フランソワ・オゾン監督映画『婚約者の友人』が、2017年10月21日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国の劇場にて順次公開される。フランソワ・オゾン監督最新作フランソワ・オゾン監督・脚本による本作は、かつてドイツ出身の映画監督であるエルンスト・ルビッチが『私の殺した男』として映画化した、モーリス・ロスタンの戯曲を大胆に翻案したオリジナルの物語。1919年の戦後ドイツを舞台に、婚約者を失った未亡人・アンナと、その婚約者であったフランツの友人と語るアドリアンをめぐる物語を描くミステリーとなっている。オゾン監督は本作で初めてモノクロに挑戦。20世紀初頭のムードをモノクロで表しながらも、時折カラー場面を織り交ぜた映像美で、映画の美しさを高めると同時に、物語の謎も深めている。ストーリー1919年、戦争の傷跡に苦しむドイツ。婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くし、悲しみの日々を送っていたアンナは、ある日、フランツの墓の前で花を手向けて泣いている見知らぬ男と出会う。戦前にパリでフランツと知り合ったと語る彼の名はアドリアン。アンナとフランツの両親は彼とフランツの友情に感動し心を癒されるが、アンナがアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱いた時、アドリアンが自らの“正体”を告白する。しかしそれは、次々と現れる謎の幕開けに過ぎなかった──。主演に『イヴ・サンローラン』のピエール・ニネアドリアン役には、日本でもヒットを記録した映画『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞し、フランスの若手俳優の中でも突出した存在となったピエール・ニネ。『イヴ・サンローラン』では、卓越した演技力で本人の容姿と繊細なキャラクターを見事に再現した彼は、本作で多くの秘密を持つミステリアスな役柄を演じる。そして、アンナ役を演じるのは、オーディションでオゾンに選ばれたドイツ人のパウラ・ベーア。彼女は、本作でヴェネツィア国際映画祭における新人俳優賞であるマルチェロ・マストロヤンニ賞に輝くと同時に、セザール賞にもノミネートされている。作品情報映画『婚約者の友人』公開日:2017年10月21日(土)監督/脚本:フランソワ・オゾン 『彼は秘密の女ともだち』『スイミング・プール』『8人の女たち』出演:ピエール・ニネ『イヴ・サンローラン』、パウラ・ベーア『ルートヴィヒ』原案:『私の殺した男』エルンスト・ルビッチ原題:FRANTZ© Mandarin Production – FOZ – X FILME Creative Pool GmbH – Mars Films – France 2 Cinéma – Films Distribution©2015 MANDARIN PRODUCTION–X FILME–MARS FILMS–FRANCE 2 CINEMA-FOZ-JEAN-CLAUDE MOIREAU
2017年08月18日©YUMIMOROTO今回『DRESS』読者の皆様にお届けするのは、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手フランソワ・トリュフォー監督屈指の名作恋愛映画『突然炎のごとく』です。第一次世界大戦前後のフランスを舞台に、親友同士のふたりの青年とひとりの女性との不思議な三角関係を描いています。ジュールとジムというふたりの男に愛されながらも、さらに愛人を求め、ひとりの男性を愛し続けられない美しく自由奔放なヒロイン、カトリーヌを演じたジャンヌ・モローの魅力が圧倒的。モロー自身恋多き女性で、デザイナーのピエール・カルダンやトニー・リチャードソンなどとのロマンスは有名です。ルイ・マルやロジェ・ヴァディムをはじめ、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダールなど、映画史を物語る有名監督作品に立て続けに出演し、ヌーヴェル・ヴァーグ全盛期を代表する女優として知性と品格を備え、数々の輝かしい映画賞も受賞、国際的な名声を確立しました。また、ジャン・コクトーやヘンリー・ミラー、マルグリット・デュラスといった文豪たちのミューズとして、あるいは親友として深く愛され共に素晴しい作品も世に残しています。ここからも彼女がただ美しいだけでなく、いかに人間的に魅力ある女性だったのかがわかります。その魅力とはいったいどのようなものだったのか。ぜひあなたの目でお確かめください!鮮烈なモノクロ撮影は、映画『勝手にしやがれ』のラウール・クタール。音楽は、トリュフォーと名コンビと謳われたジョルジュ・ドルリューが担当。ジャンヌ・モローが劇中で歌う「つむじ風」の曲が印象深く心に残ります。■映画『突然炎のごとく』あらすじー自由奔放で魅力的な女性像。トリュフォーが描く大人の三角関係オーストリアの青年ジュール(オスカー・ヴェルナー)は、フランス青年のジム(アンリ・セール)と知り合ってすぐ意気投合し、親友となりました。ふたりとも詩や小説を書いている文学青年で、のちに作家となるのですが、ジュールとジムの友情は絶対で、つまらぬことにも喜びお互いの違いを認め合う何でも相談し合えるドンキ・ホーテとサンチョ・パンサのような関係でした。ふたりはあるとき、幻燈を見て、アドリア海の島にある美術公園の女神像の顔に魅了されます。「こんな微笑みに出会ったことがない。出会ったらついていくだけだ」啓示に満たされて、ふたりはパリに戻るのです。それからしばらくして、ふたりはカトリーヌ(ジャンヌ・モロー)という女と知り合い、胸をときめかせます。彼女は、まさに「島の女神像の化身」のようだったからです。先手をとったのはジュールでした。ジュールはジムに「カトリーヌに手を出すなよ」と言い、彼女との結婚を熱望して求婚し、ふたりはパリで結婚生活をスタート。その頃ジムは、出版社と契約ができて作家生活の第一歩を踏み出します。ジムはふたりが結婚した後も彼らのもとをよく訪れ、一緒に楽しい時を過ごしていました。3人で芝居見物に行ったある日、ジュールが芝居の議論に熱中すると、カトリーヌはなぜか突然セーヌ河に飛び込んで、ふたりを慌てさせます。ふたりは自由奔放な彼女に翻弄されるも、彼女のことを愛していました。やがて第一次世界大戦が始まり、ジュールとジムはそれぞれの祖国の軍人として戦線へ行きましたが、ともに生きて祖国へ帰ります。歳月は流れ、ジュール家族の住むライン河上流の田舎に住む山小屋にジムは招待されます。その頃、ジュールとカトリーヌの間には6つになる娘もいましたが、ふたりの間は冷えきっていました。ジュールは悩み、ジムに「彼女と結婚してくれ、彼女を愛してるなら遠慮はいらない」と頼みましたが、それはカトリーヌを失いたくない、自分も側に置いてほしいという条件でした。3人の奇妙な共同生活が始まりました。