『スウィート ヒアアフター』(’97)などの名匠アトム・エゴヤン監督と、『人生はビギナーズ』(’10)で史上最高齢アカデミー賞助演男優賞に輝いたクリストファー・プラマー主演の『手紙は憶えている』のBlu-rayとDVDが、2017年5月3日(水)に発売が決まった。同作は一通の手紙を頼りに、70年前に家族を殺したナチスを探す復讐の旅へ出ることになったゼヴが主人公。認知症の瀬戸際にいる彼が、目覚める度に失う記憶をたぐり寄せ、それでも歩を進めていく復讐劇は、予想をはるかに超えた驚愕の結末へと向かっていく。やがて明らかになる衝撃の顛末が、劇場公開時にも話題を集めた一級のサスペンス作品だ。Blu-ray&DVDの映像特典には、日本版予告編を収録する予定のほか、初回限定特典として、特製リーフレットも封入する予定。作品の理解を深める、特製リーフレットは必読だ。また同作で脚本家デビューを果たしたベンジャミン・オーガストは、これまでのホロコーストを題材にした映画とはまったく異なるアプローチで同作の物語を作り上げ、自身でも脚本を書くアトム・エゴヤン監督をして、「完膚なきまでに独創的なストーリー」と言わしめた同作。名匠アトム・エゴヤン監督が仕掛ける至極のサスペンス映画を堪能してみて。『手紙は憶えている』Blu-ray&DVDは5月3日(水)より発売。※同日レンタル開始(text:cinemacafe.net)
2017年01月19日女優・モデルとして活動し、いま人気急上昇中の内田理央が、来年1月放送の小雪主演ドラマ「大貧乏」に出演することが決定。本作で内田さんは、自身初のヤンママ役に挑戦するという。小雪さんと伊藤淳史の凸凹コンビがお届けする新日9ドラマ「大貧乏」は、“お金”と“愛”をテーマにした完全オリジナルのヒューマン・コメディー。権力者の欲により無一文に追い込まれたシングルマザーが、理不尽な社会に立ち向かう奮闘劇だ。暴れん坊な息子とお転婆盛りの娘を抱え、慌ただしい日々を送る小雪さん演じる主人公・七草ゆず子は、ただでさえ忙しいのに、勤めていた会社が倒産、しかもその倒産の裏には秘密があり、気付けばその秘密をあばく立場に巻き込まれ…さらに、願ってもいない新たな恋まで訪れてんやわんや!そんな状況に追い込まれながらも、愛しい子どもたちとの生活を守るため、悩みながらも前進していく逞しい“母”の姿を描くハートフルドラマとなっている。すでに、2人のほかにも成田凌、神山智洋(ジャニーズWEST)、滝藤賢一、奥田瑛二らの出演が発表されているが、今回また新たに内田さんの出演が決定。先日出演した「逃げるは恥だが役に立つ」では、“ポジティブモンスター”としてひと嵐巻き起こす役どころを演じ話題を集めたが、今回彼女が挑戦するのは若くして3人の子どもを持つヤンママ櫻沢まりえ(26歳)。ゆず子のママ友であり、唯一本音を話せる親友。しっかり者で本音をはっきりと言う性格、またヤンキー上がりのためか肝が据わっており、ゆず子と一回り離れているが、年の差は微塵も感じさせない。それぞれ長男を産んだときに同室だったことがきっかけで仲良くなり、以来何かあれば遠慮なく助け合い、お互いの2人目、3人目出産の際は獅子奮迅の働きを見せるなど、もはや戦友とも言える間柄だ。内田さんは今回の役柄について、「自分との共通点が少ない役だなと思いましたが、でも逆にそれが楽しそうでワクワクしました!」と語り、「髪型も茶髪だったり、服装もダボっとしていたり、しゃべり口調もたまにやんちゃ感が出ていたり、どんな風に演じたらいいんだろうと考えるのが楽しいです」とコメント。小雪さん演じるゆず子とは“親友”役ということだが、今回が小雪さんとの共演は初めて。「お会いする前はクールビューティーなイメージがありましたが、撮影初日にすごく緊張していた私に優しく話しかけて下さり、子どもたちとの接し方も慣れていらして、とても素敵な女性だなと感じました」と印象を語った。そして「子どもたちへの愛情がたくさん詰まった作品なので、私も日々撮影しながら改めて母へのありがたみを感じています。楽しんでご覧いただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せた。