか自分が西加奈子原作の映画を撮れるなんて、夢にも思っていなかった。そして「今だ!」と背中を押してくれたのは、主演の“うらじぬの”さんの存在だ。うらじさんの演じる梨田を一番近くで見たい!という欲望が私を突き動かした。だけど3年前に企画がはじまってから、一度目はコロナで、二度目は私の産後うつで、映画が止まってしまった。それでも、うらじさんは信じてくれていた。そして、最高の相棒“ファーストサマーウイカ”さんが現れた。ふたりの演じる梨田と浜中が、何度も何度も私を救ってくれた。今、心から『炎上する君』を撮れたことが本当にうれしい。この映画に関わってくれた人たちみんなを抱きしめたい。私は私のために、この映画をつくりました。みなさんの心には、どんなふうに映るでしょうか。『炎上する君』は2023年、公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:炎上する君 2023年公開予定©LesPros entertainment
2022年10月25日●最初になりたかった職業「声優業」での夢とは?歌手、タレント、女優と幅広い活躍を見せるファーストサマーウイカ。そんな彼女が、ドリームワークス・アニメーションが贈る映画『バッドガイズ』(10月7日公開)で、自身3度目となる日本語吹き替え声優を務めた。「もともと最初になりたいと思っていた職業が声優さん」と語っていたウイカにとって、本作を経験したことで、どんなことが胸に去来したのだろうか。ドリームワークス・アニメーションが構想6年の歳月を費やして製作したクライム・コメディ『バッドガイズ』。「ワルをやるなら思い切り」を合言葉に、権力者や富豪たちから華麗なテクニックで財宝を奪う怪盗集団・バッドガイズが、名だたる強盗たちが奪うことができなかった伝説のお宝“黄金のイルカ”を奪取するために奮闘する姿が描かれる本作で、ウイカは天才ハッカーの毒舌ガール・タランチュラの声を担当した。「“毒舌ガール”と言われていますが、日本語の台本を読んでいる限り、そこまで口が悪いという印象はなかったですね。それよりも割とシャークやピラニアがボケまくっていたので、突っ込みキャラというか、真面目で姉御肌な印象はありました。キャラクターの顔も似ている気がして親近感を持って演じることができました」この言葉通り、劇中タランチュラは、突っ込みどころ満載の愛すべきメンバーたちに、テンポよく切り込み、チームをまとめ上げる存在として物語に彩りを添えている。「私も高校時代男の子たちとバンドを組んでいたので、似た感じの雰囲気は経験していましたし、タランチュラが天才ハッカーとしてしっかりプライドを持って戦っている姿も、共感できる部分が多かったので、演じていても気持ちが入りやすかったです」マルチな活躍を続けるウイカだが、最初になりたかった職業が「声優業」だという。その意味で、どんな仕事でもオファーが来ることは「うれしい」というが、声優の仕事は「めちゃくちゃうれしい」と一つギアが上がるという。「今はファーストサマーウイカという存在を知っていただき、『この役だったら任せてみても面白いんじゃないか』と私のイメージに近しいキャラクターのお仕事をいただけると思っているんです。それだけでもとてもありがたいことなのですが、機会があれば自分とはまったくイメージの違うキャラクターの役にも挑戦できたらと思っています」そのなかで、大きな夢として挙げるのが「このキャラと言えばこの人だよね」と言われるような作品に巡り合うこと。「例えば悟空の声だったら、ルフィーだったら……みたいな形で認識されるようなキャラクターに声を当てられるようになったら、こんなに素敵なことはないですよね。それともう一つ、声優のお仕事をしたいなと最初に思ったのがゲームのキャラクターの声をやりたかったからなので、いつかゲームに登場するキャラクターを演じることができたら最高です」●世間のイメージにあまりナーバスになる必要はない「今の自分に求められているもの」が仕事になっていくという考え。パブリックイメージというものは、受け手が感じ取るもので、それがその人の本質であるかどうかわからないという意味で、悩ましさもあるのだろうか――。「それは受け取る人次第でいいと思っています。一般的にどう見えるかという基準なので、イメージ通りのことをすれば『でしょうね』だし、違うことをすれば、ギャップや驚きになる。なので、どちらにしてもマイナスにはならないと思うんです。私は結構真面目な学生生活を送っていましたが、茶髪かきあげヘアの派手メイク、関西弁で大きな声でしゃべっていたら、大阪の元ヤンみたいなイメージを持たれる方もいたと思います。でもそのイメージでお仕事をいただくこともありますし、あまりナーバスになる必要はないのかなと思います」本作のキャラクターたちも、見た目だけで“悪者”と判断されてしまいがちだ。「この作品を観たときに、善悪というのは立場によって大きく変わるということは分かっているつもりだったのですが、人というのは、つい自分の正義感を振りかざしてしまうんですよね。バッドガイズの行動はマジョリティから見ると悪なのかもしれませんが、彼らから見るとまた違った価値観になる。そこが面白いなと感じています」先入観は、時に人の判断を誤らせる要因になるかもしれないが、ウイカのようにおおらかに構えることで視野が広がっていくかもしれない。本作の登場人物たちは、ある一面から見れば“バッドガイズ”と言われているかもしれないが、ひっくり返してみれば、非常に魅力的なキャラクターであることは間違いない。■ファーストサマーウイカ2013年5月にアイドルグループ・BiSに新メンバーとして加入しメジャーデビュー。14年7月、横浜アリーナの単独公演で解散。15年より音楽グループ・BILLIE IDLEを結成。ライブを中心に活動し、19年12月解散。21年2月、ユニバーサル ミュージックよりソロメジャーデビューを果たし、4月2日に3rdデジタルシングル「Open the Door」をリリースした。タレント、女優としても活躍。現在、日本テレビ『上田と女が吠える夜』、フジテレビ『トークィーンズ』、テレビ東京『超音波』にレギュラー出演している。
2022年10月06日