しかしカトリーヌには、ほかにも男がいたのです。ジムは瞬間しか人を愛せない彼女に絶望し、パリへ帰って昔の恋人とよりを戻しました。数カ月後、カトリーヌは自分の運転する車にジムを乗せて疾走させ、ついに壊れた橋から転落してしまいます。ジュールは、ふたつの棺を火葬場に運ばせました。これでカトリーヌは永遠にジュールのものとなったのです……。■天才女優ジャンヌ・モローについてジャンヌ・モローは、仏パリ出身。1928年、飲食業のフランス人の父と英国人ダンサーの母の間に生まれました。18歳のときに観た舞台で演劇の世界に魅了され、女優を夢見るように。フランス国立高等演劇学校で演技を学び、1948年にデビュー。なかなか脚光を浴びずにいましたが、当時恋人だったルイ・マル監督の映画『死刑台のエレベーター』(58)でヒロインを演じ、一躍有名に。『恋人たち』(58)や『危険な関係』(59)でも人気を博します。60年『雨のしのび逢い』では、カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞するなどフランス映画界の看板女優として世界的に活躍。フランソワ・トリュフォー監督作『突然炎のごとく』(62)など有名監督作品に立て続けに出演し、様々な女性心理を巧みに演じる女優として、国際的な名声を確立しました。76年には監督にも初挑戦し、映画『ジャンヌ・モローの思春期』を発表、ドキュメンタリー『リリアン・ギッシュの肖像』(83)でもメガホンをとりました。91年の『La vieille qui marchait dans la mer(英題:The Old Lady Who Walked in the Sea)』で、セザール賞最優秀女優賞を受賞。 このほか『鬼火』、『ビバ!マリア』、『エヴァの匂い』、『ニキータ』、『デュラス 愛の最終章』、『クロワッサンで朝食を』など数々の名作に出演。映画界への多大な貢献を評価され、92年にはヴェネツィア国際映画祭で栄誉金獅子賞、97年にはヨーロッパ映画賞で生涯貢献賞、2000年にはベルリン国際映画祭で金熊名誉賞を受賞しています。デザイナーのピエール・カルダンやトニー・リチャードソンなどとのロマンスは有名ですが、結婚は48年、ジャン=ルイ・リシャールと結婚して一児をもうけ65年に離婚。77年にはウィリアム・フリードキン監督と再婚するも2年後に破局しています。晩年も女優活動を続けていましたが、2017年7月、惜しくもこの世を去りました。享年89歳。あのオーソン・ウェルズをして「地球上で最高の女優」と言わしめた天才女優でした。全世界の女優達の憧れだったジャンヌ・モロー。人生を人の2倍も3倍も彩り豊かに生きた女性だったと思います。■映画『突然炎のごとく』作品紹介原題:JULES ET JIM原作:アンリ=ピエール・ロシェ監督:フランソワ・トリュフォー脚本・台詞:フランソワ・トリュフォー、ジャン・グリュオー撮影:ラウール・クタール音楽:ジョルジュ・ドルリュー製作国:フランス製作年:1962年ジャンル:ロマンス映倫区分:Gカラー:モノクロ上映時間:107分■映画『突然炎のごとく』キャストジャンヌ・モロー=Catherineオスカー・ヴェルナー=Julesアンリ・セール=Jimマリー・デュポア=Thereseヴァンナ・ユルビノ=Gilberteサビーヌ・オードバン=SabineBoris Bassiak=AlbertChristiane Wagner=Helga
2017年08月18日『8人の女たち』『スイミング・プール』などで、あらゆる世代の女性たちの心をつかんできたフランスの若き名匠フランソワ・オゾン監督の最新作『婚約者の友人』(原題:FRANTZ)。本作からモノクロ×カラーの映像美が仕掛ける予告編とポスタービジュアルが解禁となった。物語は1919年、第1次大戦後のドイツ。婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナは、悲しみの日々を送っていた。ある日、アンナがフランツの墓参りに行くと、見知らぬ男が花を手向けて泣いている。戦前にパリでフランツと知り合ったと語る彼の名は、アドリアン。アンナとフランツの両親は彼とフランツの友情に感動し、心を癒される。だが、アンナがアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱きはじめたとき、アドリアンは自らの“正体”を告白。しかしそれは、次々と現れる謎の幕開けに過ぎなかった――。フランツの友人と名乗る謎の男・アドリアン役を演じるのは、『イヴ・サンローラン』で世界的に注目を集めたフランス美男、ピエール・ニネ。アンナ役には、本作でヴェネツィア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)に輝いたパウラ・ベーア。このたび完成した予告編では、ヒロインのアンナが、婚約者フランツの墓の前で涙を流す見知らぬ男を目撃する場面から始まり、やがて「フランツの友人」だと名乗るその男から打ち明けられる秘密が、さらなる謎の扉を開いてゆく展開に。カラーとモノクロが交錯する映像は、『17歳』『彼は秘密の女ともだち』と直近のオゾン作品を手掛けるパスカル・マルティが担当し、本作でセザール賞撮影賞を受賞。どのシーンをカラーにするかは、すべてオゾン監督がこだわり抜いた計算によるもので、その革新的な映像は観る者の頭脳と心を揺さぶりながら、謎解きのクライマックスへと導いていく。あわせて解禁となったポスタービジュアルも、モノクロを基調に淡いグラデーションがかけられた色合いの美しさと、アンナがアドリアンに向ける鋭い視線が印象的なビジュアルとなっている。本作で、映画作家としての円熟期を示したオゾン監督。この最新作は「偉大な作品」「我々を完全に魅了した」と各メディアから最高峰の賛辞を贈られ、フランス国内で大ヒットを記録、彼のフィルモグラフィーのなかでも最高傑作との呼び声も高い。また、20世紀初頭の時代背景を反映させたシックなデザインでありながらも、オゾン作品ならではの高度なファッションセンスを匂い立たせる衣装は、『クリミナル・ラヴァーズ』以降オゾン監督のほぼすべての作品を担当してきたパスカリーヌ・シャヴァンヌ。緊迫するミステリーにあえてロマンティックな音色を合わせることで、すべての謎が解けた後の余韻を深める音楽も、オゾン作品常連のフィリップ・ロンビが手がけている。なぜ、アドリアンはアンナの前に現れたのか?彼とフランツとの本当の関係は?アドリアンの正体を知ったアンナの予想もしなかった決断とは?未体験の映像美が仕掛ける極上のミステリーに、誰もが魅了されるに違いない。『婚約者の友人』は10月21日(土)シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月18日ブーランジェリー&カフェ「ジャン・フランソワ(JEAN FRANÇOIS)」の新業態となる「ヴィエノワズリー ジャン・フランソワ(Viennoiserie JEAN FRANÇOIS)」が誕生。