「大貧乏」は2017年1月8日より毎週日曜21時~フジテレビにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2016年12月17日上海市在住のメディアアーティストであるルー・ヤン(陸揚)にフォーカスした「ポート・ジャーニー・プロジェクト 横浜 上海 ルー・ヤン展」が、11月18日まで横浜の象の鼻テラスにて開催中だ。同展は、横浜市と上海の関係構築の一環として開催されるもの。横浜市と上海は姉妹都市であり、横浜港と上海は姉妹港関係にあることから、文化・産業ともにつながりの深いといえる両者は、15年より本格的に世界のクリエイティブな港町をつなぐ「ポート・ジャーニー・プロジェクト」を通じて関係構築を目指してきた。今回はそのプロジェクトの初回展示として、上海市在住のメディアアーティストであるルー・ヤンを紹介。破壊力の溢れたアイコン(彼女自身)や、それらを多用するアニメやビジュアルを詰め込んだ過度なまでのポップな表現の中にスピリチュアリティや自然への愛着を散りばめ、人間の力の及ばない世界をさらりと描くルー・ヤン世界に触れられる機会となっている。【イベント情報】ポート・ジャーニー・プロジェクト 横浜 -上海 ルー・ヤン展「上海人在横浜」会場:象の鼻テラス住所:神奈川県横浜市中区海岸通1会期:11月11日~18日
2016年11月16日子どもは同い年でも、ママたちの年齢はバラバラ。ジェネレーションギャップを感じてしまい、なかなか若いママと良い関係を築けないという人も多いのでは。けれども子供同士は仲の良い友達関係を築いていると、ママ同士の仲は仲良くせざるを得ないケースも。どう付き合ったらよいのでしょうか。 ■良好な関係を築くにはどうしたらいい?若くして出産を経験したヤンママは「社会経験がない」「計画性がない」「若いときに遊んでいた」など、否定的な視線で見られがちです。しかし、あなたと同じように子育てに悩みを抱え子どもを育てていることに変わりはありません。ましてや、子どもの年齢が上だったり兄妹がすでにいる場合は「先輩ママ」にあたることもあるわけです。そして何より、わが子を愛する気持ちは同じ。ただ年齢が若いという理由で、後輩のように接せすることはせず、子育てを頑張っている仲間として接すれば良好な関係を築けるはずです。 ■あなたはヤンママからどう思われてる?30~40代で小さい子どもを育てているママは、学校を卒業後、ある程度キャリアを積んでから出産したことでしょう。年齢だけでなく、育ってきた環境が異なれば、仲良くなれないママがいても不思議ではありません。しかし「若い」というだけで偏見を持つのは良いのでしょうか。実際にヤンママたちにアラフォーママに対する意見を聞いたところ、次のような意見が聞かれました。 「児童館で初対面のママに露骨に避けられたのが悲しかった。何も悪いことをしていないのに…」(20歳・1歳児のママ) 「若いというだけで、保育園でも意見を聞いてもらえないことがある。同じ立場のはずなのに納得できない」(19歳・2歳児のママ) 「10代で子どもを産んだだけでバカにされるのがつらい。子どもはすごくおとなしいのに、私が若いだけで子どもまで問題児扱いされることがある」(22歳・4歳児のママ)ヤンママたちは年齢に関係なく、同じ子を持つママとして接したいと考えているようです。しかし、一方的に拒絶されてしまうので、自分たちも関わりを避けるようになってしまったといいます。■ママ歴に実年齢は関係ない!今回の取材で若いママたちと話してみると、非常にフレンドリーな人が多いと感じました。会話の中に若者らしい言葉が多く、テンションも高いので、同世代のママたちとの違いを感じたのは事実です。しかし、どのママも子育てに一生懸命でこちらの取材にも快く話しをしてくれました。年上のママたちが「ヤンママは攻撃的だと思うことがある」という意見をぶつけたところ、「いつも下に見られるので、相手になめられないようにしているのかもしれない」という意見も。 また、仲良しグループにヤンママがいるという38歳のママに話を聞いたところ、「たしかに見た目は派手だけど、とても仲間意識が強いので困ったときにはすぐに助けてくれた」とのこと。 お互いに同じママとして対等に接することができれば、これほど心強いママ友はいないかもしれませんね。ママ同士の付き合いでトラブルが起きた時は、相手を責めるだけではなく、自分自身の言動を振り返ってみてはいかがでしょうか。
2016年09月07日コリン・ファース主演『デビルズ・ノット』やライアン・ゴズリング主演『白い沈黙』などで知られる名匠アトム・エゴヤン監督が、『人生はビギナーズ』で史上最高齢でのアカデミー賞助演男優賞に輝いたクリストファー・プラマーを主演に迎えて描く『REMEMBER』が、『手紙は憶えている』とのタイトルで日本公開が決定。あわせてポスタービジュアルも解禁となった。最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴは、それすら覚えていられないほど、もの忘れがひどくなっていた。ある日、彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。「覚えているか?ルース亡き後、誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい」。実は、2人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。その兵士は身分を偽り、いまなお生きているという。犯人の名は“ルディ・コランダー”。容疑者は4名まで絞り込まれていた。体が不自由なマックスに代わり、ゼヴはたった1人での復讐を決意し、託された手紙とかすかな記憶だけを頼りに旅立つ。だが、彼を待ち受けていたのは、人生を覆すほどの衝撃の真実だった――。現代を舞台に、ナチスに家族を殺された年老いた男の復讐の旅が、次々に新事実を浮かび上がらせ、謎が謎を呼ぶヒューマンサスペンスとなる本作。無名の新人脚本家ベンジャミン・オーガストが書き下ろした恐ろしいほど独創的なシナリオに、心を奪われたアカデミー賞キャスト&スタッフが集結。第二次世界大戦やホロコーストを題材にした作品は数多いが、それらとは一線を画す衝撃作が完成した。監督を務めるのは、『スウィート ヒアアフター』(‘97)や『白い沈黙』(‘14)ほか、数々の映画賞に輝いてきた名匠アトム・エゴヤン。復讐の旅に向かう90歳の主人公ゼヴを演じるのは、ユアン・マクレガー主演『人生はビギナーズ』のゲイのパパ役でアカデミー賞に輝いたクリストファー・プラマー。同じく『エド・ウッド』のオスカー俳優マーティン・ランドーや、『ヒトラー ~最期の12日間~』、『リスボンに誘われて』のブルーノ・ガンツといった、ベテランの“おじいちゃん”名優たちが顔を揃える。このたび解禁されたポスタービジュアルは、4人の容疑者の居場所とみられる地図を背景に、主人公のゼヴが手紙を手に佇んでいるもの。ナチスに家族を殺された年老いた男は、果たしてどんな復讐の旅を辿るのか?驚愕のラスト5分に全てが覆る、上質なヒューマン・サスペンスを期待させるポスタービジュアルとなっている。『手紙は憶えている』は10月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月18日中国のドラマの女王ヤン・ミーと、アジアの若手スターを代表する元「EXO」のルハンが共演する『見えない目撃者』。この度、本作の予告編とポスタービジュアルが解禁された。3年前の事故で弟と自身の視覚を失った元警察官候補生のルー・シャオシン(ヤン・ミー)は、乗っていたタクシーが何かにぶつかった衝撃を感じる。タクシーは逃げ去り、彼女はひき逃げ事件であると警察に証言する。最初は、目の見えない証言を相手にしなかった警察も、この事件と世間を騒がせている女子大生失踪事件が関連していることをつかみ、捜査を開始する。さらに、この事件を偶然にも目撃した若者リン・チョン(ルハン)が新たな証言者として加わり、警察が徐々に犯人へと迫る一方、二人の目撃者は犯人に狙われるようになる…。韓国でR18指定ながらも236万人もの観客動員を記録した映画『ブラインド』(’11)の監督アン・サンフンが再びメガホンをとり、リメイクした本作。オリジナルの物語構成を全体的に見直し、登場人物の関係や動き、心理描写に重きを置くなど、さらなるエッセンスを加え、昨年10月に中国で公開されるやいなや、興行収入43億の大ヒットとなった。