2017年4月20日(木)、銀座エリア最大の複合商業施設「ギンザ シックス」内にオープンする。場所は、日本初上陸グルメなどが揃う、注目ゾーン地下2階のフードエリアだ。「ジャン・フランソワ」は、MOF(フランス最優秀料理人賞)受賞シェフのジャン・フランソワ ルメルシエがプロデュースするベーカリー。使用食材にこだわった本場フランスのパンを再現したパンの数々は、小麦本来の芳醇な香りと上品な味わいが魅力だ。その技術と精神を継ぐ「ヴィエノワズリー ジャン・フランソワ」では、卵やバター、牛乳、砂糖を使用した菓子パンの総称「ヴィエノワズリー」に特化したメニューを展開。パリパリ食感のクロワッサン、芳醇な香りのデニッシュ、ふんわりとしたブリオッシュなどがバリエーション豊かに取り揃えられる。なお、同店は工房一体型店舗なので作り置きではなく、常時30種類のヴィエノワズリーが焼き立てで提供される。また、オープンを記念して限定の「ダブルチーズケーキデニッシュ」を用意。2層仕立てのデニッシュは、上段にコクと芳醇なミルク風味が強いレアチーズケーキ、下段に濃厚さが際立つベイクドチーズケーキを使用している。全体がなめらかな味わいながら、レアチーズから徐々にベイクドへと、移ろいある味わいを楽しめる。そのほか、数量限定で「デニッシュフレンチトースト」も提供されるなど、“フランスの味”を日本・銀座で思う存分堪能できる。【詳細】Viennoiserie JEAN FRANÇOIS GINZA SIX店オープン日:2017年4月20日(木)住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX地下2階電話:03-5537-5520 ※4月20日より開通。営業時間:10:30~20:30※テイクアウト販売のみ■限定メニュー詳細・ダブルチーズケーキデニッシュ 380円+税・デニッシュフレンチトースト 280円+税 <数量限定>
2017年03月25日オランダの大富豪がある奇想天外な旅行代理店と関わったことから巻き起こる騒動と、人生の素晴らしさを描く、ちょっぴりブラックでチャーミングなコメディ『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』。本作から、素敵なダンスシーンの本編映像がシネマカフェに到着。合わせて、ダンスシーンを観るだけで心が弾む、素敵な映画をピックアップしてみた。顧客の“あの世行き”を手助けする代理店に自分の死を依頼した主人公ヤーコブと、その代理店で偶然出会ったアンネ。今回到着したのは、そんな大人の男女が惹かれ合いながらも、胸をしめつけられるような“最後のとき”について語り合い、2人でダンスをするシーンだ。広大な敷地にあるお城に住み、アストン・マーチンなど高級車を何台も所有しているが、一切感情を持ったことがなかったヤーコブ。アンヌと出会い、失った感情をとりもどしたものの、やっぱり奥手でシャイな彼は、このシーンでも口数少なく、感情的な言葉もまったく口にしないが、社交ダンス未経験のアンヌを優しくエスコートする姿からは、彼女を心から想っていることが伝わってくる映像となっている。使用されている曲は、タンゴの巨匠アストロ・ピアソラ作曲の「オブリビオン(忘却)」。普段おとなしめの男子も、自分の感情を素直に表現することができるダンス、しかもタンゴとあって、リードにまわり攻めの表情を見せるヤーコブの姿は、それまでとの“ギャップ”を感じさせるシーンとなっている。また、本作のほかにも、ダンスシーンが素敵な映画は傑作と呼ばれる作品が数多い。■『最強のふたり』事故で首から下が麻痺してしまった富豪のフィリップと破天荒な介護人ドリスの友情を描き、日本でもロングランヒットとなった。この作品のダンスシーンといえば、フィリップの誕生日、ドリスが「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」の「ブギー・ワンダーランド」をかけて楽しげにダンスを披露する場面だ。オマール・シー演じるドリスのノリノリなダンスもさることながら、フィリップ役のフランソワ・クリュゼの演技も素晴らしい。目線や表情だけで、自分も一緒になって踊り、楽しんでいる様子を見事に表現。育ちも文化も違う2人が心を通わせ合っていることが伝わる名シーンだ。■『(500)日のサマー』建築家を志すも現状に甘んじているトム(ジョセフ・ゴードン・=レヴィット)と、彼が恋したサマー(ズーイー・デシャネル)との500日の出来事を軽快に描くビターでスウィートなラブコメディ。サマーとついに一夜を共にしたトムが、翌朝、天にも昇る気持ちで「ホール&オーツ」の「You Make My Dreams」に乗って、街中の人たちとフラッシュモブさながらにダンスをするシーンが印象的だ。トムの浮かれっぷりは、大好きな女性とようやく結ばれた男のハピネスを体現し、世の男性たちの共感を得るとともに、女性たちから見てもキュートで、微笑ましい気持ちになると話題を呼んだ。■『ハッピーフィート』歌でハートを伝える皇帝ペンギンの中で、音痴だが、タップダンスの才能は飛びきりにあふれた主人公・マンブルの冒険を描くCGアニメーション。マンブルが未知の世界で新たな仲間たちと友情を築き、冒険を通して成長したことで、ようやくペンギンの世界で認められ、仲間たちと歌って踊るシーンは必見。こちらも「ブギー・ワンダーランド」が使われている。モーション・キャプチャー技術を駆使し、ペンギンたちのダンスは一流のダンサーや振付師の動きをそのまま再現。2万5000羽のペンギンたちが一体となってダンスをする姿は圧巻。ちなみに、エンディングを飾る「Song of the Heart」はプリンスが書き下ろしている。いずれも、オリジナリティあふれるチャーミングな物語を、ダンスがいっそう盛り上げてくれるものばかりだ。『素敵なサプライズブリュッセルの奇妙な代理店』は5月28日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日狂言師・野村萬斎と芸人・宮迫博之が初共演を果たす『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』。公開を間近に控えた本作のように、野村萬斎×宮迫博之にみられるような面白いバディが、過去の映画にも多く存在しているようだ。たった1人薄暗い部屋で、熱帯魚相手に日ごと繰り返す男・仙石和彦(野村萬斎)。実はこの仙石、残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情)を読み取ることができるという、特殊な能力を持っていた。その能力をひょんなことから芸能事務所=峠プロダクションの社長・峠久美子(高畑淳子)に見込まれ、丸山竜司(宮迫博之)と「マイティーズ」というお笑いコンビを組まされる。一時はかなりの人気を博したものの、あえなく解散となって以来、仙石はマンションの管理人としての職を得て極力、人と会わないですむ生活を選び、一方の丸山はマイティ丸山として売れない芸人に逆戻り。「マイティーズのおふたりの力を借りたいんです。人を探してほしいんです」と突然、峠プロダクションを訪ねてきた女子高生・秋山亜美(杉咲花)。どこか思い詰めた様子の亜美の依頼は、長年慕ってきたピアノ教師・沢村雪絵(木村文乃)を探し出してほしいというもの。なんとか雪絵が失踪した現場の思念を読み取った仙石は、犯人と思しき謎の女の姿をとらえる。警察もあてにならないと踏んだ2人は、独自に捜査を開始することを決意する。果たして謎の女の正体とは?目的は?そして雪絵の行方は?事件の裏の裏をスキャンした仙石が見たものは、予想をはるかに超える残酷であまりにも美しい真実だった。「人間は醜い」そう心を閉ざし切っていた仙石が、ラストに流す一筋の涙の意味。人が人を想う強い気持ちが、優しく切ない奇跡を起こす── 。本作は、「相棒」シリーズ、『探偵はBARにいる』シリーズなどを手掛ける稀代のヒットメーカーとなった人気脚本家・古沢良太が書き下ろした、予測不能な異色の謎解きミステリー。キャストには、人間嫌いの超ネガティブな主人公・仙石を演じる萬斎さんをはじめ、かつてマイティーズとして仙石とお笑いコンビを組んでいた丸山竜司役に「雨上がり決死隊」の宮迫博之、そしてこのコンビを支えるキャスト陣には、「関ジャニ∞」安田章大、 杉咲花、木村文乃 、ちすん、 梶原善、風間杜夫、 高畑淳子が顔を揃えた。また、『デスノート』『デスノート the Last name』の金子修介監督がメガホンをとり、謎解きのミステリーとユニークなキャラクターたちが織りなすコメディを絶妙なバランス感覚で描き、一歩踏み込んだ深い人間ドラマとして本作を見事に昇華させている。映画の中心になって活躍するのは、かつて「マイティーズ」という名のもと、お笑いの地で活動していた仙石と丸山の”凸凹バディ”。真逆の性格を持ち、まさに火と油のようなふたりがどのように協力し、事件に挑んでいくのか行方が気になるところではあるが、世の中にはそんな凸凹バディの活躍する面白い物語が数多く存在する。まず、 本作の脚本を書いた古沢氏のバディ映画といえば、やはり『探偵はBARにいる』。 少し破天荒で名前のない”探偵”(大泉洋)と、なんだか頼りなく感じる相棒・高田(松田龍平)の探偵コンビは凸凹の性格ながらに続編を通して共に難事件を解決してきた。そのほかにも、『トリック』シリーズでは自称天才美人奇術師・山田(仲間由紀恵)と天才物理学者(阿部寛)のコンビ、また海外映画では、型破りな性格のJ(ウィル・スミス)と寡黙なJ(トミー・リー・ジョーンズ)主演の『メン・イン・ブラック』シリーズや、『最強のふたり』の車いすで生活している大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)と彼の介護者として働く羽目になった黒人青年のドリス(オマール・シー)の友情物語などなど、 お互いをいがみ合っていた関係から”最強のバディ”へと関係が変わっていく姿に心が打たれる作品も多い。そんな歴代バディたちに負けず劣らず、 本作のコンビも几帳面で真面目な仙石と、がさつで無神経な丸山という真逆っぷり。さらに仙石役の萬斎さんは狂言師、丸山役の宮迫さんはお笑い芸人という、今まで交わることのなかった異色のコンビということも話題だ。はたして、仙石と丸山のコンビは事件の謎を解くことができるのか!?そして、古沢作品史上“最強のバディ”になれるのか。ぜひ劇場で確かめてみて。『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』は4月29日(祝・金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月25日『8人の女たち』や『しあわせの雨傘』など、独自の世界観で観客を魅了し、次々と名作を生み出すフランスを代表する監督フランソワ・オゾン。世界中の映画ファンが待ちわびていた新作『彼は秘密の女ともだち』がいよいよ日本公開!どこにでもいる普通の女性クレールは、生涯の親友であったローラを病いで亡くし、悲しみの日々を送っていた。同じく絶望の淵にいたローラの夫ダヴィッドと生まれたばかりの一人娘を守ると約束したクレールは、ある日2人の家を訪ねる。しかし、そこで目にしたのは、なんと亡きローラの服を着て女装しているダヴィッドの姿だった。ダヴィッドから秘密を打ち明けられ、戸惑いながらも受け入れるクレールは、ダヴィッドと“女ともだち”として密会を重ねていくようになる。夫に隠れてダヴィッドと接するうちに、徐々に女性らしさと自分らしさを取り戻すクレール。そして、2人の秘密の関係はある出来事をきっかけに思いがけない方向へと進みはじめる……。次々と予想外の展開をみせるストーリーは、とにかく驚きの連続。緻密に構成された演出に観客はまるでオゾン監督の手のひらで転がされているかのように、スクリーンに引き込まれっぱなしになります。本作では、自分の欲望と正直に向き合いながら自分らしさを取り戻し、輝いていく姿を注目の若手女優アナイス・ドゥムースティエと演技派俳優のロマン・デュリスが好演。そんな2人とともに一喜一憂しながら、心に残る印象的な結末を一緒に迎えてください。男女も世代も関係なく、本当の自分を受け入れて生きる喜びが私たちの人生においていかに大切かを教えてくれます。もし、社会や家族など、まわりに縛られて抑え込んでいる気持ちがあれば、「一度きりの人生」をありのままの姿で自分らしく生きてみませんか?そんなあなたの背中をそっと押してくれるはずです。イベントデータ:『彼は秘密の女ともだち』公開表記:8月8日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開!配給:キノフィルムズ© 2014 MANDARIN CINEMA – MARS FILM – FRANCE 2 CINEMA – FOZ