主演には「宮 パレス~時をかける宮女~」などドラマを中心に活躍する中国のトップスターのヤン・ミーと、マット・デイモン主演で贈る巨匠チャン・イーモウ監督最新作『長城』(「The Great Wall(原題)」)の公開も控えるルハンが抜擢され、ひき逃げ事件に遭遇した盲目の女性・ルーと、それを目撃した青年・リンを好演している。そのほか『オルドス警察日記』で第26回東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞したワン・ジンチュン、『二重生活』のチュー・ヤーウェンら演技派俳優が脇を固め、命を狙われる2人の目撃者、事件の核心に迫る刑事、追いつめられていく猟奇的犯人たちをドラマティックに演じている。今回解禁された予告編は、ある引き逃げ事件を「目撃」した主人公2人が、交錯する証言をきっかけに、「女子大生連続失踪事件」に隠された戦慄の事実へと迫っていく。その一方、犯人に命を狙われ、事件に巻き込まれていく二人の様子が、緊張感あふれる映像で展開されている。聴こえた真実とは一体何なのか、本編への期待が高まる手に汗握るそんな映像となっている。さらに今回同時に解禁されたポスタービジュアルは、不穏な表情の主人公たちをメインに、中央には、雨の中道路に倒れる人を見つめる男の姿が写し出されている。二人の先に映るものとは一体…。また「一つの事件に交錯する二つの証言」というコピーが映画の予想を掻き立てるようだ。『見えない目撃者』は4月1日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月10日世界的に活躍するベルギー人アーティスト、ヤン・ファーブル(Jan Fabre)の展覧会「Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011-2013)(邦題:ヒエロニムス・ボスとコンゴ-ボスを讃えて)」が、エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されている。9月23日まで。本展では、ファーブル作品の代表的素材として知られる昆虫・スカラベの鞘翅(さやばね)を用いたモザイク作品が、日本で初めて披露される。本展は、19世紀から20世紀にかけて、ファーブルの母国ベルギーがコンゴに対して行った植民地政策の歴史を題材としている。ベルギーが近代化を進める一方で、植民地コンゴには過酷な搾取―奴隷制度や略奪、残虐行為など―を強いてきたことは、近年まで見て見ぬふりをされてきた事実であるとファーブルは語る。そういった母国の抱える“闇”の部分を、ファーブルは、初期フランドル派の巨匠ヒエロニムス・ボスの三連画「地上の悦楽の園」(1503~04年)に含まれる寓意や教訓の表象に置き換えて自作に表現した。ボスらフランドル派の画家は、時に拷問や殺戮、死などといった残酷な表現にも真っ向から取り組むことで知られる。ファーブルは、自国の抱える複雑な問題を表現するにあたり、母国が生んだ偉大なる画家たちに敬意を表したのである。また 『昆虫記』で知られるジャン=アンリ・ファーブルを曽祖父に持つファーブルは、幼少期より曽祖父の直筆原稿などを目にしており、その影響を受けて育ったという。昆虫・スカラベに対するファーブルの興味には、そういった成育環境も関係しているといえよう。さらにファーブルによると、何万年にもわたって物質的不変性を保つスカラベは、フランドル派絵画において“生と死の架け橋”といった象徴的意味を持つという。そのため、ファーブルは自身の活動テーマである“Metamorphosis(変容)”を最もよく表す素材として、スカラベを重く用いてきたのである。ファーブルが、ベルギーの植民地政策をテーマとするスカラベのモザイク作品に初めて取り組んだのは、ブリュッセル王宮の天井にパーマネント・ワークとして制作した「Heaven of Delight」(2002年)である。