2015年08月03日『スイミング・プール』『危険なプロット』の稀代のストーリーテラー、フランソワ・オゾンの最新作『彼は秘密の女ともだち』の予告編が、このほど解禁となった。親友のローラを亡くし、悲しみに暮れるクレール。残された夫のダヴィッドと生まれて間もない娘を守ると約束したクレールは、二人の様子を見るために家を訪ねる。するとそこには、ローラの服を着て娘をあやすダヴィッドの姿があった。ダヴィッドから「女性の服を着たい」と打ち明けられ、驚き戸惑うクレールだったが、やがて彼を「ヴィルジニア」と名づけ、絆を深めていく。夫に嘘をつきながら、ヴィルジニアとの密会を繰り返すうちに、クレール自身も女性としての美しさが増してゆく。とある事件を境に、ヴィルジニアが男であることに直面せざるを得なくなったクレールが、最後に選んだ新しい人生とは──?『しあわせの雨傘』『スイミング・プール』『危険なプロット』『17歳』など、珠玉のフィルモグラフィーで映画ファンはもちろん、辛口の映画評論家たちをも魅了し続けているフランソワ・オゾン。彼の最新作『彼は秘密の女ともだち』は、今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品したヴァレリー・ドンゼッリ(『わたしたちの宣戦布告』)監督の最新作「MARGUERITE AND JULIEN」(英題)でも主演を務める新星アナイス・ドゥムースティエが主演を務め、男性の心を持ちながらも女性の服をまとい、本来の自分の美しさを花開かせていく“女ともだち”役を、『タイピスト!』のロマン・デュリスが務めている。このほど公開となった予告編では、金髪のウィッグを付けた女装をするロマンの姿や、誰にも言えない秘密を共有する二人がそれぞれの人生の輝きを取り戻す姿が魅力的に映し出されている。さらに、世界中が拍手を送ったというオゾン監督ならではのラストシーンを示唆する映像もあり、“特別な友情関係”の行方がどうなってしまうのかがとても気になる内容となっている。新作が世に出るたびに、映画ファンは勿論、辛口の映画評論家たちまでもが興奮と期待に胸を膨らませるオゾン監督作。「自分らしく生きる勇気」を問いかける本作の公開を、楽しみに待とう。『彼は秘密の女ともだち』は8月よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月02日アイウェアショップ「ゾフ(Zoff)」が、5月28日、フランス・パリの老舗アイウェアブランド「フランソワ・パントン(FRANCOIS PINTON)」のサングラスを限定店舗にて発売開始した。1932年に創業し、フランスアイウェア界の礎を築いた名店として知られる「フランソワ・パントン」。これまで、グレース・ケリーやジャクリーン・ケネディ、実業家アリストテレス・オナシスなど、世界中のセレブリティーから愛されてきた。今回発売されるのは、全8型(※カラー違いで全14種類)。ウェリントン、スクエア、ラウンド、キャットアイなどクラシカルなフォルムに、鮮やかなカラーレンズを採用。ヨーロッパを中心に愛され続けるスタイルをそのままに、アジア人の骨格に合わせたゾフのオリジナル鼻パッドを装着した。価格はそれぞれ2万2,000円から。取り扱いは、Zoff Park 原宿店、Zoff ルミネエスト新宿店、Zoff Plus 渋谷マークシティ店、Zoff Latte ルミネ有楽町店、Zoff たまプラーザテラス店、Zoff ルミネ池袋店、Zoff Plus 銀座コア店、Zoff Latte ルミネ横浜店などを始めとする限定店舗で随時展開される予定。
2015年05月28日『8人の女たち』『しあわせの雨傘』などのフランソワ・オゾン監督の最新作『彼は秘密の女ともだち』が、8月より公開することがこのほど決定した。親友のローラを亡くし、悲しみに暮れるクレール。残された夫のダヴィッドと生まれて間もない娘を守ると約束したクレールは、2人の様子を見るために家を訪ねる。するとそこには、ローラの服を着て娘をあやすダヴィッドの姿があった。ダヴィッドから「女性の服を着たい」と打ち明けられ、驚き戸惑うクレールだったが、やがて彼を「ヴィルジニア」と名づけ、絆を深めていく。夫に嘘をつきながら、ヴィルジニアとの密会を繰り返すうちに、クレール自身も女性としての美しさが増してゆく。とある事件を境に、ヴィルジニアが男であることに直面せざるを得なくなったクレールが、最後に選んだ新しい人生とは──?新作が世に出るたびに、映画ファンは勿論、辛口の映画評論家たちまでもが興奮と期待に胸を膨らませるフランソワ・オゾン監督。『8人の女たち』『しあわせの雨傘』『スイミング・プール』『危険なプロット』『17歳』など、珠玉のフィルモグラフィーで、稀代のストーリーテラーと称えられる圧倒的な才能を見せつけてきた。本作は、どこにでもいる普通の主婦が、“特別な女ともだち”と出会ったことで、平凡だった毎日が華やぎ、刺激と興奮に満ちた人生へと変わっていき、女性としての輝きを増していく様を描く。さらにその“女ともだち”が、亡き親友の“夫”である事から、予想もしないハプニングや心を揺さぶる人間模様が繰り広げられ、「自分らしく生きる勇気」を問いかける内容となっている。主人公を演じるのは、いまフランス映画界で最も脚光を浴び、最新作へのオファーが絶えない『間奏曲はパリで』のアナイス・ドゥムースティエ。男性の心を持ちながらも女性の服をまとい、本来の自分の美しさを花開かせていく“女ともだち”役には、大ヒット作『タイピスト!』のロマン・デュリス。ありのままの自分を受け入れることの素晴らしさを高らかに謳い上げる映画として、役者陣の好演に期待がかかる。また、日本版オリジナルのポスタービジュアルもこのほど解禁。“彼”が“女ともだち”であることを示唆する、アナイス・ドゥムースティエの向こうに映る、金髪のウィッグを付けた女装をするロマン・デュリスの後ろ姿がなんとも印象的だ。これまでの作品の中でも、“女たち”に対して独特の目線を送るオゾン監督が、女性として生きようとするダヴィッドをどのように描くのか。フランソワ・オゾンならではの衝撃の結末に世界中が拍手を送ったという本作に、ぜひ注目してみて。『彼は秘密の女ともだち』は、8月よりシネスイッチ銀座・新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月19日いまやフランス映画界を牽引する存在となったフランソワ・オゾン監督が、国語教師と美しく聡明な生徒とのスリリングな個人授業を描いた最新作『危険なプロット』。今週末10月19日(土)に迫った劇場公開に併せ、これまでのオゾン監督の代表作が1週間限定で特集上映されることが決定した。『危険なプロット』は、作家の夢を諦めた高校の国語教師と美貌と文才に恵まれた生徒が共謀して、クラスメートの家庭を題材に“危険な”小説を作り上げていく個人授業の行方を描いた知的サスペンス。時に狂気に満ちた、緊張感あふれる両者の心理戦は、第37回トロント国際映画祭で「国際映画批評家連盟賞」を受賞し、第60回サン・セバスチャン国際映画祭では「最優秀作品賞」と「最優秀脚本賞」をW受賞。フランスでは120万人を動員する大ヒットを記録しており、オゾン監督の最高傑作との呼び声も高い。今回、本作の公開を記念してヒューマントラストシネマ有楽町では「フランソワ・オゾン監督週間」と題した特集上映を実施。過去作の中から、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペールなどフランスを代表する女優陣が一堂に会した『8人の女たち』(’02/ベルリン国際映画祭「銀熊賞」受賞)、『スイミング・プール』(’03/カンヌ国際映画祭「コンペティション部門」選出)、『焼け石に水』(’00/ベルリン国際映画祭「テディ2000賞」受賞)、さらに“妊婦”をテーマにした『ムースの隠遁』(’12/サン・セバスチャン映画祭「審査員賞」受賞)と、特に人気の高い4作品をレイトショーで一挙上映する。女性のミステリアスな部分と“毒”を感じさせるオゾン監督。刺激の強いユーモアと仕掛けにあふれたストーリーテラーの手腕を、スクリーンで存分に堪能してみて。『危険なプロット』は10月19日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開。「『危険なプロット』公開記念フランソワ・オゾン監督週間」は、10月19日(土)~10月25日(金)より連日21:10~ヒューマントラストシネマ有楽町にて1週間限定レイトショー上映。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:危険なプロット 2013年10月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開(C) 2012 Mandarin Cinéma-Mars Films-France 2 Cinéma-Foz