本展の会場内でループ上映しているドキュメンタリー「HEAVEN OF DELIGHT. A Royal Commission」(2002年)は、王宮の作品のために、アーティストが30人のアシスタントらとともに、何百万ものスカラベの鞘翅と格闘する様子を映し出している。本映像作品は、本展出品作への理解を深めるための最良の資料といえよう。ファーブルは王宮での制作以降、天井モザイクの一部を床に反転させた作品(2007年)や「Tribute to Belgian Congo」(2010~13年)など、同シリーズの作品を断続的に制作してきた。今回の展覧会は、同シリーズの「Tribute to Hieronymus Bosch in Congo」(2011~13年)より選ばれたモザイク作品5点と三連画1点の他、骸骨や鳥を模した彫刻作品8点を新たに加えて構成・展示する。ヤン・ファーブルは、1958年ベルギーのアントワープ生まれ。アントワープ王立美術アカデミーおよびアントワープ市立美術工芸研究所に学び、長きにわたる創作活動の中で、同じキャラクターやシンボル、またモティーフを繰り返し用いることで独自の世界観を構築し、国際的評価を確固たるものとした。日本でも1991年のグループ展以来、数多くの展覧会を行っている。【イベント情報】Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011-2013)(邦題:ヒエロニムス・ボスとコンゴ-ボスを讃えて)会 場:エスパス ルイ・ヴィトン東京住 所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道ビル7階会 期:7月9日~9月23日時 間:12:00~20:00休館日:無休入場料:無料
2015年07月19日東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、「シュヴァンクマイエル映画祭2015」が2月下旬に開催される。チェコ出身のヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Svankmajer)は、シュルレアリズムを代表する映画監督の1人。プラハの芸術アカデミー演劇学部を卒業し、60年代に短編映画を製作している。その作風は社会主義、全体主義、商業中心主義といった現実に抵抗したシュヴァンクマイエルの思想を色濃く映し出していた。このため、チェコが共産党による独裁政権下に入ると、一時は映画の製作を禁じられるが、79年に『オトラントの城』を完成させると活動を再開。数々の長編映画を製作し、カンヌやベルリンなどの映画祭で高い評価を受けている。映画祭ではシュヴァンクマイエルを代表する長編映画3本が公開される。初の長編映画となった『アリス』は、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が原作。実写とコマ撮りを組み合わせて、アリスの人形、白ウサギの剥製、気遣い帽子屋の人形など、様々なオブジェをユーモラスかつグロテスクに映し出した。ベルリン国際映画祭でアンジェイ・ワイダ賞を受賞した『オテサーネク』は、子宝に恵まれなかった夫婦が人形を子供として育てていくダークファンタジー。『サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生-』では夢と現実が錯綜するラブ・サスペンスを、膨大な画像のコラージュと実写の組み合わせでスリリングに描いている。これに、22本の短編を合わせたシュヴァンクマイエル作品が、映画館で一挙公開される。77年にシュヴァンクマイエル自らが人形と美術を担当した、舞台『魔法のサーカス』も今回特別に公開されることになった。映画祭の開催にあたり、シュヴァンクマイエルは「これらの映画は想像的なものであり、またこの幻術的な想像力は常に転覆的です。何故なら想像力は、実在(リアル)であることより可能であることを優先するからです。ご覧いただく映画祭のために選定した映画は、私の創作において想像の上位的な地位を示しているものです。何故なら、私は常に、フランスの偉大な詩人シャルル・ボードレールのように、想像力を人間の諸能力の女王と見なしていますから」とコメントしている。なお、シアター・イメージフォーラムでの公開終了後は、4月から6月にかけて神戸アートビレッジセンター、京都みなみ会館、大阪のシネ・ヌーヴォ、名古屋シネマテーク、札幌のシアターキノなどで順次作品が公開される予定。【イベント情報】シュヴァンクマイエル映画祭2015会場:シアター・イメージフォーラム住所:東京都渋谷区渋谷2-10-2会期:2月下旬料金:一般1,500円大学生・専門学生・シニア1,200円高校生1,100円
2015年01月14日しなやかかつ繊細な動きで森羅万象を表現する中国を代表する舞踏家、ヤン・リーピンの約3年ぶりの来日公演が、6月7日(土)より大阪・梅田芸術劇場 メインホールで幕を開ける。『ヤン・リーピン「孔雀」』チケット情報メス孔雀サドゥとオス孔雀ガヤとの恋愛模様を描いた最新作『孔雀』。孔雀たちの美しさに驚き、嫉妬した鴉(からす)ルーバンの出現により、ふたりの仲は引き裂かれ、やがて命までも奪われ…。命の輝きを四季になぞらえ、さまざまな美が織り成す自然も表現してゆく。「踊りももちろんですが、衣裳や音楽などいろんな角度から楽しめる作品です。生まれて、成長して、恋をして。そして肉体が滅び、また新たな命が生まれる。永久的な時間に乗せて、命の大切さ、時間の大切さを伝えたいと思います。この作品は、私が常に心の中で思っていることを表現しています」とヤン・リーピン。舞踏「孔雀の霊」で一躍、その名を世界中に知らしめたヤンだが、今回演じる『孔雀』は、まったく新しい手法、表現方法を取り入れている。「この作品を作るにあたって、衣裳のティム・イップさんをはじめ、美術家、画家、文学者、音楽家など、さまざまな専門家と話し合い、いろんな方向性を探りました。たとえば冬を描写する際、“冬はとてもシンプルで、色も少なく、水墨画のような世界にしてはどうですか?”とティムさんからの助言がありました。今回、その意見を踏まえて冬の場面を作りましたが、お客様にもとても好評です。そのシーンもぜひ、見てください」と、多くの英知が集結し、創出されていると語る。そんな唯一無二の世界がまもなく大阪で幕を開ける。「今回は新しい『孔雀』をお見せすることができます。そして命と自然の関係、時間の大切さなどをぜひ劇場で、一緒に感じることができればとてもうれしいです」とヤン。本公演では、ヤンの姪にあたるツァイー・チーが上演中、舞台で延々と回転し続ける姿も話題に。その驚異のパフォーマンスも見どころのひとつだ。公演は6月7日(土)・8日(日)、大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。
2014年06月05日博報堂DYメディアパートナーズは8月28日、自称元ヤン・元ギャルを対象に行った「元ヤン・元ギャル男女 メディア・生活実態調査」の結果を発表した。調査は3月26日~4月9日、1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)に住む20歳から39歳の男女を対象に実施され、サンプル数は800だった。「地元の友人と直接話す頻度は?」と尋ねたところ、「元ヤン・元ギャル」は「地元の友人と週1回以上会って話す」と回答した人が38.3%と、「一般」より10ポイント以上高い結果となっている。また、「子供はいますか?」という質問では、「一般」の女性20代が25.0%なのに対し、「元ヤン・元ギャル」の女性20代は41.0%と高い割合を示した。「各メディアの平均接触時間(1日あたり)はどのくらいですか?」という質問では、「元ヤン・元ギャル」のテレビの視聴時間は「一般」より16分以上長い。情報収集はテレビがメインということがわかる。携帯・スマホからのインターネット接続時間も長く、通話頻度も高かった(「一般」の人より10ポイント以上)。一方、SNSの利用頻度は一般より10ポイント低い結果となっている。「お金はあれば使いますか?」と質問したところ、「元ヤン・元ギャル」で「そう思う」「まあそう思う」と回答した人は全体の64%。利用率(よく利用+たまに利用)に関しては、お酒67.3%、パチンコ・スロット23.3%(「一般」と9.3ポイント差)がとくに消費比率が高い結果となった。