2013年10月15日天然系のキュートなヒロインが、ポップな50年代フレンチ・カルチャーを舞台に、恋に仕事に大奮闘し、興奮と感動をお届けする爽快なサクセスムービー『タイピスト!』。キュートなだけじゃなく、2013年セザール賞5部門ノミネート、フランス映画祭2013観客賞(最高賞)受賞作品と、とても高い評価を得ている。50年代フランスを舞台に、本当にあったタイプ早打ち世界大会に全てをかけるヒロインを演じ、ヘップバーンの再来、と評価されたデボラ・フランソワのインタビューをお届けしたい。Q: 50年代の女性を演じるのは、いかがでしたか? あなたが考える、当時の女性たちのイメージとは? 今回の役作りをするにあたって、50年代の映画を沢山観ました。監督からも、雑誌だったり新聞だったり、タイプライティングの教本等様々な資料を貰い、研究しました。50年代の女性は、今とは服装も動き方も話し方も違うので、そういったディティールにすごく注意をしながら監督と色々相談しながら進めていきました。当時のスター、マリリン・モンローやオードリー・ヘップバーンは、いまだにとても人気がありますよね。50年代の映画というのは、ものすごく好きな時代だったので、今回監督から前観たことがあったものでも、また観るように言われ色々観て研究しました。当時は、女性解放運動の初期の時代であって、今の女性に比べて権利もなく、勉強を続けたり仕事を見つけたりしたいと思っていても、なかなかできなかったり。そういう風にしようとすると変な目で見られたりして、25、6歳になるともう結婚して家に入り、子供を産まなきゃいけない、そんな制約がある時代で、ローズという役は、その逆をやりたがるすごいキャクターなんです。Q: 50年代の女性と現代女性の違いは? 彼女たちから学べることは? 50年代の女性たちから学べるのは、自由を求めるために戦うという姿勢。今の世代の女性たちは、自由が当たり前のように思われていて、平等への戦いは今でも続いていることを忘れています。もう全て手に入れて、男性と平等だと思われがちなんですが、いまでも給与の格差など、まだまだ平等でないことも続いていると思います。是非、この映画を観て、まだ私たちにやれるべきことがあるんだって感じ取って欲しいと思います。Q: 50年代ファッションはどうでしたか? 衣装の多くはこの映画のために作られたそうですが、お気に入りの衣装はありますか? 衣装さんと色々話し合いながら、いくつものドレスを作りました。布からデザインから、本当にディティールまで色々相談しながらこだわって作りました。どれも本当に素敵。全部好きなので、一つ選ぶのは難しいのですが、しいてあげるなら一番最後、大会で着ていたドレス。映画的にも、とてもシンボリックで、衣装の中でも唯一のローズピンク色なんですが、役名のローズともシンクロし、華やかさとか夢を象徴するドレスです。Q: 相手役のロマン・デュリスの印象は? 「指導者」と「教え子」の恋愛って、どう? ロマン・デュリスには大変いい印象を持っていて、最初から息もぴったり演じることができました。彼はどっぷりと役のルイ・エシャールという人物になりきっていましたので、いつも彼を通じてルイ・エシャールを見ているような感じでした。彼は凄く役作りをしっかりしてくる人でしたので、プロフェッショナルですし、正確にいつ何をどう演技するかを把握した、テクニックも素晴らしい俳優さんでした。一緒に共演できて、本当に良い経験になりました。Q: タイプライターで勝負する役ですが、タイプライター歴は? 練習は大変でしたか? まず練習ですが、今回撮影にあたって6ヶ月間、毎日2~3時間練習しました。やはり、映画に出てくるように早打ちができなくてはならなくて、映画でも、あれは映像を決して早回ししているのではなくて、実際にあのスピードのままタイプしています。監督が、観客を騙さず、リアル感を出すために最高速で打って撮影しようってことになりました。もちろん、最初はゆっくりしか打てませんでした。ああやって早く打てるようになった、というのは私にとって、ものすごく大きなチャレンジでした。実生活でもコーチについてもらって練習したのですが、コーチが来ない日も宿題があり、とにかくずっと練習を続けました。PCが普及する前に父親のタイプライターは、触ったことはあるけど実際打って使ったことはありません。10本の指を使って打つ、ということを今回練習をして初めてきちんとしました。本当にハードに練習しましたよ。Q: この作品の見どころは? お気に入りのシーンは? 沢山のシーンが好きだし、それぞれ違った理由で好きなので難しいですけれども、中でもとりわけ気に入っているのが、赤いドレスを着てバスルームから出てくるところ。あれはヒッチコックの『めまい』にオマージュを捧げているシーンで、本当に美しくて素敵なシーン。もちろん、ラストの大会のシーンもとても印象的。あとは、私は出ていないのですが、ロマン・デュリスとベレニス・ベジョが2人で、どうして自分じゃいけなかったんだって問い詰めるシーン。自分は現場にいなかったので、映画ができてから初めて観ましたが、すごく感動的で好きなシーンです。Q: 最後にメッセージを! とってもワンダフルで素敵なコメディです。映像も衣裳もスタイリッシュだし、本当に素敵な映画なので、みなさん、是非『タイピスト!』を観に来てくださいね。映画『タイピスト!』は、8月17日(土)より ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー ・公式サイト (c)2012 ‒ copyright : Les Productions du Trésor ‒ France 3 Cinéma ‒ France 2 Cinéma ‒ Mars Films - Wild Bunch - Panache Productions ‒ La Cie Cinématographique ‒ RTBF (Télévision belge) (c)Photos - Jaïr Sfez.