一方で、ディスカウントストアの利用(73.0%)や、リーズナブルな無料通話アプリを利用(26.6%)する人も多く、賢い節約術を交えながら嗜好(しこう)品や娯楽に一定のお金をかける、メリハリのある消費行動がうかがえる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月29日博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所は28日、自称”元ヤン・元ギャル”を対象に実施した「元ヤン・元ギャル男女メディア・生活実態調査」の結果を発表した。同調査は、3月26日~4月9日の期間にインターネット上で行われ、1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)在住の20~39歳の男女800名(元ヤン・元ギャル400名、一般400名)から有効回答を得た。同調査で、「お金はあれば使う」と回答した元ヤン・元ギャルは64%(「そう思う」25.5%、「まあそう思う」38.5%)となり、一般の55.8%(「そう思う」17.8%、「まあそう思う」38.0%)と比べると8.2ポイント多かった。次に、お酒の利用について尋ねたところ、元ヤン・元ギャルでは「よく利用する」が40.8%、「たまに利用する」が26.5%だったのに対し、一般では「よく利用する」が32.3%、「たまに利用する」が28.8%だった。中でも、30代の元ヤン・元ギャルでお酒を「よく利用する」割合が高く、男性では52.0%(一般36.0%)、女性では44.0%(同35.0%)を占めている。パチンコ・スロットの利用について調べてみると、元ヤン・元ギャルの11.5%が「よく利用する」、11.8%が「たまに利用する」と回答。一方、一般では「よく利用する」が4.5%、「たまに利用する」が9.5%だった。詳細を見たところ、特に元ヤン男性の利用率が高く、20代と30代では「よく利用する」と答えた割合がそれぞれ18.0%と、一般男性(20代・30代各6%)よりともに12ポイント多くなっている。ディスカウントストアの利用については、元ヤン・元ギャルでは24.0%が「よく利用する」、49.0%が「たまに利用する」、一般では16.3%が「よく利用する」、49.3%が「たまに利用する」と回答。中でも、元ヤンの20代男性では「よく利用する」が25%と、一般の20代男性の12.0%より13ポイント高かった。無料通話アプリの利用頻度を質問したところ、元ヤン・元ギャルでは「よく利用する」が12.8%、「ときどき利用する」が13.8%。一方、一般では「よく利用する」が9.5%、「ときどき利用する」が12.3%だった。特に、元ヤンの20代男性で「よく利用する」割合が多く、一般の20代男性の6.5%より11ポイント多い17.5%に上った。これらの結果から、元ヤン・元ギャルは嗜好品や娯楽に一定のお金をかけながらも、節約はしっかり行うというメリハリのある消費行動を取っていることが推察される。また、携帯・スマホでのSNS利用について聞くと、元ヤン・元ギャルはSNSを「まったく利用しない」人が多く、全体では53.7%、30代では男性の60.4%、女性の61.0%がSNSを利用しないことが分かった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月29日第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際アートシアター連盟賞を受賞したヤン・ヨンヒ監督の最新作『かぞくのくに』が8月4日(土)、東京・テアトル新宿で封切られ、ヨンヒ監督を始め、出演する安藤サクラと井浦新の3人が初日舞台挨拶を行った。50年代から始まった北朝鮮への帰国事業を題材に、ヨンヒ監督がオリジナル脚本を手がけた初のフィクション映画。自身の実体験がベースになっており「兄に会えなくなるのと引き換えに、この映画が世に出た」と複雑な胸中を明かし、「いまでもサクラちゃんは、私の“分身”に思えて仕方ない。サクラちゃんがお兄ちゃんと一緒にいてくれる感じ」と目を細めていた。