2013年08月10日フランスで大ヒットを記録した映画『最強のふたり』が9月1日(土)から公開される。車椅子生活をおくる大富豪と、彼を介護する黒人青年が深い友情を育んでいくまでを実話を基に描いた作品だが、成功の秘訣は“感動のドラマ”だけではないようだ。そこで、作品の成り立ちとこだわりを、オリヴィエ・ナカシュ監督に語ってもらった。その他の写真20年近くコンビを組んで映画を撮り続けてきたナカシュ監督とエリック・トレダノ監督は、2003年に1本のドキュメンタリー作品に出会う。パラグライダーの事故によって頸椎を損傷し、四肢が動かなくなってしまったフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴの姿を追った作品で、観終わった後、ふたりは感銘を受けると同時に、ある疑問を抱く。「あの富豪の隣にいつもいる男は誰なんだ?」。フィリップが自動車に乗り込む時、移動する時、隣にはいつも同じ男がいたからだ。ナカシュ監督は「とにかく、どのシーンを見ても隣にその男がいるんだ。そこで僕らは彼らの関係が知りたくなったし、『この関係を映画にしたい!』と思ったんだ」と振り返る。そこでふたりはリサーチを開始し、脚本作り、キャスティングと平行しながら実際にフィリップ本人にも会いに行った。事故に遭い、妻に先立たれたフィリップと、公営住宅で暮らす粗野な男アブデルは、なぜか共に行動し、唯一無比の友情を築いていく。「実際にフィリップの話を聞くと、ふたりの関係が本当に豊かで、彼らの証言は“宝の山”だったよ」。ふたりが絶大な信頼を寄せるオマール・シーと数々の映画作家と仕事をしてきた名優フランソワ・クリュゼをキャストに迎えた監督たちは、数々の感動的なエピソードがつまった脚本を完成させ、撮影に入る。しかし、ふたりはあえてこの映画を“感動作”として撮影しなかったという。「僕らはこの映画をアクション映画のように撮ろうと思ったんだ。仮に音を消したとしても観客が画面に引き込まれるようなね。フィリップは事故によって四肢が動かない。だからカメラを動かし、カットを積み重ねることで、動かないフィリップを“動かし”て、つねに動き続けている“彼の頭の中”を表現したいと思ったんだ」。本作を観てまず感じるのは、躍動感と楽しさ、そして主人公ふたりの絶妙な掛け合いの面白さだ。「昔からある“バディ(相棒)ムービー”を参考にしたよ。性格が正反対のコンビが活躍するバディものの要素をアレンジして作品に取り込んでいったんだ」。すでに公開された国の観客は、本作に対して感動の涙ではなく、歓喜の声と拍手で応えた。「相棒というのは、失敗した時は慰め合えるし、成功してどちらかが舞い上がっても、片方が冷静でいられる。そうして互いにやりとりしながらエネルギーを再生していくんだ」。感動や救いだけでなく、喜びと活力と再生に満ちた物語。映画『最強のふたり』は日本でもたくさんの笑い声と拍手で迎えられるのではないだろうか。『最強のふたり』9月1日(土)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
2012年08月31日第24回東京国際映画祭が10月30日(日)に閉幕し、フランス映画『最強のふたり』が最高賞の「東京サクラグランプリ」を獲得。日本から出品された役所広司と小栗旬が共演している『キツツキと雨』は審査員特別賞に輝いた。東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズをメイン会場に9日間にわたって開催されてきた今年の映画祭。のべ315回の上映に41,000人超の観客が足を運んだ。15本のコンペティション作品の中から東京サクラグランプリの栄冠を手にしたのは、白人の富豪と黒人の介護者の交流をコミカルに描いた『最強のふたり』。W主演のフランソワ・クリュゼとオマール・シーが揃って最優秀男優賞を受賞し、2冠に輝いた。本国フランスでまもなく公開を迎えることから、監督、キャスト陣はプロモーション活動のため来日は叶わなかったが、「アリガトウゴザイマス!」とメッセージを寄せ、エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュ両監督は日本公開時に来日することを約束した。最優秀女優賞は、19世紀のアイルランドを舞台に、性別を偽って男性の執事として生きる女性の姿を描いた『アルバート・ノッブス』主演のグレン・クローズが受賞。グレンも人気の主演海外ドラマ「ダメージ」の撮影でニューヨークに滞在中で、授賞式は欠席となったが、ビデオメッセージで受賞の喜びを語った。唯一の邦画コンペティション出品作となった『キツツキと雨』は「僅差の2位」(審査員キース・カサンダー)でグランプリ獲得はならずも、審査員特別賞に。受賞が発表されると会場は大きな拍手に包まれた。壇上に上がった沖田修一監督は「びっくりして上手くしゃべる自信がないです」と緊張した面持ち。「日本映画が1本ということでプレッシャーを感じていました。みなさんに『頑張って』と声をかけていただきましたが、『映画なので、もう出来てるから頑張れって言われてもな…』と思って(笑)」と語り会場の笑いを誘った。「本当に多くの人の力を借りて作った映画です。またここに帰って来られるように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。最優秀監督賞に輝いたのは、スウェーデンにおける少年たちのいじめ事件を鋭い視点で描いた『プレイ』のリューベン・オストルンド。審査員のひとり、小林政広監督は「個人的には最高賞をあげたかった。素晴らしい作品」と絶賛。オストルンド監督は、家族同伴での初来日の喜びを語ると共に「子役たちに感謝したい。彼らは大人でさえも難しい役どころを見事に演じてくれた」と感謝の思いを口にした。最優秀芸術貢献賞は急遽、2作品に贈られることになり、中国映画『転山』とエイドリアン・ブロディ主演の『デタッチメント』が獲得。『転山』のドゥ・ジャーイー監督は松葉づえをつきながらステージに上がり「全く映画の専門の勉強をしたことがない、ただ映画が好きで夢を持っていただけの私がこの賞をいただいてよろしいのでしょうか?みなさん、見る目がおありです(笑)」と挨拶し会場をわかせた。一方、来日が果たせなかった『デタッチメント』のトニー・ケイ監督は、撮影中に書いたという自作の曲の引き語りのビデオメッセージで喝采を浴びた。また、会場を訪れた観客の投票で最も多くの票を集めた観客賞には『ガザを飛ぶブタ』が受賞した。このほか、日本映画を対象にした「日本映画・ある視点」部門で最優秀作品に選ばれたのは小林啓一監督の『ももいろそらを』。「アジアの風」部門の最優秀アジア映画賞には『クリスマス・イブ』が選出。エコロジー、地球への関わり方、自然と人間の共生などをテーマに持つ作品の中から選ばれる「TOYOTA Earth Grand Prix」はインドネシアの海洋民族を描いた『鏡は嘘をつかない』が獲得したほか、同部門の審査員特別賞はシベリアを舞台にしたドキュメンタリー『ハッピー・ピープルタイガで暮らす一年』が受賞した。今年の審査員を務めたエドワード・R・プレスマン(映画プロデューサー)、キース・カサンダー(映画プロデューサー)、レイコ・クルック(特殊メイキャップアーティスト)、ファン・ビンビン(女優)、小林政広(映画監督)の5人は授賞式後に記者会見に出席。グランプリを始めとするコンペティション部門に関して審査員の意見が分かれ、議論は紛糾したそう。特に監督賞の『プレイ』、審査員特別賞の『キツツキと雨』、グランプリの『最強のふたり』に関して審査委員長のプレスマンは「『キツツキ』はグランプリを獲るにはあまりに軽すぎ、『プレイ』は逆にダークすぎる。相対的な評価で『最強のふたり』が選ばれました。一方で監督賞に関してはみんなが『プレイ』を推しました」と説明。小林監督からは「刺激的な作品、芸術性に富んだ作品がほとんどなかった。ウェルメイドな作品が多く、監督の立場から言うと決してハードルが高いとは感じなかった」という厳しい言葉も飛び出した。<受賞一覧>東京サクラグランプリ:『最強のふたり』最優秀監督賞:リューベン・オストルンド(『プレイ』)審査員特別賞:『キツツキと雨』最優秀男優賞:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー(『最強のふたり』)最優秀女優賞:グレン・クローズ(『アルバート・ノッブス』)最優秀芸術貢献賞:『転山』、『デタッチメント』観客賞:『ガザを飛ぶブタ』日本映画・ある視点(最優秀作品賞):『ももいろそらを』アジアの風(最優秀アジア映画賞):『クリスマス・イブ』アジアの風(スペシャルメンション):『ラジニカーントのロボット(仮)』、『鏡は嘘をつかない』、『TATSUMI』TOYOTA Earth Grand Prix:『鏡は嘘をつかない』TOYOTA Earth Grand Prix(審査員特別賞):『ハッピー・ピープルタイガで暮らす一年』特集「東京国際映画祭のススメ2011」■関連作品:第24回東京国際映画祭 [映画祭] 2011年10月22日から10月30日まで六本木ヒルズをメイン会場に都内各所にて開催© 2011 Tokyo International Film Festival All Rights Reserved.キツツキと雨 2012年2月11日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011「キツツキと雨」製作委員会アルバート・ノッブス© Morrison Films / Chrysalis Films 2011■関連記事:【TIFFレポート】新垣結衣、阿部寛と溝端淳平の“職務質問”に「興奮しました」【TIFFレポート】西島秀俊、“力石”伊勢谷友介も認める体脂肪ゼロの役作り!【TIFFレポート】仲里依紗、“妊婦パワー”で「日本を元気に!」宣言名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定【TIFFレポート】岡田将生&原田泰造通訳付き映画祭公式上映にハイテンション!
2011年10月30日中谷美紀の初舞台となる『猟銃』。本作の演出をシルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』の作・演出を手掛けたフランソワ・ジラールが担当する。舞台『猟銃』のチケット情報『猟銃』は、ひとりの男の13年間にわたる不倫の恋を、妻、愛人、愛人の娘の3通の手紙によって浮き彫りにするラブストーリー。原作は文豪・井上靖が雑誌「文学界」発表第2作目となる恋愛小説。1961年には五所平之助監督により映画化されている。フランソワ・ジラールは、『ZED』のほかにも、アカデミー賞を受賞した、映画『レッド・バイオリン』や中谷も出演した『シルク』など映画監督としても、世界からも注目を集めている。2008年に公開された映画『シルク』の日本での撮影中に『猟銃』と出会ったフランソワ・ジラールは、この小説にインスパイアされ、舞台化に着手。主演を務める、中谷にひとりで妻、愛人、愛人の娘を演じさせ、立場の違う3人の女性の中に秘められた“男性”への想いの共通項を浮かび上がらせる。舞台『猟銃』は、カナダ・モントリオールにて9月7日(水)から10日(土)まで公演が行われる。日本では10月3日(月)から23日(日)まで東京・PARCO劇場を皮切りに、兵庫、新潟、福岡、名古屋、京都にて上演。チケットは東京、兵庫、京都公演が7月30日(土)より発売。なお、チケットぴあでは、6月28日(火)11:00から30日(木)11:00まで先行抽選プレリザーブを受付。
2011年06月28日繊細で美しい映像と愛情とユーモアにあふれるストーリー展開で日本でも人気の高いフランス人監督フランソワ・オゾン。ベルリン国際映画祭でコンペティション部門に出品され、喝采を浴びた『Ricky リッキー』で彼が描いたのは“家族”そして“母性”。翼の生えた赤ん坊・リッキーの存在を通じて、それまでバラバラに、自分本位で生きてきた一家が互いに向き合い、不器用ながらも少しずつ本当の家族となっていく姿を描く。このファンタジーを通じてオゾンは何を訴えかけたのか?その思いを語ったインタビューが到着した。ひとり娘を連れて再婚し、息子を生むも育児に追われイライラする母・カティ。仕事に行き詰まりカティと衝突を繰り返した挙句に家を出る夫のパコ。母の再婚と弟の誕生で母親を取られたような気持ちを抱える娘のリザ。そんな状況でなぜか、赤ん坊のリッキーの背中に天使のような翼が!いつものようにと言うべきか、本作でも監督お得意のファンタジー要素とユーモアがたっぷりと盛り込まれ、それぞれが複雑に絡み合う。監督の意図は?「ローズ・トレメインによる今回の原作小説には、僕が好きな皮肉が散りばめられていて、映画の中でもそれらを残したいと思っていたんです。物語がファンタジーになり過ぎたり、ハッピーになり過ぎたりしたら、ユーモアを挟んでテンションを和らげ、シーンにある一定の効果を持たせました。リッキーはほかの赤ちゃんとちょっと違いますよね。そんなリッキーを、カティとリザが大喜びで世話をするんです。この映画に込められた皮肉は、非現実的な状況なのに、ありきたりな母性を見せるところから生まれているんです。どんな親でも、子供が何かできるようになった瞬間を目にすると大喜びしますよね。例えば、子供が最初に笑うときやゲップをするとき、それに、最初の一歩を踏み出すときなど。親というのは赤ちゃんの体を敬愛するものです。リッキーの背中の翼は、そんな親たちの気持ちや行動を強調しているのです。カティにとって、リッキーの翼はハンディキャップではないんです。それは贈り物で、価値のあるものなんですね。彼女はその翼を面白がっているし、気に入っているんです」。「僕は女性を描くのが好きなんです」と監督。確かに本作は家族の物語であると同時に女性を魅力的に描いた作品でもある。監督は、自身の初期の作品『海をみる』を引き合いに、こう説明する。「『海をみる』とは違う形で“母性”をテーマにした作品を撮りたかったんです。『海をみる』では、良き母と鬼のような母という正反対の女性を通して、2つの母性本能を描いたんです。今回の作品では、この2つの要素がカティというひとりの女性の中に描かれていて、彼女の複雑な母性の変化が表現されているんです」。ちなみに監督自身は“母性”と“父性”の違いについてどのように感じているのだろう?「子供は母親の体から生まれるので、母親は子供のことを自分の一部のように考えることが多いのではないでしょうか?この生理学的な面と身体的な関係はとても興味深いと思います。原作小説の中で、パコという男は、お金をむしり取りに戻ってくるような、とても感じの悪い男として描かれていますが、映画の中では複雑なキャラクターとして描かれています。僕は、この男女の関係を小説よりも詳しく描きたかったんです。パコはリッキーを使って、ジャーナリストからお金を稼ごうとします。でもこれは、単に図々しいのではなく、正当な理由があるからなんです。家を買うためとか、良い環境でリッキーを育てるためのスペースを得るため、とか。確かに、パコが(家出から)戻ってくるのは、リッキーが珍しい子供だと分かってからだけれど、彼には父性を発達できるような機会も時間も与えられなかったんです。彼は、リッキーが生まれてすぐにカティに追い出されてしまったのですから。“男が父親になれるチャンスはどのくらいあるんだろうか?”、というのがこの映画が問いかけるテーマのひとつでもあるんです」。母そして女の視点で観るか?それともオトコ目線で観るかによっても作品の捉え方は変わってきそう。もちろん、複雑な内面を宿した登場人物たちを見事に体現したキャスト陣にも注目してほしい。もちろん、リッキーの愛らしさにも!■関連作品:Rickyリッキー 2010年11月27日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© Eurowide Film Production - 2008 - Tous droits reserves
2010年11月29日