病気治療のために25年ぶりに北朝鮮から一時帰国することを許された兄・ソンホ(井浦さん)と、彼を日本で迎える妹・リエ(安藤さん)や家族たち、日本に残った友人らの再会を通し、時間と距離が引き裂いた“かぞく”の実像を浮き彫りにしていく。「監督の強い思いから生まれた作品なので、世界中の人に届いてほしい」(安藤さん)、「公開初日を迎えて、ようやく作品が完成しました。心に何かが残れば幸い」(井浦さん)。撮影初日は、2人が演じる兄妹の距離感が上手く掴めなかったと言い、ヨンヒ監督は「2週間の撮影は模索、模索の連続だった」とふり返った。それでも「サクラちゃんが『リエはずっとお兄ちゃんを見ていれば、いいんですよね』って言ってくれて、私自身も『そういう映画だよな』と思えるようになった」とヨンヒ監督。実際の演出も「のびのび演じてほしかったので、具体的な動きやしゃべり方の指示はせず、たくさん私の思い出話をしました。2人もそこからエキスを吸い取ってくれて、本当の兄妹になってくれた」とあくまで自然体だったのだとか。「決して規模の大きな作品ではないが、スタッフやキャスト、そして宣伝スタッフのみなさんなど初日を迎えるまでにたくさんの人たちの苦労があった。本当に頭が下がる思い」と思わず涙ぐむヨンヒ監督。それだけに「物語の背景にある問題を“分かる”に越したことはないですが、これは授業ではなくあくまで映画。だから、登場人物たちの怒りや悔しさといったものを“感じて”もらえれば」と挨拶にも熱がこもっていた。『かぞくのくに』は全国にて公開中。■関連作品:かぞくのくに 2012年8月4日より東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国にて公開© 2011 Star Sands, Inc.
2012年08月06日台湾の歌手で女優のレイニー・ヤン(楊丞琳)が4月15日、東京・三井ホールで初の単独イベント(2回公演)を開催した。レイニー・ヤンの初単独イベントの写真「レイニー」という声援に導かれてレイニーが登場すると、スタンドマイクでしっとりと『曖昧』を日本語で披露。堂々とした様子ながらも「実は緊張しています。ブルブルです(笑)」と笑顔を見せ、初の単独イベントに「嬉しいです。感動!いつも他の女優さんと一緒で嫌(だった)」と可愛らしくジョークを飛ばして沸かせた。そして、ドラマ『悪魔で候』の挿入歌『理想情人(理想の恋人)』や『僕のSweet Devil』のエンディング曲『雨愛(Rainie & love)』、初めてライブで披露する『恋の魔法』など6曲を熱唱。『重新認識我(S.H.E)』では、サビを日本語で披露するも、声が割れてしまうというハプニングに、「私は負けず嫌いだから!」とアカペラで歌い直すプロ根性をみせた。中盤では、事前に募ったファンからの質問に答え、日本語力も最大限に発揮。日本語で書かれた質問も自ら読み上げ、「すごい」と湧き上がる会場の声に、「わたし、すごいですよー!」と茶目っ気たっぷり。最近覚えた日本語は、驚いたときにあげる「キャー」という言葉で、「日本の友人と(の間で)流行っています」と明かし、「何でも『キャー』といいます。台湾では『あー』とか『うー』というので、『キャー』が面白くて」と説明。また、一番最初に覚えた日本語を聞かれると、恥ずかしそうに「レディだから言えない」と通訳を介し、「バカヤロウ」を挙げ、「ステージでは言えないけれど、プライベートでは言っちゃう!」とキュートな笑顔を見せた。「日本の名前をつけるなら?」という質問では、「10歳頃から日本が好きで、自分でつけた名前『リエノ』があります。アルファベットの“R”が好きで、レイニーのRも同じ」と無類の日本好きをアピールした。来場者全員との握手会も行われ、男性ファンふたりから「プロポーズされました」と嬉しそうに告白。「みなさんと交流できて嬉しかったです。みなさんにとってもいい思い出になれば」と最後に、サプライズで、『帯我走(Take me away)』を熱唱した。なお、ぴあでは、このイベントの様子をフォトカードにするサービス「メモカ」を5月16日(水)まで受付中。詳細は「メモカぴあ」(まで。また、レイニー・ヤン主演ドラマ『最後はキミを好きになる!』のDVDが4月25日(水)に発売となる。
2012年04月17日